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26話
佳代ちゃんから飲み会参加の返事が来てから、俺はずっと悶々とした気持ちで過ごしていた。
佳代ちゃんは一体どういうつもりで今回の飲み会に来るんだろう……ってそればかりを考えて。
前回の飲み会での事だって、未だに信じられなくて、半信半疑というか……。
でも、もしかしたらまた佳代ちゃんの裸がまた見れるかもしれないって考えると、やっぱりどうしても興奮してきてしまうし。
正直もう俺の頭の中は
〝佳代ちゃん佳代ちゃん佳代ちゃん佳代ちゃん……〟
って、毎日佳代ちゃんの事しか考えれなくなっていたし、ある意味高校時代よりも佳代ちゃんに夢中になっていたかもしれない。
で、ついに飲み会当日がやってきた。
事前に言っていた通り、夜飯は吉岡先輩が皆に焼肉奢ってくれるという事だったのだけれど、まずは太田先輩のアパートに集合して、それから皆で近くの焼肉屋へ行く、という予定になっていた。
で、俺は佳代ちゃんに伝えた約束の時間よりも少し早めに太田先輩のアパートに到着。
どうして早めかっていうと、先輩達にそう言われていたから。
「色々準備するから早めに来て手伝え」と。
一体何を準備するんだよって思いながら部屋に入ると、すでに吉岡先輩以外の先輩達は全員来ていた。
で、俺を見てめっちゃ笑顔でA先輩が声を掛けてくる。
「お、ナオヒロ来た!お前遅ぇよ!もう準備終わっちまったし!」
「え、あ、すみません……こんな早くに集まってるとは思わなくて。」
「ハハッ、冗談だよ!いいよ別に、俺達が早すぎただけだから、な?ハハッ気にすんなよナオヒロ!お前は可愛い後輩だし!」
笑いながらA先輩に肩をバンバン叩かれる。
なんか気持ち悪いくらいテンション高いなこの人。
「先輩達は何時に来てたんですか?」
「1時間くらい前だっけな。」
「ハハッ、はやる気持ちを抑えきれてないよな、俺ら。」
「てかナオヒロ見てみ、この部屋超良い感じになってっから。」
そう言われて前回女先輩を1人で寝かせておいた部屋
(この前俺達がいた部屋の隣の部屋)
を見せられる。
「ほら、準備万端だろ?」
見ると、部屋の中にあった殆どの物が退かされていて、これから引っ越しでもするのかと思うくらいにスッキリしたその部屋の床の一面に大きなビニール製?のマットが敷かれていた。
「やっぱこの人数でするにはこれくらいのスペースが必要だろ?このマットなら汚れても気にする必要ねぇしな。」
は?……わざわざそのために?
やる気満々過ぎるだろこの人達。
てかこの部屋凄い……エロい雰囲気がプンプンしてる。
まさにヤルためだけの部屋って感じ。
「あとよ、ちゃんとこういうのも用意してっから。」
そう言って事前に買っておいたと言う多種多様な大人の玩具を見せられる。
男性器の形をしたバイブレーターや卵型のローター、よくAVで見る電気マッサージ機(電マ)、さらに手枷や足枷などの拘束具まで……あとは他にもエロい道具が多数あった。
うわ……何だよこれ……
これを佳代ちゃんに使うつもりなのか……?
