12月19

だめんずうぉーかー…


私子……私。24歳。
彼男……彼氏。25歳。

私と彼男は同じ大学で、大3の時から付き合ってた。
卒業後、私は何とか就職できたが彼男は全て落ちてしまい、
毒が入ってる彼両親から散々〆られ本人は鬱状態になった。
今思うと「共依存」って状態だったと思うんだけど、彼男を必死でフォローし、
デートで色んな所に誘ったりしてた。もちろん支払は全部私子。
彼男は最初こそ嫌がっていたけど(それまではワリカン)、その状態が気に入ったのか
「払って当たり前」な態度に。
バイトも続かず私に家賃を払わせ、私も「彼男が立ち直ってくれるなら」と出していた。

ドンドン調子に乗る彼男に嫌気がさし、ケンカになった事もあったけど
「私子は就職も、立派な親もいる…それに比べて俺は…」と泣かれ、
共依存な私は「酷い事言っちゃった」と謝り、私が頑張らなくっちゃ!と思った。

そして彼が「就職に必要だから」と新しいPCが欲しいと言いだし
私は「まだそのPC使えるから壊れたら買えば?」と言ったら
「なんで私子は俺の邪魔するんだよ!」と殴られた。
「俺は悪くない、殴らせたのは私子だろ!」とわめく彼男を呆然と見てたら
急に「ゴメン!!」と謝って来て抱き付かれ、シクシク泣きながら「愛してる」と。
「今精神的に不安定だから私子に支えてほしい」とか、
「私子が居ないと俺本当にダメになるから」とか言われ、
グダグダすぎて覚えてないけど、最終的には
「お 互 い 悪かったから、 お 互 い 謝って終わりにしよう」となり、
何か釈然としないまま私も謝った。

結局、彼男は私のお金で新しいノートPCを買った。
しかもラストスペック。10万円台のには目もくれず、
「前からこれがいいって思ってたんだ」と20万円後半のを。
延長保証その他で、支払い計32万ほど。
もし何か文句言ったら殴られるかも…と思って買ってしまった私のバカバカバカ。
結局そのPCは2chとエロ画像&動画収集しかしてるのを見た事が無かった。

当時私は一人暮らしだったんだけど、彼男が同棲しようと言ってきた。
「そうすれば私子の負担も減るだろ?」って。
確かに私の給料はなんやかんやで1円も残らないし、
その時点でカードは限度額一杯、キャッシングの支払もギリギリだった。
一瞬迷ったけど、実家が比較的近くにあったため、親凸もあるし断った。
なにより日に日に暴力的になる彼男が怖かったし。

で、その時は素直に引いてくれたんだけど、事ある毎に
「お前は俺と一緒に暮らしたくないんだろう!」と言っては殴る様になった。
体中青あざが出来て、会社で着替えが出来なくなって行き帰り制服。
同僚の噂が凄く辛かった。

あんまり痛いので病院に行ったら骨折れてた事もあって、
医師と看護師に色々聞かれたけど「転んだ」とか言い訳してたっけ。
看護師さんが「一応診断書だけでも…」と言うのでちょっと値段張ったけど書いてもらい、
でも持って帰って見つかったら怖いので、
「持って帰りたくないんですが」と言うと保管してくれると言ってくれた。
それでも彼男に優しくされるとまた「私が頑張らなくっちゃ」と耐えてしまってた。

そんなある日、外を歩いていたら文鳥が私の肩にとまって来た。
ビックリしたんだけど、凄く人懐っこくて、塀の上に置いて離れても慌てて付いてくる。
何かもう必死でピィピィ鳴いてべったりくっついてきた。
どうもどこからか逃げだしてきて、帰れなくなった鳥みたい。
実家でも文鳥や十姉妹を飼ってた事もあって、かわいいので保護する事に。
毛もぼさぼさでフンは泥だらけで衰弱してたけど、
病院に連れて行ったらすぐに良くなった。
実家から鳥かごを持って来て飼いはじめたんだけど、本当に癒しになった。
彼男に殴られて帰って来ても、襟の中にモゾモゾ入ってきたりする文鳥がかわいくって可愛くってw

ここら辺でもう彼男は「私子には何をしてもいい」みたいな感じになってたので
できれば文鳥(以下ムックル)を彼男に見せたくなくって家には呼ばず、
出来るだけ彼男の家に行くようにしてた。

