12月20

ライブハウスの女

 昔はけっこうな田舎町にもライブハウスってあったんですよ。
 今はもうないね。
 ある日のこと、コヒーを飲んでいると、お店に入ってきたのは、超絶完コピ女子大生バンドの人たちでした。
 楽器はもとより歌もみんなうまかった。
 ヴィジュアルも。

 その日、ベースの美菜さん、(は小柄な子だった)は黒のミニワンピで登場。
 生足かと思いきや透明パンスト。(クラッ)
 目が合った。
 「お部屋に来ない」
 ほかのメンバーも笑ってうなづく。
 
 「高〇生かと思ったのに車があるのね」
 検問だ。
 ラブホは目の前だ。
 「お、おまえ」

 「お部屋のエアコンがきかないの」
 ほかのメンバーも笑ってうなづく。
 スルー。
 
 「ゼリー風呂って、暑いからちょうどいいわね」

 「歩く人間ディルドって最高よね」

 「ところで君たち、年はいくつなんだ」

 「いったら腰抜かすよ」

 ドピュッと一発目中に出しました。

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