その日、深夜から早朝まで市の防災訓練に会社ぐるみで参加した。
家に帰って起きたのは午前9時。
平日なので妻は仕事へ、ひとり娘のk校二年生のミオも学校へ出ていた。
遅い朝食をとろうとダイニングキッチンに行くと、テーブルの片隅に小さなカメラが置き忘れられてるのを見つけた。
はじめカプセル玩具かと思った。
しかし、モニターやファインダーはないものの、マイクロSD用のスロットやケーブルの挿し込み口などを備えたデジタルカメラだった。
ミオの物とみえて、ボディーにミオの好きなアニメキャラのステッカーが貼ってある。
私は、その中に何が記録されているのか気になった。
さっそくパソコンとケーブルをつないでみた。
動画が二つ入っているようだ。
ひとつ目は、娘の学校の制服を着たコがひとり、どこかの公園の奥を歩いている光景で始まった。
制服のコは顔の上半分を仮面で隠している。
横からもうひとり、ランドセルを背負った小さな女の子が現れた。女の子も顔の上半分を仮面で隠している。
明るい陽射しを浴びて微笑んでいた二人は、いきなりスカートをめくり上げた。
(……!)
二人とも、めくり上げたスカートの下に何も穿いていなかった。
女の子の股間には、幼いワレメがくっきりと刻まれていた。
そして制服のコの股間には、毛におおわれたチンポコがぶらりと垂れさがっていた。
(『男の娘』だったのか……)
二人はその場に立ったまま、放尿を始めた。
(女の子のほうが、前に飛んでいるな……)
そのまま画面はふたつ目の動画に移った。
ふたつ目の動画は、どこかのベランダに男の子がひとり、あお向けに寝る姿から始まった。
男の子は例によって顔の上半分を隠し、全裸だった。無毛で皮をたっぷりかぶったチンポコがだらしなく横たわっている。
そこへ、制服を着たコが現れた。
私は心臓が胸を破って飛びだしそうなほど驚いた。
(み……ミオ!)
ミオは顔を隠しもせず現れ、男の子の隣に片ひじをついて寝た。そして、制服の胸ポケットに手をやった。
(……)
ミオはタバコを取り出してくわえると、よどみなく火をつけた。そしてライターを持っていた手で、男の子のチンポコを握ると、慣れた手つきで愛撫し始めた。
画面の向こうで娘がタバコを吸う。
娘が男の性器をもてあそぶ。
私はただ呆然としていた。
男の子のチンポコは真上を向いて大きくなり、先っぽからピンク色の中身がこぼれ出した。
ミオはニヤニヤしながら、時々唇から煙を吹き出す。その煙は肺まで達したものではないように見えた。
しかし私には、可愛い我が娘を汚すその煙が許せなかった。誰がこんな煙の味を教えこんだのだ。
その一方でこの動画を撮影するにあたって、ミオが(おそらく)自ら自分を淫らな女に見せる演出をしたか、と思うと興奮がおさまらなかった。
私は男の子のチンポコをいじるミオの手つきに合わせて、自分の性器を刺激していた。
男の子のチンポコは間もなく、先っぽから白い液体をドクッ、ドクッと溶岩のように吹き放ちはじめた。
ミオはチンポコを握る手が、その液におおわれてゆくのを、笑みを伴うくわえタバコで見つめていた。
私も、画面の向こうの男の子といっしょに液を放った。
そして画面の向こうのミオといっしょに、液の熱さを指に感じていた。
次にこのチープなトイカメラに出会えた時、ミオは動画を増やしてくれているだろうか。
01de2022