10月21

レベルの低い男

吐き出し。

俺…25才会社員
彼女…24歳 結婚を控えて会社を最近退職 同棲中
男…22歳既婚、彼女の会社の派遣

何か最近彼女の様子が変だった。
お決まりの残業飲み会朝帰り、夜は「疲れてるから」と拒否。
携帯は肌身離さず、風呂はもちろんトイレにまで持っていく始末。
それでも予定通り、彼女の実家で挨拶を済ませ仕事が落ち着いたら籍を入れることになってた。
不安にはなったが気のせいと思い込んだ、というより彼女を信じたかった。
ところが正式に挨拶をし、寿退職した後から彼女の素行はどんどん悪くなる。
飲み会が長引いた、と言っては友人宅へ泊まる。
結婚前に友達と旅行に行きたい、と言っては温泉旅行、もちろん泊まり。
今思えば結婚の確約を取った事で気が大きくなってたんだと思う。
家に帰ると明らかに風呂上りだった時もあれば、布団に男の匂いがするときもあった。
取り合えず宮崎への出張をでっちあげ、3日間家を空けると伝える。
もちろんホテルなどの連絡先も伝えたが、長距離電話になるから連絡はメールでしようと言っておく。
いつに無く素敵な笑顔の彼女、俺を労わるそぶりさえ見せる。
この計画は1ヶ月ほど前からで、下準備もばっちり、
有給を取ったし、かろうじてではあるが家の玄関が見えるウィークリーマンションも借りてある。
双眼鏡、ビデオ、デジカメ、椅子にフカフカ座布団、食事としてラーメンも用意。
浮気を疑い、それを言うも「私の事信用しない人と一緒に居れない!」と泣く彼女に負けてた俺、
ここまでするのは空しかった。
長丁場になるかもしれない、家に男を連れ込んでたのは勘違いかもしれない…
とか思ってたが1日目、やってくれた。
真昼間から訪ねて来る男、ニコニコと出迎える彼女。
男が来て約1時間後、そーーっと鍵を開けて中をうかがうとあえぎ声が聞こえた。
AV?と思ったが間違いなく彼女の声。

そろーっと中に入るとまんぐりがえしな彼女の股間をベチャベチャと音を立ててすする男。
いきなり連写モードにしてあるデジカメで写真撮りまくった。
はっと振り返る男、自分の手で広げてる足の間でぎょっとする彼女。
よく見たら尻にバイブ入ってたよ。ちゃんと写ってた。
唖然とする二人、俺は
「ハイハイ、おじゃまー。いい写真撮れたわ」と言って帰ろうとした。
我に返った男が俺にフリチンでつかみかかって来ようとしたので
怒りに任せて逆に顔面に蹴り。
男は倒れて顔を抑えてうぐぐ…とか言ってて、彼女は震えてた。
「彼女、後でちゃんと話しような」と言ったら
「違うんだって!!待ってよ!!違う間違いだって!」と謎な台詞。
「違うのか、強姦されたのか。じゃあ警察行ってこいつ逮捕してもらうか?」
彼女モジモジしつつアナルバイブを抜こうとする。
「ああーいいよ、それ好きなんでしょ?抜かないでいいわ。好きなだけやっとけ。
まさかお前が尻に(今の彼女の状況をリアルに説明以下略)とか好きと思わなかったわ。
それじゃあ俺ではダメだね?」
男は立ち直って俺につかみかかってきたので本気で蹴った。
別に格闘技やってる訳じゃなかったけど俺マジ強かった。
「何でえええええええええ!宮崎って言った!」と言う彼女に一言、「ウソ」。
そしたら彼女「あたしの事だましたんだ!!そっか酷いねだましたんだ!試したんだ!」
「ああ試したウソついただました、それでお前のしてる事全部分かった」
腹抱えて苦しんでた男、突然の土下座。
「すんません!!マジで超すんません!超許してください!写真マジやめて下さいマジヤバいっす!」
「聞いていい?遊びだったんでしょ?」
「ハイ!超遊びっす!!マジ超遊びでやってたんっす!!」
「チョーチョーうるせえ!遊びで人の女に手出すなや!!」と蹴り、ひっくり返った所に腹を踏む。
男がゲーゲー言ってる間にまた写真撮り、彼女と男の携帯をもって逃走。
後ろから「宮崎てーーーーーーーー!宮崎って言ったじゃーーん!」という声が聞こえた。
当然裸のヤツラは追いかけて来れる訳も無く、無事張り込み場所へ到着。

