私A28歳 アルバイト
夫K30歳 会社員
友人(♀)T28歳 無職
結婚3年目。子なし。小さな喧嘩はあったけど、そこそこ仲良くやっていると思っていた。
ある日、バイトの休憩中に携帯が鳴った。Kからだった。
K「今どこにいる?」
A「どこって…バイト中だよ。今は休憩してる」
K「ほんとにいるんだな?今から行くから待ってろ」
会社にいるはずのKが5分後にはバイト先の店に来た。( ゚Д゚)ポカーン
A「何しに来たの?」
K「あ…う…、今日は終わったら速攻帰って来い!」
わけがわからなかったけど、とにかく急いで帰った。Kは体調が悪いといって会社を早退してきたらしい。
帰ると、Kはすさまじく不機嫌。まだ夕方なのにビールを何本も空けている。普段は温厚なので怒っているときは本当に怖い。
A「どうしてバイト先になんて来たの?どうしたっていうの?」
K「お前…何か隠してることないか?」
A「(°Д°)ハァ?」
K「ばっくれんなよ!俺は知ってるんだからな!」
Kが携帯を取り出した。いじって写メを表示させる。
そこにはラブホらしきところに入っていく男女の後姿が。
K「これお前だろ」
A「何これ!私なわけないじゃない!」
K「言い訳すんな!ここに証拠があるだろう!」
証拠と言われても…写真は後姿だし、第一女性は自分と髪型が全く違うし、服だってこんな派手なのは着たりしない。それを主張してもKは耳を貸してくれない。まったくの濡れ衣を着せられて呆然としている間に、Kはそれぞれの両親(すぐ近所に住んでいる)を呼びつけてしまった。
A両親はやってくるなり土下座。父は娘を平手打ち。K両親は「即刻離婚だ。慰謝料を寄越せ」と息巻く。
K父「とにかく、浮気相手も呼べ。そいつからも謝罪させるべきだ」
存在しないんだから呼びようがない、と言うと携帯を取り上げられ、メモリに入っている男性名の番号に電話をかけまくられた。当然「?」という反応しか返ってこない。
A母「ところで…その証拠と言う写真は、誰から送られてきたんですか?」
K「(AとK共通の)友達の…T…です」
Tは、いい年してパラサイト生活を送っている近所でも有名なメンヘラ女だ。当然K両親もA両親もTの悪い噂は知っている。正直友達とは思いたくない相手。
結婚してからまったく連絡を取ってなかったし、Kもそうだと思っていた。
K母「ちょっと…Tさんって…そのメール信用できるの?」
『奥さんの浮気現場み?っけ(ハート)』と題されたメールの送信日時はその日の早朝。画像の撮影日時はわからないが、服装からして今ごろの季節ではない。6人の間に沈黙が落ちる。
Tの携帯に連絡してみたらすぐに出たので、前置きなしで用件を切り出した。スピーカ通話にしたので、みんなにも聞こえている。
A「もしもしAだけど。うちの旦那に変なメールを送ったの、あんた?」
T「うふふ。びっくりした?」
A「びっくりしたじゃないわよ!あんなのが私なわけないじゃない!あんたのせいで今大変なのよ!」
T「え??どういうことぉ?」
A「旦那が誤解しちゃって、今離婚するって話になってるの!」
(ここでKが携帯を奪い取る)
K「おいT!あれはほんとにAなのか?」
T「うえっ…ぐすっ…ごめんなさぁい」
Tの説明では、しばらく前に仲良さそうに歩いている二人を見て嫉妬心が起き、適当なカップルを撮影してKに送りつけたとのこと。Kには前から好意を寄せていたが「自分よりブスな」Aと結婚したことが許せなかったらしい。
キレた。
A「そんな陰湿な真似をするあんたにブス呼ばわりされたくない!!!!!!!」
今度はA両親が激怒。TとT両親を呼びつける。事情を説明し、メールを見せるとT両親は真っ青になって土下座。どうも知り合いの夫婦やカップルに同じ写真を(男性側に好意を寄せており嫉妬したという理由で)送りまくっていたようで、土下座は既に4回目だとか。早くしかるべきところに連れて行けよ。
で、K&K両親も土下座。K両親は「名誉毀損だけにはしないでくれ」と言いながら帰っていった。そうか、その手があったか。お金はいらないが、上には書かなかったが死にたくなるほどの罵詈雑言を浴びせられたので、訴えてもいいかも。
A両親は「事実確認もしないで嫁を不貞者扱いする男とは一緒にいさせたくないし、金、金とうるさい人間を舅・姑とは呼ばせたくない」と言っている。自分もそう思う。
付き合ってる期間も含めると6年の愛が一気に醒めた。
Kと一緒の空間にはいたくなかったので、当分実家に泊まらせてもらうことにした。
頭を冷やしてから今後の身の振り方を考えたいけど…
今、離婚届が目の前にある。これから必要事項を記入しようと思う。
次の体験談を読む