02月24

お馬遊び

私がおつとめしているのは、とある片田舎にあるお屋敷でございます。わけあって詳しい場所は申し上げられません。
このお屋敷にお住まいなのは、年端も行かないお嬢様お一人です。
小さな頃から、お勉強もお食事もお遊びも、すべてこのお屋敷で行っており、私がここに来てから、お嬢様がお庭より遠くにいかれたこともございません。
旦那様も奥様も、ここ数年はお見えになりません。
お嬢様がここから出られないのは、旦那様と奥様にとって、いてはならない子であったというお話を耳にしたことがありますが……申し訳ありません、分をわきまえない憶測ですね。
とにかく、お外の世界をご覧になったことのないお嬢様ですので、ちょっと人とは変わったことをすることがございます。
お屋敷に来た下男がまず驚くのが、お屋敷の中ではすべて裸でお過ごしなさることです。もちろん、お嬢様が裸ですので、私たちがお洋服を着ているわけにもまいりません。
下男も私どもも、すべて裸で御奉仕させていただくのですが、外から来た下男どもには、このしきたりには刺激が強すぎるようです。
殿方にあるそれをふくらませてしまう者も多いのですが、当然それは、男女の交接に使うもの。ご奉仕中にそのようなものを見せるのは、あまりに無礼な行為ですのできつく禁じております。
それだのに、欲情を示してしまう下男もあとを絶ちません。
体操するお嬢様にご指導を承ったとき、足を開いたり四つんばいの姿勢をとったお嬢様を見て立ててしまう者もいれば、お嬢様の言いつけで、痒いところを掻いて差し上げるとき、体の中に指を挿し入れて掻くよう申し付けられて、その最中に分不相応に男性自身を興奮させてしまった者もありました。
また、お嬢様がご入浴中、お体を洗う際には、我々のやわらかい部分を使って奉仕することになっておりまして、端女どもの場合は舌先や乳房を使わせていただくのですが、下男の場合は、乳房も固うございますので、代わりに足の付け根にあるあれを使うことになっております。
ですが、お嬢様の敏感な部分を洗わせていただく時に、下男のそれをこすりつけたり、舐め取るときに、何を勘違いしたのか、ご奉仕中は柔らかいはずの部分を固くしてしまったり、そうでなくても、お嬢様の敏感な部分を洗う際に、ついお嬢様が上げた声に反応して、そこに押し付けていた下男のそれが、堅くなってしまうこともよくあるようです。
そのような不忠に対しては、私ども端女の者共が見つけた際は、不忠の源を踏みつけて躾たり、棒で叩くなどで罰を与えるのですが、お嬢様のお目に止まった場合は、お嬢様自らが尋問を行われます。
そして今、私の目の前で、下男がまさに尋問されようとしています。
どうやらお嬢様が鏡のかわりに用意した下男に、ご自分の敏感な部分を開いて見せて、陰核を触れたときにどこがどのように動くのか説明せよ、と命じたところ、途中で下男が欲情の証を見せたことに気づかれたようです。
「わらわはお前に、鏡になって説明せよ、と言ったのだぞ。
それをわらわの前でそのようなものを立てるのは、どういうことだ?まさか鏡が、わらわと目合うことでも考えているのではあるまいな?」
下男たちは必死に否定し、許しを請いますが、理由は明白、お嬢様がお許しになるはずがございません。
次にお嬢様は、白魚のようなお手で下男の薄汚い一物を包み込み、上下にこすり始めました。
「そのつもりがないのなら、これはどう説明するのだ?鏡が勃起するなど、わらわは初めて知ったぞ。」
もしここで精をほとばしらせてしまったらどうなるか、住み込みの下男どもは何度もその結末を見ておりますので、なんとかお許しを戴くために嘆願します。しかし、一度こうなったお嬢様の指先から逃れた者を見たことはありません。

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お嬢様の白くて美しい指が、下男のそれにからみ、リズミカルに動きます。息を荒げ、時折嬌声を織り交ぜながら哀願する下男の声に気づき、端女たちが集まってきます。
「どうした? どんどん固くなっておるぞ? おまえのような卑しい者が、わらわに欲情することなど許してはおらんぞ。
