陰部・肛門部は汚染度も高く、細菌が繁殖しやすい部位のため、
正確な清潔ケアが求められます。
また、患者さんの羞恥心にも最大限配慮しながら、手際よく実施する必要があります。
陰部洗浄の手技手順
2)不必要な露出を最小限にするためにバスタオル等で覆いながら、
臀部の下に紙オムツを敷く。
恥骨上に陰部用タオルを置くことで、
洗浄時にリネン類を濡らさずにすむ
3)洗浄ボトルのお湯の温度を前腕内側で確認してから、陰部にお湯をかける
4)ガーゼをお湯で湿らせ、石けんをつけて泡立てる
5)(男性)亀頭部→包皮(ほうひ)の内側→陰茎→陰嚢(いんのう)の順に
石けんをつけたガーゼで洗い、肛門部は最後に洗う
5)(女性)大陰唇を開き、尿道口から会陰側(えいん)に向かって洗う。
小陰唇の内側は石けんをつけずにお湯で洗う
6)陰部全体を洗ったら、石けん分が残らないように、しっかり洗い流し、
水分を拭き取り、オムツや防水シーツをはずす
ポイント
陰部は皮膚・粘膜がやわらかく傷つきやすい部位のため、強くこすりすぎないように注意
尿路への細菌侵入を防ぐため、大腸菌などの細菌が多い肛門部周囲は最後に洗う
<動画でわかる看護技術>
男性患者
女性患者