『あなた、今晩久しぶりにどうですか? 今日は2人ともいないでしょ?』
夕食後、妻の里美が恥ずかしそうに言ってきた。今日は、息子達二人はテニススクールの合宿でいない。里美は、顔を赤くしてモジモジと誘ってくる。恥ずかしがり屋な里美は、まるで少女のようにはにかんでいた。
子供2人を産んで、もう30代半ばになったのに、童顔と肌の美しさのおかげか、まだ20代に見える。もちろん、夫のひいき目もあると思うが、子供が2人いると言うとまず間違いなく驚かれる。
私は、1か月ぶりくらいの夜のお誘いに、胸が躍っていた。子供も高学年になると、なかなか自宅でセックスするのは難しくなってくる。私は、我慢出来ずにそのまま彼女を抱きしめてキスをした。
里美は、一瞬驚いた顔をしたが、すぐに私に抱きついてきた。私は、そのまま舌を絡めるようなキスをしていく。初めは恥ずかしがっていた里美も、すぐに舌を絡めてきてくれた。子供が2人いると、普段は父親と母親という感じになってしまう。こんな風に濃厚なキスをすると、久しぶりに男と女に戻った気がする。
『あなた、もう、しちゃういましょうか?』
里美は、恥ずかしそうにそんな事を言ってきた。久しぶりの二人きりということもあるのか、かなり興奮している様子だ。私は、返事をする代わりに彼女のことをソファに押し倒すようにして寝かせた。比較的小柄で、30歳を過ぎて少し肉付きが良くなってきた里美。抱き心地のいい身体だと思う。私は、彼女のセーターを脱がせると、ブラを下にずらすようにして乳首を舐め始めた。
『あっ、ダメぇ、暗くして……恥ずかしいです』
里美は恥ずかしそうに言うと、腕で胸を隠した。こんな風に隠された方が、イヤらしさが増すような気がする。私は、強引に腕を外して舐め続けた。里美は抵抗を止めたが、手で顔を隠して恥ずかしそうにしている。私は、いまだにこんなに恥ずかしがる里美を不思議に思いながらも、興奮してしまった。
「興奮してるね。すごく固くなってるよ」
私が、里美の乳首を責めながらそう言うと、里美は耳まで真っ赤になった。
『だ、だって、こんな場所で……うぅ……あなた、恥ずかしいです』
里美は、寝室以外の場所で行為に及ぶことにも羞恥を感じているようだ。確かに、ホテルなどを除けば、寝室以外の場所でセックスをしたことはない。
私は、恥ずかしがる里美を見て、より興奮が増してしまった。そして、里美の部屋着のズボンを降ろしにかかる。里美は、抵抗はしないが私にギュッと抱きついてきた。そのままズボンを脱がせてショーツの上から秘部を触り始めると、すでにしっとりと湿っていた。
『ウッ、あっ、あなた、気持ち良い』
里美は、控えめな声であえぎ始める。私は興奮がさらに高まり、彼女のショーツを引きずり下ろした。控えめなヘアと、小ぶりな秘部が丸見えになる。とても子供を2人も産んだとは思えないほど、綺麗な秘部だ。私は、思わずむしゃぶりつくように舐め始めた。
『ダメっ! シャワー浴びてない! あぁっ、あなた、ダメぇ』
里美は、私の頭をグイグイ押して押しのけようとする。でも、私は興奮しすぎていて、それに逆らいながら舐め続けた。熱を帯びた膣口は、すでに十分すぎるほど濡れていて、私が舐めるたびにピチャピチャと音を立てる。
クリトリスもあっという間にカチカチになり、包皮から頭をのぞかせる。そこに舌先を当てるように舐め続けると、里美は私の肩をギュッと掴み始める。
『あっ、あぁっ、気持ち良いっ。あなた、気持ち良いですっ』
里美は、すっかりととろけた声であえぐ。普段の母親の顔からは、想像もつかないような媚びた牝の声色だ。私は、夢中になってしばらく舐め続ける。すると、里美の手が、遠慮がちに私の股間に伸びてくる。ズボンの上からペニスを握られ、私は声が漏れそうだった。でも、気持ちよさと裏腹に、私のペニスは少し固くなった程度だ……。
『あなた……。私がしますね』
里美は悲しそうな顔で言うと、私のズボンを脱がせ始める。そして、パンツも一緒に脱がせると、私のペニスに顔を近づけ、口を開けてくわえてくれた。