それがたとえ、こんなことをしてもな……。」
お嬢様は下男のそれをしごきながら、先端をチロチロと舐め始め、もう片方の手で、垂れ下がったふくらみをやわらかく撫でさすります。
お嬢様の唾液がからみ、シュッ、シュッという擦過音が、ニチッ、ヌチャッという水気を含んだ音に変わってきます……。
今まで直立だった下男ですが、ついに腰がくずれてへたりこみます。
もう許しを請う声も出ないようです。それでもなお、その結末の恐ろしさを知っているためでしょう、男子の一線を越えないよう、必死に耐え忍んでいます。
「ペチャ、ペチャ……んふぅ……。
なかなか強情なやつだ。それなら、これはどうだ?」
お嬢様は下男の肩を押し倒し、その上にまたがります。そしてピンク色をした殿方の小さな突起物を、ご自分の絹のような白い太股の付け根に置き、脚をピッタリと閉じます。
三角の窪みの間に、しぼむことのない下男の体の一部が顔を覗かせます。
尋問が始まったときに、私が他の端女に手配しておいた小瓶を、蓋を開けてお嬢様に手渡します。お嬢様はそれをひっくり返し、ご自分と下男の敏感な部分が触れいている場所にたっぷりたらします。
お嬢様のそこが分泌する蜜と、ラベンダーの蜂蜜が織り交ざり、思わず周囲を陶酔させるほどの、甘い香りが周囲に漂います。
すると、その空気を広げるかのように、お嬢様は上下に動き始めました。ヌチャリ、ヌチャリと先程よりも淫らな音とともに、プックリとして滑らかな陰部と、極上のマシマロのような柔らかい太股にこすりつけられた男性器は、再びその頭部を限界まで膨張させます。
互いの敏感な部分がこすれることで、上気した顔をした2人の姿は、艶かしい性交のようにも、雌が雄を食らう捕食の瞬間にも見えて、周囲の端女どもも息を呑んで見守るばかりです。
下男は虚ろな目で口を開き、呆けたような顔をしています。
もう限界のように見えましたが、そこにお嬢様が釘を刺します。
「んっ……どうした? 先っぽから透明な雫が出ているぞ。
ここで達してしまったら、あっ……どうなるかわかっておろうな?」
その言葉に反応して、なんとか正気を取り戻した下男は、ふたたび歯を食いしばり、なんとか快楽に耐えます。
……そんな繰り返しが、どれくらい続いたでしょうか。
激しく上下動を繰り返しておられたお嬢様が、うめくような切ない声をもらしながら、体を硬直させたかと思うと、ぴくぴくと小さく振動して、下男の上に頽れました。
しばらくして下男はその状況を理解し、泣きそうな顔をしながらも大きくひとつ、安堵のため息をつきました。
「ふぅ……よくがんばったな……。どうやらわらわは、思い違いをしていたようだ。安心したぞ。」
下男の汗ばんだ額をやさしく撫でさすりながら、お嬢様は笑顔で語りかけます。
「さて……それじゃ最後に、ベタベタになったこれを舐めて綺麗にしてもらおうかの。」
お嬢様は下男の顔をまたぎ、大切な部分を口元に押し付けます。
下男はお嬢様の柔肉に息を詰まらせながらも、舌の届く限り、丁寧に舐めとり始めます。
「あうっ……そう……すみずみまで丹念にな。……おや?そういえばお前のそれも蜜まみれではないか。
日頃の労いだ。わらわがきれいにしてやるぞ。」

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お嬢様は前屈みになられると、いまだ興奮が冷め遣らず、力強く斜め上を向いたままの下男の肉棒をそっとつまみ、紅玉でできたようなお美しい唇を近寄せました。そして、まるでとっておきのキャンデーを頬張るように、小さく愛らしいお口で、醜悪な男性自身を飲み込まれました。
短い蛇のような獰猛な生き物が、はかない獲物を内部から蹂躙するかのように抽挿を繰り返しているようにも見え、その下では、白く細い十匹の生き物の群れが、左右に分かれて2つの丘陵を駆け巡るかのように、下男の付け根で蜜まみれになっててらてらと光る精の源をやさしく撫でさすります。
お嬢様の喉が絶えず動いていることから、その口腔内では、舌先を尖らせて包皮を剥き取り、男性のもっとも敏感な部分をぐるりと舐め回し、くびれた場所を擦り上げ、先端の穴に侵入して、幼い下男がとてつもない快楽を賜っている様子が伺えます。
