僕は、昔からいじめられキャラでした。と言っても、ハードなイジメに遭っていたわけではないですが、どんなグループにいても常に下層にいました。
ただ、社会人になってからは、唯一の取り柄の生真面目さが評価され、会社での立場は仕事の出来る男というものになりました。
そして、社内恋愛で結婚し、僕にも幸せが訪れたと思っていました。
でも、上司の田中課長が、僕の結婚以来、何かとパワハラまがいのことをしてくるようになりました。僕は、前から田中課長が苦手でした。ずっと野球をやってきた田中課長は、もろに体育会系の人間で、僕とは水と油というか、正反対と言ってもいい感じでした。それでも、僕が結婚するまでは、それなりに上手くやっていたつもりです。
それが、最近ではツラく当たられることが多く、理不尽な思いをすることが多くなりました。
「なにやってるんだよ。結婚して弛んでるんじゃないか?」
些細なミスでも、全て結婚につなげて叱責してくる課長に、僕はストレスを感じていました。でも、180cm以上あって、筋肉質な課長に対し、ビビッてしまって何も言えない日々を送っていました。
そんな課長が、僕の家に頻繁に訪れるようになりました。こっちの都合などお構いなく、僕と一緒に会社を出て、一緒に家に来る感じです。そして、夕食を一緒に食べると、勝手に飲み始めます。
僕と同じで気の弱い加奈子も、イヤとも言えずに笑顔で食事をする感じでした。もともと、加奈子も同じ会社で勤めていただけに、余計に断りづらいというのもあったみたいです。
「ゴメンね。もう、来ないようにお願いするから」
僕がそう言うと、
『大丈夫だよ。それに、田中課長、もうすぐ部長になるんでしょ? 仲良くしとかないとね』
加奈子は、笑顔で言ってくれます。でも、飲んでいるときに、課長はセクハラまがいのことを言ったり、加奈子の太ももに触ったりしてきます。何も言えない僕もダメだと思いますが、課長に無表情で見つめられると、何も言えなくなってしまいます。
ただ、そんな感じの日々でも、昔のいじめられたいたときと比べるとまだマシだなと思っていました。そんなある日、僕は仕事でかなり大きなミスをしてしまいました。発注の単位を間違えるという初歩的なものでしたが、結果的に会社に1千万円近い損失をまねいてしまいました。
今にして思えば、チェック体制の不備もあると思いますし、僕一人の責任ではないと思うのですが、パニックになった僕は、課長に助けを求めました。課長は、普段パワハラまがいのことや、加奈子にセクハラめいたことをしている割に、速やかに動いて助けてくれました。ほとんど揉み消すに近い事をしてくれたおかげで、僕のミス自体が他の社員や上司達に知られることなく処理できました。
ただ、これが分岐点だったと思います。この日から、課長の加奈子に対するセクハラは、度が過ぎたものになっていきました。
「なんだ、毎日じゃないのか。なんで毎日しないんだ?」
酔っ払った課長が、僕と加奈子の夜の生活のことを茶化すように聞いてきます。加奈子は、顔を赤くして黙っています。肩まで伸びた黒い髪に、フレームが細い黒のメガネをかけた彼女は、とても地味な印象です。
夫のひいき目で見ても、美人ではないと思います。でも、とても優しい顔立ちをしていますし、童顔なので可愛らしい印象はあると思います。リスに似ていると言われるような感じです。
ただ、地味で背も低い割に、胸はそこそこボリュームがあり、痩せ巨乳みたいな体系です。それが自慢と言えば自慢かもしれません。
でも、そんなセクシーな身体をしている加奈子と、セックスは週に1度あればいい方です。僕が性欲が少ないと言うことと、加奈子が恥ずかしがりな性格と言うこともあって、あまりしない感じです。
「こんないい身体してるのに、もったいない。オマエも、もっと抱いてやれよ」
課長は、僕の肩を叩きながら言います。彼にしてみれば、軽く叩いたつもりかもしれませんが、僕は身体がブレるほどの衝撃を感じていました。
『それにしても、エロいオッパイしてるな』
