06月4

美希とパパの話

10年くらい前の話

美希「ねー、パパー」…聞こえない
美希「ねー、パーパー」…聞こえない
美希「ねぇねぇねぇねぇねぇねぇー」…放置も限界か

しょうがないな、今日もあれかな…
おれ「ん?なんだー?呼んだか?」
顔を上げて仕方なく振り返る

美希「さっきからなんかいもよんでるよー、もー」
後ろから飛び掛かってくる。一応返事するまで飛び掛かるのは我慢してたらしい。

おれ「そうかーごめんなー」
仕事再開
美希「ねー、パパー、あそんでよー」
首が締まるからやめてくれ。苦しい
しょうがないから少し付き合うか

おれ「んー、今パパねーお仕事中だからさ、ちょっと待ってねー」
美希「やだ。いつもそういってねるじかんになっちゃうもん」
おれ「大丈夫だから、もう少し待っててくれないか」
美希「どれくらい?あとなんぷん?」
美希は座椅子の脇から頭を突っ込んでくる

おれ「んーとー…じゃあ先にお風呂入っといで。そしたら寝るまで遊んであげる」
美希「えー、ダメだよ。おふろもいっしょにはいるのー」
おれ「そうなの?」
美希「そうだよー。それにいっしょにねるの!」
おれ「あれー?美希何年生になったんだっけ?もう一人で寝れるんじゃないの?」
美希「いいの!きょうはいいの!パパとねるの!」

おれ「わかった。じゃあ遊んで、お風呂入って、一緒に寝よう。まず何する?」
美希「ジェンガ!」
おれ「わかった。持っておいで。あと、お風呂汲んできて。スイッチポンってして」
美希「わかった。すいっちー♪ぽーん♪ぽーん♪」

美希は奇妙な踊りをしながら風呂場に行った
持ち帰り残業は未完。明日の会議どうするかな…
美希が寝たら続きやるしかないか…

ジェンガ開始
美希「…」
おれ「ふんふーん♪」
美希「…パパうるさい…」
おれ「えー、いいじゃん。ふふふーん♪」
美希「うるさい!だめなの!」
おれ「はーい」
美希「…あ」

がしゃーん!!

美希「ほらー!くずれちゃったー。もう!」
おれ「え?何?パパのせいなの?」
美希「そうだよー。いま、ゆらしたでしょ!」
おれ「揺らしてないし。てか美希がパパの膝の上でやるからでしょ」
美希「ちがうもん。パパがゆらすからだもん」
おれ「じゃあもう、パパの膝上無しな」
美希「やだー!やーだー!!」
おれ「じゃあ人のせいにするのもうやめな。おけぃ?」
美希「んー…おけぃ」
おれ「うし。じゃあ風呂入るか!」
美希「うん!」

ざーざーざー
美希「はい、せっけん」
おれ「ん」ごしごし
美希「ちがうの!パパをあらうんじゃないの!」
おれ「あー、はいはい。じゃあ、美希さん洗いますよー」
美希「うん!」

ざばー
美希「ふー。はいこうたい」
おれ「いいよ。自分でするよ」
美希「いいの!やるの!」
おれ「ん…じゃあよろしく」

美希が彼女の小さな手に石鹸を付けて背中を撫でてくれる
首、肩、背中、脇、正直くすぐったくてたまらないが根性で我慢する
美希「せなかー♪かなせー♪かたかたたー♪」

訳の分からない歌とともに洗い上げられる
美希「はい、こっちむいてくださいー」
おれ「はーい」
美希「はーい」

美希の小さな胸と股間が目の前に
まずいなと思ってもおれの股間が反応しだす
美希「むーねーむねねー♪おなかー♪わきー」
おれ「…」
美希「あ!」
おれ「?」

おもむろに自分に石鹸を塗り始める美希
美希「ねぇ、こうやったらふたりともきれいになる!」
おれ「…」
ボディー洗いを思いついたらしい美希
お前天才だわ
名案思いついたことに大変ご満足のご様子

しかしここでいよいよやばいことになってきた
美希「あーwww」
おれ「…」
美希「あー、パパのちんちんーwww」

はい、立ってしまいました
でもね、これはしょうがないと思うんだ
美希「もう、しょうがないねーパパはー」
おれ「パパしょうがないかー」
美希「しょうがないねー」

ざばーざばー
美希はおれの石鹸を流すとおれの前にかがんで、
慣れた手つきでおれのちんこを擦りだす
いつもは小さくて少し冷たい手だけど
お湯のおかげで温かく気持ちがいい
上目づかいでおれの様子をうかがいながら
たまに先っぽに舌を這わせながら

おれ「イキそうだ」
美希「良いよ」
美希はおれの先端を口に含んで激しく手で擦った

おれが彼女の口に放って放心していると
彼女は湯船に入って
何事もなかったかのように今日あった話しを始める
おれはシャンプーしながら相槌を返す

今日、上司にされた嫌がらせ
学生時代からの友達がとうとう結婚しそうだということ
お局さんがスポーツジムに通い始めたこと
来月の旅行のこと
いつになったらおれの仕事が楽になるのかということ

手招きされて狭い湯船に体を折り曲げて二人でつかる
いくら小柄な美希でも、大人二人が入ればユニットバスの湯船はぎゅうぎゅうだ
美希「ねぇ、また仕事中断させてごめんね」
おれ「んー」
美希「寂しいけど一人で寝てるからお仕事がんばってね」
おれ「…ごめんな」

美希は就職してすぐに付き合った彼女で、いつも突然設定を決めて話し始めた
いつもはぼーっとしてる彼女だけれど、役の上では彼女はいろいろな子になった
今日は幼女とパパだったけど、
だめ社長と有能秘書だったり
ジャングルの探検家と助手だったり
図書委員の女委員長と後輩だったりした

たまに設定がわからずに適当に合わせてると中断して設定の詳細を解説してくれた
だが圧倒的に幼女とパパの設定が多かった
彼女に言わせると、この設定がおれが一番ガチガチになるそうだ
美希「もう、しょうがないねーパパはー」
はい。しょうがない男です

そんなわけで美希は今の嫁です
最近は人目もあり以前のように役に没頭はできませんが
たまに二人だけの時にこっそりやることもあります

美希「もう、しょうがないねーパパはー」
娘「ねー」

コピー