一度はすっかり安心してしまった下男に、このもっとも強烈な責めを耐える気力は残っていませんでした。
下男がお嬢様の秘所の下で、くぐもった嬌声を上げます。
脚をビクビクと痙攣させ、体を強張らせたかと思うと、お嬢様は体を起こします。あまりに突然で、大量の射精のため、お嬢様が下男の一物を開いた口から抜き取られたときも、まるで下男のそれと、お嬢様の口が白い紐で繋がれているかのように、精液が一直線に、お嬢様の口へと注がれていました。
我慢していたものが一斉に吹き出したそれは、驚くほど大量に、その後も紐を吐き出すかのようにしばらく続き、それを間近でうれしそうに眺めるお嬢様の顔にへばりつきます。
ひとしきり放出される間、お嬢様は笑顔のまま、口の中に吐き出された下賎な精の味を楽しんでいるようでした。
ビクッ、ビクッと、陰茎が痙攣して最後の放出が終わるのを確認すると、お嬢様は口腔内に溜まった生命のスープを、こくっと喉を鳴らして飲み干されました。そして体を起こされて、顔にかかった大量の精液の量を確認されると、「もう少し出るかな?」
と、小さな手で下男の玉袋を鷲掴みにして、ぎゅーっと握り締めます。
お嬢様の柔肉にせきとめられて、くぐもった下男の悲鳴とともに、2つの玉の中に残っていたものを押し出したかのように、再び白濁の液体が下男の先端から勢い良く飛び出し、お嬢様の白く輝く少女の裸身をの体を汚します。
1人分の精液をすっかり搾り取り、その身に受け止めたお嬢様は、体を後ろにスライドさせて、涙と蜂蜜と、お嬢様の体液でぐしゃぐしゃになった下男の泣き顔を覗き込みます。
「残念だったな。あと一歩だったのに。でも、これだけ出したんだ。おまえも悔いはあるまい?」
下男は涙をいっぱいに溜めて、首をちいさく振りながら助けを求めます。
ですがそれは、私たちには死刑囚が命乞いするような、変わり様のない運命を確信した絶望の嘆願に見えました。
「何を許すというんだ? わらわは怒ってなんかない。
楽しかったぞ。だから、もっと楽ませてほしいのだ。
わらわはお前に、わらわの遊び相手になることを命じるぞ!」
下男はそれを聞くと、そのまま声を上げて子供のように泣き出した。
その下男の額に軽快なキスをして、お嬢様は立ち上がり、少し粘度の下がった下男の精液を、心地よい面持ちで体中に塗りたくります。そして私を呼びつけ、次の手配を命じました。
「今日は“お馬遊び”をやりたい。わらわが風呂の間に準備できるな?」
私が恭しく頭を下げると、お嬢様は上機嫌で浴室へと向かわれました。

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お嬢様の言いつけで、私はさっそく“お馬遊び”の準備を始めました。
といっても、これといって面倒なことはございません。
粗相をした“遊び相手”の下男を連れて、遊び部屋へ連れて行き、まずは四つんばいにして肛門に尻尾のついた棒を差し込みます。
そして、口にくわえさせるように手綱を取り付けたら、あとはお嬢様が使う乗馬ムチを用意して準備完了です。
お嬢様が到着するまで、尻尾を抜き差ししたり、男性器を弄んで暇をつぶしながらお待ちしました。
間もなくお嬢様は、入浴を終えてお見えになりました。
上気したお姿を見ると、待ちきれなくお風呂場から直行されたようです。
遊び部屋は、お嬢様が“遊び相手”と遊ぶためのお部屋です。
“遊び相手”とは、以前お話しさせていただいたように、奉仕中の身で欲情するという認められざる罪で、お嬢様に尋問されて、射精した下男に与えられる最後に用意された御奉仕です。
その名の通り、お嬢様のお遊び相手になるわけですが、なにぶん、お外の世界をご覧になったことのないお嬢様ですので、お遊びの趣向も人とは少し変わっております。
本日のお遊びは“お馬遊び”でございます。
幼少の頃、遊んだ思い出がある方もいらっしゃると思いますが、まさにそれでございます。お嬢様が騎手となり、“遊び相手”は牡馬の役目を果たし、お嬢様を乗せて遊び部屋を駆け回る、と言ってみればそれだけです。
「お嬢様、準備はできてますよぉ。」
「よーし! それじゃまずは部屋を一周だあ!」
