03月11

堕ちていくのは運命だったのか

"私が広子と初めて出会ったのは、今から4年程前の夏で、しばらく行ってなかった歯医者を治療に行った時、受付嬢の広子に一目惚れしてしまったのが最初だった。
何回目だったか、最後の治療が終わって会計をしている時、勇気を出して誘ってみたら奇跡的にOK返事。
自分も男として風貌にはソコソコ自信があったので、受付での彼女の好意的な対応を感じていて、最後の治療の会計時に誘ってみようと計画していた。

最初のデートはシンプルながらお金もかけて、お台場の映画からホテルの懐石料理で食事。食後にホテルの部屋にとは上手くいかなかったが、当日は受付の仕事をしている時とまた別な、お喋りで気が強い一面も見せてくれて、明るい素直な女性で益々好きになっていった。

何よりビックリしたのは受付で座っていた時に想像していた身長をはるかにしのぐ長身で、ヒールを履くと176cmの私と目線が同じで、聞いてみると171センチ。ワンピースだったのだが、初日から抜群のスタイルを見せ付けられ、もはや私は映画に集中できずに、隣に座る広子の事を終始意識。そう彼女が映画館の狭い席で、長い脚を持て余している仕草にも釘付けにされていた。

見れば見るほど顔も綺麗で、彼女の事を少し釣り合いがとれないと思い初めた。何で私の誘いをOKしたのか聞いたところ、広子は福山雅治の大ファンで、少しだけ私が似ていたので受付で話しているうちに好感をもっていってくれたらしい。

会って三回目で広子を抱いた後は、たががはずれたように肉体関係に嵌っていった。水泳が得意と言うだけあって、スレンダーで締まったボディになんと言っても脚が長く美しく、細く見えるのに発達した太腿は、本気でお金持ちだったら保険をかけたくなるほどの素晴らしさ。私は彼女の体に夢中になっていった。

夏休みは奮発してハワイを計画した。お互いゴルフという共通点の趣味があったので、出発一ヶ月前から猛練習し、飛行機の座席もビジネスクラスを予約し最高の旅行になる・・はずだった。あの二人に出会うまでは。

待ち合わせは東京駅のホームグリーン車の乗り口前に決めた。私は早めの出発10分前に到着し、ホームのコンビニで物色していたのだが、なんか買い物していると気持ちがワクワクしてきて最高の気分になっていた。
ビールなどを買って店を出ると、グリーン車停車に髪が長く、長身のいい女がこちらを背に立っている。当然広子なのは一目瞭然なのだが、普段履かない超短いホットパンツ姿でホームにいる雄全員の視線を集めていた。ハワイに行くのだから想定内のスタイルだったのだが、改めて広子の完璧なプロポーションに感心させられた。

ここ一週間で彼女と4日もセックスしていた私でさえ当日の装いは新鮮で目の置き場に困った程だ。

ビジネスクラスでのフライト、一昨日も彼女を抱いていたのにもかかわらず、毛布に収まらない広子の長い生脚を見て、映画「エマニエル夫人」の機内セックスシーンを思い出す。夕食前に彼女は寝てしまったが、ふと反対に座っていた外人の視線が広子の脚先に向かっているのを察した私は、毛布からはみ出ないようにして美脚を守るのがいつの間にか機内での仕事になる。

島内便ホノルルからカウアイ島に行き、レンタカーを借りてリフェのホテルへ。
アーリーチェックインで午前中に部屋に入るなり私は広子の体を貪った。移動中ナイスバディを見せ付けられて、蓄積されていたエネルギーを彼女のスレンダーボディに全て注ぎ込んだ。
その後シャワーを浴びた後、再び彼女を欲しくなり迫る私に、「ハワイにセックスだけをやりに来たの?いい加減にしてよ」と激怒されて我に返り、自分も恥ずかしくなり、一気に時差などの疲れも出てきて睡魔に襲われる。

2人でプールに行こうと言われても、体が言う事を聞かずにベッドに横になる私を尻目に、ラナイからプールを眺める彼女の後ろ姿から何か決心したものが感じられ、1人プールに行って泳いでくると水着に着替えはじめた。
私には着いた初日からプールに行く体力も無く、さらに叱られて恥ずかしいのもあり、ベッドに横たわっていた。本当に広子は1人で部屋を出て行こうとしていたが、まあホテル内での行動なのでと安心と思いながら、私の瞼は少しずつ重たくなっていく 。

どの位時間が経ったのか、ふと目を覚ますと1人の自分に気づき、私は広子が心配になり部屋のラナイから下のプールを覗いて見た。ハワイでも指折りの巨大プールでスタイルのいいアメリカ人が沢山いる中、プール真ん中の島のような場所で仰向けになっている広子を発見した。
全然アメリカ人に負けてない!どう見積もってみてもプールでは一番のスタイルのように確信したその直後、隣にいる日本人らしき少し年上の女性に目を取られた。

夫婦でプールに来ているようだが、広子の隣でそのプロポーションを惜しげもなく仰向けで披露しており、広子と比較して勝るとも劣らないスタイルをしていた。

広子のほうが若く、身長も少し高いのは上から見ていて判断できるのだが、夫人の脚は遠くから見ても超極上品で、何しろ切れ上がったハイレグの角度も凄く、脚の長さでは身長を割り引いても広子より長く見える。
プールにいるアメリカ男の視線はこの日本人2人の水着姿に集まり、部屋のラナイから見ている私もこの二人の美脚を比較しているうちに興奮し完全に勃起状態だ。

プールから帰った広子にさり気なく隣の二人について聞いたところ、多分夫婦だろうけど、感じはよかったと。
私は「上から見たけど、彼女年上でしょ、なかなかスタイルもよく見えたけど、運が悪かったのは広子の隣にいたって事だよね」すると彼女は「どういう意味?」とわざとらしい返答。

「広子のほうが数段スタイル上って事に決まっているだろ」・・数秒後それを聞いた彼女の目が潤い、一緒にいた男の話になると彼女の目は、さらに潤いを増し意識していることを隠そうと振舞う。
あの男はそんなにいい男だったのか・・私は二人の女性のプロポーションに視線が集中していてよく見てなかったのが現実なのだ。ただ私が睡魔に襲われる前に、ラナイからプールを眺める彼女が何かを見て、いや発見して水着に着替えた可能性は私がよく知っていた。

初日のディナーはプールサイドでの無国籍料理で味は美味くなかったが、将来の事も少し語り合ったりして楽しい食事で長い一日が終わる事になる。明日はゴルフの予定だけなのだが、今日より比較にならないほどの長い日になるとはその時は思う余地もなかったのである。

"
コピー