「ほら、テンション上がるだろ?超テンション上がってくるよな?なぁ?」
先輩達は皆ニヤニヤしていて、すでにスケベ顔になっていた。
この人達、脳ミソまで精液に浸かってんじゃねぇのか。
「凄いッスね……てか結構金掛かってるんじゃないですか?」
「元々持ってた物も多いからそんなにでもないけどな。これとかすげぇぞ、この前ナンパした女にこれ使ったらアヘ顔晒して超イキまくってたらかな。」
道具の持ち主である太田先輩に説明されながら、俺も色々と想像してしまい、ドキドキしてくる。
「早く来ねぇかなぁ佳代ちゃん、マジで溜めすぎてキンタマ爆発しそうだわ。」
「ハハッお前ホントに一週間出してこなかったのか?」
「当たり前だろ、この日のためにコンディション合わせてきてるっつーの!」
「その前に焼肉だけどな、戦の前にたっぷり精力つけとこーぜ。」
「へへ、テンション上がるぜ~、吉岡早くしてくれ~」
「あれ、そういえば吉岡先輩は?」
「吉岡は佳代ちゃんを車で迎えに行ってるぞ、だからもうすぐ……お、来たっぽい。」
で、吉岡先輩に連れられて佳代ちゃんがやってきた訳だけど、俺はアパートの玄関に入ってきた佳代ちゃんの姿を見た瞬間、目が釘付けになった。
――えっ……?うわぁ……え……すげぇ……今日の佳代ちゃん、可愛い過ぎる、なにこの可愛さ……――
で、先輩達もそれにすぐに気づいて
「おお!なんか今日の佳代ちゃんいつもより可愛くね?あれ、もしかして髪切った?」
「えへへ、分かります?昨日美容院行ってきたんですよぉ、夏だからちょっとだけ短くしたんです。」
「その髪型めっちゃ良い感じだよ!超可愛いって!」
「わぁ嬉しいっ、ありがとうございますっ。」
先輩達に褒められて嬉しそうな佳代ちゃん。
先輩達の言う通り、髪は少し短くなっただけだけど、それがとても似合っていて可愛い。
たぶん美容院でケアしてもらったからなんだろうけど、髪質がいつもよりさらに艶々だし。
着ている服も夏らしく涼しげなワンピースで、それが佳代ちゃんにとてもよく似合っていた。
いつもより可愛さと清楚感が3割増してる感じ。
正直惚れ直したというか、改めて一目惚れして一気に心が持っていかれた。
マジで、言葉失うくらい可愛いかった。
「……ナオ君?どうしたの?」
「あ、いや別に……」
たぶん俺が見惚れていたのに気づいていた佳代ちゃんは、そんな俺を見てクスっと笑っていた。
その笑顔も俺の胸にグサっと刺さる。
「じゃあ佳代ちゃんも来たし、焼肉行くか!てか佳代ちゃん焼肉で大丈夫だった?もっとヘルシー系の方がいい?」
「ううん、私焼肉大好きだから凄く嬉しいですっ。」
「なら良かった、やっぱ夏は肉食ってスタミナつけないとな。」
「元気になれるからいいですよね、焼肉って。」
「そうそう、焼肉食うと元気になれるよなぁ、色々と。」
(先輩達が意味深にクスクス笑う 佳代ちゃんはそれにはあんまり気づいてない感じだったけど)
で、そんなやり取りをしつつ、俺達はここのすぐ近くにあるという焼肉屋へ皆で歩いて向かった。
27話
で、皆で焼肉屋に来たわけだけど、吉岡先輩が連れて行ってくれたその焼肉屋は清潔感があって煙も殆ど出ていないような小奇麗な焼肉屋だった。
ここなら煙の匂いが服につく心配はしなくていいし、店内の雰囲気や客層見ても高級過ぎる感じでもないし、団体用の部屋もあるから学生が集団で使って少しくらい騒いでも問題ない感じ。
メニューを見る限り、家族で来るような焼肉屋ではなくて、居酒屋系というか、酒を飲むための店って感じだった。
