嫁とは結婚してまだ1年だけど、交際期間が10年近くあったので、正直少し倦怠期というかセックスに飽きてきたなと思う部分がある。別に、嫁に対して何の不満もないのだけど、セックスの回数は月に1?2回あれば良い方かな? と言う感じだ。
嫁の久美子は、割とサバサバした性格で、同じ年なのに姉さん女房みたいな感じだ。実際、細かい話だけど4か月早く生まれているので、姉さん女房と言えなくもない。
久美子はショートカットがよく似合う、目鼻立ちのはっきりしたルックスだ。美人と言われることも多いが、俺は濃い顔立ちだなと思う程度だ。でも、体つきは夫のひいき目を差し引いても、いい身体をしていると思う。
Eカップの胸は、ウェストがくびれているのでサイズ以上に大きく見えるし、お尻もプリッと上を向いている感じで、歩く姿がとてもセクシーだと思う。
そんな久美子なのに、最近セックスをしたいなと思うことが少なくなってしまった。まぁ、それでも幸せだし、仲の良い夫婦だと思っている。
『またトマト残してるし。子供じゃないんだから、チーズだけ食べないの!』
トマトを残してモツァレラチーズだけを食べてしまった俺を叱る嫁。まるで、母親のようだ。
「だって、まだ青いじゃん」
俺がそんな事を言うと、赤くなったトマトだけを俺の皿に入れてくる。
『まったく、ガキか』
嫁はそんな事を言いながら、少し青いトマトをパクパク食べている。でも、苦手なモノは仕方ないと思う……。
「あっ、そう言えば、今日、明雄くるよ。また勝負しようよ」
俺が、すっかり忘れていた明雄との約束を言う。
『はぁ? また忘れてたんでしょ。まったく、急に言うなって』
嫁はそう言って、部屋の掃除を始めようとした。
「大丈夫だって、充分綺麗だから」
俺が脳天気にそう言うと、
『そういうことじゃないの。まったくもう』
と、言いながら、片付け始める嫁。でも、嫌がっている感じではない。たぶん、嫁も明雄のことは気に入っていると思う。
明雄は、俺の高校からの友人だ。大学も同じで、本当に仲の良い友人だ。たまにウチに遊びに来ては、3人で麻雀をする。もう一人メンツがいれば良いのだけど、今時麻雀を打つ人間も少なく、3人で打つことがほとんどだ。
そうこうしているうちに、明雄が家に来た。
「こんばんは。今日も綺麗だねぇ?」
調子のいいことを言いながらウチに上がってくる明雄。相変わらず、軽いノリだ。そこそこイケメンなのだから、もう少し落ち着けばすごくモテると思うけど、軽いノリなのでいじられキャラ的な扱いになることが多い。
『はいはい。今日もカモってやるからね?』
嫁は、ニヤッと笑って言う。3人の中では、嫁が一番強い。レートがすごく低いのでたいした勝負ではないのだけど、嫁は勝負自体が好きな性格だ。
「おぉ、コワっ。お手柔らかにお願いします」
明雄はそんな風に言いながらも、まんざらではない感じだ。たぶん、明雄は嫁のことを気に入っていると思う。
「早かったな。ちょっと待ってて。まだ片付いてないんだ」
俺はそう言って、嫁と一緒に片付けを始める。
「相変わらず、仲いいな。良い旦那さんしてるんだな」
洗い物なんかをしている俺を見ながら、明雄が遠い目になる。確かに、自分でも驚いていた。俺は、学生時代は、自分を家庭的な男ではないと思っていたし、結婚もしないと思っていた。
『明雄は結婚しないの? 相手いるんでしょ?』
嫁が明雄に聞く。
「結婚かぁ。まだ考えてもいないな。それに、相手もいないし」
『ウソばっかり』
「いやいや、ホントだって。エッチする相手はいるけど、結婚する相手はいないって」
『ハァ。いい加減、落ち着けば?』
嫁がため息交じりに言う。
「久美子ちゃんみたいな良い子がいれば、落ち着くかもね」
明雄がそんなお世辞みたいなことを言うと、
『バ、バカッ。本当に軽いんだから』
と、嫁が少し動揺して頬を赤くする。意外に、嫁は直球に弱いところがある。
そしてしばらくして片付け終わると、3人での麻雀が始まる。
『明雄が結婚すれば、4人で出来るじゃん』
嫁がそんな事を言う。
「麻雀のために結婚しろって? さすが久美子ちゃん。女王様だねぇ」
明雄が軽いノリで言う。3人で遊ぶと、二人はいつもこんな感じだ。俺は、面白いなと思いながら二人を見ているが、少し嫉妬のようなものを感じるのも事実だ。
