08月30

初心者の修羅場

俺の人生最初で最後であろう修羅場を投稿します。
俺は喧嘩といえば、学生の頃友人とちょこっと殴りあったぐらいで、
ヤンキーでもなく、ものすごい喧嘩好きな奴でもなく、
ここに来る大半の人と同じでいたって普通の男です
そんな俺の最初で最後であろう修羅場を投稿します。

当時の俺は、無職で時々日払いのバイトをしながらパチ屋に通う毎日。
沖スロの裏キンバリーで勝ったり負けたりという生活でした。
無職ということで気持は、かなり荒んでいたと思う。

そんなある日のこと、キンバリーを打っていて、ジュースを買いに席を立ち
戻ったら、時々この店で良く見かけるAが俺の席の隣でキンバリー打ち始めていた。
Aはヤンキー崩れの目つきが悪い奴で、見ただけでムカつく顔している。
態度もでかくよく台を叩いたり、朝は平気で割り込みする嫌な奴で、俺は嫌いだった。

Aは大股を開き、俺の席のエリアに脚がかなり侵入するように
座っていた。俺はちょっとムッときたので、Aの足を膝で押し出すように座った。
するとAは「んだ!?てめー」と睨んできたので、俺も睨み返した。
数秒睨みあうとAは「チッ!」と言い、また打ち始めた。

内心、喧嘩にならなくてホッとしたが、なぜか苛立ちは収まらなかった。
数分たつと突然Aが俺の肩をグッと掴み、顔を近づけてきて「てめー調子こいてるとやっちゃうよ」
と言ってきた。

今までの俺なら喧嘩なんてしたくないので、そういう挑発にはのらかった
けど、当時は上手くいかない人生に嫌気がさしていたのか、俺もかなりキレてしまった。
俺は「やってやんよ!外でろ!」と言い、Aの腕を掴み外、引っ張っていった。
今で自分がこんなこと言うなんて信じられないけど。

外に出る途中、異変を感じた店員が「どうしました?」
と聞いてきたが、「友達です。気にしないで下さい」と俺は言った。
Aは歩きながら「なんじゃ、てめ?!こら!」と大声で怒鳴ってきた。

外へ出て、店からちょっと離れている第二駐車上へ向かった。
この駐車場は車の出入りが少なく、人が来ないからだ。
駐車場へと歩きながら、俺はどうやってAを倒そうか考えてた。
怒りとともに冷静な自分もいた。

俺は本気な喧嘩ははじめてて喧嘩なれしてないけど、当時総合格闘技サークルで
格闘技の真似ごとをやっていたので、体格の同じぐらいなのAならなんとかなると思っていた。
今思えば、相手はチンピラみたいな奴だからナイフと持っていることも考えられるが、その時
はそんなことすら考えることもなく、ただAをぶん殴りたかった。

駐車場の行く途中もAは「てめ?いい加減にしろよ!こら!」と大声を出す
正直、まわりの人に気づかれたくなかったので、ますます腹が立った。

駐車場の前につくとAはかなり抵抗してきた。俺は人目のつかない奥に行くため
Aの服を引っ張り引き込むが、「離せよてめー!」と駐車場に入らない。

揉みあいをしてると店員3人とお客数人が来てが止めに入ってきた。
店員「おい やめろ」
A「こいつが喧嘩うってきたんだよ」
俺「おめーだろ!」

お互い胸ぐらを掴み合った状態だったが店員により引き離された。
A「こいつが脚をいきなり蹴ってきて喧嘩うってきたんだよ、ぶち殺すぞてめー」
Aは大声を張り上げながら、店員に説明する。

俺は面倒くさいことになったことを悔やんでた。
するとAは突然俺の腹を蹴ってきた。痛くなかったが、すぐ店員が止めた。
店員「やめなさい」
A「うるせー!マジぶっ殺す」
と叫びながらまた蹴りを入れようとするが店員が阻止。俺も応戦しようとするが止められる。

止めに入る人がいると強気になるAに、俺は「殺したい」って思うぐらいムカついた。
またギャラリーがたくさん集まってきてたので、その恥ずかしさもAに対する怒りに変わっていた。
とりあえず事務所に行くことになったが、店に戻る途中Aは、前を歩いてる俺にまた蹴り
を入れてきた。またやり返そうとすると、店員に抑えられてしまう。

事務所では相変わらずでかい声でわめいている。俺の襟を掴んできた所、店員に抑えらた
店長らしき人に「いい加減にしないと警察呼ぶぞ、おまえらはもう出禁だ」と言われた。
Aは「なんで俺が出禁なんだよ、てめー!」と食ってかかってたが、
俺は「わかりました」と言い部屋を出た。
それはAを待ち伏せてぶん殴ることを決意したからだ。

