現在姉28、俺26
元々姉弟仲がよくて、小学校のクラスで「シスコン」とか言われても軽くいなしてた
後から聞いた話、姉ちゃんも同じような感じだったらしい
姉ちゃんが小6になるまで一緒に風呂に入ってたし、家の間取りの都合上同じ部屋で寝てた
あと、俺が小2ぐらいの時までは普通にちゅっちゅしてた
その時点では単に仲良し姉弟みたいな感じだった
俺が姉ちゃんを異性として意識した初めてのきっかけは、部屋のゲーム専用テレビでテレビ番組が見たくて、溜めてたお年玉でアンテナを買ったことだった
そのテレビにはチューナー? がついてなくて、ラジオのアンテナみたいな(ごめん、うまく表現できない)やつを接続する必要があった
当時はリビングのテレビのチャンネル権は完全に親父が握ってたので、好きな番組を観たくて密かに買った感じ
アンテナを買った日、当然二人してはしゃいだ
なんとかアンテナを接続し終わって、晩飯を食い終わった後に音量を絞って二人でテレビを見てた
それで精神が興奮したのか、翌日も学校だったのにお互い全然眠気がこなくて、
「今日は夜更かししちゃおうか」
ってことになった
それで、忘れもしない深夜12時前を迎えた
今の十代は知らないかもしれないけど、その時間に「トゥナイト2」っていうエロ番組がやってたんだ
そのエロ特集が終わると、あとはどうでもいいような内容が放送されて、その日のトゥナイト2は終了
番組が終わった時、かつてないほどちんこに「発散したいなにか」が溜まってる状態だった
俺はどう言葉を発していいのか分からなかった
けど、姉ちゃんは、
「すごいの見ちゃったね。大人ってあんなことするんだね」
と、ちょっと恥ずかしげに、でも明らかに目をぎらぎらさせながら言った
テレビの明かりしかない部屋で見た姉ちゃんのあの顔は今でも忘れない
そのあと二人で照れ隠しのように笑いあった後、一応寝ることになった
俺たちは二段ベッドで寝てて、姉ちゃんは上の段で寝てた
布団に入ってみたものの、興奮と悶々とした感じで寝付けるはずもなかった
そうしてしばらく寝返りばかり打ってたんだけど、ふと、ベッドの上から微かに声が聞こえてきた
さっきトゥナイト2を見て女があえいでる声を聴いたばかりだったので、すぐに察しがついた。
「姉ちゃん、乳首いじってる」
それで何かが爆発した
俺は破裂しそうなぐらい固くなったちんこに手を当てた。無意識だった
そして、ちんこに溜まった「発散させたいなにか」がそうさせたんだろう、生まれて初めてオナニーした
たぶんその声も聞こえてたと思う
姉ちゃんの微かな声を聴きながらちんこをしごいて、あっという間にイッた(当然射精はしなかった)
その時はとてつもない罪悪感を感じた
なにかとても悪いことをしたんじゃないか
ていうかちんこにこんなことするのっておかしいんじゃないか
まあ子供だったから当然だわな
ともかく、いつの間にか姉ちゃんの声も聞こえなくなってたし、
イッたあとの虚脱感からぼけーとしてるうちに、いつの間にか眠りについた
あ、言い忘れたけどその当時姉ちゃんが小5、俺は小3
あの年齢であの内容はかなり衝撃的だった
しかも、その時の放送内容が乳首のいじりかたみたいな内容だった
当然俺は心臓バクバクであそこもガン勃ち
もうモニタにくぎ付けになってた
そうしてしばらくモニタに映るおっぱいしか目に入らなかったんだけど、
ふと我に返って隣にいる姉ちゃんの存在に気付いた
とっさに「やばい」と思った
けど、姉ちゃんも画面を凝視してた
それから、二人の間でトゥナイト2を見るのが暗黙の了解になってた
そしてある夜、姉ちゃんが言った。
「俺ちゃんの乳首いじっていい? お姉ちゃんの乳首もいじっていいから」
俺たちはお互いの乳首をいじりあった。もちろん姉ちゃんのふくらみかけのおっぱい(歳の割にでかかった)も揉んだ
とにかく、俺はオナニーを見せることになった
もちろん恥ずかしかったけど、姉ちゃんが
「お姉ちゃんにさせて」
と言ってきて、生まれて初めて姉ちゃんにイかされた
その時には姉ちゃんもクリトリスオナニーを覚えていたようで、今度は俺が姉ちゃんをイかせた
そのペッティングの関係は姉ちゃんが高1になるまで続いた
もちろんその頃にはお互いセックスの知識はあったけど、これも暗黙の了解でなんとなく本番まではいかなかった
そして、姉ちゃんが高1の時、統合失調症を発症した
時が遡るけど、姉ちゃんは中学校で総スカンを食らってて、中三の頃には高校受験がヤバいぐらい学校を休むようになってた
その頃から「あいつは私を殺そうとしてる」とか「みんなに私の考えを読まれてる」とか思ってたらしい
結局姉ちゃんは一か月入院して、留年することになった
入院中も帰ってきてからしばらくも、姉ちゃんは死んだ魚みたいな目をしてて、この時ばかりはペッティングどころじゃなかった
けど、そのうち姉ちゃんがいい医者にかかるようになってからは徐々に生気を取り戻していった
両親も統合失調症の勉強をしてくれたから理解もあった
そして、今度は俺の発症の番
