男「いや、別にそういうわけじゃ」
幼馴染「なんでなの!?昔から一緒に遊んできたのにさ!最近冷たいよ!」
男「いや俺は普通に…」
幼馴染「もしかして…好きな女の子できたの…?」ジワ
男「あっいやいや違う違う!」
幼馴染「ほんと…?」ジワワッ
男「なんでそこまで疑うの?」
幼馴染「だってぇっ…委員長と最近…」ブワッ
男「いやいや!よく怒られてるだけだから!」
男「とにかく!お前が想像してる関係じゃないから」
幼馴染「本当だよ…信じるからねっ…」グスッ
男「う、うん。まかせて」
幼馴染「あ゛い…今日のおべんと…」パカッ
幼馴染「グスン」
男「とりあえず泣き止んでくれ。クラスの視線が突き刺さるから」
幼馴染「だってぇ…」
男「ほらハンカチ!」
午後
体育
男「いやぁ、秋は運動のしがいがあるなー」ハァハァ
男友「あぁ、ほらパス」ピッ
男「おっ」
幼馴染「う゛ぇぇん…ここにいたぁ…」キャッチ!
男「おわっ!なんだお前、早く女子のところに戻れ」
幼馴染「だってぇ…だってぇ…」ジワッ
男「なんだよ」
幼馴染「クラスのAちゃんが体育倉庫に入ってくの見えて…そんでね…」ジワワッ
男「うん」
幼馴染「もじがじだら男と昼下がりの情事に及ぶんじゃないかって…!」ブワッ
男「及ぶか!」
男「はー、学校終わったー」
男友「おう、じゃあな」
男「おー」
幼馴染「グスンッ」ガシッ
男「おうっ!?…なんだ今度は」
幼馴染「よかったぁ…真っ直ぐ帰るつもりでよかったぁ…」ジワ
男「なんだよ」
幼馴染「放課後の夕陽差し込む教室でねっ…」ジワワッ
男「うん…」
幼馴染「Aちゃんと体育の延長戦するのかなって…」ブワッ
男「延長以前にキックオフすらしてねーよ!あと鼻水すごいなお前!」
男「もう日も短くなってきたなー」
幼馴染「…なんでよ、男…!」
男「なんだよ?」
幼馴染「そうやって『暗くなる前に帰ろう』とか言ってさ!」
幼馴染「私と一緒にいる時間を少しでも短くしようってんでしょ!?」
男「え、えぇ!?」
幼馴染「なによぉ…」ジワ
男「いやいや嫌ってないから!いつものペースで歩くから!」
幼馴染「…ほんと?」ブワッ
男「あぁ。ほら鼻水また出てるぞ。ほら、チーンしろ。」
幼馴染「…グスン」チーン
男「今日は親いないんだったな…よし、いっちょ自分で料理するか」
幼馴染「うぇぇん」ガチャッ
男「な、なんやねんお前!」
幼馴染「だって…だってぇ…」ジワッ
男「なんだよ」
幼馴染「Aちゃんを家に連れ込んで裸エプロンとかさせてるのかなって…」ブワッ
男「させねーよ!」
幼馴染「あ、あどごれ…天ぷら…」グスンッ
男「お、おう、ありがとう。でも涙拭いてくれ」
prrrrr
男「ムニャ…誰だこんな時間に」
男「もしもし?」
幼馴染『あぁぁあん…』グスンッ
男「…」
幼馴染『今Aちゃんと何回戦なのさっ!?昼から数えて何回戦なのさ!?どんな体位なのさ!?うわぁあああん!』
男「……Aちゃんひっぱりすぎ…」ガチャ
<キュウニキレタ…ヤッパリソウナンダ、ウワァアアアアン!!