携帯の中確認したらロックかかってたけど彼女のはアッサリ解除。
メールも読んでガックリ。写真見てまたガックリ。
キッチンでの二人の写真があったんだが、後ろに写ってる電子レンジ。
温め機能しかなかったので、一人暮らしする彼女の弟に上げたものだった。
それ半年前、ずいぶん気が付かないで居たんだなとため息。
男の携帯は残念ながらロック解除できなかった。ショック。
そして落ち着け落ち着け、と人差し指と親指の間の水かき噛んで待ってた。
んで出てくる男も撮った。
もうね、俺の人生オワタ\(^o^)/
親友に電話して飲みに行って痛飲。
あとは吹っ切れちゃって、さくさくと実行。
まずは彼女親に連絡、そしたら彼女母が
「ああ、彼氏君!?連絡取りたくて!あのね、彼女が誤解があって困ってるって言っててね!
(とがめる口調で)ちゃんと説明したくても彼氏君連絡取れないって!」
ああ、そういえば俺の実家にも電話してないや…と思ったんだが、
その沈黙を何か勘違いした彼女母。
「ああ、ううんいいのいいのごめんなさいね。こうやってちゃんと連絡取れたんだからいいのよ。
彼女に連絡してあげてくれる?」
「いえ、まずそちらに話を…」
「ううん!いいからまず彼女に!ねっ!
こんな時にないがしろにしたってなると後々結構気になるものなのよw」
この気のいいお母様…申し訳なかったが全部話した。
最初信じてもらえなかった…でも証拠もあるし「その場」に踏み込んだと言うと泣かれた…
「こんな事になってすいません…」と言うと
「彼氏君のせいじゃない…ゴメン…なんて言ったらいいか…」と泣いてた。
とりあえずちゃんとあって話す事を約束して電話切ったんだけども、
急に現実的になってガンガン泣いた。もう涙出ません!って位泣いた。
とりあえず早い内に話つけたいと思ってたんで、その日のうちに彼女実家へ。
家の両親は怒り心頭、「ちょっとでもやり直したいって気持ちあるならもう二度と家には来るな!」と言われたよ。
大丈夫、親と縁切ってまであの女とやってく気無いっす。
ドア開けた瞬間に土下座する彼女と彼女両親。
泣く彼女と彼女母、震える彼女父、キリキリしてる両親、
みんなまとめて「まぁまぁ」となだめて家の中へ。
「まあ…お聞きになってると思いますが、彼女さんが浮気をしました。
正式に婚約を解消し、今住んでるアパートを出て行ってもらいます。
仲人さんにも正式にお断りとお詫びをお願いします。
慰謝料に関しても請求いたします。それと相手の男性にも請求します。
なので彼女さんに相手の男の素性を教えていただきたい。
これ(携帯)お返しします。今男に電話して来てもらってください」

彼女パニック、「違うって!だから私の話ちゃんと聞いて!」
「ずっと違う違うって言ってるけど、どう違うのかちゃんと話してみなよ」
「酷いよ勝手に携帯持ってくなんて!勝手に中も見たんでしょう!そんなのプライバシーの…」彼女父彼女殴る。
「今そんな事言ってもしょうがないだろう!お前の言い分ってヤツを話せ!」
「あ、俺中見てない。お前ロックかけてただろう」

彼女の言い分、ありきたりすぎて笑える。
俺の仕事が忙しくて、寂しかった時に派遣で来てた男と仲良くなり、
家を訪ねてきた男を家に上げてしまった。
出来心だったし、あの時もすごく怖くて止めて欲しいって言ったけど止めてくれなかった。信じて欲しい。
俺「携帯見た」、彼女ポカーン「う、嘘つき!こないだもそうだったよね!ウソつきっぱなしなんだね!
そうなんだ、私また彼氏君に騙されたんだ!そういう事して平気なの!?」
「うん騙したウソついた、全く平気。だってもうお前の事なんとも思ってないもん。
寂しいからって誰とでもやる女なんだって分かったし。
今までの1年以上騙されて笑いものにされてた俺からのささやかな仕返しだよ」
彼女母「1年ってどういう事!」彼女「ち、違う??…」
「違うのか?じゃあ写真は合成か?あの弟君に上げたレンジ写ってるんだけど?
それからあの時も聞いたけど、お前強姦されたの?強姦されたなら警察行こうよ。
保身のためにあんなに仲の良かった男を前科餅にさせるの?
お前が電話しないなら俺がするよ」
一年には突っ込み無し。そうか一年ね。
嫌がる彼女に「もう今更時間稼ぎしたってダメなんだから、
さっさと終わらせようよ」と言って携帯を奪う。
彼女すがり付いてきて「私彼氏君と結婚したいの!だって彼氏君を一番愛してるから」
俺も泣いた…(´;ω;`)もう逃げたくなった…
忙しくなったのも彼女のためだった。
彼女父結構怖い人で、上級資格取ってそれでやっと結婚を許してもらった経緯がある。
「絶対にお嬢さんに苦労はかけません」って…
毎晩徹夜に近い夜更かし勉強、
当然資格取っただけじゃどうもならんし、そこから実務の色々がある訳で。
だから確かに忙しかった。辛くても必死だったっす。
給料は1.5倍になったしさ、
「今はこういう訳で忙しい。でも仕事落ち着いたらもう一回お父さんに合おうね」って話してたのよ。
「結婚の前にこれだけの誠意と決意と努力と、その結果を見てもらって安心してもらおう」って。
女にとって家族に祝福されない結婚て悲しいだろう。彼女も喜んでくれてた。
それ位好きだったんだよ…