課長は、そう言って服の上から加奈子の胸を鷲づかみにしました。僕は、一瞬、固まってしまいました。こんな直接的なセクハラは、初めてだったからです。
「か、課長、飲みすぎですよ。ダメですよ」
加奈子も、慌てて動揺している感じです。でも、強く振り払うことも出来ず、鷲づかみされたままです。僕は、すぐに止めなくちゃと思いました。そして、声を出そうとすると、
「それにしても、オマエらしくないミスだったな。あんなの会社にバレたら、下手したらクビだもんな!」
と、課長は笑いながら言いました。僕は、それを脅迫と取りました。そして、何も言えなくなってしまいました。加奈子も、その言葉を境に何も言えなくなったようで、胸を揉まれるに任せている状況になってしまいました。
「それにしても、デカいな。何カップあるんだ?」
課長はイヤらしい顔で加奈子に質問します。
『Fカップです』
加奈子は、小さな声で答えました。僕は、ビックリしていました。痩せている割に大きいとは思っていましたが、Fカップもあるとは思っていませんでした。
「そんなにあるのか! グラドルみたいだな」
課長は、嬉しそうに言います。加奈子は、小さな声でカップのことを説明しました。ブラジャーのカップは、単純に胸の大きさではなく、トップバストからアンダーバストを引いた結果で決まるそうで、同じ胸の大きさなら痩せている方がカップは大きくなるそうです。
「ややこしいな。チンポなら単純なんだけどな」
下品に笑う課長。僕も加奈子も、何も言えない状況になってしまいました。
「じゃあ、ブラジャー見せてみろ」
課長は、そんな事を言い出しました。加奈子は、困ったような顔で僕を見ます。でも、課長がいつもの無表情な顔で僕を見つめているので、僕は何も言えませんでした……。
加奈子は、シャツをまくり上げました。おへそが見え、くびれたウエストが丸見えになると、
「おぉ、いい身体してるな」
と、課長は興奮気味に言います。加奈子は、そのままさらにシャツをまくり上げていき、薄いオレンジ色のブラジャーが丸見えになってしまいました。僕は、強い焦燥感を感じていました。自分の妻の下着姿を見られている……。そう思うといても立ってもいられないような気持ちです。
「谷間が凄いな。グラビアみたいだぞ」
満足そうに言う課長。そして、さらに加奈子に指示をしてシャツを脱がせました。上半身ブラジャー姿の加奈子……。でも、日常遣いの下着なので、セクシーさはありません。パッと見、水着みたいに見える感じもします。
「じゃあ、注いでもらおうかな。ランジェリーパブみたいだな」
部長は、楽しそうに言いながら加奈子にビールを注がせました。いくら弱みを握られているからと言って、ここまでされなくてはいけないのか? と、怒りを感じます。でも、情けないほど何も言えない僕がいます。
加奈子は、泣きそうな顔でお酌を続けていきますが、ほとんど会話はありません。
「加奈子って、男は何人知ってるんだ?」
課長は、加奈子を呼び捨てにしながら聞きます。
『そ、それは……。3人です』
加奈子は、そう答えました。僕は、過去の交際歴は知っていたので、多分そうだろうなと思っていましたが、あらためて加奈子の口から聞かされるとショックでした。僕は、加奈子と結ばれたとき、童貞でした。そして、加奈子が初めて出来た恋人でもありました。
「そうか、意外だな。コイツしか知らないのかと思ってたよ。おとなしい顔して、やることはやってるんだな」
課長は、楽しそうに言いました。時折ブラジャーごと胸を揉んだりしながら、こんなセクハラのような会話が続きます。
「加奈子って、オナニーはするのか?」
課長は、そんな質問をしました。そんなのは、僕でも聞いたことがないですし、知らないことです。
『……はい』
加奈子は、ツラそうな顔で答えます。
「やっぱりな。オマエみたいな地味な女って、実は性欲強いんだよな」
課長は、ドヤ顔で言います。僕は、さすがにダメだと思い、
「課長、もう、そのあたりで……」
と、言いました。
「あ? オマエが会社にいられるのは、誰のおかげなんだよ」
