厨房というが、心はまだ小〇生の遊び盛りだったあのころ。
その日も乗れるようになったばかりの自転車で、友人の家へ遊びに行っていた。
いつも何で遊んでいたのか今では全く思い出せない。
その友人が見せてくれたのは、恥をかなぐり捨てて隣町の書店で直接買い求めたエロ本、もといハウツセックス本だった。
封筒にお金を入れ、買いたい本を紙に書いて、やっとの思いで買い求めたエロ本を惜しげもなく見せてくれた友人とは、薄~い友情と濃くて熱い劣情で繋がっていたのだと、今になってしみじみ思う今日この頃だ。
そんなことはともかく、それは、ハウツセックスという本と古今東西エロネタダイジェストという2冊の本だった。
そんなもののために命をかけた行動に出た友人が子供心にも哀れでならなかった。
しかし、その日は、それだけではなかった(済まなかった)のである。