まぁそれはどうでもいいんだ、俺はこの後どうなるんだろうとか、佳代ちゃんの事ばかり考えちゃって、正直飯の味も酒の味もよく分からなかったし。
で、俺の席は佳代ちゃんの隣だったんだけど、その時に佳代ちゃんを見ていて色々と感じる事があった。
それは何かと言うと、
まず、佳代ちゃんは前回の飲み会であんな事があったとは思えないくらい普通に先輩達と(俺も含め)話したり飲んだりしてるんだけど、めっちゃ機嫌が良いっていうか楽しそうなのよ。いつものサークルの飲み会よりも何倍も。
酒が入ってるからってのもあるんだろうけど、とにかくよく笑うし、嬉しそうだし楽しそう。
で、それを見ていて、佳代ちゃんがこんなに楽しそうなのは、ここに他の女の子がいないからだろうなぁて俺は正直思った。
男5人に対して女1人って状況は、そういうのは無理って女の子もいるかもしれないけど、少なくとも佳代ちゃんはそういうの大丈夫っていうか、寧ろ好きなんじゃないかって。
逆ハーレム状態っていうのかな。
佳代ちゃんみたいなタイプは、他に女の子がいないから気を使わなくて楽ってのも逆にあるんだと思う。
周りが男だけの方が気楽だし、楽しいのかもしれない。
で、普段の佳代ちゃんと違うなって思った所は他にもあって、
これは俺が自意識過剰なだけかもしれないけど、
例えば俺が飲んでた酒を、隣にいた佳代ちゃんが
「なんかナオ君が飲んでるの美味しそうだね~、ちょっと私も飲んでみていい?」
って聞いてきて、普通に俺のグラスに口つけて飲み始めたりとか。
童貞の俺からしたら「わっ、佳代ちゃんと間接キス!」とか思っちゃうんだよね、どうしても。でも佳代ちゃんは全然平気そう。
(一応、その前に佳代ちゃんから「あ、私口つけちゃっても大丈夫?」とは聞かれた)
で、それと同じ事がサラダとかデザートとかでも起きたんだけど、これも佳代ちゃんは他に女の子がいたら色々気にしちゃってできない事だと思うんだよね。
そしてそれは他の先輩達に対しても同じで、例えばメニューを見てる時とかも
「佳代ちゃん何か頼みたいものある?」
って聞かれると、佳代ちゃんは先輩に身体を近づけて
「ん~どうしようかなぁ。」
とか言いながら距離感がめっちゃ近いのよ。もう腕とか肩が触れるのは当たり前な感じで。
あと、この日の佳代ちゃんはやたらとボディタッチが多かった。
話していて笑うときとか絶対誰かの腕を掴んだりするんだよね。
これは以前、吉岡先輩や太田先輩が「佳代ちゃんは二人きりになるとボディタッチが増える」みたいな事を言っていたけど、それは吉岡先輩や太田先輩だけに限った事じゃないんだと分かった。
A先輩やB先輩にもそうだし、俺にもめっちゃ触ってくる。
でも佳代ちゃんはそれを意図的にやってる感じではなかったんだよ、全く。
とても自然な行為というか、楽しいからついつい触っちゃう、みたいな感じで。
で、やっぱりそれは他に女の子がいないからなんだろうなぁって思った。
他に女の子からの視線に気を使わなくていいから、気が緩んで自然とボディタッチが増えちゃうんだと思う。
だから佳代ちゃんからしたら特に男の気を引こうとかそういう意識はないんだと思う。
ボディタッチされた側の俺はドキドキしっぱなしだったけどね。
佳代ちゃんはタッチしてくる仕草も女の子っぽくて可愛いというか、触ってきた手の感触も柔らかいし。
でも一方で、また一つ佳代ちゃんの意外な一面を見た気分にもなったというか、先輩達にボディタッチしてる佳代ちゃんを見てるとやっぱり複雑な気分になった。
ていうか、なんか本能的にそういう事をしちゃう佳代ちゃんはエロいなって、思ってしまった。
