僕が高校生の頃、セックスはまだスポーツとしてはあまり認識されていなかった。だから、僕がセックスをしていると言うと白い目で見る人は少なくなかったし、セックス部に入りたいと言ったときは親に猛反対された。でも僕は、スポーツとしての競技セックスに興味があったし、これから盛んになると信じていたので、入学後迷わず入部届を出した。
セックス部には興味本位で入部する生徒が多い。このような部員を排除するため、新入生は、夏合宿が始まるまで異性の体に触れることを許されない。毎日、ハードなランニングと基礎トレーニングが続く。ひとり、またひとりと新入生が辞めていき、夏合宿まで残った新入生は男女とも三人ずつだった。
夏合宿初日は、いつものようにランニングと基礎トレーニングから始まった。一通りのトレーニングが終わると、いままでは、先輩達は裸になってセックスの練習を始め、僕ら1年生は基礎トレーニングを続けていた。しかしこの日は、一年生も全裸になって体育館に集合するように言われた。
体育館で女子部員の前に裸体を晒すのはとても恥ずかしかったが、先輩達は平然としているので、僕らも平静を装わない訳にはいかなかった。1年の女子も恥ずかしいらしく、みな俯いている。
横一列に並んだ先輩達と向かい合うように、僕らも横一列に並んだ。男子部長であるP先輩が、今日から君たちはセックス部の仲間である、共にセックス能力を高め、セックスを楽しもう、という内容の挨拶をした。そのあと、処女と童貞は正直に手を挙げるようにと言われた。これは、処女と童貞に対しては、筆下ろしを行わなければならないからである。ふつう筆下ろしというのは男に対して使われる言葉だが、この部では女に対しても使われていた。僕の高校は進学校だったのでセックスの経験者は少なく、6人の新入部員は皆、処女と童貞だった。
筆下ろしは女子から始まった。女子の筆下ろしは、仰向けになった男子部長の上に跨り、ペニスを根元まで一度だけ入れるというものである。
初めにD子が筆下ろしを行うことになった。まず、男子部長のP先輩が仰向けに横になり、ペニスを勃起させた。D子はP先輩に跨ったが、緊張のため全く濡れていないので、C子先輩からローションを手渡された。D子が震える手で陰部にローションを塗ると、B子先輩がやさしい声で、もっと塗った方がいいよと言った。昨日までの厳しい先輩が嘘のようだ。D子は言われた通り、更にローションを塗った。それから大きく深呼吸して、右手でP先輩のペニスを握った。筆下ろしでは先輩は一切手を貸さず、すべて新入生が行わなければならないことになっている。
D子はペニスを膣口にあてがうと腰を沈めようとした。が、その瞬間に激痛が走り、ペニスから離れてしまった。がんばって、と女子の先輩達がやさしく声をかける。D子はもう一度ペニスを膣口に当て、歯を食いしばってゆっくりと腰を下げ始めた。男子の先輩達も、頑張れと声をかける。筆下ろしの相手をしているP先輩以外、先輩達は誰も勃起せず懸命にD子を応援していた。一方で、僕ら新入生のペニスは固く勃起している。D子は痛みに顔を歪めながらも少しずつ腰を下げて行く。D子の膣はついにP先輩のペニスを根元まで咥えこんだ。おめでとう。もういいよ。とA子先輩が言うと、D子はゆっくりと腰を上げて行った。
ペニスが膣から抜けると、D子は感極まったのか、それとも痛みの所為か泣き出してしまった。先輩達が口々におめでとうと言いながら拍手をした。僕たちも拍手をした。B子先輩がD子の肩にやさしくタオルをかけ、濡れティッシュでそっと陰部を拭いた。C子先輩がP先輩のペニスに付いたD子の血液とローションを丁寧に拭き取った。
E子、F子も痛みに耐えて処女を卒業した。1年女子は、僕ら男子よりも少しだけ早くセックスを経験したのだ。
男子の筆下ろしは、T、U、僕の順で行われた。P先輩に代わって、女子部長のA子先輩が仰向けに横になり、膝を立てて股を大きく開いた。A子先輩の陰部はすでに十分に濡れている。女子の先輩達は、自由自在に陰部を濡らすことができるようだ。Tは固く勃起したペニスをA子先輩の陰部に押し当てると、難なく膣口を探り当て、すぐに根元まで挿入した。よし、いいぞ。P先輩が言うとTはペニスを抜き取った。Uの筆下ろしも、Tと同じようにあっさりと済んでしまった。
僕の番が回ってきた。僕もTやUと同じようにスマートに筆下ろししたかったのだが、そうは行かなかった。女子の筆下ろしの最中にはあれほど固く勃起していたペニスが、すっかり萎えてしまっている。自分で擦って勃起させて、とB子先輩に言われた僕は、右手でペニスを握り締めてオナニーを始めた。しかし、焦れば焦るほど、ペニスは小さくなって行く。そんな僕に向かって先輩達は、頑張れと応援してくれるのだが、勃起する気配はない。僕はペニスを勃起させることを諦め、柔らかいままでも挿入できないものかと思い、A子先輩の割れ目にペニスを押し当てた。しかし、僕の柔らかいペニスでは、挿入どころか膣口を探り当てることすらできなかった。
僕はセックスには向いていないのではないだろうか。競技セックスへの道を諦めなければならないのだろうか。今まで厳しいトレーニングに耐えてきたのは何のためだったか。そう思うと悔しくて涙があふれてきた。僕はペニスから手を離し、顔を伏せて泣いてしまった。
がんばって、私がついてるよ。C子先輩が言った。頑張れ、俺達はいつまででも待つぞ。Q先輩が言ってくれた。先輩達の言葉に励まされ、僕は再びペニスを握った。今度は握ったペニスの先をA子先輩の陰部に押し付け、捏ねるように動かした。僕のペニスに変化が現れた。小さくなる一方だったペニスが少しずつ大きくなり始めた。僕は更にペニスをA子先輩の陰部に擦りつける。何とか半立ちにまではすることができた。しかしそれ以上はなかなか固くならない。
入れて。A子先輩の声が聞こえた。僕は、半立ちのまま挿入できるのか不安だったのだけど、膣口を求めて割れ目の中でペニスを上下に滑らせた。何度か上下に往復させると、ペニスがヌルっとA子先輩の膣の中に入った。そのまま奥までペニスを押し込んだ。僕の頭の中は、射精しないように、ということだけで一杯だった。筆下ろし中の射精は禁じられているのだ。P先輩が、よし、と言うと、僕は慌ててペニスを引き抜いた。
僕の顔は涙でくしゃくしゃになっていたが、セックス部のみんなは、大きな拍手で僕の童貞卒業を祝福してくれた。こうして僕たちはセックス部の一員となった
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