店のガラスを叩き割りたくなるぐらいAに対し激しい怒りを持った。
頭が真っ白になる寸前だった。店を出て道路の影からAが出てくるの待った。
店の前ではまた止められるので後をつけて、良い場所があったら殴ってやろうと思っていた。
郊外店なので客のほとんどは車やバイクで来ている。
Aが車でも原付で追ってやろうと思っていた。

いくら待っていてもAは店を出てこない。
もしかしたらAは店で打つ許可をもらって今打ってるのではと考えた。
俺はパチ友達に電話してAが店で打っているかどうか見てきてもらうことにした。

スロ友達にAの容姿と服装をつげると、店に入った友達はすぐにわかったらしく、
キンバリーを打っていると教えてくれた。

4時間ぐらい待ってAが店を出てきた。Aは店出てを敷地内の駐車場に向かった。
いかにもなヤン車に乗ってAが出てきた。

頑張って後を追ったがAはかなりのスピードで走っているので追いつけなかった。
Aを見失った俺は、ますます怒りが込み上げてきた。

その後の俺はどうやったらAを捕まえられることができるかってことばっかり考えてた。
10日後ぐらいにスロ友達から電話があった
「Aを○○駅でみたよ、あいついつもこの駅利用してんじゃない?」
スロ友達によるとAは駅を降りて徒歩で帰っていったようだ。
時間が立てば怒りも収まるはずだが、この時は全く収まらなかった。
やっとチャンスが来たと思った。

その次の日、俺は駅でAを待ち伏せすることにした。
時間が立てば怒りも収まりそうなものだが、この時は怒りが増すばかりだった。
ズボンの下にはサークルで使っている安物のレガースを脚につけて、
右手にはオープンフィンガーグローブを付けるぐらい準備万全で向かった。
今思えば笑えてくるがこの時は本気だった。

「ハイキックを思いっきりぶち込んでやる、腕の一本は絶対折ってやる」
と意気込んで家を出た。
今では笑い話だけど、この時は本気だった。
駅でAが現れるの待った。
もしかしたらAはこの駅をあまり利用してないかもしれないが、
Aが来るまで何日も通おうと思っていた。
運よくAはその日の夜にに改札でてきた。
半日以上待っていたと思う。完全ストーカー。
この執着心には自分でも驚いた。

俺はAの後しばらくをつけて、人気のないとこを見計らって、後ろから背中を蹴飛ばした。
A「てめーなんすんじゃ!」
俺「この前の続き」

通行人が何人かいたが、俺はもう冷静な判断を失っていた。いきなりハイキックを食らわそうと蹴ったが
力が入りすぎて、ガードされてうえ、軸足が浮き、転んでしまったがすぐAを引きずり倒した。
いろいろ考えてた攻撃パターンが最初で全て狂った、
その後はごちゃごちゃの攻防になってしまった。

Aに髪の毛を引っ張れていたが、強引にマウントポジションをとった。
左手でAの髪を持ち顔面や耳にパンチや掌底を振り下ろした。Aは俺の髪を引っ掻ったり、
顔を爪で引っ掻いたりしてくる。Aが俺の髪を引っ張っていたので殴りにくかったが、
Aは鼻と目尻から血を流しているのがわかった。

俺は引っ掻いてきたAの腕をとり、強引に腕ひしぎ逆十字をかけた。
その時Aが髪を離さなかったためブチっと音がするぐら髪が抜けた。
逆十字の体制になるとAは俺の膝裏あたりを噛んできた。
厚い生地のジーパンだったけど噛み切られる程思いっきり噛まれた。

本気で折ってやろうと思いAの腕を思いっきり伸ばしたら、
ゴリゴチュという音とともにAは悲鳴をあげた。
逆十字を解くとAは腕を押さえうずくまりながら「このやろー!てめー!」と叫んでいる。

通行人のサラリーマンが止めにきたので、俺は走って逃げた。
この間1分もないぐらいだったけど、俺の顔は傷だらけになっていた。

はじめての本気の喧嘩で憎いAを殴れたからテンションはすごい上がっていた。
正直狂っていたのかもしれない。脚はガクガク震えが止まらなかった。

2ヶ月位後、俺が別のパチ屋で打っている時、
俺は突然舌が痺れるほどの衝撃を頭に受けて倒れた。頭から血が出ているのがわかった。そして顔やら腹ガン

ガン蹴られた。
上を見上げると知らない男が空き箱を持って蹴っている。
どうやら空き箱で殴られたらしい。
朦朧としていたのであんまり覚えてないが、店が警察を呼んだらしく、俺は病院に運ばれた。
頭は8針縫うことになった。その男はAの兄貴で、Aと一緒に俺を探していたらしい。
お互いの親まで引っ張り出される事件となったが、双方とも怪我をしたということで互いの
医療費を払うということで示談となった。
ちなみにAは肘の靭帯を損傷していたようだ

長くなってしまいましたが、以上が俺の人生で最初で最後の修羅場です。
今思うと自分でも信じられないほど狂っていたと思う。
連続カキコ失礼しました。

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