10月25

アルコールに非常に弱い彼女

アルコールに非常に弱い彼女

今は俺も彼女も就職して社会人なんですが、彼女は俺とは違い、国立大卒
で企業も有名な会社で働いています。人望も厚く明るい性格なので、友達の
輪も男女ともども広く、何で自分と付き合ったのか疑問に思うほどです。
すごく姉御肌で面倒見の良い彼女なので、頼りない男にどうしても視線が行く
らしく、多分自分も弱弱しいのでその辺で付き合えたのでしょう。

自分の彼女が自分以外の人にさえたHな17発目

してました。自分は知らない所を彼女は沢山知っているので、お洒落な店に
色々と連れてって貰いました。とにかく常に彼女がリードしてくれます。
そんな彼女なので、狙ってる男も多いんだろうなと感じつつも、周りの話では
どうやら自分事を本気で好きでいてくれてる様なので安心はしてました。

ただ、彼女にも一つだけ心配な点がありました。酒です。アルコールに非常に
弱く、少しでも飲むと顔が赤くなり、日本酒や焼酎やワインなのは少しでも
潰れてしまうのです。彼女自身もそれを知っているらしく、どんな状況でも
アルコールが断っていると言ってました。でも自分と二人の時は飲んでくれて
すごく嬉しかったりもしました。
(自分も聞かれましたが)会えない時も電話は毎晩していましたので、
お互いに心配の種にはなりませんでした。
彼女の会社でも歓迎会や送別会や忘年会とイベントはあったようですが、
しっかりとお酒は断って、それに社員の人も理解してくれてる様でした。

俺はと言うと、すっかり彼女にべた惚れで他の女には目がいかない位の
惚れ様です。彼女の交際から約1年たって、社会人の2年目となる
今年の4月に、すっかり影をひそめた「アルコールの悩み」で地獄の
光景を知ってしまいました。
「明日は新入社員歓迎会だから終わったら電話するから、待ってろよ。」
と彼女が言いで電話を切りました。彼女の声はけっこう弾んでいました。
とてつもなく嫌な予感になりました。実は新入社員に自分と同じタイプの
人がいるらしく、「顔は結構カッコいいんだよ。でも何か頼りない感じが
すんだよね?」と話を聞いていたからです。

それでも、その時は深刻には考えませんでした。実際に不安は外れ、
次の日の10時には彼女から電話が掛かって来ました。ビールを中ジョッキ
1杯飲んでしまったと酔っ払った口調でしたが、俺とも結構飲んだりもして
多少は強くなっているので、ビール1杯は特に心配する酔い方はしませんし。
電話の声も明るく少しテンションが高い位でした。

と、あおられて飲んだそうです。「そいつの為に飲んだのか」と嫉妬しましたが
もう終わった後の祭です。その後はその話はせずに、日常会話で電話を切りました。
次の日は4月17日は金曜日なので二人で会社帰りにデートの約束の日です。

ところがこの日が最悪の日になろうとは・・・

勤務しているのですが、2年目でもあり、新しく配属されてきた新人に
雑用的な仕事を教えていたり自分の新しい仕事とかを覚えたりでなにげに
忙しく、その日も残業が濃厚になってしまいました。
彼女に昼休みに彼女にメールで「今日は残業で遅刻なんですが・・・?」
と送信しました。
しばらくすると彼女から
「そうなのか!遅刻はお説教だぞ。だが今日は特別に許すのだ。
なぜなら昨日の歓迎会で消化不良だった新人達から飲みに誘われていたので
今日はそっちへ行って飲んでやる!」ってメールが入った。
衝撃的な内容のメールだったが、続けて「冗談、冗談。お酒は飲まずに
夜に電話するから疲れて寝てたら家まで起こしにいくからな!」
とメールが入った。

新人達・・・今はこいつらを本気で殴りたい気持ちだ。。

携帯を見たが、彼女から6時に「今から行ってくるじょ。」とメールが来ていた
が、その後のメールも着信も無かった。いつもは終わったら最寄の駅から、
電話かメールが来るのにどうしたのかな?とその時は余り心配などはしていなかったが
自宅に着いた夜の0時を回っても彼女からの連絡がないので心配になった。