それを彼女に言った。お互いもう涙止まらなくて…
「俺の事が一番好きなの?」「うん!当たり前じゃない!」「二番目が居るって事なんだよ、それ」「……」
もう話できる状態じゃなかったんで、彼女父に男に電話してもらった。
彼女父が一番泣いてたんだけどね。
何か軽い口論になってる。
「父親だ!お前は訴えられるんだ!ふざけるな!」ああーこれダメだと俺が代わる。
「あーもしもし、ご無沙汰です。婚約者の彼氏ですが」
「ちょっ訴えるって何だよ!?てかマジそんなんしたらこっちも訴えるし!普通に傷害だし!超腹いてーし!!」
「あ、はい。どうぞ。覚悟してるんで。で、あなたに対して慰謝料請求出しますね。
人の女に手を出して?とかいう若い子同士の小競り合いじゃないんだよ。
婚約者なの。わかるでしょ?法的に権利があるの」
男マジ超びっくりしたんだけど?って感じ。
まあとりあえず来いやと言ったら「はい…」
男が来るまで彼女から男の情報を聞く。もう観念したらしい彼女、いろいろと話す。
まず22才フリーター、22歳で子供2人、上の子はもう5歳。
なぜか離婚してない事を強調する。「ちゃんと真面目な子なの」アホか。
「だって普通若いうちに結婚したら離婚するじゃん」
知るかwwwwwwwwwwwwアホスwwwwwwwwwww

そして男到着、彼女父ガバッと立ち上がったので慌てて止める。
Tシャツに腰履きジーンズ、金髪ちょんまげ。彼女父泣く…俺もちょっと引く…
玄関先で「えっと…ちゅか…すいませんでした。つか今あんまり話できる事無いんで…」
と頭を下げて帰ろうとする男、やっぱアホだ。
俺に引きずられるように中に入り、仲の物々しい雰囲気に圧倒された男、キョロキョロした後
「すんませんでした!!」と土下座。
「俺別に君に土下座してもらいたいと思ってないよ。ただ彼女とは別れるし、彼女の事今後もよろしくね」
と言ったら大慌てで「いえ彼女さんとはそういう関係じゃないんで…」
まさかそう来ると思わなかったwww
「え?wそういう関係じゃないって?w」と聞いたら
「本当にお互い割り切って遊んでただけなんっす…」
「遊んでたってどんな風に?」
「彼女さんがアナルを」「止めろ!!!!!!!!!!!!!」彼女怖いです?w
「んーまあ分かったwつまり彼女はさ、俺は生活の安定、男は快楽と思ってたんだね?w
いい生活だよね、それwいいご身分って言うかwでも俺彼女を養う気無いw」
「あたしのために○○(上級資格)とってくれたんでしょう!」
「何でお前みたいな女のためにそこまでしたんだろうね」
ここで何故か男切れるw「彼女さんはあんたの事本気で好きだったっすよ!」
そして彼女父切れるw「くぁwせdrftgyふjきぉ!」と殴りかかるけど面倒なんで止めないw
で、落ち着いた後、「まあこれからはちゃんと弁護士入れるんで」と言うと
男なぜか俺を睨む睨む。

