※DQNだらけのややこしい昔話です。長文面倒な方はすっ飛ばしてください。
登場人物
元彼:ジャイ男 20歳(ビジュアルも性格もまんまジャイアン) 実家自営土建屋の跡取り。
新しい彼氏:二宮 19歳(嵐の二宮似)レストランの厨房で修行中。
私:かおる 18歳 (顔も性格も杉田かおると言われるおっさん女) 歯科助手なりたて。
女友達1:ジャイ子 18歳 (ジャイ男と兄弟かと思うほど激似) 高校卒業後進路未定。
女友達2:ハナ 18歳(モデルのハナ似)高校卒業後、毒親から逃げてきて私の実家に居候。
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高校を卒業してしばらく経った、とある日曜の昼間。
つきあい始めたばかりの彼、二宮の家でまったりしていたら、駐車場から車のクラクションと
「かおるいるんだろ!?出てこい!男もだ!!」という、元彼ジャイ男の怒号が聞こえてきた。
まわりには、駐車場を取り囲むように団地や賃貸物件があり、一斉に窓を開ける音が…。
ジャイ男を落ち着かせないと近所迷惑なので、二宮と二人で駐車場へ。
私は(なんでジャイ男が二宮の家を知ってるんだろう?)と不思議に思い、ジャイ車を見たら、
「私がジャイ男とつきあいたかったのに」とブツブツ言っていたジャイ子と、二宮の家に一緒
に遊びに行ったことがあり「彼いいよね」と言っていたハナがニヤニヤしながら乗っていた。
ちなみに、ジャイ子とハナも仲良し。ジャイ男はもともとジャイ子の男友達、二宮は私がハナ
とたまたま入ったゲーセンで知り合った。
私はジャイ男に「好きな人ができたから別れてほしい、ごめんなさいって話して謝ったよね?
そのあと納得して帰ったよね?」と確認。
ジャイ男「いや、やっぱり納得できん。なんで俺という彼氏がいながら他の男と知り合ったり
好きになったりしてんだよ!?この男に騙されてるんだろ?今日はこいつを殺してでも連れ
て帰るからな!」と包丁を出してきた。
ところが二宮は「俺、こんな顔してるけど空手の有段者だからケンカしたくないんだけど…」
とニコニコしながら冷静に返した。
ジャイ男はビビってすぐに包丁をしまったものの「もとはこの女が悪い。俺らはこの女に騙さ
れてる!」などと意味不明な供述をしており、このままじゃラチがあかないと思った私は、場
を納めたいがためだけに「わかったよ。私が全部悪い。私は誰ともつきあわない。ずっとひと
りでいる。それでいいよね?」と言ってしまった。
「な、なにそれ?」とショックを受ける二宮。私としては、しばらくの間距離を置いて、また
改めてつきあえばいい、くらいの腹づもりだったけど、素直な彼は額面通りに受け取り、ただ
傷ついて「俺、部屋に戻ってひとりで考えたい」と私を残してさっさと帰ってしまった。
…ここまでが修羅場の前置き。
駐車場に取り残された私とジャイ男、ジャイ子&ハナ。
ジャイ男は急に「最後にどうしてもかおると二人きりで話がしたい」と言い、ジャイ子とハナ
にバスで帰るよう指示。ブツブツ文句を垂れるジャイハナをよそに、私を強引に車に押し込み、
ジャイ車発進。
「放っておいたらまたあいつの家に戻る気だろ!それは俺が許さない。家まで送っていく」と、
私の家に向かった。家の前に着くと「見せたいものがある」とダッシュボードを開け、どこか
の家でくつろぐ見知らぬ女性の写真を見せてきた。
「その女は俺が同棲していた彼女だ。おまえと一緒になりたくて、別れ話したら自殺未遂して
今入院してるんだぞ!全部おまえのせいだ!責任取れ!」
エエエエェェェェ(´Д`)ェェェェエエエエ
さらに、ダッシュボードから婚姻届を取り出して「俺はおまえと結婚するつもりだ。今から出
しにに行くぞ!」
エエエエ(ry じゃなくて、なんで責任取れが婚姻届けを出すことになるのかわからない私
は「あんたと結婚するくらいなら死んだ方がマシだ!私も自殺する!」と本気で大号泣。
ついでに「私は二宮と知り合う前から、自慢と愚痴、悪口しか話さないジャイ男のことが嫌に
なってた。ジャイ子の友達なんだからいい人に違いない、と信じてつきあいをOKしたのに。
でも、それを全部正直に説明しなかった私が悪い。二宮は全然関係ない!」と追い打ち。
はっきり説明されたからか、二宮関係なく嫌われていたのがショックだったのか、ジャイ男は
急にしゅんとなって「もういい…。わかった。でも、あの男とヨリ戻すのは絶対に許さない!」
と言い残して帰っていった。
その後、二宮には着拒否され、連絡が取れず。家まで行こうかどうしようか迷っていた矢先、
ジャイ子から発狂電話。「なんで教えてくれなかったの?あのあと私が必死でジャイ男を慰め
てつきあうようになったのに、あいつ同棲してる女いるじゃんギャアア!」
それとほぼ同時期に、同居しているハナが私の目の前で手首を切る。
「二宮に、私とつきあおうって言ったら、ヨリ戻そうとは思わないけど今でもかおるが好きだ
と断られた。なんでかおるばっかりギャアア!!」と泣かれた。
今でも好きだと言う言葉に心が動いたけど、手首を切ったハナが怖くて二宮に会いにいけず。
そのうちだんだん、もう恋愛は面倒だ、ジャイ子&ハナとも離れたい、と思う気持ちが強まり、
しばらくの間、新幹線距離にある親類の家に置いてもらうことにした。
(1年ほどで実家に戻ったけど、全員と縁が切れていて、平和になった)
余談になるけれど、ハナは仕方なく実家に戻った。ハナはもともと私がジャイ男、二宮と知り
合うずっと以前につきあっていた人が、深夜コンビニに行く途中に拾った家出少女。
「俺んとこ寮だから」と夜中に連れてきた。翌日ハナ実家に電話すると「その子いらないから」
と言われたので同情してしまい、食事を作ったり小遣いあげたりと妹のようにかわいがった。
ある日、ハナが朝からいなくてヒマだなと思い、唐突に彼の寮に遊びにいくと、ハナと彼が腰
に手を回し合って仲良く座っていた。「つきあうことになったんだ。よかったね?」と言って
すぐに帰った。後で一人で泣いたけど。ハナはてっきりその彼と続いているもんだと思ってた。
ハナに改めて聞いてみたら「私のこと好きって言ったくせに、かおるが寮に来たら焦って取り
乱したのを見て冷めた」と言っていた。それで「かおるばっかりギャアア」なのかと理解した。
私一人を向いてくれたまともな人は二宮ひとりしかいなかったけど。
…今こうして文に起こして読み直すと、まじでDQN&キチガイまみれ。私自身を含め。
半年足らずの期間にこれほどいろいろ起きるなんて、若気の至りって怖いネ( ^ω^)
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