ある晩、インターホンが鳴り、確認すると彼男だったので開けたらまさに鬼の形相。
ドガドガと家に入り、「男居るんだろ!どこだよ!」とわめき始めた。
泣きながら「静かにして!男なんていないよ!」と言ったんだけど聞いてくれず
家の中を物色し始める彼男。
ふと布のかかった鳥かごに気が付き、乱暴に布を取るとまた激怒。
「俺に黙って鳥なんか飼ってたのか!」
そして私をビンタして蹴って、
「これのせいでお前の態度がおかしくなったんだな!」とか言って
ムックルを掴んで外に放り出した。
慌てて止めようとしたけど間に合わなくって、
ムックルは凄く辛そうな声で「ピィィ」って鳴きながら飛んで行ってしまった。
そして彼男は私に「私子?、いいよね!
俺鳥のせいで私子と別れるなんて絶対ヤダもん」と抱きついてきた。
で、何か「これが切れるって事か!」って感じになって
まず彼男の顔をグーで殴った。

でも彼男は驚いた顔するだけで全然ダメージなし。音も「パチン!」って感じ。
「これじゃダメだ!」と思ってたら彼男に顔面殴られてぶっ飛ばされた。
ぶっ飛んだ所がテーブル近くで、テーブルの上にあったマグカップで殴りかかったけど
あっさりと殴られて吹っ飛ばされた。
で、今度は扇風機で殴りかかったらさすがにビビったらしく、
彼男は台所に駆け込み、包丁を出してきた。
こっちに包丁向けて「いい加減にしないと刺すぞ!」と言ってきたけど
扇風機ぶつけたら彼男転倒。
で、私は倒れた所でなんかの瓶で殴りまくり。
手を掴まれて噛みつかれたけど、顔殴ったら離した。

もう彼男はワーワー泣いて
「いだいよーー!やべでよーー!!」と言ってたけど無視して殴った。
気がついたら誰が呼んだのか警察が来てて、取り押さえられた。
私も彼男も血がダラダラで、救急車を呼ばれて乗っていったんだけど、
直前まで彼男は「私子は悪くないんですー!」って叫んでたので
「はい、私は本当に悪くありません」と言ったら彼男唖然。
結局彼男は2針縫う怪我で、私は7針縫って、それまでの暴力の証拠写真を撮られた。
アザも傷跡も火傷も骨折もあったんで。

それが終わったら警察の事情聴取があったけど、「とにかく後で」と言って家に帰り
明け方まで外で「ムックルームックルー」と呼んでたら、ムックルが飛んできた。
その時やっと泣けた。
家に戻ってしばらくムックルをスリスリした後、鏡見たら顔変形。
物凄い顔になってた。中南米のカエルみたいな色w
そりゃ警察も病院も引きとめにかかる訳だw

彼男はすごい勢いでメールや電話が来てたけどまるっと無視。
メールの内容は「悪かった」から「訴える」から「僕たちは一つの壁を乗り越えた」とか
内容に一貫性が無いと言うか、最終的にどうしたいのか全く分からん。

まず実家に戻り(姉夫婦と母親が同居中)、弁護士入れて訴える事にした。
そして実家にムックルを預け、頭を打っていた為に一応入院。
母と義兄が彼男を抑制しつつ、弁護士を探して来てくれてた。ありがたい。
で、見つけて来てくれた弁護士さん私の事を一番に考えてくれてたと思う。

事情を話したら「これだけの暴力を振るう人だから、
出来るだけ円満に縁を切る事だけを一番に考えましょう」って言われた。
慰謝料だの、借金だのを請求したら逆切れして大変な事になるかもしれない、と。
「おだてて、乗せて、まだ未来がある、今なら許される、
逃げ道もあると思わせないと危ない。
でもこう言った手合いは基本的には小心者。
警察や弁護士と言った第3者が入れば引いてくれる場合が多い。
それに彼男はまだ若く、親も頼りにならない。いわば孤立無援。
何と言っても無職だし、請求しても払う事は出来ないでしょう」
そう言って3日後には義兄が弁護士同伴で彼宅に行ってくれた。

「訴えられて前科持つか、同意書?念書?書いて消えるか選べ」とオブラートに包んで言うと、
彼男はグダグダ言いつつも書いたらしい。
弁護士さんが「まだ若いんだからやり直せるよ」など励まして(この辺がうまいなと思った)
結局は涙で再出発を誓ったそうだ。
でも、もし私に何らかの形で、メールでも電話でも手紙でも接触したら
今後の人生棒に振るう位の事になるとくぎは刺してくれたらしいけど。

あれから約1年たってるけど、彼男からの音沙汰はなく、
大学時代の友人から聞いた所によると、彼男はかなり遠方の都会で出来婚してパパになるらしい。
奥さん大丈夫だろうかと心配になる…

だめんずうぉーかー…

だめんずすいませんw
でも別れられたのでいいです。
借金は義兄が肩代わりしてくれたので、コツコツと毎月返していっています。
本当にお金を出させられていた時点で気が付け、と……

>455
ムックルは実家の文鳥の文左衛門の後妻になり、今7児の母です。
白いのがムックルで、灰色のが文左衛門です。



コピー