お屋敷には数十人の召使いがいますが、遊び部屋に入ることを許されているのは、私と“遊び相手”だけです。
幼い頃から御仕えしている私しかいないこの部屋にいるときだけは、お嬢様はお言葉遣いも気にせず、無邪気な子供に戻ります。
四つんばいになった“遊び相手”の上にまたがり、手綱を持って部屋の中を回り始めます。
赤子でも幼児でもないお嬢様を乗せて歩くのは、かなり大変です。
“遊び相手”はお嬢様を乗せる牡馬として、ゆっくりと歩き始めます。
「どうしたっ! このウマ遅い、遅いよっ!」
「お嬢様?? それならこれをお使い下さい。」
私はここで、いつものように乗馬ムチをお嬢様に手渡します。
「よ?しっ! いくぞぉ! ハイヨ?ッ!」
ビシィッ!お嬢様は、“遊び相手”のお尻に、容赦なく乗馬ムチを入れます。
手綱で塞がれた口から悲鳴がもれて、体を硬直させます。
「どうした!? なんで走らないのっ!」
「もっとムチを入れないとダメですかねぇ?」
遊び部屋では、私はわざと緊張感をなくした声でしゃべります。
それが“遊び相手”に聞こえたのか、のろのろと動きはじめます。
「よーし! もっともっと速く走れー!」
お嬢様は“遊び相手”の尻に、何度も何度もムチを入れます。
打たれた痕は線状に赤く腫れ上がり、思いのほか広い遊び部屋をようやく一周する頃には、お尻にたくさんのミミズ腫れがありました。
“遊び相手”は、息が上がって朦朧としながら前に進むだけです。
そこでお嬢様は後ろを向き、牡馬となっている“遊び相手”のお尻と、手にしたムチの位置を確認したあと、大きく振りかぶって「ゴール!」
と一声上げた直後に、乗馬ムチを力いっぱい振り下ろします。
ムチの先端は、お嬢様の狙い通りに、牡馬のお尻に垂れ下がっている2つの球体をしたたかに打ち据えます。
“遊び相手”は悲鳴を上げて背中をのけぞらせ、股間を押さえてうずくまってしまいました。しかし、その直後にあることに気づいて、はっと振り返りました。
背中に乗っていたはずの騎手は、そこで尻餅を打っていました。

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「……っつぅ?……このウマめっ! よくもわらわを振り落としたなっ!」
これも狙い通りなのですが、今回は特に当たり所が良かったのでしょう。
予想以上に弾き飛ばされて、本当に尻餅をついてしまったようです。
「あらあら、これは乱暴なおウマさんですねぇ。」
“遊び相手”は怯えつつも必死に謝ろうとしますが、そのお口には手綱を噛んでいるのでうまくしゃべれません。
そんなことはおかまいなしに、お嬢様の本当の“お馬遊び”が始まります。
「もう! 今度は落とさないでよっ!」
お嬢様はそういって、再び“遊び相手”にまたがります。
期待に胸を躍らせるお嬢様の脚と脚の間が、ジワリと熱と潤いを持ち始める頃ですが、それに“遊び相手”は気づいたでしょうか?「もう一回、それーっ!」
バッチィィン!再びムチの一撃が、牡馬ならではの、先程痛めた部分を直撃します。
今度は騎手を振り落とすことはありませんでしたが、“遊び相手”はその場に崩れて、股間をおさえます。
「この牡馬は、ここを叩かれると暴れるみたいだな?」
「同じところを何度も叩いて、少し鍛えた方がいいかもしれませんね。」
「そうだな。おい、手をどけろっ! そのブラブラしたやつ、わらわのムチで叩きなおしてやる!」
いかなる時もお嬢様の命令は絶対です。“遊び相手”は恐る恐る、手をどかして元の四つんばいになりました。グッと目を閉じて、歯を食いしばり、次の一撃に耐えることだけを考えながら待つばかりです。
お嬢様は、“遊び相手”の上に座ったまま、次々とムチを振り下ろします。
バシッ!2発目。
ビシッ!3発目。
ビシャッ!!ついに耐えられなくなった“遊び相手”は、またうずくまってしまいます。
「やっぱり、お嬢様の前で粗相をしてしまうような、我慢の足りないオチンチンは何をしてもだめですねぇ。」
「すぐわらわを振り落とそうとするなんて。こんなキショーの荒いウマ、あぶなくて乗れないよっ!」