男「隣の家うっせぇ…」
朝
ピンポーン
男「もう幼馴染来たか。あーい今支度するよー!」
男「お待たせ」ガチャ
幼馴染「あぁ…ぁぁぁぁ…」ゲソッ
男「…お前、昨夜…寝たの?」
幼馴染「ぁ…ぁぁぁ…」
男「どんだけ絶望的な顔と声してんだよ。言っとくが俺は昨日Aなんかと寝てないし家にもあげてないぞ」
幼馴染「…ほんと…?」
男「当たり前だろうが!」
幼馴染「よかったぁああん!うわぁあんっ!」ガバッ
男「なんだお前は」
幼馴染「Zzz...」
男「なんなんだお前は」
授業中
Cちゃん「Zz…んっ」ビクッ
Cちゃん「んぁー…寝ピク恥ずかし…」
男「…」カリカリ…
幼馴染「うわぁああん…」ジワッ
男「なんだお前は授業中に」
幼馴染「男がまたCちゃんにリモバイしかけてる…ふぇぇん…」ブワッ
男「またってなんだよ」
幼馴染「初犯なの…?やっぱりやってるの…?」ブワワッ
男「やってないわ!」
Cちゃん「んぁ?」
授業中
男「…眠い…」ボー…
幼馴染「うわぁぁん…!」
男「今度はなんだ」
幼馴染「男がAちゃんの透けブラ見てるぅ…!」ポロポロ
Aちゃん「!?」ババッ
男「声でけぇよ!」
幼馴染「昨夜の味が忘れられないんだぁ…わぁぁ…!」ブワッ
男「ちがうってば!」
Aちゃん「…??」
男「やっと昼飯だ」
幼馴染「…」グスンッ…
男「ん?」
幼馴染「あ゛い゛…お弁当ぉ…」パカッ
男「おいおいお前、昨日寝てなかったんだろ?無理するなよ」
幼馴染「だっでぇ…こうでもしないと男が私のこと嫌いになっちゃって…そんで、そんでBちゃんと昼休みにトイレの個室で」ブワッ
男「待て待て!Bちゃんどこから出てきた!?」
男「しかも嫌いになるなんてありえないから!この卵焼き美味しいぞ!?」
幼馴染「…ほんと…?」
男「ほんとほんと」
幼馴染「うぇへへぇ…」ムギュッ
男「抱きつくな食えん」
男「お前ってさ」
幼馴染「ぅ、うん」
男「愛人体質だよな」
幼馴染「…えへへぇ…」ニコッ
男「待て喜ぶとこおかしいぞ」
男「いいか、愛人ってことはだな…男性側には正妻っつー本命がいるんだぞ」
幼馴染「…」
幼馴染「……」ブワワッ
男「あっ!いやいや俺にはいないからな!ごめん今のは俺が悪かった!」
男「じゃあさ、このプリント皆に配っといて」
Aちゃん「」コクコク
男「はい、じゃあちょっと体育委員からアンケートがありまーす」
<ワ-!!
<ヒュ-ヒュ-
男「ヒュ-ヒュ-ってなんだよ。簡単に言うと体育関連での要望だ」
男「設備とか扱うスポーツとかなんでもいいから、Aちゃんが配ったプリントに書いてくれ」
Aちゃん「」トントン
男「ん?」
Aちゃん「」チョイチョイ
男「幼馴染がどうしたって?」
幼馴染「…ふぇぇぇん…」カキカキ
『体育倉庫の生徒の侵入禁止…不純異性交遊の廃絶』
男「…熱心なことで」
男「美術の時間だ。俺苦手なんだよなー…はぁ」ヌリヌリ
幼馴染「うわあああんっ!」
男「なんだ?」
幼馴染「今、補助員のお姉さんが男の方見てたの…」ジワッ
男「それがどうしたんだ」
幼馴染「きっと放課後に、人体デッサンのモデルと称して…色んなところさわったりして…」ジワワッ
男「ねーよ」
幼馴染「わかった…じゃあ『私にボディペインティングしてみなさい』とか言って…そんで筆づかいから筆おろしに…ひぇぇんっ」ブワッ
男「ねーってば!」
男友「おう、今日俺とゲーセンいかねーか?」
男「おっいいねえ」
男「幼馴染には悪いが、ここからは男のロマンだ。黙って行くか」コソコソ
───
──
─
幼馴染「男ー」
幼馴染「男?」
幼馴染「あ…れ…?」
幼馴染「う…うわっ…うわぁああああああん」
体育倉庫
幼馴染「うわぁああんっ!」ガチャッ
幼馴染「いない…」ジワ
空き教室
幼馴染「ふぇぇぇんっ!」ガララッ
幼馴染「…あれ…?」ジワワッ
廊下
幼馴染「あ、Aちゃん!」ウルウル
Aちゃん「?」
幼馴染「男といっぱいした後、男はどこに行ったの!?」ブワッ
Aちゃん「??」
幼馴染「男とどこでキスして、どこでいじくりあって…それから、それから…!」
Aちゃん「!?」ブンブンブンッ
男「お前、本当にレース上手いなー完敗だったわ」
男友「お前の格ゲーの小足見てから昇竜もすごかったぜ」
男「そうか?ははっじゃあまた明日な!」
男友「おう」
男「?♪」
男「お」
幼馴染「あ!いたぁ…!うぇえええんっ」ダッ
幼馴染「うぇ」ドテ
男「うわっ…」
幼馴染「また男が色んな意味で遊んで帰ってきたぁ…あ??ん…!」ポロポロ
男「は、鼻血鼻血。あと今までずっと家の前にいたのかよ」
幼馴染「だってぇ…心配だったもん…」グスン