里美は、舌を使ったりバキュームしてみたり、指で輪っかを作り、私のペニスの根元を締めてみたりする。でも、私のペニスは半分程度の勃起しかしてくれない……。
里美は、必死で私のペニスを勃たせようと奮闘する。でも、どうしても勃起状態にまでは至らない……。
「ごめん……」
私は、情けない気持ちで謝るしか出来なかった。この2年ほど、ずっとこうだ。きっかけは、特にないと思う。こうなる前は、最低週に1回はセックスをしていた。それがいまでは、月に一度程度こんな風にチャレンジをしては失敗する……を繰り返していた。
『ううん。私が太っちゃったからかな? ダイエット頑張るね』
明るくそんな事を言ってくれる里美。でも、そんなことは原因ではないと思う。それどころか、少し太ったいまの里美の方が、よほど性的魅力にあふれていると思っているくらいだ。
「病院でも、行ってみようかな?」
切ない気持ちで言う私に、
『そうだね……。きっと良くなるよ』
と、里美は言ってくれた。
こんな風に、EDになってしまった私と妻の関係は、多少ぎこちないものになってしまった。まだ、長い人生楽しまなくてはという気持ちで、私は病院に行こうと思った。私だけのことではなく、妻にとっても欲求不満になってしまうだろうし、浮気の危険も生じる気がするというのもある。
会社で仕事をしていると、部下が声をかけてきた。
「先輩、どうしたんですか? なんかお通夜みたいな雰囲気ですよ」
馴れ馴れしく声をかけてくるのは、部下であり大学の後輩でもある新田孝一だ。と言っても、10歳も歳の差があるので、大学時代に交流はない。それでも、人なつっこい彼とはすぐに仲良くなった。
私は、正直に話をした。彼なら信用出来るし、何か私の知らない情報を知っているのかも知れない。
「マジですか。あんな綺麗な奥さんがいるのに、贅沢っすよ。バイアグラとかは試したんですか?」
私は、試したことがあるけど、頭痛がひどかったことを話した。
「体質が合わなかったんですね。俺の友達も若年性のEDになって、バイアグラが合わなかったんですよ」
孝一はそんな事を言う。
「へぇ、その人はどうなったの?」
私は、思わず話に引き込まれてしまった。
「治りましたよ。ちょっと……いや、かなり特殊な方法で」
孝一は、少し話しづらそうだ。
「特殊な? なにそれ?」
私は、俄然興味を持ってしまった。
「先輩って、NTRってわかりますか?」
突然アルファベットを言う孝一。daigoかよと思いながら、なにそれ? と聞くと、
「寝取られって事です。恋人や奥さんが他人にやられちゃうってヤツです」
「髪結いの亭主って事?」
「なんすか、それ?」
噛み合わない会話を続ける私達。
私が、
「それとEDがどう繋がるの?」
と聞くと、
「そいつ、目の前で嫁さんを他の男に抱かせたら、一発でEDが治ったんですよ」
と、孝一は言った。
「まさか。どうして治るの? おかしいでしょ」
私がそんな風に言うと、
「嫉妬とか奪われちゃうかもっていう感情が、プラスに作用するみたいですよ」
と、それらしいことを言う孝一。
「信じられないなぁ」
私は、やっぱり信じられなかった。
「まぁ、結局倦怠期って言うか、飽きてたんですよ。それで、他の男に取られちゃうかもって言う危機感で、新鮮な気持ちが戻っただけじゃないですか?」
孝一が言ったその言葉には、少し納得出来た。
「じゃあ、うちは関係ないな。俺は飽きてないしラブラブだからさ」
そう言って、私は話を切り上げた。
でも、私はそれ以来、ずっとその事ばかり考えるようになっていった。里美が、他の男に抱かれる……。想像しただけで、興奮なんかじゃなくて嫌悪感が走る。でも、何か心に引っかかるものがあるのも確かだった。
そんな事がありながら、数週間が経過した。すると、また子供達のテニス合宿があった。連休を利用しての合宿で、今度は2晩子供達はいない。私は、今度こそと思いながら、里美とのセックスを試みた。でも、結果は同じだった。
ベッドで裸のまま抱き合いながら、私が謝ると、
『もう一回してみるね』