で、それは先輩達も感じていたようで、佳代ちゃんがちょっと席を外した時に
「やべぇわ、今日の佳代ちゃん超良い!なんかすげぇ可愛いんだけど。」
「な、ヤバいよな。しかもめっちゃ触ってくるし、なにあのエロさ。」
「あ~もう、早くハメハメしてぇなぁ。」
と言って、もうすでにボルテージがかなり上がってる感じだった。
で、その後食事を終えて店を出たんだけど、近くにバッティングセンターがあったのを見つけて、佳代ちゃんが
「楽しそう!」
って目をキラキラさせていたので、
「じゃあ軽く運動してくか、酒入ってるけど」
となって、そこで軽く遊んでいった。
佳代ちゃんは運動神経が良いから結構パコパコ打っていて、先輩達は驚いてた。
まぁ俺は高校時代にバスケ部でバリバリ活躍してた佳代ちゃんを知ってるからあんまり驚かなかったけど。
バッティングセンターでも佳代ちゃんはキャッキャしてて楽しそうで可愛かった。
でも先輩達はもう我慢できないのか(特にA先輩)、佳代ちゃんに「打ち方教えてあげるよ!」とか言って、腰とか触ってめっちゃセクハラしてた。
で、佳代ちゃんがバットを振った時に
「お、今パンツ見えそうだった!佳代ちゃん、もっと大きく振ってみ。」
「もぉ~しないですよぉ」(笑いながら)
みたいな、そんなやり取りもあったり。
で、その後帰る前に部屋で飲む用の酒を買いにスーパーに寄ったんだけど、そこでもちょっとエロいやりとりが。
「佳代ちゃん太田の部屋に戻ってもまだ飲むっしょ?」
酒を選びながら吉岡先輩が佳代ちゃんに聞く。
「ん~……はい、飲みますよぉ。」
「よ~し、じゃあ今日は朝までぶっ通しだからな?佳代ちゃん分かってるよな?」(意味深)
「わぁ、そんなに飲めるかなぁ。その前に私、起きてられるか分かんないですけど……」(まだ意味わかってない)
「まぁ佳代ちゃんは俺達が絶対寝かせねぇけどな。」(再び意味深)
先輩達はニヤニヤしながら明らかに別の意味っぽくそれを言うんだけど、佳代ちゃんはその意味を知ってか知らずか「え~……」と言いながらちょっと顔を赤くして笑ってた。(たぶん意味分かったんだと思う)
で、それからようやく太田先輩のアパートに帰ったんだけど、その帰り道で突然雨が降ってきた。
しかも結構な豪雨で、小走りで帰ったんだけど、アパートに着いた時には皆服がずぶ濡れに。
佳代ちゃんのワンピースも結構濡れちゃってた。
で、部屋に入って皆タオルで頭拭いてたんだけど
「すげぇ雨だったな、最近こういうの多いよなぁ。」
「太田着替えとかある?なんでもいいんだけど。」
「Tシャツなら沢山あるぞ。」
「あ、てか風呂借りていいか?俺シャワー浴びときたいわ。」
と、吉岡先輩が言い出して、他の先輩達もそれを聞いて思い出したかのように
「あ~そうだよなぁ、やっぱエチケットつーか、綺麗にしといた方がいいよな?」
「ハハッ、そうそう、マナーだよなそれは。」
と、また意味深な事を言い出す。
で、佳代ちゃんにも
「佳代ちゃんもシャワー浴びとく?」
「え……私は……」
「ほら、服も濡れちゃってるしさ。」
「え~でも……どうしよう……服はタオルで拭けばすぐ乾きそうだから……」
「なんだよ佳代ちゃん、そんなに恥ずかしがらなくても遠慮せずにお風呂使っていいんだよ?ほら、この前も入ってったじゃん。」
と、前回セックスした時の事を思い起させるように言う太田先輩。
それを聞いて佳代ちゃんは顔を赤くしながら「そうですけどぉ……」と言って、まだお風呂に入る事はちょっと渋ってた。
