眠れないので夜中にこっそり投下。
俺男=ごく普通の男。焼き鳥居酒屋でバイト。
彼女=背が高くてスレンダーな感じ。酒に弱い。
A男=幼馴染。高身長、イケメン。
当時高校生だった俺達。
俺男と彼女は同じ高校で、親友のA男は違った。
だが全員同じ町の幼馴染で地元に帰る経由駅も同じだったので
よく同じ電車に乗り合わせて他愛もないことをしゃべりながら帰ったり
そのままA男の家に遊びに行ったりしていた。
その内A男にスカイプを勧められた。
俺と彼女はすぐにヘッドセットを買って、家に帰ってからも
七時頃から三人でオンラインゲームをしながら喋るようになった。
しかし俺は夜のバイトのために居合わせないことが度々あった。
するとなぜか、A男は俺が話しかけても気まずそうな
態度をとるようになっていった。
でも俺は深く考えない性格のため何も気にしていなかった。
ある日、彼女の家に遊びに行くと相談を持ちかけられた。
「スカイプで、その人友達なんだけど
突然付き合おうって言われた。断ったのに諦めてくれないの。」
俺も彼女も何人か他の男友達とスカイプをしていたので
親友だと思っていたA男の事は疑わず、
過去に彼女に告白をした男がまた彼女を狙っているんだと思った。
「またかよ。あいつも懲りねえなあ。」
「…うん。何度も断ってるのに、どうしたら諦めてくれるかな。」
彼女の最初の沈黙が引っかかったが、やっぱり俺は気にしなかった。
とりあえず彼女には「気が無いことを伝えて、相手にするなよ」
というような事を言って、その後は二人で仲良くお菓子作ったりして
もうその話は出なかった。
クリスマスになった。24日、彼女と俺は
彼女宅でケーキを食べプレゼント交換をした後
二人で地元のの田んぼのあぜ道を手つないで
田舎らしい満天の星空見ながら散歩してた。
バイト先の前を通りかかった時、
母の友人であるオーナーさんに「せっかくだから
25日に彼女とA男と友達数人連れておいで、割引するから」
と誘われた。
彼女にはその場でOKをもらい
帰ってメールを送ると、A男も友達も来るという事だった。
次の日バイト先の団体用個室を一部屋借りて、皆で騒いだ。
彼女は女友達とプレゼント交換。
俺は友達の相手しながら食器を下げたり料理運んだり。
ちなみに全員高校生なので酒は出さない約束だった。
皆最初は騒いだが、満腹になってくると落ち着いてきて
だべり大会となった。
彼女はA男の横に居たのだが、
俺が席から離れているオーナーと喋りながら
ちらっと彼女を見るとなぜだか顔が赤くてへろへろだった。
あれ?と思った俺は席を見回すと何人かどうやら酔ってるようだ。
注文内容を確認したが酒はない。
しかし、新人の子に「もしかしてあの席にお酒運んだ?」
と聞いてみると
「はい、マンゴオレンジと?(名前忘れた)じゃなかったんスか?」
「いやいや、お酒は頼んでないよ。他の席の注文確認して」
隣の客の注文内容を確認して
何やら謝って、新人が戻ってきた。
そして俺に
「すんません席間違えました!!」
俺は「しゃーないしいいよ、でも次はお酒運ばないようにね」と言って
自分の友達がいる個室に戻った。
彼女の横に戻ると、彼女は顔真っ赤。
横のA男もかなり赤い。
彼女は俺に気づいて「俺くん、おかえりー。」と
まわってない舌で言って、「好きだよー」と突然抱きついてきた。
周りの友達がはやし立てた。
俺は嬉しかったが何より恥ずかしかったので
こら、と言いながら元通り座らせようとした。
が、俺が口を開かないうちにいきなりA男がぐっと彼女の腕をつかんだ。
「んー?」と彼女がA男を振り向く。
俺もA男を見ると、A男は見たこともないような
怒りの表情で彼女の腕をつかんでいた。
「A男?」と俺が話しかける。途端A男が
彼女を俺からひきはがしてそのまま抱きしめた。
「なんで俺男なんだ!なんでオレじゃないんだ!」
俺唖然。
彼女の方はよくわかっていないようで
「A男くん?やめてー」とクスクス笑いが止まらないようだった。
笑われたことが不満だったのか、A男は突然大声で怒鳴った。
「なんで笑うんだ!!俺男よりオレの方が何倍も…」
途端、いきなりA男が横に吹っ飛んだ。
壁に頭が当たってゴッと音がしてすごく痛そうだった。
俺ポカーン。友達ポカーン。
彼女の方は両腕を横にピーンと伸ばしていた。
どうやら彼女が思いっきり両手でA男を押したようだった。
彼女だけ不機嫌そうに「うるさいー」と言うと
手羽先を皿から取ってもぐもぐしはじめた。
壁のそばでA男はうなっていたかと思うと静かになった。
俺と友達が焦ってA男のそばによると、A男は寝てた。
彼女の横に戻って顔を覗きこむと何事もなかったように
手羽先の骨から取れにくい身と闘っていた。
それを見た友達はげらげら笑っていて、無事にお開きになった。
連投ひっかかって寝てしまいました。すんません。
俺と酔いのさめた彼女は半分寝ているA男をかついでというか
肩を持ってひきずってA男宅へと向かった。
あとA男の家まで50mぐらいのところで、俺はいきなり
A男に首を絞められた。
突然の事にわけもわからず暴れて引きはがそうとする俺。
「彼女は俺のだ!!わかったか!?わかったか!?」
と力を込めながら怒鳴るA男。
息が限界になってきて、本気で死ぬ!!と思った瞬間
ふっと首が楽になり、俺は吐きそうなほど咳き込んだ。
A男を見るとお尻を突き上げたような恰好で、
そのイケメンな顔が鼻の下を変に伸ばして
目は変な上目遣いで、歯を食いしばって…
股間を彼女にうしろからわしづかみにされていた。
「あが…うおおおっ!!!」みたいな声を上げて悶えるA男。
彼女は股間を握ったまま、「ねえ、もう諦める?諦めるよね?」
と力をぐっぐっと入れてにこにこした。
A男は「はい!!はい!!やめて!!お願いやめふじこふじこ」
というような言葉を必死に叫んでいて、
股間を離された後は顔をぐちゃぐちゃにしてぐすぐす泣いていた。
なんだか俺はかわいそうになって背中をさすりながら
家まで送ってやった。
それからA男は俺や彼女に気を遣うようになって
駅でみかけても自分からホームの奥の方に行ってしまうようになった。
友達に聞くとあの後からなぜか
エロゲオタになってしまったらしい。
夜中なのに支援ありがとうございました。
寝てしまってすみませんでした…。
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