男「…ごめんな、何も言わずにゲーセンなんか言ったりして」
幼馴染「え?ゲーセン?」グス
男「それがなにか?」
幼馴染「ゲーセンなら言ってよ!ばかばかばかぁ…!うぁああん!」ボカボカボカチカ
男「痛っ…逆にどこ行くと思ってたんだよ!」
幼馴染「Cちゃんとかとラ、ラ…ラブh」
男「野郎と格ゲーやっとったわ!悪かったな!」
男「ほら、消毒液、染みるぞ」
幼馴染「うぅ…」ズキッ
男「絆創膏貼って…はい終わり。足元見て走れよ」
幼馴染「ごめんなさい…」
幼馴染「Aちゃんともこんなことしたの…?」
男「あー、多分同じ体育委員だから傷の手当ての心得くらいは」
幼馴染「…お医者さんごっことか…」ジワッ
男「するか!」
翌日
男「あ、おはよ。昨日のアンケートの集計だけどさ」
Aちゃん「!」
Aちゃん「…っ」ポッ
男「あれ?」
Aちゃん「」プ、プイ…
男「…」
男「…お前、昨日何かいらんこと吹き込んだだろ」
幼馴染「だ、だってAちゃん何も言おうとしないから、てっきり、その…」
男「…はぁ…」
男「お前は」
幼馴染「う、うん」
男「心配性すぎる」
幼馴染「え、えぇっ!?」
男「なにかあったらすぐ変な妄想して泣き出すし」
幼馴染「で、でも…最悪の事態を予測して…」
幼馴染「備えあれば憂いなしって言うし…」
男「備えすぎて憂いが出てるんだよ」
Cちゃん「宿題見せてぇ?」
男「はいはい」
Cちゃん「ありがとぉ?」
幼馴染「…ぐすん」
男「なにが不満なんだよ」
幼馴染「なんでもないよぉ…!」プイッ
男「あの子だらしないけど、可愛いって評判だな」
幼馴染「ぇ、えぇ!?」ジワッ
男「…ほらきた」
男「なにが不満なんだ」
幼馴染「だ、だって…男はあの子が好きだって…」ジワッ
男「いや俺は評判の話をしただけだぞ」
幼馴染「だって!評判って言ってもCちゃんの体なんか限られた人しか知らないじゃん!」ジワワッ
男「Cちゃんの体…うん?」
幼馴染「だって、『あの子、だらしない(カラダしてる)けど(それが逆に)可愛いって評判だぞ』って」ブワッ
男「…んぇ?」
幼馴染「うわぁぁぁぁん!」
男「はぁ…ようやく帰宅かー」ガチャ…バタン
幼馴染「ぅぅぅっ」ガチャッ
男「おわっなんだお前!」
幼馴染「魚の煮付け…」ウルウル
男「ありがとう…なんで泣きそうなの?」
幼馴染「だって!だって美味しい料理作らないと男がCちゃんとAちゃんで3人で仲良くしちゃうもん!男の顔にAちゃんがまたがって、下半身にはCちゃんが跨って、そんで」
男「ありえねーよ!」
幼馴染「鰈の煮付け美味しい?美味しくないの?やっぱりBちゃんのところに行っちゃうの?うわぁあああん!」ブワワワッ
男「まだ何も言ってねーよ!」
男「あ、おいしい」
幼馴染「ふぇ」ピタ
男「この時期の風呂っていいもんだなー」チャプ
幼馴染「うわぁあんっ」ガララ
男「うわ!?なんだよ!」
幼馴染「男が、男がぁ?!」ジワッ
男「ん?」
幼馴染「Cちゃんのカラダを『だらしないカラダは俺が洗ってやる』とか言って…そんで…中の方まで指とかで洗って、中を洗いっこして…!」ジワワッ
男「Aちゃんの次はCちゃんかよ…」
幼馴染「でも誰もいなくてよかったぁ…」チャプ
男「いや入ってくるなよ」
男「風呂上がりに新鮮なリンゴってのもいいもんだな。いくつか切るか」
幼馴染「あ、あわわわわわ…」
男「なんだよ…」シャリ
幼馴染「怪我しないでよ!絶対しちゃダメだよ!」
男「あぁ大丈夫だよ」シャリシャリ
幼馴染「一瞬の迷いが全ての指を失う結果を招いたり…」ビクビク
男「切れ味よすぎないかその包丁」
幼馴染「ひぃいいい…!」ビクビク
男「何が危ないってお前が危ないわ」
未来
男「じゃあ会社行ってくるわ」
幼馴染「ぜ、絶対浮気しちゃダメだよ!やだよ!もっと料理上手くなるから」ジワッ
男「あ、あぁ」
幼馴染「やだぁぁぁ…浮気しないでお願いぃ…」ブワッ
子供「パパ!ママをイジメるなー!」
男「あ、あの…」
───
──
─
現在
男「確実にこうなるな」
幼馴染「え…?私が、男のお嫁さん…?え、えへへぇ?…」ニコ
男「そこかよ」
実質未来
男「じゃあ会社行ってくるわ」
幼馴染「気をつけてよ!絶対死んじゃだめだよ!」
男「どうやったらデスクワークで死ぬんだよ」
幼馴染「このお腹の子を残して死なないでよ、死なないでよぉぉ…」ブワッ
男「毎朝これやるつもりかよ」
幼馴染「死んでも私たちの愛は不変だけど死なないでよぉぉぉ…!いやぁあああ!」
男「そこは確固たる自信持ってるのかよ」
おわり
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