「じゃあいいの?俺達先にシャワー使っちゃうよ?」
「はい、いいですよぉ、私タオルで拭いてるので。」
「お風呂使いたくなったら遠慮せずに言いなよ、なんなら俺と一緒に……」
「それは結構です~」(クスクス笑いながら)
風呂はまず吉岡先輩から入っていた。
で、俺もタオルで髪拭いてたんだけど、佳代ちゃんが
「ナオ君もお風呂入るの?」
「え、あ~どうしようかな……でもまず先輩達からだから、俺はとりあえず皆で飲めるようにそっちの部屋のテーブルの上にあるものを片付けておこうかな。」
「あ、じゃあ私もそれ手伝う~」
そう言って俺と佳代ちゃんは部屋の片づけしてたんだけど、その時に佳代ちゃんが
「あれ?なんかこっちの部屋変わった?」
と言って、あのビニール製マットが敷いてある方の部屋のドアを開けてしまった。
「あ、ちょ、佳代ちゃんそっちの部屋は……」
あの部屋には確かバイブとか電マとかエロい玩具も置いてあったはずだから、ヤバいと思って俺は慌てて佳代ちゃんを止めようとしたんだけど、遅かった。
「わぁ……え?なんだろう……この前と違う……?」
そのまま電気つけて部屋の中に入っちゃう佳代ちゃん。
そしたらそれに気づいた太田先輩がニヤニヤしながらやってきた。
「あ~佳代ちゃんその部屋ね、マット運動専用の部屋に変えたんだよ。」
「……マット運動専用…ですか……?」
「そうそう。」
「へぇ……あれ?え……これって……?」
大人の玩具を見つけてしまったっぽい佳代ちゃん。
「あ~それね、マット運動しながら色んな所マッサージするやつなんだどさ。」
「……」
「佳代ちゃんこれ、女の子用のマッサージ機なんだけど、女の子のどこをマッサージするやつか知ってる?」
「し、知らないですよぉ……」
「ハハッ、佳代ちゃん知ってるくせに~絶対知ってるだろ!じゃあこっちのやつは?これはさすがに形見ればどこに挿れてマッサージするやつか分かるっしょ?」
「もぉ~やだぁ、知らないですぅ。」
「てか佳代ちゃんも一個くらいこういうの持ってんじゃないの?」
「……持ってないですよぉ……」(小さな声で)
「うわ、なんか本当は持ってますってリアクションだな佳代ちゃん、嘘つくの下手だし。」
「……知らないですぅ……もうやだぁ……」
「佳代ちゃんさ、後で皆と一緒にここでマット運動する?」
「……し、しないですョ……」(小さい声で弱々しく否定する佳代ちゃん)
その後真っ赤な顔して佳代ちゃんがその部屋から出てきて、そこで俺と目が合ったんだけど、めっちゃ恥ずかしそうにしてた。
で、そのタイミングで今度はお風呂場の方から吉岡先輩の声が
「お~い佳代ちゃん!ちょっとこっち来て!」
「え、どうしたんですかぁ?」
「いいからちょっとこっち来てって。」
そう言われてお風呂場のドアに近づく佳代ちゃん。
「来ましたけど、どうしたんですかぁ?」
「あのさぁ、ちょっと俺の背中洗ってくれない?」
28話
「えっ!?背中って……私がですか?」
「そうだよ、マネージャー頼むわ!」
吉岡先輩に背中を洗ってほしいと言われた佳代ちゃんは、その突拍子もない頼み事に困った顔をしていた。
「え~それってマネージャーの仕事なんですか?」
「マネージャーが先輩の背中を洗うのはうちのサークルの伝統だからさぁ。」
「それ絶対嘘じゃないですかぁ。」
クスっと笑いながらお風呂のドア越しに吉岡先輩と会話する佳代ちゃん。
太田先輩とA・B先輩も「本当だよな、毎年恒例の伝統行事だし」と冗談ぽく言ってる。
「とにかく入ってきてよ、服のままでもいいし、なんだったら裸になって入ってきてもいいけど。」