風呂から出て0時30分になっても連絡がないので、本気で心配になって、
彼女の携帯に電話したが、通じなかった。
彼女の自宅へは何度か行った事があり食事をご馳走になったこともあるので、
自宅に電話してみたら、
「今日は一緒だって言ってたけど違うの?泊まると思うって聞いているのよ」
とお母さんが言ったので、これはまずいと思い、
「あ、いえ、あの少し酔っ払っているので、泊まりを・・・その・・・」
と焦りと緊張で訳の判らない事を喋っていた。
1時を過ぎても連絡が無く、もう仕事の疲れの眠さも吹き飛ばされた。
1時30分過ぎに彼女の携帯にもう一度連絡をすると、プルルルルと繋がった。。
しばらくしてやっと彼女は携帯に出た。
・・・と思ったら第一声に聞こえたのは聞き覚えの無い男の声だった。
「●●さん電話っすよ?」さらに男達の恥知らずな笑い声が聞こえた。

・・・そして彼女の声が聞こえた
「誰から?いないって言いな?!」その声はどっぷりと酔い潰れる寸前に
見える前兆の様な彼女の酔っぱらった声だった。
そして最初とは違うまた別の男のテンションの上がった声で
「いまいないから?きりま?す。」そして周りからは「イッキ、イッキ・・・」と
コールされていた中で電話はその男によって切られてしまた。
ホテルではなく居酒屋にいるという事と、酔っ払って潰れる寸前の彼女の状態。
そして複数の男達と飲んでいると言う現実に目の前が真っ暗になった。
なにより電話からは彼女と男の声しか聞こえていない事がさらに絶望感を増させた。
多分、と言うか間違いなくあの「イッキコール」の中で彼女はアルコールを大量に
飲んでいるのだと思うと、なによりこの先が心配になった。終電の時間は当に過ぎている。

俺は更にもう一度、彼女の携帯に電話をしたが繋がるものの、
結局電話には誰も出なかった。
彼女は酔っ払って終電は無い。多分、相手は彼女の会社の新人達であろう。
でも、会社の先輩にいくらなんでも変な行為はしないだろうし、彼女が
男だらけの飲み会に女性一人で参加するとも思えなかった。
以前に彼女の同期の女性と一度飲みに言った事があり、メアドだけ聞いて
いたので、深夜ではあるが、同期の娘にメールをしてみた。
しばらくしてメールが帰ってきた。
今日は彼女の部の後輩で新入社員の4人(男3人女1人)に誘われて5人で
飲みに言ったとの事だった。
俺はとりあえず彼女の友人から、後輩の女性の携帯電話を聞いた。
相当な深夜で何回掛けても出てくれなかったが、しつこく電話をしていたら、
眠そうな声でその娘が電話に出た。
それで彼女の友達に連絡したら今日、一緒に飲みに行ってたって聞いて」
と聞くと、「行きましたけど、私は先に帰ったので、わからないです。」
俺は頼み込んで彼女が帰るまで、どう言う状況だったのか、誰と飲んでいるのか
話して貰った。彼女に電話した時の周りの男の声は明らかに3人以上いるみただったの
で不安だった。
彼女の話では・・・

結局4人で9時ごろまで、飲んでいたが、俺の彼女はサワーを2杯飲んだ位で
最後はウーロン茶を飲んでいた。
俺の彼女は例の俺似の奴がいたのでご機嫌だったのかどうか知らないが、
自分からサワーを注文して、その俺似の奴にもビールを注文していて
飲ませていたようだ。
9時ごろに俺似でない男がトイレから戻って来た時に、
「ちょっと友達が近くに来ていて、一緒に飲みたいって言ってるんですけど
呼んで来ていいっすか?」と言ってきたらしい。
(俺は激しくコイツが芝居して自分から友達を呼んで俺の彼女を酔わそうと
しむけたと思っている)
場所を変えて2次会にしましょうと言ってきたらしい。