ムチを振るわれたせいか、別の興奮をお覚えになられているのか、判断は皆様にお任せしますが、お嬢様は紅潮した顔で興奮気味に話しております。
「困りましたね。ここには別のウマはいないですし……。」
「えー! ダメっ! 私はウマに乗りたいのっ!」
いつもの流れの通りに、ここで私がお嬢様にこんな提案します。
「でも、気性の荒い牡馬には乗せられませんし……それなら、この牡馬、セン馬にしてみましょうか?」
そろそろ“遊び相手”は、お嬢様の滴らせておられる、尋常でない潤いに気づいたでしょうか? お嬢様は考えるフリをなさいますが、すでにお答えはひとつです。ここまでは、すべて決まっていることなのです。
「セン馬ねぇ……よしっ! それにしよっ! お前、セン馬になれっ!」
“遊び相手”は、“セン馬”という聞いたことのない単語に、ただならぬ不安を感じているようです。
「それじゃ、すぐにセン馬にするから、道具を持ってきて。」
「は?い、かしこまりましたぁ!」
私は棚の一番出しやすい場所にある、道具の入った箱を取り出します。蓋を開けると、中にはナイフやクランプ、釘やペンチなど、工具が詰まっています。
ちょっと内容に偏りがございますが、なんとなく見れば、ごく普通の日曜大工セットです。違うところといえば、これらの工具から、手入れをされているとはいえ、長年の使用によってこびりついた血の香りと、形容しがたい、雄独特の香りが漂うことくらいです。
お嬢様は“遊び相手”の耳元に近寄り、うれしそうに、そして熱っぽく囁きます。
「とゆーわけで、お前はこれからセン馬になるんだよ?わかる? セン馬。去勢された馬のことだよ?」
センバ、キョセー……若くして下男となる教育を受けた“遊び相手”には、聞きなれない単語のようです。しかし、それが彼にとって、悪い結果をもたらすものであることだけは、本能的に察知したみたいです。
漠然と不安そうな表情を返す少年を見て、お嬢様は悪戯っぽく微笑まれながら「いいよ。わからなくて。フフッ、すぐにわかるから……」
とだけ伝えると、私に目配せしました。私は箱を持って“遊び相手”の真後ろに座り、まずは脚の間から手を入れて、オチンチンを掴みました。牡馬がビクッと反応しますが、「今度振り落としたら予後不良にするよ? これは教えてあげる。
予後不良になったら、殺されてバラバラのお肉にされちゃうのよ。」

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“遊び相手”の少年は体を強張らせた。“遊び相手”になって、帰ってきた下男はいない。
お嬢様のお言葉は、この異様な空間とあいまって、彼らの行く末のひとつと考えさせるには十分な迫力があったのです。
私はそんなやりとりを聞きながら楽しみながらも、“遊び相手”の一物をやさしく刺激して勃起させていました。
これから先の作業をするのに、その方が都合が良く、また“遊び相手”のショックも大きくなるでしょうから、お嬢様もより楽しめるはずです。
私は次に、工具箱から折りたたみのナイフを取り出します。
このナイフで、何人の“遊び相手”のオチンチンを切り落とし、裂き、切り刻んだでしょう。刃もすっかり傷んでしまいましたが、お嬢様はそれがいいとおっしゃって、手入れをしないよう命じます。
私はナイフをオチンチンの根元に押し付けます。ひんやりとした鋼の感触が、“遊び相手”に伝わります。手綱を持たれ、背中にお嬢様を乗せて、自分の股間で何が起こっているのかも確認できない“遊び相手”ですが、これには感づいたようです。なんとか振り向こうとしますが、「わらわを振り落とすつもりか? おとなしくしてなよっ!」
と命じられ、もはや“遊び相手”の少年には、どうすることもできませんでした。
この牡馬にできることは、小さく震えながら、手綱の奥から少年としての断末魔を上げ、去勢の恐怖と痛みに耐えることくらいです。
私は、鋸で丸太を切るように切れないナイフをゴリゴリと往復させて、ようやく“遊び相手”のオチンチンを切り落としました。手は血まみれです。
「お嬢様、ちょん切りましたぁ。これで大丈夫ですよぉ!」
私は前のめりになって、お嬢様とオチンチンの持ち主に、ちょうど手に乗るくらいの大きさの、小さなハムのような肉の塊をお見せしました。