「無理ですよぉ、私ナオ君と一緒に部屋のお片付けしてるので。」
「頼むわ佳代ちゃん、背中だけでいいから。」
「自分で洗ってくださーい。」
そう言って佳代ちゃんは部屋に戻ってきて片付けを再開。
で、佳代ちゃんは俺の顔見て
「困った先輩達だよね~」
と言いながら笑ってた。
でもその後も佳代ちゃんは吉岡先輩にしつこく呼ばれていて
「佳代ちゃん早く来てよぉ!俺待ってんだけど!片付けはナオヒロに任せればいいからさぁ。」
で、それを聞いた佳代ちゃんが俺の顔を見てきたので俺が「もう殆ど片付いたし、いいよ」と言うと、
佳代ちゃんは「もぉ~……」と、仕方ないなぁみたいに言いながら再びお風呂場に向かった。
「もぉ……どうすればいいんですかぁ?」
「お、来てくれた?とりあえず入ってきてよ!」
そう言って吉岡先輩が浴室のドアをガチャっと開ける。
当然吉岡先輩は全裸でフルチン状態。
「きゃっ!やだぁ!先輩っ!」
驚いて目の前を両手で隠しながら顔を赤くする佳代ちゃん。
「ハハッ今さら俺の裸見たくらいで恥ずかしがらなくたっていいだろ、ほら入って。」
そう言って佳代ちゃんの腕を掴んで浴室の中に連れていく吉岡先輩。
佳代ちゃんは「え~ちょっとぉ……」と言いながらもそのまま入って行ってしまった。
「背中ってどうやって……きゃっ!こっち向かないでくださいよぉ。」
「これで適当に擦って洗って、ボディソープここにあるから。」
で、結局佳代ちゃんは素直に先輩の背中を洗っているようだった。
「佳代ちゃんもっと強く擦っていいよ。」
「こ、このくらいですか?」
「そうそう、それで肩の方もね。」
「わぁ……」
「ん?どうした?」
「……吉岡先輩って背中大きいですね。」
「まぁこの身長だし、ある程度鍛えてるからなぁ、どう?結構逆三角形になってるっしょ?」
「わぁ凄い……うん、なってますね。」
そんな会話をしながらなんだかんだで楽しそうな佳代ちゃん。
「じゃあ佳代ちゃん、ついでに前も洗ってよ。」
「キャッ!ちょっと先輩っ!こっち向かないでって言いたのにぃ!」
「いいじゃん、ほら、ここも優しく洗ってよ。」
「きゃー!もぉ無理ですぅ、前は自分で洗ってくださいよぉ。」
俺には声しか聞こえてなかったけど、佳代ちゃんは「きゃー!」と悲鳴をあげながらもその後に少し笑い声も混じっていて、本気で嫌がっているような感じではなかった。
で、それを聞いていた他の先輩達も我慢できなくなったのか、浴室の前で服を脱ぎだした。
「お~い佳代ちゃん、俺の背中も洗ってくれよぉ!」
そう言ってまずはA先輩が全裸になって浴室に突入。
「えっ、キャッ!やだA先輩!」
「おいお前まだ入ってくんなって~」
「いやぁ我慢できなくてさ、てか吉岡だけズルいぞ、佳代ちゃん俺の背中も洗ってよ。」
「え~ちょっともぉ……」
「吉岡そっち行けって。」
「分かったから、ったく、俺まだ流してもらってないのによぉ。」
「はい佳代ちゃん、洗って、俺の背中!」
「ん~……もぉ……同じので洗っちゃっていいんですか?」
「いいよ!それか佳代ちゃんの素手で洗ってくれてもいいけど。」
「嫌ですよぉ……じゃあタオル一回洗わないと、桶ってあります?」
「はいこれ。」
で、結局A先輩の背中も洗いだす佳代ちゃん。
でもそれも束の間、今度は太田先輩とB先輩も裸になって浴室に入ろうとする。
「佳代ちゃ~ん、俺達の背中も洗って~!」
「えっ!?キャッ!ちょ、ちょっとそんな一気に……」
「馬鹿!お前ら待てって!4人も入れねぇだろうが。」
「入れる入れる、ほら入れるじゃん。」
