栗の花が咲く病院の庭を眺めバス停へと通学路を歩いていました。
青臭いにおいが一瞬鼻を突きました。
「お兄ちゃん。やめて」
「もうすぐ卒業だろ。知っておいたほうがいいんだ」
「そりゃそうかもしれへんけど何もアニサマでなくてもいいんじゃ」
「みてろよ」
兄はおもむろにあれを手でしごくとほどなく白い液体を飛ばして果ててしまいました。
バスに乗ると混んでいて座れず吊革につかまって立っているといつものようにあれが始まったのです。
自分的にはおでこがあってちょっとかわいいかなという程度で、貧乳さらにはおしりも小ぶりな私のどこがよくて触ってくるのですか。
学校前の停留所までの十分間はただひたすら忍耐の時間でした。
チェックのスカートにハイソックス。髪はポニテかショートカットと決まっている。一方グレーのタイトスカートで足を組む担任の先生。
「今度私のおうちにいらっしゃい。たっぷりと教えてあげるわよ」
「はい。ぜひ」
先生のお宅へ行くと玄関には白いユリの一輪挿しが目に留まりました。
強い香りを放っている。先生はいったい何を教えてくれるのかしら。
「ああ。あ~」
股間を貫くシリコンの張り子に思わず声をあげてしまいました。
「奈々さんは処女だったのね。意外だったわ」
そんな。
帰り際玄関のユリの花はもう花びらを落としていました。
「奈々。なんかあったのか。目を見るんだ」
兄の目を見たものの何か冷め切った以前の好奇心にあふれた生き生きとした目つきでないことはなんとなくわかりました。
「お兄ちゃん。ごめんなさい」
そんな言葉が口から出ると兄は黙って部屋を出ていきました。
翌日通学に使っているバスの中でいつものように触ってくる手を握り制止するとおもむろに男のファスナーを開けいきり立つ怒張をしごきました。
チェックのスカートに大量に吐き出された白濁液。
あの匂いが立ち上ってきました。