自分の嫁が、他の男と楽しそうにしている……。少し割り切れない気持ちもある。
そして勝負が始まる。今日は俺が全然ダメで、二人のデッドヒートになる。
「久美子ちゃん、ごめんね、それだよ?」
『うわっ、そっちか……。もう! あんたが簡単に鳴かせるからだよ!』
俺に八つ当たりする嫁。でも、俺は気圧されて謝った。
そして、二人の差はほとんどなく、勝負は続いていく。明雄は、ほとんど振り込まないが、基本安い手ばかりだ。嫁は、どちらかというと大物狙いだ。だから、一発のダメージは結構デカい。
『ハイきたっ! 明雄死亡?』
役満を上がりながら楽しそうな嫁。少しずつ、嫁がリードしていく。そして、嫁がトップで終了した。でも、次の局は明雄で、ほとんど交代で二人が争う。俺は、何度かハコにされてカモになっている感じだ。
『なんで彼女は作らないの?』
嫁が明雄に質問する。
「なんか、面倒臭いし。飽きちゃうし」
明雄は、正直にそんな事を言う。
『アンタらしいね。でも、セフレはいるんでしょ?』
「まぁね」
『何人?』
「えっ、ふ、二人かな?」
『ウソつけ』
「へへ。あっ、それ、ごめんね?。マンガン」
『うわっ、マジか……』
なんか、二人が良い感じに見えてしまう。
そして、結局嫁がトップでオーラスを終えた。
この頃には、もうビールで良い感じになっていた俺達。明雄が、
「たまには違うモノ賭けようよ」
と、言い出した。
『どうせ、脱衣麻雀とか言うんだろ』
嫁がエスパーのように先読みして言った。
「うぉっ、エスパーかよ」
明雄は少し驚いた顔で言う。
「良いねぇ、面白そうじゃん」
俺は、深く考えずにそう言っていた。
『アンタまで……まぁイイや。ひん剥いてやるよ』
嫁がそう言って、勝負が始まった。でも、ノッている嫁が上がり続け、あっという間に俺も明雄もパンツ一枚にされてしまった。嫁は、まだ靴下を脱いだだけだ。
『あらあら、もう、一枚しかないじゃない。あっ、違った、皮被ってるから二枚か』
嫁が、俺の仮性包茎を茶化すようなことを言う。俺は、悔しいと思いながらも、今日の嫁には手も足も出ない。それよりも、明雄の急な乱調に驚いていた。さっきまでは、ほとんど嫁と互角だったのに、明雄も俺と同じでパンツ一枚だ。
「よし、続けようよ」
明雄が軽いノリで言う。
『いいの?。マッパにしちゃうよ?』
勝ち続けていて上機嫌の嫁。でも、明雄が2連続でツモ上がりすると、表情が変わった。もう、上着を脱ぐかショートパンツを脱ぐしかない。
「あれれ? どうするの? ヤバいんじゃない? 負けましたって言えば、許してあげるけど」
明雄は、ニヤけた顔で言う。少し小馬鹿にしたような言い方だ。
『まさか! まだ3枚あるし!』
嫁は明雄の言い方に乗せられて、キレ気味に上着を脱いだ。
「ちょっ、やりすぎだって! もういいじゃん!」
慌てる俺。でも、嫁はブラジャー姿になってしまった。いつもの着古したブラジャーが姿を現す。セクシーでもなんでもないブラジャーでも、胸の谷間はセクシーだし、くびれたウェストも、おへそも丸見えだ。俺は、明雄に見られてしまったことに激しく動揺した。
「凄い身体してるね。目茶苦茶セクシーじゃん」
明雄は、鼻の下が伸びてしまっている。
『そんなのいいから、早く並べなって!』
ブラ姿のまま力む嫁。シーパイして牌山を作り、勝負になだれ込む。完全に一騎打ちという感じだけど、俺が足を引っ張ってしまう。明雄のパイで上がった俺。
『ハイ! 全裸?!』
上がった俺よりも、嫁がハイテンションだ。でも、明雄は動揺することもなくさっとパンツを脱いでしまった。丸見えになるペニス。しかも、見事に勃起している。おまけに、かなり立派なものを持っている。
『ちょっ、何でおっ立ってんの! バッカじゃない!』
勃起した明雄のペニスを見て、嫁が少し取り乱す。なにげに、頬が赤くなっている。ビールのせいではなく、照れている感じだ。意外に可愛いところがあるんだなと、あらためて思った。
「いや、これが普通だし。立ってないし」
明雄が、ウソ丸わかりのことを言う。
『そんなわけないでしょ。ホントにバカなんだから』
そう言って、席を立とうとする嫁。
「アレ? やめるの?」
と、明雄が聞く。