「やだもぉ……なんですかこれ……きゃっ!もうやだぁ、私出たいんですけどぉ。」
「ダメだよぉ、俺達の背中洗ってからだよ~」
そんなに広くない浴室に全裸の先輩達4人と佳代ちゃんが入っている状態で、すし詰めだから佳代ちゃんは逃げ出したくても逃げ出せないみたいだった。
明らかに自分達の裸を佳代ちゃんに見せつけてその反応を楽しんでる先輩達。
で、俺は浴室の中から聞こえるその声をドキドキしながら聞いてた。
「佳代ちゃんAの次は俺だからね~」
「ちょっと待っててくださいよぉ、順番に洗いますからぁ……」
「あ~佳代ちゃんの洗い方優しいわぁ、このさ、脇腹の辺りも頼むよ。」
「ここですか?」
「そうそう、あ~いいねぇ、俺脇腹敏感だからさぁ、あ~気持ち良い……」
「……ん?佳代ちゃん、鏡越しにどこ見てんの?」
「ぇ……な、なんでもないですけど……」
「ハハッ!Aお前超勃起してんじゃん!」
「うわホントだ!お前ギンギンじゃねぇか!」
「佳代ちゃんの擦り方が微妙にエロいからさぁ。てか佳代ちゃんさっきから俺のチンコ見過ぎたって~」
「み、見てないですよぉ……」
「今見てたじゃん、誰よりも早くオレが勃起してるのに気づいてたじゃん。」
「……そんな事ないですョ……」
「佳代ちゃんは本当にチンコが好きだねぇ。」
「あ、佳代ちゃん後ろ見てみ!Bのチンコも勃起してるぞ!」
「えっ……きゃっ!」
「ハハッ!てかBまだ何もされてないのになんでギンギンになってんだよ。」
「いやぁ佳代ちゃんに裸見られてると思ったら興奮してきちゃってさ。」
「ハハッ!お前なに恥じらいの表情見せてんだよ、乙女かよ。」
「イヤン佳代ちゃんっ、俺の勃起チンポそんなにジロジロ見ないでよっ!恥ずかしいじゃんっ。」(わざとオカマっぽく言いながら)
(※B先輩は実際にはオカマではないし、男性ホルモン多いタイプで体毛濃くて体格もかなりゴツイし女好き)
先輩達のゲラゲラ笑う声。
佳代ちゃんも冗談を言うB先輩を見てクスクス笑ってるみたいだった。
で、その後はシャワーの音が聞こえて
「きゃっ……ちょっとダメです、服が濡れちゃうよぉ。」
「じゃあ佳代ちゃんも裸になれば?」
「無理ですよぉ……あ~も~服が……」
「佳代ちゃん俺もシャワーかけてよ。」
「佳代ちゃんこっちも、俺の股のところまだ泡着いてるから。」
「え~そこは自分でやってくださいよぉ……」
「いいからいいから、シャワー当てるだけじゃん。」
「もぉ……」
「あ~そこそこ佳代ちゃん、強めに当てて、あ~シャワーが良い感じ、また勃起してきちゃうわぁ。」
「ほら見てみ佳代ちゃん、どんどん大きくなっていくよ!」
「やだぁ……」
「ハハッ、やだとか言いながら超見てんじゃん。」
先輩達が佳代ちゃんをからかう声と、なんだかんだで楽しそうな佳代ちゃんの笑い声。
で、その後ようやく浴室から全裸の先輩達が出てきたんだけど、そこで先輩達は俺を見て
「ナオヒロも佳代ちゃんに洗って貰えよ。」
と言ってきた。
「え、お、俺は……でも……」
「そんな遠慮すんなって、佳代ちゃんいいよな?ナオヒロの身体も洗ってくれるだろ?」
「え?あ、うん……ナオ君が良いなら……」(浴室から声だけ聞こえた)
「だってさ、ほらナオヒロも脱いじまえよ。」
「いやでも……」
俺がそう言いながら浴室を覗き込むと、タオルを洗っていた佳代ちゃんと目が合った。
で、俺が「本当にいいの?」って聞くと佳代ちゃんは「……うん、いいよぉ」と少し恥ずかしそうにだけど普通に言われた。
マジかよ……。
俺も佳代ちゃんの前で裸になるのか?
