02月26

俺がドMになった理由 PART.7

俺がドMになった理由PART.1


俺がドMになった理由PART.2


俺がドMになった理由PART.1?2


俺がドMになった理由PART.3


俺がドMになった理由PART.4


俺がドMになった理由PART.5


俺がドMになった理由PART.6


――寸止めから『次』の機会まで、この間、わずか3日だったのだが、そんな早く
再びチャンスが訪れるなど知りようもなかったので、相当に悶々としていたと思う。
しかも神か、それとも悪魔の悪戯なのか、ちょうどその間にEからまた絵里との
進展について聞かされたのだ。
Eは「どうせお前、驚かないに決まってっけどさ」と、遠慮がちに前置きした後、
先日ついに絵里に口でしてもらったとカムアウトしてきた。
・・・正直ショックだった。常にエロ行為に関してはEを一歩リードしてたのに、
ついに先を越されてしまったのだ。
俺がオーバーに羨ましがると、「え、うそ、お前まだなの?」と、意外そうに言われたので、
ますますショックだった。だがEにしてみれば、圭子にとっくにしてもらってると
思ってたんだろう。
とはいえ、もう少し詳しく話を聞いてみると、確かにフェラはしてもらったが、
絵里も初めての経験だったので、あまり上手ではなく何十分経ってもイケなくて、
仕方ないので最後は手で出してもらったらしい。

「――で、お前の方はやったの?」
「え?なにを?」
「その、絵里のマンコをよ、舐め・・・あ、クンニ」
「え・・・いやぁ、それはちょっとまだ・・・」
クンニには抵抗があるらしい。女の子に口でやらせておいて、自分はやらないとは
何という不心得者だと俺は思った。
俺など相手がフェラしてくれないというのに、自分から喜んでクンニするのに・・・と、
Mである自分に誇りを持ったw
だがイケなかったとはいえ、とにかくフェラを経験しやがったのは羨ましい。
舌や唇でチンコを舐められるというのは一体どんな感触なのか、俺はまだ未経験なのだ。
そして今度は俺が圭子としたエロい事をEに教えたのだが、Eはものすごく羨ましがり、
「フェラなんかしてもらわなくてもさー、お前の方がめちゃくちゃ色んなこと
 やってんじゃん!」と、非難してききた。
確かにそうかもしれないが・・・それはそれ、フェラはフェラである。
それになまじ、あそこまでして寸止めされたのはきつい。この歳ごろのガキがあんな風に
寸止めされれば、セックスのことしか頭になくなるのは当然で、圭子も実に罪な事をしてくれた。

・・・だが、Eとの猥談の翌日、その圭子の方から放課後、家に帰ろうとした
俺をいきなり呼び止めてきたのだ。
圭子はさりげなくクラスの連中の目にあまり触れない場所に俺を連れてゆくと、
日曜日に自分の家に来ないかと言った。
なんでも、明日は晩まで家族全員が留守だという。
「あ、デートの誘いってこと?」
俺はおちゃらけて軽口を叩くと、圭子は鼻で笑った。
「ばーか、あんまりにもあんたが憐れだからだよ」
「憐れって・・・」
圭子の言いたいことは鈍い俺でも分かった。俺があの日から悶々としているのを
よーく見抜いてらっしゃるのだ。しかし、いくらなんでも憐れ呼ばわりはひどい。
「どーせエロいことばっか考えてんでしょ?」
圭子はニヤッと笑った。その”エロいことばっか”という言葉をそのまま具現化したような、
とんでもなくエロい笑いだった。
その顔を見ただけで俺は・・・

「おーい」
圭子が笑って俺の股間を指差す。俺は反射的に手で隠したがむろん手遅れだ。
「ばーか」と、笑いながら圭子は盛り上がった俺の股間を軽く蹴り上げきたが、
結局この時はそれ以上なにもしてくれず、「ホント憐れすぎ」と、もう一回
言っただけだった。
しかしこの際、なんと呼ばれようと圭子から誘いをかけてきた、いや、かけてくださったのは、
光栄と思うべきに違いない。
ひと口にサドだの女王だのといってもいろんなタイプがあると思うが、元来、気が短い圭子は、
放置プレイ系には向いてなかったのが幸いした。
しかも今度は・・・朝からほとんど一日中!
俺は明日の事を思うと体が浮き上がりそうなほど、楽しみで楽しみで楽しみで、
空だって飛べそうな気がしていたほどだったが・・・ややあって一時の興奮が収まり、
外に出て真冬の風に吹かれると、ふと冷静になった。
というより、冷静にならざるをえない残念な思い出が、つい一昨日あったばかりだったからだ。