『だって、もう全裸じゃん』
「いや、まだコイツのパンツと包茎が残ってるじゃん」
明雄は、俺に話を振ってくる。俺は、少し迷ったが、
「なに、ギブアップ? だったら、負けましたって言いなよ。将棋みたいに正座してさ」
と、煽るような事を言ってしまった。
『ふ?ん。そんな事言うんだ。じゃあ、望み通り全裸に剥いてあげるよ』
嫁はそう言って、パイを雑に混ぜ始めた。
そして、勝負が始まるが、嫁は明雄の勃起したペニスが気になってしかたないみたいだ。明雄も、椅子を後ろにずらしたり、背もたれに必要以上に深くもたれかかったりして、ペニスが嫁に見えるようにしている感じだ。
そんな動揺もあってか、嫁はあっさりと振り込んでしまった。今度は、俺達が何か言う前にショートパンツを脱いでしまった。ブラと種類の違うショーツをはいている嫁。色気も何もない普段使いの下着だ。でも、生足がなまめかしいし、ほぼ裸と言ってもいい感じになってしまった。俺は、不思議と興奮していた。
最近、倦怠期になっていたのがウソのように、嫁の下着姿に興奮してしまった。でも、それは明雄に見られているからと言う部分もあるのかも知れない。
『ほら、続けるよ!』
嫁は、完全にムキになっている感じだ。俺は、やめておけばいいのにと思いながらも、止めるタイミングを失ってしまった。
でも、次は俺が負けてしまい、明雄ががっかりした顔をした。
『はい、終了?』
嫁は、少しホッとした顔だ。俺は、嫁の裸を見られてしまうかも知れないのに、
「いや、まだ残ってる。ほら、この皮があるし」
と言って、パンツを脱いで包茎を指差した。
『……そんなに見られたいの? 血が出るまでヒンむいてやるからね』
嫁はけっこう怒った感じだ。でも、俺はビビりながらもパイを混ぜ始めた。
そして次の勝負は俺が執念で勝った。
『ふぅ……。嫁のこと守らずに、脱がせるなんてね……』
嫁はそんな事を言いながらも、潔くブラを外してしまった。Eカップの胸があらわになり、乳首も乳輪も全部さらけ出してしまっている。隠そうという気はないみたいだ。
「凄いな……。こんな綺麗なおっぱい、見たことないよ」
明雄は、見とれているような顔だ。今さらだけど、異常な状況になってしまったなと思う。全裸の俺達に、パンツ一枚の嫁……。もう、このあたりが潮時だと思う。でも、嫁は黙ってパイを混ぜ始めた。
「ま、まだやるの?」
ノリノリだった明雄が、少し引いている感じだ。でも、俺は力強くパイを混ぜた。
「マジかよ……」
明雄もそんな事を言いながら、パイを混ぜていく。
最後は、あっけなく明雄がツモ上がりしてしまった。ショーツを脱ごうとする嫁。でも、
「いや、もういいって! このへんで終わろうよ」
明雄が慌てて止める。嫁は、少しホッとした顔でショーツを脱ぐのをやめた。「あれ? 負けたのに脱がないんだ。俺達は全裸なのに」
俺は、あえて空気を読まずにそう言ってみた。すると、明雄は驚いた顔になり、嫁はにらんできた。
『脱ぐに決まってるでしょ。ほら、続けるよ!』
嫁はそう言って、ショーツを脱いでしまった。さすがに脚をギュッと閉じているのでアソコが丸見えというわけではないが、ヘアは丸見え状態だ。
「えっ!? もう、全員全裸じゃん」
明雄は、少しビビっているような感じになっているが、勃起したペニスはそのままいきり立っている。
『まだ、皮が残ってるでしょ。ひんむいて、負けましたって言わせるんだから!』
嫁は、どうやら俺にムカついているみたいだ。でも、俺は対応意識を燃やすわけでもないが、
「じゃあ、久美子が負けたら? もう脱ぐものないじゃん」
と、言ってみた。
『うぅ。じゃあ、負けたら何でも言うとおりにしてあげるよ』
嫁は、引っ込みがつかなくなった感じで言う。そして、俺は了解と言ってパイを混ぜ始めた。
明雄は、俺と嫁の顔を交互に見ながら、心配そうな顔になっている。別に、ケンカをしているわけでもないが、険悪な感じに見えているのだと思う。
そんな状況で勝負が始まったが、こういう時に限って、関係のない明雄があっさりと上がってしまった。空気を読んで、上がらなければいいのにと思いながらも、
「おっ、なにさせる? 何でも言うとおりにするらしいぞ」
と、俺は悪ノリ気味にそんな事を言ってしまった。