3人で店を出て、2次会の場所へ行くと、男が友達と一緒に待っていた。
なんと、そいつが呼んだ友達は全員男で4人+中にもう1人の5人いたらしい。
そして中に入っていったが、男から「終電は大丈夫?今ならタイミング
いいから帰る?」と聞いてきたので、もう少しいても大丈夫だと思ったが、
10時近いし男だらけだったので、先に帰ることにしたとのこと。

彼女はその後は知らないとのことだった。
聞いて電話を切った。
その後、何度か彼女の携帯に電話したがコールだけで相変わらず電話には
出なかった。さらに電話すると、ついには電源を切ったようだった。
俺は男が電話の電源を切ったのだと確信していたが、どこにいるのかも
わからず悶々とした。
結局、一睡もできないまま、朝になってしまった。
いけなかったので、出勤前に彼女と俺似の奴に電話をしたが、両方とも
連絡は取れなかった。俺は彼女に「これ見たら携帯まですぐに連絡して」と
メールを送って家を出た。

殆ど骨抜きの状態の接客。もはや薬屋店員でありながら人の心配などしている
暇も無く、流れ作業での接客だった。一睡もしてなかったが、眠いとは全然
思わなかった。
俺似の奴には「184」を着けて電話したのだが、彼女が心配なので、
留守電にちょっと話があるのでこれを聞いたら電話して欲しいと入れて
おいた。

残業の中、その日の仕事が終わったのは9時過ぎだった。
彼女からの着信もメールも無く、家に帰ってからも連絡は無かった。
風呂に入ってから携帯を見ると俺似の奴から着信が入っていた。

何かがあったとしても、出来れば彼女の口から聞きたかったから。
彼女の携帯はやはり電源が切られていた。
俺はとうとう俺似の奴に電話してみた。

「●●と付き合ってるんだけど、昨日から連絡が取れないんだけどさ。
今●●近くにいるの?」俺はちょっと焦り気味で相手が年下と言うこともあるし
彼女に酒を飲ませた怒りで強い口調で言い放った。
だった。
「いや・・・すみません。僕は・・・先に帰らされたので・・・わからないんです。
帰ってから家でずっと寝ていたので・・・」
「じゃあ●●は他の奴らと今もいるのか」と更に強く聞いた。
「いや・・・僕はちょっとわからなくて・・・」
正直、隠しているのか本当に知らないのかは、電話の口調からはわからなかったが
彼女が無事に家に帰ったと言う可能性が消え、さらに帰らされたと言った事から
やはり計画的なモノだという事がわかった。
俺はそいつに2次会の店でどう言う流れになったのかを問い詰めて話させた。

全然酔った風には見えなかったらしい。
後輩の女性が帰ってしまった事は知らせなかったらしく、店の外で彼氏と
携帯で話していると嘘ぶいたそうだ。
後輩の男2人+連れてきた友人(男)5人、そして彼女ととてつも無く危険な
組み合わせになってしまった。まんまと罠にはまってしまった感じ。

しまったらしい。そいつの友人達も加勢して「イッキ」をさせたりもして
あおったらしく、かなりフラフラになってきたみたい。俺の彼女はそいつに
「もう飲むの辞めな」と言い、「もうイッキは駄目。飲ませちゃ駄目だからね」
と注意したそうなんだけど、周りの奴らが余りにも盛り上がってしまって、
「じゃあ●●さんが最後に変わりにイッキ飲みして下さいよ。かなり水
入れて割りましたから」と言われ、最初は断ったが、俺似の奴にまたちょっかいを
出し始めたのでしかたなく「わかったから。これ飲んだら終わりだよ」と
OKをしてしまったらしい。
強い酒であった。もちろん彼女は日本酒の強弱も知らないし知識も無い。