と言って、里美がフェラチオをしてきた。気持ち良いけど、勃起してくれない私のペニス。すると、里美の手が私の乳首に伸びてきた。両乳首を触られながら、ノーハンドフェラをされる私。強い快感を感じ、ペニスが幾分固くなっていくのを感じた。
『あなた、大きくなってきた!』
嬉しそうに言う里美。さらにバキュームまでしてくる。私は、完全に勃起したわけではないが、慌ててコンドームを装着しようとした。でも、その途中でまた柔らかくなってしまった。
『あなた、今度はそのまま入れて下さい。ピル飲んでますから……』
妻はそんな事を言う。生理が重くて飲んでいるのは知っているが、超低用量のはずだ。
「あれって、避妊効果あるの?」
『100%じゃないけど、大丈夫です』
そんな事を言う里美。私は、わかったと答えた。
そして、また裸で抱き合った。
「さっきの、凄く気持ち良かったよ」
『え? さっきの?』
「うん。くわえながら乳首も触ってくれたでしょ?」
『う、うん。その方が、大きくなるかなぁって……』
「……よくしてたの? 元カレとかにもあんな風に」
私は、そんな事を聞いてしまった。元カレのことを聞くなんて、いままで一度もなかった。気にならないと言えばウソになるが、聞くのは女々しいと思っていたからだ。でも、孝一の話の影響なのか、気になってしかたない心情だった。
『え? う、うん。そうしろって言われてたから……』
私は、恥ずかしそうに言う里美の仕草を見て、ドキンとした。
「……そうなんだ。結構年上だったの?」
『うん。……担任だった人』
「えっ? 高校の?」
『……中学の』
私は、予想もしていなかった内容に、心底驚いてしまった。
「付き合ってたの? 先生と?」
『うん。中2の時から、高2の冬まで……』
「初体験は?」
『中2の時……。先生の部屋で』
私は、激しい嫉妬を感じてしまった。まだ幼い里美を、好きなように抱いていた教師……。いまなら、いや、昔でもそれは犯罪だと思う。里美の処女を奪い、性戯を仕込んでいた教師……。私は、怒りすら感じていた。
『あなた、固くなってる……』
里美は、戸惑ったように言う。私は、一瞬意味がわからなかったが、里美が私のペニスを握ったことで、自分が完全に勃起していることに気がついた。
「なっ、……」
私は、言葉を失ってしまった。そして、孝一が言っていた話を思い出してしまった。
『あなた、今のうちに……来て下さい』
里美は仰向けに寝転がると、足を広げた。私は釈然としないまま、それでも慌てて彼女に覆いかぶさった。そして、2年ぶりに固さを取り戻したペニスを、里美の中に挿入した。
『あぁっ、あなた、入ってきたぁ!』
嬉しそうに里美が言う。私は、久しぶりの膣肉の感触に、鳥肌が立つほど快感を感じた。そして、夢中で腰を振り始める。
『あっ、あっ、あなたっ! 気持ち良いっ! ウッ、うぅあっ! 気持ち良いですっ』
里美は、気持ちよさそうにあえぐ。でも、気持ちよさそうと言うよりは嬉しそうだ。私は、思わず里美にキスをした。キスをしながら腰を振ると、あっという間に射精感が高まってくる。2年も射精をしていないので無理もないのかも知れないが、私はすでにイキそうだった。
私の頭の中は、制服姿のまま先生の部屋に入り、幼い舌で乳首を舐めたりフェラチオをする里美の姿でいっぱいだった。私と交際を始めたとき、里美は処女ではなかったし、それなりに経験がある感じはしていた。でも、こんな過去があったなんて、想像も出来なかった。
私は、イキそうな感覚のまま、急速にペニスが柔らかくなっていくのを感じていた。そして、みじめに抜け落ちる私のペニス。
「ご、ごめん……」
『ううん。気持ち良かったです。完全に勃たなくなったんじゃなかったんだね。良かった』
嬉しそうに言ってくれる里美。
「うん。でも、どうしてだろう?」
『……私が変なこと言っちゃったからかな? ごめんなさい』
「そんなことないよ。でも、先生と付き合ってたんだね。どうして別れたの?」
『変なことばっかりさせるから……。きっと、私は都合のいい相手だったんだよね』
「変な事って?」
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