痛みからでしょうか? それともショックからでしょうか?それは女の私にはわかりませんが、“遊び相手”はそれを見て、ボロボロと大粒の涙をこぼして泣き出しました。その表情を覗き込んで、とても興奮して楽しそうなお嬢様ですが、すぐに次の演技にとりかかります。
「も?っ! 何回目よこれで!? 馬の去勢で取るのはタマよ。キ・ン・タ・マっ!」
お嬢様のお遊びには多くの種類がございまして、それぞれにいろいろな去勢の手順があるものですから、最初の頃よく間違えていたものです。しかし、いつの間にかそれが、私が間違えるフリをして、お嬢様がそれにアドリブでお答えになる……そんな遊びに替わっていきました。
「あれぇ? おウマさんの去勢って……オチンチンちょん切るんじゃないんでしたぁ……?」
「あーあ、お前、勘違いで切り取られちゃったね? 本当なら、ちんちんは無事だったはずなのにね……フフン。」
お嬢様は痛みに耐えてうめき声を上げる“遊び相手”に話しかけます。
それを聞いた“遊び相手”が、再び大きな声を上げて、床に崩れてしまいました。
「うわっ……ちょっとお! ちゃんと立ちなさい! といっても、立つトコロはもう切られちゃったけど。アハハッ……ほら立て!」
お嬢様は手綱を引っ張って、“遊び相手”を無理やり立たせます。
「もう、ちゃんとキンタマ取らないから、暴れちゃうじゃない。
割ってもえぐってもいいから、もう一回やり直してよねっ!」
お嬢様のお言葉を受けて、私は再び工具箱から道具を取り出します。
次は……プラスドライバーでいってみましょう。
私はタマ袋の根元を掴み、扱き出すようにして左側のタマを引っ張り、指を絞り込んでタマを握り、逃がさないようにします。
そこに思いっ切りドライバーを突き立てました。
最初は間違って自分の手も突かないように、力を加減していましたが、案外丈夫なものだとわかってからは、思いっ切り突くようにしております。
ブツリ、と袋が破け、ドライバーの先端が皮を隔てた体の内部に侵入します。
十字の切られた黒い金属は、男の子のシンボルに聖なる刻印をつけるように突き入り、そしてそのまま、キンタマの外壁ともいうべき、硬い部分を貫通して、中央の赤ちゃんの元を作るための柔らかな核を破壊します。
鋼の先端は、そのままの勢いで反対側の外壁に突き刺さったところで止まりました。
“遊び相手”は半ば意識がないようですが、腕をガクガクさせながらも、そのままの体制で耐えています。私はそのまま、半分までドライバーの突き刺さったタマの端を掴み、グリグリと回しながら押し込んで、なんとか左側のキンタマを貫通させました。一仕事が終わって一息つきます。

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次は右側です。タマ袋の中で、左側のキンタマを串刺しにしたままのドライバーの先端を、右側のキンタマに向けます。今度は固定もうまくできませんし、勢いもつけにくいのでコツが必要です。ドライバーの先端で残りのキンタマの外周を探り、体につながった管を探します。このあたりは、キンタマの中でも比較的弱い部分なんです。
ちょっといびつな感触がしたところに狙いを定め、ゆっくりと力を入れてみます。
先程のブツッとした感触ではなく、今度はズブズブとした感触が手元にあり、ドライバーの先端がキンタマの内部に埋没していきます。
牡馬役の“遊び相手”が、男の子として最後の悲鳴を上げます。
身を乗り出して私の手元を見ているお嬢様も、息を荒げて、目をトロンとさせながら、手綱を持っていない方の手で、ご自分の体の敏感な部分をまさぐり始めました。
そのままグリグリとドライバーを回しながら力を入れると、袋の反対側が不自然に飛び出しました。うまく貫通したみたいです。
あとは串刺しにした2つのキンタマを、タマ袋の左側にあいた穴からくり抜きます。
実はこれも難しく、今回は途中で右側のタマを逃がしてしまいました。
悪戦苦闘する私を見て、お嬢様は切ない吐息の合い間に笑い声を上げます。
私はひとまず、左のキンタマを袋から取り出し、ドライバーの根元まで押し込んでから、再び右タマのサルベージを始めました。“遊び相手”は気絶しているようです。