・・・また挿入前に何発もイッて力尽きたらどうしよう・・・俺の不安はこの一点だ。
いくら一日中たっぷり時間をかけられるからといっても、体力の限度というものがある・・・
一昨日の数時間で3発はかなりハードで、次の日はとてもオナニーできるほど性欲が
湧かなかった。たとえ一日中でも、5発も6発もやれる自信などない。
仮にやれたとしても、いかに相手が圭子とはいえ、女体に対して感じるエロスが
半減してしまうだろうし、そんな精神状態ではもったいないと思うのだ。
なんと言っても・・・そう、なんと言っても、(うまくいけば)初体験なのだから!
いっそ圭子ん家に行く前に暴発防止の為に一発抜いておくかと思ったが、あまり意味が
なさそうなので、それもやめた。
――というか、あれこれ考えるのも、とりあえずやめることにした。
考えてみれば、もし圭子が明日もまだ本番をさせてくれるつもりがないのなら、
挿入前に本気を出されて、あっさりイカされておしまいだと言うことに気付いたからだ。

――そして翌日の朝。
いつも日曜といえば早くとも10時起きだったので、緊張のため7時に起きてしまった俺を
母親は訝しがっていた。
とはいえ、圭子に11時頃に来てと言われていたので、かなり無駄な時間を潰すことに
なったのだが・・・
やがて10時半をまわった頃、俺は「友達の家行く、ヒルメシいらねーから」と、親に言って、
自転車で圭子の家まで20分ほどかけて行った。
中にいるのは圭子ひとりのはずだが、一応、門柱についてるインターフォンを押した。
が、しばらく待っても中からの反応はない。
念の為もう一回押してみたが、やはり反応はない。
まさか今日のこと忘れて出かけやがったのか・・・?
いや、もしかして庭にでも隠れてワッとおどかそうと・・・俺は思わず庭を見まわしたが、
人の気配はない。
やはりどっか行ってしまったのかと不安になり、俺は門を勝手に開けて玄関前に向かった。
ドアノブを回してみると、ガチャッとあっさりドアが開いたので驚いた。

が、そのまま中に侵入するのはさすがに躊躇われたので、中に首だけ突っ込んで、
「ごめんくださーい、誰かいますか」と屋内に向かって呼びかけた。
が、屋内は一階も二階もシーンとしていて、相変わらず反応は無い。
さてどうしようか。鍵が開いてた以上、本当に留守なのかどうなのかもわからない。
もしかしたら強盗が侵入していて、圭子は監禁されていたりして・・・などとテレビの
観過ぎな妄想が広がった。
しばし考えたのち、とりあえず入って、圭子の部屋だけでも調べてみようと思った。
――はっきり言って不法侵入以外の何物でもない。
しかし、田舎町特有のそんな細かい事をあまり気にしない気風で育っていたのと、
(夏休みなど俺の家に勝手に近所のガキがあがり込むなどよくあった)もし誰かに見つかっても、
学校の同級生なんだし大して問題にはならないだろう・・・と、腹を決めて、靴を脱ぎ、
屋内に侵入した。
それでも多少は神経を払いながら、そっと二階にあがり、圭子の部屋の前につくと、
俺はドアを軽くノックした・・・反応なし。
やっぱいないのかなと思い、ドアを開けてみると・・・・

「!!」
俺はまずギョッとなり、次にドキンと心臓が高鳴った。
なんと圭子はベッドですやすやと安らかに眠っていたのだ。
ひょっとしたら時間早すぎたか?と、部屋にある壁時計を見た。だが既に約束の11時は
まわっていた。
(なんだよ、寝坊かよ)
俺はホッとして、急に力が抜けた。
別に約束の時間になっても寝こけてること自体にはそんなに腹は立たない。俺は自分が
ルーズな分、人のルーズさにも寛容な性格だった。
だが俺にしてみれば、今日のことを考えると昨夜は緊張してあまりよく眠れなかったのに、
圭子にとっては昼近くになっても爆睡できるほど大したことじゃないのか・・・そう思うと、
ちょっと切ない。
しかし考えてみれば、圭子はかつて毎日のようにSEXしてた頃もあるのだから、
今日が別段、特別な日ってわけでも無いのだろう。

