12月19

加藤さんの思い出

俺がバイトをしていた本屋に、加藤さんというイケメンが入った。
俺より3つ上の大学五回生で、就職浪人をしているらしかった。
国体まで行ったらしい水球で鍛えた身体は、男の俺が見ても惚れ惚れ(アー!!)するほどに逆三角形、脚は長く身長180以上、顔は福山をキムタク方面に若干シフトした
(どんなだよ)感じだった。
 女のバイトどもや社員さんは、加藤さんが挨拶をした時点でざわついていたが、
これだけ素人離れして完璧だと、逆に牽制しあうらしく、居酒屋で開かれた
歓迎会でも、俺を含む男のバイトや店長の近くに座った加藤さんに、なかなか女性スタッフも近づかない。
 加藤さんもイケメンのクセに(偏見)いいひとで、俺や店長といったもさい面子と楽しそうに話していた。
 俺が調子こいて、なんで本屋でなんかバイトするんすか?と聞いたら、加藤さんはかっこいい顔で俺を見つめて、
「タカダくんは本をよく読むの?」
と聞いてきた。
「そうですねえ、人並みには」
「俺さ、昔からバカでさ、本も全然読まなくてさ。就職活動してきてわかったんだけどさ、やっぱりバカのままだとダメだと思うんだよね」
 本屋で働けば、自然に読むようになるだろうと思って、とバカ、いや素直な回答をしてくれた。
 何読んでいいのかわからないから教えてくれないかな、といわれたので俺は困った。
人に本を薦めるのは難しい。しかし、加藤さんがあまりにもかっこいい顔で俺を見つめるので、俺は彼のごくごく少ない読書経験から必死で分析して、
あるSF作家を薦めてみた。

 つぎのシフトでかぶった時に、加藤さんは凄く嬉しそうに、「おもしろかったよ!!」
と言っていた。
 
 それがきっかけになり、加藤さんは俺を可愛がってくれ、一人暮らしのマンションも遊びにいくようになった。親戚の持ち物らしい。広いマンションには驚いたが。
 ある日、加藤さんの家で飲み、そのまま寝てしまった朝、家の電話が1回なって切れた。
 加藤さんは、あ、しまった、忘れてた!と叫ぶと、玄関に向かい慌てて鍵を開けた。
その直後にドアが開き、女性の声が聞こえてきた。
 俺は慌てて起き上がって、寝癖も治さず部屋を出た。玄関には、小柄で顔が小さい、青のタンクトップにカーディガン、Gパンを履いた女性が立っていた。
 俺は軽く頭を下げ、帰ります!というとエレベーターに乗った。

 気が利かないなんて思われたら嫌だしねーと、俺は独り言を言い、駅まで歩き始めた。あの女の人、なんとなく年上ぽかったな、サンダルはいてたけど、近所の人かな?
綺麗な人だったよな、
 などと考えていたが、改札の所で携帯を忘れてきたことに気がついた。
 俺は迷ったが、もう一度加藤さんのマンションに引き返した。

 オートロックのマンションの入り口でまだ迷っていると、宅配が来たのでとりあえず一緒に入った。部屋の前まで来たが、お邪魔かなあ?KY?(そんな言葉はなかったが)と悩み、ためしにドアノブに手をかけると、無用心にも開いていた。

 あとから考えると、大胆、というか犯罪者なのだが、俺は静かにドアを開け部屋に入った。サンダルはあるが物音がしない。

 いや。リビングのに人の気配がする。俺は魅入られたように廊下をそろそろ歩き、閉じたドアの、真ん中に入っている細いガラスから中を覗いた。

 加藤さんは裸でソファに脚を広げて座っていた。男の俺が見ても惚れ惚れと(もういいって・・)する上半身だ。その脚の間には、さっきの女の人が、カーディガンだけ脱いで座り、加藤さんの筋肉バリバリの太ももに左手を置いて、右手は太いシャフトの根本を握っていた。口は先っぽを咥えている。

 俺はとっさにしゃがみ、こそこそと顔だけ出してまた覗いた。
加藤さんは気持ちよさそうに時折顔をそらせて、栗色のショートカットの女の人
の頭を撫でながら何か言っている。
 猫みたいな顔をした女の人は少し笑って、舌を根本よりさらに太い先っぽに舌を伸ばして舐め、そのまま深く咥えて顔をゆっくり動かした。

 ふと加藤さんがドアを見た。目が合った。俺も固まったが、加藤さんもしばらく呆然として俺を見つめた。しかし、何故か少し口だけで笑うと、女の人にバンザイをさせて
タンクトップを脱がせ、青のブラジャーを取って、形の良い小ぶりな胸を大きな手で
揉み始めた。
 俺はちょうど真横から、加藤さんと女の人を見る形になっていた。胸は漠々指定タガ、どうしてもそこから立ち去れなかった。

 加藤さんはゆっくり立ち上がり、女の人の頭を掴んでゆっくり動かし始めた。
しばらくして、口から太くて長くて黒い棒を抜いて、そのまま女の人の顔にかけた。
 近くにあったタオルでやさしく顔を拭いてあげると、自分のTシャツで女の人に目隠しをした。
 「なによ?趣味?」
加藤さんは無言で、いきなりソファを持ち上げ、俺の正面に向け、女の人を座らせた。女の人の顔は、俺と向かい合う形になった。加藤さんはジーパンと青い下着を取り、真っ裸にして脚を大きく開かせた。俺の正面にあそこが見える。
 加藤さんは振り返って、俺を見るとまた口だけで笑い、脚の間に身をかがめて舐め始めた。
 加藤さんは女の人の細い足首を掴んで高く持ち上げ、結構恥ずかしい格好をさせて
嘗め回している。
 ガラス越しにも女の人の声が聞こえるようになってくると、加藤さんは女の人の
左側に座り、顔を掴んでキスをして、旨を揉みながらあそこに指を入れていじくり
まわした。
「め、、かくし、、とってよ、、」

 加藤さんは笑いながら無視をして、指をかき回していた。女の人の足が撥ねあがって、大きな声を上げ始めた。
 加藤さんは起用に片手と口でコンドームの袋を開けつけると、女の人にのしかかった。
 女の人はしがみついて声を上げていた。
そのあと女の人が上になり、加藤さんはソファに座って時々俺の顔を見ながら、またがっている女の人を下から突き上げた。白くて綺麗な背中を俺に見せながら、女の人はb腰を回していた。
 ぐったりした女の人を、目隠ししたままシャワーに放り込むと、加藤さんはテーブルの上の俺の携帯を手に取り、裸のままドアを開けて俺に渡した。
 俺は無言でニヤニヤして、慌てて部屋を出た。シャワーの音が聞こえていた。

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