02月24

百合マオと姉思いの弟

カップル板の修羅場とは微妙にスレチだったらごめん
姉の話だけど投下

俺のねーちゃん(現在27歳)は結構美人で、古いけど、中根かすみをちょいぽっちゃり色白にした感じ。
仮にユイとする
性格も明るくて、昔からよくモテた。
修羅場?は、ねーちゃんの会社の後輩の話。
ねーちゃん(ユイ)は、地元で一番の進学校に行き、地元の国立大を出て、地元のまあまあ名の知れた企業でOLしてた。
会社に入って3年目の時に、新入社員として、マオという女が入ってくる。
容姿は普通だが、服装や髪型がモサイ。
あと少しどうにかいじったら、そこそこ可愛くなれるのに惜しいって感じ。
ねーちゃんが教育係としてマオにつくことに。
聞けば、実家も同じ地区で、高校も同じ。
大学に至っては、学部も一緒だった。
共通点も多く、二人は親しくなって、よくつるんでいた。
その頃、ねーちゃんにはマサオという彼氏がいた。
マサオは会社の2つ先輩。
顔はそこそこだが背が高く、スーツとメガネがめちゃくちゃ似合う。
(私服だと冴えない感じ)
何より、男気があって、弟の俺も好印象を持っていた。

ある日、俺がツレと飲みに行った帰り、そのマサオがマオと二人で繁華街を歩いているのを偶然発見。
(マオは何度か実家に遊びに来たので、顔を知っていた)
その時は何とも思わなかったが、次にマサオに会った時に、
「この前、マオさんと一緒のとこ見ましたよ」
と世間話程度にふると、
「え?見間違えじゃない?」
と何やら慌てだした。
これは何かあるぞ、と思い、ねーちゃんに報告した。

ねーちゃんに、マサオとマオが一緒にいたことを話したが、ねーちゃんは大して気にならない様子。
会社が同じだし、会って話すことくらいあるんじゃない?と言った感じ。
でも、俺はただの勘だが、マサオとマオに何かありそうな気がしていた。
数日後、ねーちゃんのいる前で、マサオに、この前マオと歩いていた話をぶつけてみた。
すると、またマサオはキョドリながら、
「勘違いじゃない?」と。
でもそのキョドリっぷりに、ねーちゃんも怪しさを感じたようで…
後で二人の時に、マサオを問いただしたら、あっさり浮気をボーロ。
マオとホテルで3回ほどやったらしい。
ほんの出来心!
好きなのはユイだけだ!
もう二度としない!
と土下座で謝りまくったらしい
だが、ねーちゃんの性格上、一度裏切られたら無理ということで、付き合いもまだ短かったし、それでお別れ。
問題はマオの方。
マサオは会社は同じだが、部署が違うので、それほど大変じゃないが、マオは違う。
毎日顔突き合わせて仕事しなくてはいけない。
ねーちゃんは、当たり前だがマオにも怒り心頭で、マオを呼びだして、今回のことを問いただした。
冷静な人も必要という訳で、俺も同席した。

マオが待ち合わせ場所にやって来ると、ねーちゃんは結構冷静になっていた。
「マサオ君から聞いたよ?本当なの?」
「エッチしたことですか?本当です」
と、こちらも隠すことなくあっさりボーロ。
おまけに、いつどこでどんな風にやったかまで事細かに言いやがる。
俺、聞いてて吐きそうに…
ねーちゃんは最後まで冷静に聞いてて、
「何でこんなことするの?私たち仲良かったよね?」
と、小学生みたいなケチのつけ方をした。
すると、
「仲がいいからですよ!ユイさんにあんな男は似合いません」
と意味不明な言い様。

遅れてすまん。

マオには全く悪びれた様子がない。
謝りもしない。
「私がちょっと誘っただけで、マサオさんはがっついてきましたよ」
とか平気で言う。
そして二言目には必ず
「あんな男にユイさんはもったいない」
さすがに、ねーちゃんもキレて、
「もう二度と関わりたくない!」
と怒鳴って、店を出た。
しばらくはねーちゃんも落ち込んでたが、家族や友人の励ましで何とか元気に。
ただ会社では、辛かったらしい。
マオはその後も何もなかったように、ねーちゃんを遊びに誘ったりしてたらしい。
ねーちゃんの方は業務以外では、マオを完全無視。
ちょうど3ヶ月後に、人事異動があり、ねーちゃんが他部署に移ってからは、マオとの関わりもなくなったようだ。

それから、1年半ほど過ぎた頃。
ねーちゃんには新しい彼氏が出来ていた。
またもや会社のやつで、同期の男。
顔がモデルの伊勢谷友介に似ているイケメン。
(仮名をイセヤにする)
仲根かすみに似てるねーちゃんと並ぶと、まさに美男美女ですげえお似合いだった。
(弟の俺が言うのもなんだが)
そのイセヤがある日、ねーちゃんに、会社の女の子から言い寄られていると言ってきた。
相手は、何とあのマオだった。

