の続き
どれぐらいそうしていたのだろうか。
部屋の外で男達の騒がしい声が聞こえてきた。
恐らく村松達だ。
彼らがここへ来るということは、
""シナリオ""が順調に進んだことを意味する。
村松達が食い入る様に見つめる中
自ら胸の前を大きく開いて、頬を染めながら顔を背ける紗季の姿が
鮮明に蘇った。
俺は紗季が受けたであろう屈辱を思って胸を詰まらせながら
なんとか身を起こした。
長い間、テーブルに突っ伏したままだったせいか、身体のあちこちが痛んだ。
だが、そんな痛みなど、心の痛みに比べれば何倍も軽い。
「ただいまあ」「いよう!ブラザー」
玄関の扉が勢いよく開いて、大久保と村松が入ってきた。
続いて高野がキョロキョロしながら入ってくる。
最後に
貞森が紗季の肩を抱えるようにして入ってきた。
---絶句。。
紗季の姿を見た瞬間、俺は驚きで言葉を失った。
なんと!紗季は胸の前のボタンを全て外したままだった。
ブラジャーもホックが外されたままで、その役割を果たしておらず
ただ乳房の前に、ぶら下がっているだけだ。
これでは悩ましい胸のふくらみが嫌でも目に付く。
FaceTimeで最後に見た時と唯一違うのは
ジャケットを羽織っていることくらいだ。
「た、辰也くん・・・」
そんな姿を俺に見せるのは、気まずかったのだろう。
紗季は俺と顔を合わせるなり、慌てて身づくろいをして、胸の前を手で覆った。
そんなに恥ずかしいなら、部屋に入る前にボタンを留めたら良かったじゃないか!
呆然とする俺に向って
高野が言いたくて言いたくて仕方がないという顔でニヤ~と笑った。
「痴漢も堂々とやれると面白みも半減だね」
ち、痴漢?
「みんなで触り放題、揉み放題だったよ。特に、そこの公園が良かった。
両手を広げてポースを決めるシーンは、あの名作タイタニックを超えたかな
いや、パイパニックかw」
高野はクラスの女子にも痴漢行為をはたらいて問題になったことがある。
この醜悪なデブが紗季の美貌を揉みしだき、尻や腰まで我が物顔で愛撫したかと思うと
なんとも言えない悔しさが込み上げてきた。
「そう怖い顔すんなよ」
今度は村松が勝ち誇ったように笑う。
「みんなに自慢のオッパイを見られて
紗季さんも嬉しそうだったんだぜ
しかもさ、、あ、これは内緒にしようと思っていたんだけど、」
そう言ってから村松は声をひそめる。
「逝っちゃたんだよ、、ファミレスでw」
「やめて!」
紗季が悲鳴に近い声を出すと
貞森が「まあまあ、村松、そういうのやめよう」と村松を宥めながら
好色な視線を紗季に向けた。
「そんなことよりも、早くオ○ンコを拝ませて貰おうよ」
貞森は声を弾ませながら
ヨレヨレ状態の紗季を、あっさりと床に転がしてしまった。
「部屋に入って早々かよ!」
大久保も満更ではなさそうだ。
「当たり前じゃないっすかw」
貞森は舌なめずりすると
荒々しく紗季のジャケットを脱がした。
そして、既に羽織っているだけ状態のシャツにまで手を掛ける。
「いや、いやよ!」
紗季は必死に抵抗した。
当然、抵抗することなど、初めから想定している。
すぐに村松が意味深な笑みを浮かべながら、俺をこづいた。
例のセリフを言えというのだ。
続きは