周りから起こる「イッキ」の声。彼女の芯の通った性格。
一口飲んでそこで辞める訳もなく、彼女はそれを一気に全部飲んでしまった。
俺の想像では周囲の奴はニヤリと笑っていたに違いないと思う。
彼女は日本酒の強さと、生まれて初めての一気飲みの効果はすぐに出て、
すぐに酔っ払ってしまったようだ。
周囲の奴も日本酒やワインや焼酎をどんどん追加して、俺の彼女が頼んでも
ウーロン茶は決して運ばれて来なかった様だ。
「もうすぐ来ますから。もうすぐです。頼みましたから」とか言いながら
とぼけていたらしく、酔っ払っている彼女は判断能力も欠けていたいたみたいで
その言葉を信じてしまっていたらしい。
しましょう」と渡されたコップを「イッキ開始」の合図と一緒に全部飲んで
しまったらしい。
水ではない事はわかったらしいのだが「これ何だ?何飲ませた?」と
彼女のテンションは上がって来てしまっていた。
飲んだのは、当然ながら・・・日本酒だった。
その後はどんどん注がれていく日本酒や焼酎やワインを他の奴らと一緒に
一気飲みを続けていたようだ。そして、そこに掛かってきた俺からの電話。
彼女は「いないよ?」ともう自分を完全に失っていた俺が最も恐れていた
状態だったみたいだ。
一気飲みを続けたらしい。俺似の奴はすっかり居場所を無くし(利用価値がなくなった)
「帰ってもいいぞ」と言われたが俺の彼女が心配で残っていてくれたらしい。

調子に乗ってきた奴らは「一気で勝ったら太腿触らせてください」とか
「膝枕してもらってもいいですか」等と彼女の体に触れだしたらしい。
ただ、酔った彼女も嫌がってはいなかったようだ。
彼女はゲームに積極的に参加し、罰ゲームも受け入れていた。
罰ゲームの光景に俺似の奴はたまらずに「もう辞めよう」と言葉をかけたが、
「終電がもうないんだよ」の周囲の言葉と俺の彼女の「そうだそうだ?」の
言葉で一旦席を外してしまった。
10分位トイレで悩んでから席に戻ると、奴らの一人が俺の彼女と長いキスを
している最中だったらしい。男が背中に手を回すと彼女も手を回して、
1分間はキスをしていたようだ。ディープキスをしていたのだろう。
彼女が負けるとわかって行われる。
おしりを触る・・・キス・・・胸を触る・・・キスと次々と罰ゲームは行われ、
一気飲みを続けた彼女は意識が無くなってベロンベロンになったようだ。

そろそろ出るか・・・男がそう言うと俺似に向かって「お前はタクシーで帰れるな」
と言った。そいつは「でも・・●●さんは」と言うと「大丈夫、車で来てる奴が
いるから免許の住所見て送ってくよ」と言ったらしい。
危ないと思いつつも、恐怖に怯えた俺似の奴はタクシーで帰ったらしい。
「この事は誰にも言うな」とタクシー代1万円貰ったと言っていた。
その後の彼女と他の男達は2台の車に乗って行ってしまったらしい。
店を出た彼女の様子は殆ど寝たようにかすかな意識がある程度で、
他の男が「ちょうどいい酔いっぷりだな」と言って笑っていたみたいだ。

【第二部】
俺似の奴はそのまま怖くなって家に帰ったとのことだった。
結局、その日は彼女の携帯からは連絡が入らず、俺は眠れぬ夜を怒りと
共に過ごした。
次の日の朝、俺はもう一度彼女の家に電話を掛けた。
今度は日曜日の為、電話にお父さんだった。俺は冷静にもう家に帰ったか
訪ねると、今は部屋で寝ているとのことだった。

・・・彼女は帰っている。まず、彼女が無事に家に帰っていることに少し安心した。

自分の彼女が自分以外の人にさえたHな17発目

聞いた話では、彼女は歩いて朝の7時ごろに帰ってきたらしい。
そのまま自分の部屋に入り寝ているようだ。

朝の7時・・・俺似の奴が店を出たのは深夜3時過ぎと言っていたから、奴らの車に
乗ってから約3時間の空白の時間があることになる。
彼女がどうやって家にまで帰ってきたのか。そして、空白の時間に奴らに何を
されたのか・・・俺は考えるだけでも恐ろしくなってきた。
これ以上、事実を突き止める事が俺と彼女にとって良い事になるとは思えなかった。
でも俺は真実が知りたかった。とにかく俺は彼女が起きるのをひたすら待った。
そうすれば携帯をチェックして、俺からのメールを見て連絡をくれるがずだ。
そう信じていた。
彼女の家に再度電話を掛けると、起きて出掛けてしまったと言う。
あまり詳しくは聞けないので、彼女の携帯に電話をしても繋がらない・・・

