小4の夏休み、クラスでハイキングに行った。
多数参加予定だったが、家族との出かけなどで行けなかった子が多く、参加は26歳位の女性教師と女子8人、男子は俺1人だった。
途中の共同浴場で、男湯に入ろうとしたが、「一緒に入ろう」と誘われ、先生も同意し、入ることになったがなかなか脱げず、女子が集まり「どうしたの」、先生にも説得され、恥ずかしかったが思い切って脱いだ。
ガン見されてからかわれるのかと思ったが、意外とみんなも隠さず、裸での時間を楽しんでいて、恥ずかしさも忘れて仲良くなっていた。
最初は、ここまでの反省会と今後の注意など、その後は自由に湯遊びとなった。
けど注意が行き届いて、はしゃいだりはせず、静かな湯掛け会といった感じだった。
女子が上がって先生と2人になり、「よく入ったね‥」などと褒めて、胸を触らせてくれた。
また、「立派な物があるんだからこれからも勇気持って‥」と、そこを指さしたりもした。
そして先生が湯船から上がる時、尻から前にかけて一本の筋でつながって、毛が濃い部分でかすんでいたのがすぐ後ろで見えた。
今思えば触ってみればよかった、触っても欲しかった。
その後クラスでは、話したこともなかった何人かと、裸のつきあいのおかげか意気投合、いろいろ協力するようになっていた。
先生はその翌年度末で転勤した。
後で大人の雑誌を見せられ、「こっちはもっといいのを見たんだ」とは先生の立場もあり言えなかった。
一足早い風俗体験、明るく健全なクラス作り、多くの貴重な経験をさせてくれた人だった。
俺は今39歳、先日、市役所に勤める友人の協力を得て先生の住所を調べ、訪ねて行った。
30年ぶりの再会だったがすぐにわかってくれた。
ずっと独身で今は母親と2人暮らし、50歳で父が亡くなり、母が体調崩したのを機に退職し、介護関係の仕事をしているという。
教師生活での男児との入浴はあの時だけだったようだが、迷ったという。
からかわれたりすると不登校の原因になる。その問題は無かったが、一部の先生や女子はその件を知っていた(2人だけの場面は誰も知らないはず)ので、それが元で転勤になったのでは、ということを訊いてみた。
はっきりとは言わなかったが、性に目覚める高学年になる頃には出ようと考えていたことが伺えて、やはり俺のために出て行ったのか‥、ずっと居たら、あの場面ばかり想像して学校生活も変わっていただろうと思うと、感謝の気持ちが強くなってきた。
また今度伺う約束をして「また一緒に入れたらいいね」と言ってくれたが、もし実現したら、頭の隅に隠れているあの日の様子や、あの頃の記憶が戻ってくるかも知れない。
先生と2人だけでかと思ったが、後になってあの時の全員でとも思うようになった。
次回訊いてみよう、それによっては同窓会も考えなくては・・。