課長は、不機嫌そうに言います。すると、
『大丈夫だから。健太くん、心配しないで』
と、加奈子が答えます。課長は、ニヤニヤしっぱなしでした。
「週に何回位してるんだよ」
課長は、さらに質問します。
『その……週に2?3回です』
顔を真っ赤にして答える加奈子。僕は、自分のふがいなさに泣けてきました。
「なんだそれ。セックスより多いのかよ。そんなにコイツのセックスは物足りないのか?」
課長は、爆笑しながら言います。
『そんな事ないです……。ただ、私の性欲が強いだけです……』
加奈子は、必死で僕をかばうようなことを言います。
「性欲強いなら、セックスすればいいだろ」
課長は、もっともなことを言います。僕は、全然知りませんでした。加奈子は、僕と同じで性欲が弱いものだとばかり思っていました。
「よし、ブラジャー外してみろ」
課長は、さらに目が据わったような感じで言います。
『そ、それは……』
さすがにためらう加奈子。
「そうか、イヤなら仕方ないな。よくわかったよ」
課長は、冷たい顔で言います。すると、
『ぬ、脱ぎます! 脱ぎますから……』
と、加奈子がほとんど泣き声で言いました。そして、ブラジャーを外していく加奈子。重力を無視したように、ツンと上を向いた形の良いおっぱいがあらわになります。加奈子は、確かに顔は地味で美人ではありませんが、胸は100点だと思っています。
乳輪も乳首も少女のように小さく、色もとても薄いピンクです。案の定、課長は目の色が変わりました。
『なんだ、すごいな。顔は普通なのに、パイオツは300点だな』
課長は、加奈子の胸を凝視しながら言いました。
『あ、ありがとうございます……。もう、隠して良いですか?』
加奈子は、おどおどしながら聞きます。
「そのままで良いぞ。減るもんじゃなし、ケチケチするなって」
課長は、そう言いながら空のグラスを差し出します。加奈子は、おっぱい丸出しのままビールを注ぎました。
『ランパブからオッパブに変わったな』
課長は、会社でも見たことがないくらいに上機嫌です。
ただ、それからは意外に普通の展開でした。下ネタは下ネタですが、さっきほどのどぎつさは消え、加奈子が上半身裸な事以外は、ありふれた感じの光景です。
「もうこんな時間か。そろそろ帰るかな」
課長のその言葉に、僕も加奈子も胸をホッとなで下ろしました。でも、すぐに課長は、
「じゃあ、最後に2択な。好きな方決めさせてやるよ」
と、言い出しました。えっ? っと、あっけに取られる僕と加奈子に、課長は選択肢を言いました。一つは、課長のペニスをフェラすること。そしてもう一つは、加奈子がオナニーを見せることです。
僕は、うつむいて固まったように何も言えなくなりました。そして加奈子は、
『……2番目の方で……お願いします』
と、答えました。僕は、ドキンとしました。オナニーを見せるなんて、絶対にダメだ! そう思いながらも、さっきから課長が僕を無表情で見ています。僕が何か言わないように、圧をかけているのだと思います。
「よし、じゃあいつも通りにやれよ。下手なことしたら、コイツの前でフェラだからな」
課長は、そんな最低のことを最高の笑顔で言いました。
加奈子は、黙ってうなずきます。そして、そのままリビングに移動すると、ソファに座りました。そして、両手の指で左右の乳首を撫でるように触り始めました。
『ン……ん』
軽い吐息を漏らす加奈子。僕は、こんな状況なのに少し興奮してしまいました。
加奈子は、乳首をさすったり摘まんだりを繰り返します。そして、指に唾液をつけてそれを乳首にこすりつけ、ローションのようにして乳首をこすっています。全ての動きが慣れている感じで、いつもこんな風にオナニーをしているんだろうなと思ってしまいました。
すると、加奈子は部屋着のズボンの中に手を差し込みます。そして、股間の辺りでモゾモゾと動かし始めました。
『んっ、ン、うぅ、ン……』
さっきよりも、吐息が大きくなっています。目を閉じたまま、左手で乳首をつまみ、右手で股間の辺りをまさぐる加奈子……。課長は、血走った目でそれを見つめています。