俺がベッドの上で寝息を立ててる圭子を何気なく見つめてると、節操のないことに、
さっそくちょっとムラムラしてきた。チンコが反応するほどではなかったが、
とりあえずリビドーのスイッチが入りかかった。
寝ている無防備な圭子は、いつもの高飛車で傲岸不遜のそれとは違い、歳相応の可愛らしい
女の子のようで・・・いや、それは言い過ぎか。だが少なくとも起きてる時より、
あどけなさが5割増しといったところだった。
とにかくこんな機会はあまりないよなと思って、眠ってる圭子を、ほのかにムラムラしつつ、
しみじみと見ていると、やはり睡眠中とはいえ何かの気配や視線を感じるものなのか、
圭子は軽く寝返りをうって俺の目線を外したと思うと、首をこちら側に向けてきた。
そしてゆっくりと、まぶしそうに目を開いた・・・。
「――・・・・・・」
当然、俺は心臓が止まりそうなほど驚いたが、この場から逃げ出すのもおかしいので、
ただそのまま立ち尽くすだけだった。
「・・・・・・ん・・・・」
圭子はぼんやりとした目つきで俺を見ているが、まだ誰だと認識できてないらしい。

「ん・・・誰?お父さん?」
(誰がお父さんやねん!お前よりも背ェ低いだろ!)
やがて圭子も意識の焦点があってきたらしく、やがて唐突に目を大きく見開くと、
驚くほどの勢いで、バッと上半身を起こした。
そしてギョロリとした目つきで、俺を見つめてきた。
「・・・・・・W・・?」
「・・・よう」
俺は片腕をあげ、なるべく軽さを装って挨拶してみた。
「・・・え・・なんで、なんで、ここにいるの・・?」
圭子はまだあまり意識がハッキリしていないような口調で問い掛けてくる。
「いや、だってもう11時過ぎてるし、でもチャイム押しても誰も出てこねえし」
俺はあわてて早口で説明する。
圭子はまだ眠そうな目つきで、壁時計を見た。
「あ・・・ホントだ。もうこんな時間・・・」
そう言うと圭子はベッドからゆらりと立ち上がった。

そして口に手をあてて軽くあくびする。
俺はそんな圭子の様子を見つつ、怒ってなくてよかったと思い、ホッとしながら
あらためて彼女を見ると、結構かわいい感じのパジャマを着てる事に気が付いた。
圭子ならばもしかして寝る時にスケスケのネグリジェでも着かねないという
イメージがあったが、さすがに家の中では普通の子供向けの寝巻きなんだなと、
ちょっとホッとした。
しかし、そのスタイルの良さとは相当ミスマッチになっていて、子供向けのパジャマに、
あの巨乳が堂々と盛り上がってるために、違和感からくるエロスがある。
そして寝起きのためにやや乱れた襟元がまた・・・・
「――あんたなんで勝手に入ってきてんのよ!!」
エロ視線による観察は、先程とはうって変わって金切り声となった圭子によって
中断させられた。
え?え?今、説明したじゃん?怒ってなかったじゃん・・・?
「いや、だから、誰も出てこないから」
「だからってさぁ!なに考えてんのよ!やってることドロボーじゃん!」

ようやく圭子は完全に目が覚めたらしく、怖い顔つきをして俺を睨みつけてきた。
だが、さすがに動揺しているのか、それとも寝顔という隙を俺に見せてしまったことを
恥じているのか、いつもの俺をじっくりいたぶるような余裕はない。
だが圭子のえらい剣幕に、とにかくどうしようか、なんて釈明しようか・・・と、
俺は内心でオロオロしていた。
そして苦し紛れに出てきた言い訳は・・・
「・・・いや、だから、もしかして強盗がいて、お前がカンキンされてたら
 どうしようかと思って」
――やはり俺はアドリブ力皆無であった。
「・・・だって、それに、11時過ぎてたし、約束したじゃん11時・・・」
俺は約束の時間である「11時」を過ぎてたという部分を、唯一の免罪符とばかりに
必死に強調してつけくわえた。
圭子は今度は完全にはっきりと目を覚ました表情で、あらためて壁時計をまた見た。
「いつもは時間守るほうじゃん、おまえ。・・・だから・・・家ん中で
 なんかあったのかなって・・・ブツブツ」