相手がマオだと分かると、ねーちゃんは怒り狂った。
ま、普通なら怒り狂ったわなw
ねーちゃんは、イセヤに元彼マサオをマオに寝取られた話をした。
幸い、イセヤはまだマオから言い寄られただけで、何もなかった。
それでもねーちゃんは怒り心頭で、マオを呼び出して、ケリをつけることにした。
イセヤと、前回のことも知っているということで俺もまたしても同席。

ガチンコ対決の日。
ねーちゃんとイセヤと俺が待っていると、少し遅れてマオ登場。
その姿を見て、俺とねーちゃんは呆然とした。
マオは1年半前に会った時とは、雰囲気が全然違っていた。
前はメガネだったが、コンタクトに。
髪を染め、巻いていた。
服装もジーンズとかカジュアル系だったのが、ワンピースにブーツというキレイめ(CanCam系ってやつ?)に変わっていた。
でも、驚いたのは、変わったことではなく、変わった容姿にだ。
マオの容姿は、ねーちゃんそっくりだった。
もちろん顔の作りが全然違うからアレなんだが、ワンピースやブーツ、鞄、携帯、そして携帯のストラップまでねーちゃんと同じブランド、同じものを持っていた。
もちろんその時のねーちゃんの服装とまるかぶりな訳じゃないんだが、マオの服装はいつだかねーちゃんがしてた格好そのものだった。
俺は薄ら寒いものを感じた。

マオは席につくなり、勝手にペラペラしゃべり始めた。
「ユイさん、この男最低ですよ。私とやりたいからってホテルに誘われました」
とかなんとか。
てゆうか、しゃべり方までねーちゃんそっくりなんだな、これが。
間の取り方とか強弱とかまで全部似させてる。
何かねーちゃんの劣化ばんを見てるみたいだったわ。
マジで怖い。
ねーちゃんも部署異動してから、マオと私服で会ったことがなかったらしく、かなりビビってた。

で、肝心の言い寄ったかどうかの話は、イセヤが話し始めた。
「俺、君のこと、ホテルになんて誘ってないよね?」
「誘ったじゃん!何回も何回も」
「てゆうか、俺君のことよく知らないし」
「ウソつき!毎日メールも電話もしてるくせに!」
「メアドも電話番号も知らないんだけど?」
「はあ?何言ってるの?あんた」
「じゃあ俺が送ったメール見せてみろよ」
「もう消しちゃいました」
まあこんな具合にダラダラ言い合ってたが埒があかない。
ねーちゃんは、マオの格好があまりにも気味が悪くて何も言えない感じだった。
仕方ないので、俺が
「マオさんは何でねーちゃんの彼氏にばっかり手をだすの?」
と聞いてみた。
するとやっぱり
「そんなの決まってんじゃん!こいつはユイさんとは釣り合わない。ユイさんのために別れるきっかけを作ってあげたの」
前回同様の答え。
ますます薄気味悪くて、俺は寒気がした。

ねーちゃんはずっと黙っていたが、とうとう口を開いた。
「ねぇ、何でそこまで私にこだわるの?」
すると、マオは、
「ユイさんは私の憧れなんです。ユイさんのことが大好きなんです」
と泣き出した。
「ユイさんは完璧な人です。だからこんな顔だけの男とは付き合ってほしくない。」
「ずっと憧れてました。ユイさんみたいになりたくて、同じ高校に入って、同じ大学に入って、同じ会社に入って…」
「やっと仲良くなれて嬉しかった。ユイさんは外見だけじゃなくて内面も素敵だった。私はユイさんみたいになりたいの」
こんな感じのことを言うと、子供みたいに手で目頭を覆い、えーんと泣き出した。
これホラーじゃなくて実話ですよ、マジで。
俺もねーちゃんもイセヤも唖然呆然。
怖くなって、マオを置いて逃げましたよ。

結局、マオがいつからねーちゃんに目をつけてストーキング(になるのかな?)していたのかは分からないまま。
でも、発言から、中学時代には既にねーちゃんに憧れwてたみたいだ。
怖すぎるだろ…

ねーちゃんはそんなに長い間自分が他人から見られ続けていたことが相当こたえたみたい。
今は会社を休職している。
イセヤとは今も続いていて、イセヤは結婚したがってるみたいだ。
マオはまだ会社に勤めていて、時々イセヤに嫌がらせしているらしい。
(社内メールで誹謗中傷を送ってきたりするようだ)
ただ、イセヤが上司に相談したおかげで、職場で居づらくなることはないらしい。
職場の人たちもマオの異常さについて知っているらしいが、クビにしたりはできないので、まだのうのうと勤めている。
時々、マオは実家にお見舞いとか言って、バカデカイ花束やら数が多すぎるケーキを持ってやって来るが、無視している。
一度警察に相談したが、被害ないので取り合ってくれなかった。
(パトロール増やしたりはしてくれてる)
ねーちゃんは恐がって引きこもりがちだ。
俺は今は一番ねーちゃんのことが心配。
早くねーちゃんが元気になって、また前みたく明るいねーちゃんに戻ってほしい。

以上、カップルの修羅場とはややスレチぎみだが投下させてもらった。
支援くれたみんな、ありがとう。



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