時系列がめちゃくちゃになって申し訳ないけど、俺も俺で中一からいじめられてた
それで姉ちゃんと同じくサトラレ状態で授業を受け続けて、中二の時に耐えられなくなってそのことを両親に打ち明けて、病気発覚
二人ともほぼ同時期に発症して、病型も思春期型と妄想型が合わさったような感じで似てた
それで俺たちは一日中家にいることが多くなった
つまり、閉鎖的になっていった
もうお互い心を許せるのは家族しかいなくて、特に同じ病気にかかってる俺たちは依存しあってた
ある日、おふくろと姉ちゃんがちょっとした口喧嘩を起こして、姉ちゃんの被害妄想が炸裂して泣き喚いた
収まるのに一時間ぐらいかかったと思うけど、親父が「今日はもう寝なさい」と言ったので俺たちは部屋に引き上げていった
俺は姉ちゃんの頭をなでてた
姉ちゃんは「お姉ちゃんの事わかってくれるのは俺ちゃんだけだよ」といって抱き付いてきた。
そして、突然服を脱ぎ始めて俺のズボンもおろして、フェラで俺のちんこを立たせた後、俺にまたがってきた
初体験だから痛いはずなのに(実際痛そうな顔はしてた)泣きながら「気持ちいい?」と何度も言って腰を振り続けた
姉ちゃんには悪いけど、狂気じみたものすら感じた
これが俺たちの初体験
正直、出した直後は感動もなにもなかった
驚きと、恐怖と、妊娠しないかという心配で頭がいっぱいだった
でも、事が終わったあとに姉ちゃんが布団の中で裸のまま抱き付いてきて、
「好き」
と言った。
俺も、恋愛感情と姉を慕う気持ちを足して二で割った気持ちを持ってたから、
「俺も」
と言った
それから、姉ちゃんの表情が明るくなった
俺もなにか吹っ切れたような感じがして、多分明るくなってたと思う
その様子を見て両親も安心してたようだけど、口が裂けてもその原因がセックスなんて言えなかった
でも関係は継続した。そのうち、お互い恋人のように行為を楽しむようになり、デートもした
それが三年続いた
三年の間に姉ちゃんは高1を二回やったから、セックスしてたのは姉ちゃんが高2、俺が高1の時まで
ちな高校は別
その三年間、俺はバカだったと思う
姉ちゃんとの関係にあまり疑問を持たないどころか、俺が姉ちゃんを明るくさせたなんて思い違いまでしてた
でも、高1の時、ふと考えたんだ
姉ちゃんは体調を崩しながらだけど何とか高校に行ってうまくやってる
俺も高校では大体問題なく過ごしてた。お互い病気に関しては友達にはクローズだったけど
そして、姉ちゃんも俺もこれから大人としての人生が待ってる
なのにいつまでも姉弟同士でセックスしてたら取り返しのつかない後悔をすることになるんじゃないか
いままでの関係はいい思い出、いい夢を見たと思って、そろそろ終わりにしよう
そのことを姉ちゃんに話すと、姉ちゃんは泣き喚くこともなく、
「わかった」
と言ってニコッと笑った
そして静かに泣いた
腸がちぎれる思いってこういうことを言うんだな、って心の底から思った
そして、その晩最後のセックスをして、俺たちの関係は終わった
その晩は「これでよかったんだよね」なんて言い合いながら明け方まで起きてた
俺もそう自分に言い聞かせた
その二週間後、姉ちゃんが手持ちの薬を全部飲んでリスカして、自殺未遂して病院に運ばれた
そして、ついこないだまでの関係が両親にばれることになった
俺は親父に殴られる覚悟、勘当される覚悟をしてたけど、
入院先の病院で薬が抜けた姉ちゃんが涙ながらに「辛かったの……」と訴えたらしく、
姉ちゃん抜きの家族会議では「二度目はないと思えよ」と言われたのが一番きつい言葉で、
あとは何で三年間も関係を持ったのか、罪悪感はなかったのか、とかそういうことを聞かれた
俺は勘違いも含めて正直に話した
すげえ気まずい家族会議だったけど、なんとか勘当は免れた
その後、俺たち家族は親父と俺、おふくろと姉ちゃんの二世帯に分かれて暮らすことになった
俺たちの頭が冷めるまで、ということになってたけど、結局姉ちゃんが高校を卒業するまでその暮らしが続いた
久しぶりに会った姉ちゃんは、完全に姉の顔になってた
多分そうでもしないとまたあの関係を思い出すからだと思う
だから俺も弟の顔をして姉ちゃんに接した
それから姉ちゃんはデイケアってところに通いだして、職業訓練を受けてから障害者雇用で働き始めた
障害年金は降りなくてパート扱いだったけど、実家からの仕送りと給料で一人暮らしを始めた
それに合わせておふくろも実家に戻ってきた
ちなみに俺はそれから体調が悪化して、高校はなんとか卒業できたけど(バカ高だったから)とても働ける状態じゃないので、
デイケアに通ったり作業所で働いたりを繰り返して、現在三度目のデイケア生活二年目
うちもあんまり余裕がないし、親父の定年も近いから、親父が定年したら家を出て生活保護を受けることになってる
姉ちゃんとはたまに会うけど、もう本当に普通の姉弟って感じ
ようやく家族の中の気まずさも取れてきた
自分がこんな状態だからまず自分の心配をしろよって話だけど、
今は姉ちゃんが幸せな人生を送れることを願ってます。
弟として。