結局、その日に彼女からの連絡はなかった。俺は月曜日の朝、彼女が利用する
駅で彼女が出勤してくるのをずっと待った。
朝の7時30分・・・いつも通りの仕事着で彼女が歩いてきた。
俺が立ち止まっていると彼女は黙ってそのまま駅の中へ入って行った。

俺は彼女を追い、「今日終わったら話があるから連絡絶対ちょうだい」と
行って彼女を見送った。彼女は俺の言葉を聞いたはずだが、何も答えずに
駅の中に消えていった。

夕方、俺は彼女の勤務先の近くのファーストフードで時間を潰していた。
心の中では連絡はくれないんじゃないかと不安だったが、とにかく連絡を
待った。何が起こったのか?そして彼女の「ごめんね・・・」の意味は何なのか?
とにかく今日は絶対に彼女と話をすると俺は固く決意していた。
「今日は会社の人と約束があるから、ごめん」と言う内容だった。
俺はすぐに彼女の同期の娘に電話をした。勤務中だったので、詳しくは
話してくれなかったが、先日の後輩と2人で会社を出て行ったと
伝えられた。

俺は意味がわからなくなっていた。何故、彼女はそんな奴と一緒に帰ったのか?
まさか本当にそいつを好きになったのか?俺は捨てられるのか?
とにかく俺の心境は彼女を失いたくないという事だった。
この駅しかない。俺は終電がなくなっても彼女を待とうと固く誓った。

夜の11時を過ぎると肌寒かった。そしてJRの終電が近づくと共に俺の心に
彼女は奴の家に泊まるのではと不安になった。
そして終電の電車が通過して行った・・・彼女は現れなかった。
俺は愕然とした。一つのものを失った様な感覚だ。
タクシーの待ちに終電を逃したサラリーマンが列を作り出した。
俺はしかたなく、その列の最後尾に並び、誰も出てくるはずもない駅を
眺めた。それからしばらくして次の次の順番になったとき。俺の視界に
彼女の姿が写った。
朝の通勤着ではなかった。肌にへばりついたような黒のワンピース・・・
そして太腿の大胆に露出したミニスカート・・・真っ赤な口紅を塗っている。
そして俺が見たこともない網タイツ姿に俺は自分の目を疑った。

そして近くに止めてある車から男が出て来た助手席から出てくる所を見ると
最低でも1人は誰かがいるようだ。
男は彼女にバックを渡すと車に乗り込んで去っていった。

彼女はそのバックを持ち、車が去るのを確認すると、そのまま駅隣の公衆トイレに
入って行った。そして数分後に出て来た彼女は普段の仕事着になっていた。
俺は全身が金縛りにあったかの様に動けなかった。気が付くと俺はタクシー待ちの
列から離れ彼女が歩いていった方向へと走っていた。
全速力で走ってもまるで汗が出る気がしなかった。
門を曲がった所で俺は彼女の姿を確認した。
「おい!」
俺は迷うことなく彼女を呼び止めていた。
俺は何を聞いていいかわからなかったが、彼女は自分から事の流れを
話してくれた。彼女自身、覚えていない部分もあると言っていた。

2次会の場所から男の車に乗せられた彼女は、とにかく酔っていて誰と
どこにいるのかが、わからなかったらしい。
気が付くと車が奴らの内の誰かの家の駐車場に止められ、彼女はフラフラ
しながら男の言われる部屋に入ったそうだ。
そこに布団が引かれていて、彼女はそこに横たわるとすぐに又眠りに入った
らしい。
違う服を着させられていたらしい。2人の男は後輩でもなく、後輩の男が
連れてきた男だった。奴らは彼女に寝ている間に楽しませてもらったと言い。
その時の様子の写真も撮影したなどと言い、口止めをしたと言う。
彼女は怖くなり家で泣き続けたが、意を決した彼女は後輩の男の家に行き、
写真を返してくれと頼みにいったようだ。警察の事を口に出すと、そいつらは
本当は何もしていないと、居酒屋で撮影したキスシーンなどの写真を彼女に渡した。
全裸を見られた可能性も有り、彼女は不安であったが酒に酔ってしまった自分の
不甲斐なさを感じ、強くは相手を攻められなかった。
まではされていない。俺は心が少し安心した。
が、話はこれで終わらなかった。そうだ。彼女の今日の服装だ。
何故ああいった露出の強い服装なのか?彼女が自分から着たとは考えづらい。