てか佳代ちゃん、先輩達の裸見過ぎてもう慣れちゃったのか?
で、その後も俺は結構躊躇っていたんだけど、先輩達に背中を押されて結局服を脱ぎ始めた。
――ヤバい……めっちゃドキドキする……――
童貞の俺からすれば女の子の前で裸になる事自体初めてだし、しかもそれが佳代ちゃんなんて……
でももう正直、俺も佳代ちゃんのムッツリっぽい反応とか見ていて興奮していたし、エロい事ばかりで頭がいっぱいになっていた。
だからもう、この流れと雰囲気に、いっその事俺も呑み込まれようと思った。
もういいや!どうにでもなれ!
で、俺は服を全て脱いで裸になると、思い切って佳代ちゃんが待ってる浴室に入った。
片手で股間を隠しながら
「……あ、いい?」
「……うん、いいよ。」
と、佳代ちゃんと言葉を交わした後、鏡の前に行って佳代ちゃんに背中を向ける。
――ヤバい……すげぇ恥ずかしい……――
俺も佳代ちゃんも顔赤くなってた。
「じゃあ、洗うね?」
「う、うん……」
ボディソープを泡立てて、優しく俺の背中を洗い出す佳代ちゃん。
「このくらいで擦ってて大丈夫?痛くない?」
「あ、うん、丁度いいよ。」
で、その後少し沈黙。
気まずくなって俺が口を開く。
「まさか佳代ちゃんに背中を洗って貰う日が来るとは思わなかったよ。」
「ね、私もだよ。」(ちょっと笑いながら)
そんな会話をしながら、佳代ちゃんは背中だけじゃなくて肩や脇腹や腰の方まで洗ってくる。
これ……結構際どい。股間まであと数センチのところまで佳代ちゃんの手が来てるし。
と、そんな事を考えていたら俺も凄く興奮してきちゃって、アソコが勝手に……
――あ、ヤバい……――
そう思った時には俺のペニスはすでに固くなって上を向いてしまっていた。
で、鏡を見たら佳代ちゃんが鏡越しにチラっと俺のその股間を見ていて、その後俺とも目が合ってしまった。
「あ、ご、ごめん!佳代ちゃんっ……!これは……そ、その……」
俺が言い訳をしようとすると、佳代ちゃんは恥ずかしそうに顔を赤くしながらも笑顔になって
「……うん、大丈夫だよ。」
と優しく言ってくれた。
で、その後、俺が前を自分の手で洗うと、佳代ちゃんはシャワーを出して丁寧に泡を流してくれた。
ちなみにその間も俺はずっと勃起しっぱなし。
めっちゃ恥ずかしかったけど、佳代ちゃんはあえてそれには触れずに、先輩達と同じように全身を洗い流してくれた。(勃起してた股間もさりげなくシャワーかけてくれた)
「よ~し、ナオ君、もう泡残ってないよね?」
「う、うん……ありがと。」
「あ、拭くタオルがないよね、私取ってくるねっ。」
笑顔でタオルを取りに浴室を出ていく佳代ちゃん。
浴室に残された俺は、ペニスを勃起させたまま、すっかり先輩達と同じ気分になっていた。
もう我慢できない……
もう無理だ、欲求を抑えられない……
俺も……俺も佳代ちゃんと、セックスしたい……!
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