Mという友達と買い物に出かけたんだけど、
いきなりMの前に女が現れ「あの、話があるんですけど・・・」と言った。
宗教かキャッチだと思い「間に合ってます」と立ち去ろうとすると
「Nさんのことで!!」と後ろから女が叫んだ。
NとはMの彼氏で私も何度か会ったことがあった。
とりあえず3人で店に入り、話を聞くことに。
(帰ろうかとも思ったけどMがいてくれと言うので残った)
M「で、Nのことってなんですか?」
女「私、Nさんとつきあいたいんです」
M「どういうことかな。よくわからないんだけど。」
女「だから、おつきあいしたいんです。あなたが別れてくれれば
私たちつきあえるし、結婚できるんです」
私「何言ってるの?つきあいたいって、どういうことよ」
女「この人、私たちの邪魔してるんです。私たちの幸せが許せないんじゃないんですか?
かわいそうな人・・・」
7月の中旬に、それぞれの両親に結婚の承諾をもらいに行ったと
聞いていたので、女の言うことの意味がわからなかった。
女「私、Nさんが好きなんです。そしたらあなたがいるからつきあえないって言われたの。
それって、別れたいけど別れられないってことでしょ。
私とつきあいたいのに、Nさんガマンしてあなたとつきあってるんですよ?
ひどい話だと思いませんか?あなたさえいなければ私たち幸せなんです。
いつまで嫌がらせするつもりですか?」
M、私「(Д)゚ ゜」
M「直接Nに聞くわ。電話してみるからちょっと待って」
女「電話なんかする必要ないでしょ!!!」
いきなり叫んだから私はビックリして固まっちゃったけど
Mはすごく冷静な声で
M「何で必要ないのよ。本人に聞かなきゃわからないじゃない。
Nが私と別れたいっていうなら私がNと話すべきことじゃないの。
あなたにどうこう言われることじゃないってことくらい、わからないの?
まあ、こうやっていきなり来てわけわかんないこと言い出すくらいだから
あんまり頭も良くないみたいだけどね」
余談だけど、Mはかなり美人でハッキリした顔立ち。
こんな時ながら美人が凄むと迫力あるなぁと思って見とれた。
Mに凄まれて女は黙って下を向いてた。
で、Nに電話を掛けて状況を言うと、何か心当たりがあるらしく
開口一番に「M、ごめん」と言ったそう。
まさかNが謝るとは思ってなかったMはビックリしたみたいだったけど説明を求めてた。
Nが電話でした話をまとめると、その女はNの会社の子で、
半年ほど前からNのことを好きだと言い寄ってたらしい。
でもNはMとつきあってるから、ずっと断っていたんだとか。
それなのにその女はずーっとアプローチを続けてたので
その度にNが「彼女がいなかったらねー」とか「彼女との方が先だからさ」とか
適当なことを言っていたところ、女の中では
「本当は私とつきあいたいのに、彼女がいて邪魔をしてる」と
変換されてしまったっぽい。
「仕事で近くにいるからすぐ行く。」と電話を切ると、
Nは15分くらいで店に来た。
Nが店に来ると、すぐMが本題に入った。
M「で、Nはどうしたいの。私と別れたいの?」
N「そんなわけない!好きなのはMだけなんだよ」
女「なんでそんな事言うの!もうこれ以上Mさんに遠慮しなくていいんですよ?
早く本当のことを言ってあげてください!好きなのは私だって!
Mさんのことなんかもう好きじゃないって!そうじゃないとMさんかわいそうですよ!」
N「違う!勝手な解釈するな。彼女がいるから付き合えないって言っただろう!」
女「なんで?彼女がかわいそうだから別れられないんでしょう?
もうそんな優しさはいらないんですよ!私のほうがいいって言ってたじゃないですか」
N「そんなことは一言も言ってない!俺は君なんかに一切興味はないんだよ!
それどころかもう顔も見たくないくらいなんだ!」
-ここで女が大泣き-
M「ふうん・・・。じゃあ、勘違いなのね」
N「そうだよ!やましいことは何もないんだ。信じてくれ」
M「わかった。もう私帰るわ。」
女「待ちなさいよ!まだ話は終わってないんだから!」
M「そう?後は何を話せば気が済むの?
そんなに言うなら別れてあげてもいいけど、私がNと別れたってつきあえないよ。
わかる?あなたが振られたのは私がいるからじゃなくて、
Nがあなたを好きじゃないからなんだから。あなたに興味なんかないんだって。
わ か っ た ?」
とおっかない笑顔で言うと、Nと女を置いてさっさと店を出た。
するとNが追いかけてきて「ちょっと、本当になんでもないんだよ」と言った。
M「そう、だったらもういいから放っておいてくれる?私買い物してる途中なんだけど」
N「・・・わかった。夜電話するよ」
正直、私は何でMがそんな態度を取るのかわからなかった。
確かにNが適当に返事してて招いた事態だけど、
でも勘違いなら、Nも被害者では??と思ったから
私「ねえ、なんでNにそんなに冷たくするの?」
M「あの人、ウソついてんのよ」
私「ええっ!どういうこと?あの女とホントは関係あるの?」
M「うん、もう寝たはず。この前、ラブホテルから出てくるの見たから」
私「見たって・・・?」
M「この前、親に挨拶に行ったって言ったでしょ。その直後からなんか様子がおかしかったから
Nが休みの日に有給とって、後つけたんだよね。そしたらさっきの女と会ってて、ホテル行ってた。
私と休みが違うから、バレないとでも思ってたんじゃない?」
私「え・・・さっきはじゃあなんでもういいよって言ったの?」
M「私も、色々考えたんだよね。これからどうするか。
Nとは3年もつきあってきて幸せだったし、結婚したいと思った。
でも、好きだからこそ許せない。どうしても許せないから決定的な証拠集めて、
彼と彼の実家に叩きつけてやるつもり。もちろん婚約破棄して慰謝料ももらうよ。
平気で他の女と寝て、ヤバい状況になったらその女のことを悪者にして
興味がないだのほざくような男、絶対に許さない。」
と、ここまでキツい口調で話してたのに、
「好きだったのに・・・信じたかったのに・・・」と急に泣き崩れて、
一人になりたくない、Nが電話すると言っていたけど出たくないと言うので
今日はうちに泊めることにしました。
今彼女は泣き疲れて寝てる。
婚約までしてた相手がそんなじゃ、泣きたくもなるよね・・・。
Nから電話があるかもしれないので携帯は電源を切った。
でも、絶対に許さないと言ってたし、本当の修羅場はこれからだと思う。
もし後日談があればまた報告するよ。
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