お嬢様はそれを放置して、いつの間にか、私の肩越しに作業を見守りつつ、空いた両手で自慰を始められていました。
私は先程キンタマに空けた穴からドライバーを突き刺しますが、反対側に空けたはずの穴にたどりつけずにグリグリしていましたが、どうやらそれが、キンタマの内部を引っ掻き回していたようです。
新しい痛みに“遊び相手”は目を覚ましたようです。腕にも力が入らず、身動きも取れない状況で、泣きながら私の去勢手術に耐えています。
「あ、起きた! 良かったね。このまま寝てたら、あとで殺しちゃおうと思ってたんだよ?」
お嬢様は朦朧とした様子で、“遊び相手”が覚醒するためのお言葉を投げかけます。
そのうちに、ようやく右のタマをとらえました。貫通はしていないのですが、うまく内壁にひっかかったので、そのままクリッと回して、袋から右タマを取り出しました。
ドライバーの先端についたそれは、悪戦苦闘の結果、原型をとどめない“タマの残骸”となってました。
「はあっ……キンタマ……メチャメチャだねっ……んっ、もっと、おダンゴみたいになると思ってた……。」
お嬢様がドライバーにこびりついた残骸をつまむと、まだ痛覚が残っているらしく、“遊び相手”はうめき声を上げながら、ビクッと痙攣しました。
それに合わせて、お嬢様もビクッと体を反らせました。
「でもっ、でも……これはこれですごいね……。男の子のあれが……まだ痛いんだ……刺さったときはもっと……はぁ……痛かっただろーなぁ。」
いよいよ絶頂も近いようです。切り落としたオチンチンで秘所をなぞり、作りかけの精子を吸い出すかのように、キンタマの残骸を咥えるお嬢様。
顔を花のように赤らめ、桃色の息が見えてきそうなほど、切ない呼吸をしながら行為に没頭するお嬢様は、幼いのに淫らで、血まみれの天使のように美しいです。
私はそんなお嬢様を見るのが大好きです。
お嬢様は次に、ドライバーの根元に刺さった左側のキンタマをいじり始めました。
「こっちは……ふんっ……丸いまま……このまま……握ったら……壊れちゃう……」
そういって恐る恐る手を差し伸べるお嬢様。私は絶頂を迎えるお手伝いするため、ドライバーにかかった白い手を包み込み、強く握り締めました。
ドライバーから管がつながっている少年の肉体から、ひときわ大きな悲鳴が聞こえ、お嬢様の手の隙間から、ジワッと音がして、真っ赤なタマの中身が、トロリと流れ出ました。
「ああ……まだあったかい……すて……あうっ! んんんっ!」
お嬢様はオーガスムを迎えて、その場に倒れてしまいました。

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お嬢様はしばらく私の手の中でお休みになってから、寝室に戻られました。
それから、私は医療セットを取り出し、“遊び相手”の男の子の印を体から、タマ袋まできれいに切り離し、止血、消毒を済ませました。
傷口が傷むのか、それともオチンチンがなくなったことを嘆いているだけなのか、“遊び相手”はすすり泣いています。しかし、男の子を廃業した下男には、もはや“遊び相手”の資格すらありません。
「お勤めごくろうさま。もうここでお前ができることはない。
あとは次の下男の補充の際に町に帰るがいい。」
私はそう、そこにいる男でも女でもない生き物に告げて、遊び部屋を出ました。
町に戻った下男たちが、どのような生活をするのか、そもそも開放されるのか、いや、もっと根本的なところで街に戻っているのかは、長いことこのお屋敷に住み込んでいる私にはもうわかりません。
しかし、旦那様たちに連絡すれば、用済みの去勢少年は引き取られ、新たな下男が、お嬢様に御奉仕の心と男の子のしるしをささげるために、再び補充されるのです。そんな日々も、何度めぐったことでしょう。

毎日、数名の少年が酷い方法で去勢されて、いや、ときには処刑すら行われているのに、警察も少年の親族がやって来るわけでもありません。
そういえば、私がお屋敷に来る前の戦争はどうなったのでしょうか?

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