09月12

社員旅行での恥ずかしい思い出

だいぶ前の話だが、社員旅行で草津温泉に行った時の話。
宴会が終わり、先輩社員ら4人とストリップを見に行った。
小屋に入ると意外に明るく広く男性客に混じり女性客もいた。
踊り子が舞台で踊り、その後、客が舞台に上がり、ジャンケンに勝った者が手コキをしてもらうといった内容だった。
昔は本番行為も行われていたらしいが、既に禁止となっていた。
回も進んだところで、先輩が4人でジャンケンで負けた者が舞台に上がろうと言い出した。
酒が入っていたせいか気持ちが大きくなり、皆でジャンケン、そして私が負けた。
夜も更けてきて客も減っているし、舞台のジャンケンで負ければよいとまだ気楽に考えていた。

その時だった。会社の女性陣が5、6名、入口から入ってくるではないか。
その中には、憧れのS先輩もいた。
一応我が社は名の知れた会社で、皆まじめな社員ばかりだが、旅先ではこんなところに来るのか。
私の番が回ってきて震えを感じながら舞台に上がった。
前列に陣取った女性陣が私に気づき、どよめいていた。
私の他に舞台に上がったのは1名だけで、そして私がジャンケンで勝ってしまったのだ。
その途端、女性陣から’キャ~’という悲鳴が聞こえた。
普段、机を付け合わせて仕事をしている皆の前で裸になることになり目の前が真っ白になった。

浴衣を脱ぐと、’K君~’という心配するような声が聞こえた。
そして覚悟を決めて、最後の1枚を下した。
女性陣から悲鳴が上がり、のけぞる者、下を向いて笑っている者、手で顔を隠している者、普段私を厳しく指導している主任のみが、こちらをしっかり見ていた。
踊り子に誘導され、私は仰向けに寝かされ、手コキが始まったが、緊張のためか息子は小さいまんま。
女性陣が見ていないことを祈って薄眼を開けると、何と全員がこちらを凝視しているではないか。S先輩までも。
その途端、私の息子は、みるみるうちにビン立ちになってしまった。
女性陣から歓声とも悲鳴ともとれる声が聞こえた。
踊り子が、知り合い同士ということに気づき、
笑いながら私の息子を指で弾いたり、玉を引っ張ったりして女性陣にサービスしている。

踊り子の手の動きが早くなり、限界が近づいてきた。
何とか放出だけは避けようとしたが、無理そうであった。
目を開けると、ビン立ちの息子の向こうで、
S先輩が上気した顔で、大きな目を見開いてこちらを見ていた。
その途端、ドピュッ~。大放出。
女性陣から、また’キャー’という歓声が上がった。

翌日から、オフィスで女性陣は普段と変わらぬ態度で、私に接してくれた。
厳しかった主任だけが、いくぶん優しくなったような気がした。

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