彼女は錯乱状態、「うばぁぁぁーーやだああああ!わたじわがれないいいいい!」って感じで泣き叫ぶ。
そこでずっと大人しかった俺切れた。
「だったら何で浮気した!しかも俺の家に連れ込んで!
勝手な事言うのもいい加減にしろ!
私はこうだ、私はああだってばっかり言って、俺の気持ち考えたらそんな事言えるか!?
どこまで勝手なんだ!今までの数年間俺はお前と結婚して幸せにする事だけ考えてきたよ!
お前それ踏みにじって、表面ではいい顔しながら裏ではこの男とやりまくってたんだろ!?
その事実を踏まえてもう一回別れたくないって言ってみろ!
ああ!?言ってみろや!!お前ここに親居てよかったな!!居なかったら俺殴ってるぞ!
悪いと思ってんのか!?思ってねーよ!
しまったばれちゃったこれからの生活はどうしようって思ってるだろ!?
正直に言えよ、24歳会社も辞めた、金もない特技もない資格もない、
今の時代就職も難しい、
これからの生活の面倒を見てもらう相手には嫌われた、どうしようどうしよう、だろ?w
お前さっきからきちんと謝ったか!?
保身のために必死でウソついて一回だけだ?レイプだ?怖かっただ?
証拠が残ってると分かれば「嘘つきー」かよ、笑わせんな!!
私は罪のないかわいそうな被害者なの!ってアピール、お前もうホント必死だな!
彼女父さん、申し訳ないですが一緒に家まで来てください!
彼女の荷物をまとめますので、もって行って欲しいんです!」
男はさすがに汗かいてた。
「お前帰れ。後で弁護士から話行くから大人しく待ってろ」と言うと走って出て行った。
彼女は何も言わなかった。呆然と座り込んで泣いてた…
家に着いたら彼女父男泣き。ああ?もうやめてよ?俺も泣きそうだから…

とにかく彼女の荷物を詰めていく。服って結構重いのね…
家と車を4往復した位で何とか移動完了。家電なんかは元々俺が買ったので。
その間中謝り倒されて精神的に疲れた。

彼女父を送り出して、ウィークリーマンションでまた痛飲…グダグダ。
こういう時一人で飲むものじゃない…
?
次の日さっそく弁護士に依頼、彼女に正式に慰謝料を請求した。
男のほうはというと、これがまた嫌な言い方だが「壊しがいのない家庭」っていうか…
奥さんはキャバ、子供を実家に預けてほとんど家にも居ない。
浮気した事を伝えると「はぁーー!?マジいー!?むかつくんすけどー!」。
慰謝料の話になったら「はあー?何でえー?私関係ないしー!?絶対払わないから!」
「まあ裁判になるんでその辺は…」と言うと
「どんだけえー!?だったらあたしだってお金欲しいくらいなんだけどおー!」
「妻ですから、彼女に対しても慰謝料の請求できますよ」と言ったら「まじいー!」と大喜び。
まあ男もフリーターだからな…こんなもんか…

財産と言えば男の乗ってる高級国産車DQN仕様位、「ほぼ諦めた方が良いですよ」とも言われた。
まあそれでも良いや、「訴えたいんで」と言うとやってくれたんだが、
男の両親が意外とちゃんとした人で
弁護士事務所にボーズ頭の男を連れてやってきて土下座。
慰謝料も一括払い。

数日後、家に戻るとぬけぬけと彼女が家に居やがった。
目が合った瞬間に土下座され「申し訳ありませんでした!」速攻「帰れ」と言うがスルーされる。
グダグダと「やっちゃいけない事しちゃった…」とか言ってる。

「どうしてあの男だったの?」って聞いたら
「あなたよりもずっとレベルの低い男で、絶対に好きにならないってわかってたから」
「そのレベル低い好きでもない男とケツでやって、
それ全部俺のせいにするんだもんね。やってられんわ。
ずっと寂しかったからやったって言ってたじゃん。あれはウソ?
寂しいからってああいう男と寝るようなヤリマンと一生暮らしていくのは無理だよ。
今お前の顔見てるだけで、あの時のお前思い出すもん。
正直な気持ち同じ空気吸うのもイヤだ。
ここまで人を嫌いになったのって生まれて初めてだよ」、彼女大泣き。
帰れと言っても帰ろうとしないんで、
彼女家に電話、迎えに来てもらうことにした。

合鍵も回収、帰り際「許してはもらえないの?」と泣きながら聞かれたので
「うん、無理。あっちの男も離婚するみたいだしちょうどいいじゃん。結婚したら?」
それ以来彼女からの連絡もないし、引越しもした。
とりあえずやる事全部やった。
時間はかかったけど、何とかスッキリした。
実家からお見合いの話が持ち込まれるんだけど、もう女は信用できない。
しばらくは一人でこのスッカラカンの状態で仕事がんばってる。

おわり。
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