彼女は意を決して話してくれた。
入ったと伝えられた。やはり警察が怖いらしい。
俺は当たり前だ・・・そう思った。彼女自信も退職を考えたが、一応は解決した為に
会社に出社した。ところが、就業時間間際に後輩が出社してきたらしい。
そして俺の彼女は、ある奴から全裸の写真を見せられ、そいつの指示で、
後輩と2人で指示された店に向かった。
何杯もイッキ飲みをした。酒に弱い彼女は当然、酔ってしまう。
そしてその後はタクシーでそいつの家に向かったらしい。
彼女は酒に酔い、意識がフラフラだったらしい。
家の近くで後輩の奴は下ろせれてサイフを取られて無一文で自宅から離れた
場所に投げ出されたらしい。
そいつと俺の彼女は二人で、そいつの家に入った。
さすがに全裸写真を実際に見せられては彼女も女の弱さを出してしまった。
そいつの指示には怖くてどうしても逆らえなかったらしい。

全裸になった彼女にそいつは薬を入れた水を飲めと渡さした。
酔っている彼女はそれを言われるままに飲んだ。その薬は媚薬だった。
その姿を見てそいつは不気味な笑いを上げたらしい。

全裸姿の彼女の前では、そいつ・・・俺似の後輩が不気味に笑っていたらしい・・・。
俺の彼女はその不気味な笑いを見て自分が取った行動を後悔した。
だが現実に戻れない環境にいるのはわかっていた。
俺似の奴の部屋で自分は全裸姿になっている。
左手で乳房を隠している、そして右手で隠した彼女の恥部からは、彼女の
小さな手では隠しきれない絹の様な恥毛がわずかに見えていた。
彼女が脱いだ服は俺似の奴によって回収されてしまった。
酔っていた彼女はアルコールなのか不気味さからなのか、少しでも気を抜くと
意識が無くなってしまうのではと思っていた。
黒い恥毛が
後ろを向いた。だが、今度は彼女の小さいながらも引き締まった桃尻を
俺似の奴に見せてしまうことになった。
「正面を向いて、手を横にしろ・・・」
俺似の奴は今まで彼女が見たことも無い強い口調で言った。
その目は獲物を狙った豹の様な鋭い目であった。会社にいるときとはまるで
別人であった。
彼女からしてみれば、これ以上、この獣の様な変態の言うがままにされるのは
我慢出来なかった。
「服と写真を返して。そうすれば誰にも言わないから!」
彼女は再び手で肌身を隠しつつも俺似の奴に要求した。
彼女の頭の中では、俺似の奴も他の奴と同様、警察に臆病になって全てを
返してくれるだろうと信じていた。
彼女は一瞬ではあるが気を抜いた。これが最大の彼女の失敗であった。
奴が出したのは携帯電話だった。しかも奴のでは無い・・・彼女の携帯であった。
さっき飲まされた時に取られた様だ。
奴は黙って何も言わずに不気味な笑みを見せながら、携帯のボタンを押していた。
どこにかけているのか?彼女は不安が再び襲って来た。
携帯を渡された、画面を見ると「110」と表示されていた!
電話口からは「もしもし」と聞こえた・・・
・・・・・・・・・彼女は一瞬意識を失うかと思ったが、「切」ボタンを押して、
その場に座り込んだ・・・倒れたと言った方がいいのかもしれない。

・・・奴は確信したに違いない・・・・獲物は掛かった・・・この女に勝った・・・と。

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