俺が必死に言い訳し続けると、効果があったのか、単にあほらしくなったのか、
圭子は少し表情を緩めると、ふっと息を漏らしてベッドに腰掛けた。
「ばーか」と、圭子はいつもの口調で言って、また俺を軽く睨んだが、声や表情からは
怒気が薄れかかっていたので、俺は内心胸をなでおろした。
「・・・寝てる時にヘンなことしなかったろーね?」
「しねーよ」
「だね、あんたにそんな勇気ないか」
逆襲とばかりに圭子は揶揄してくる。
「おまえ、寝坊すんなんて珍しいな」
俺はとりあえず話題を逸らした。だが何事もきっちり屋の圭子にしては寝坊は珍しい。
「・・・昨日、わりと遅くまで起きてたから」
「え、なんで?夜、眠れなかったとか?」
「そんな感じ」
圭子はサラッと短く答えたが、口調に、さっさとこの話を終わらせたい的な、
焦りらしきものがわずかにあった。

まさか俺と同じように、緊張して眠れなかったとでも・・・
俺はつい衝動的に問いただしたくなったが、どうせ正直に答えてくれるはずも
なかったのでやめた。
「とりあえず朝ゴハン食べよっかな」
「もう昼メシだろ」
「あ、そうか。あんたはどうする?」
「朝は家で食ってきた。昼は・・・まだいいや」
「あ、そ」
妙に所帯じみた会話の後、圭子はさっさと一人で一階の台所兼食堂に降りていった。
残された俺は圭子がメシを食い終わるのを待つ間、今日の展開は一体どうなるか、
どうすればいいか・・・スケベ心100パーで懸命に思案を巡らせていた。
とりあえず、いきなり『やらせろ』と出るのはダメだ。
昨日の学校での会話からして、とりあえずエロいことは期待できそうだが、圭子もあれで
デリカシーの無い奴を嫌うので、がっつくような態度は厳禁だ。

やっぱりいつものように向こうから仕掛けてくるのを待つしかないのか・・・しかし、
今日こそは本番を・・・それには俺の方から何か仕掛けないとだめなんじゃ・・・・
攻撃は最大の防御と言うし、今日は多少強引に主導権を自分から取りにいかないと、
また前の二の舞になるかもしれない・・・
などなど、昨日は一度諦めたことを、それも現場で考え始め出したが、やっぱり子供の悲しさ、
何も思いつかなかった。
やがて下でメシを食べ終わった圭子が戻ってきた。そしてまたベッド腰掛けると、
「ふぁっ」と、軽いあくびをもらした。
「・・・ま?だ眠いなー・・・あ、そうだ」
圭子は少しわざとらしく言葉を切ると、チラッと俺を見ながら言葉を続けた。
「お風呂入ってこよっかな」
「・・え、風呂?」
「そ、目覚ましの朝のお風呂」
「だから昼だろ」
「よし、そうしよっと」

圭子は言うが早いが立ち上がった。
そして床に座ってる俺を見て、悪戯っぽくニヤリと笑った。
「のぞくなよ」
「のぞか・・・」
反射的に『のぞかねーよ』と言い返そうとしたのだが、ふと、なんだかワンパターンな
反応だと思い、何か逆に圭子を驚かせるような事を言えないかと思って、途中で口を閉じた。
「・・・・」
「なに?のぞくの?」
圭子はニヤニヤ笑う。いっそ『うん』と、言ってやろうかと思ったが、それも結局、
圭子の想定の範囲内な気がする・・・どうしようかと考えてるうちに、なんだか頭が
ごちゃごちゃしてきた。とにかく圭子一人を風呂場に行かせてはつまらない展開だ。
「・・・なら、俺もフロ入りてーんだけど」
「はぁ?」
圭子は怪訝そうな表情になった。それはそうだ。言った俺自身も何言ってんだと思った。
しかし俺のスットロい頭の回転では、とりあえず俺もお風呂にお近づきになるには、
これしかないと、あわくって咄嗟に口をついて出たのだ。

「・・いや、だから俺、昨日、風呂に入り損ねてさ。汚いまんまだと悪いじゃん」
これはウソだ。今日の事を考えて、昨夜は念入りに金玉の裏から肛門まで洗ってきた。
しかしとりあえずそうとでも言うしかない。
「なによ、まさか一緒に入ろうとか言いたいの?」
圭子はニヤッと笑った。余裕ある表情だったが、ここで『うん』と言うと、たぶん意地悪して
ダメと言いそうだった。長い付き合いだからそういう気配は読める。
「いや、そうじゃねーけど・・・」
俺が仕方なく一歩引くと、圭子も笑いを引っ込めて少し思案する表情になった。
「――じゃ、あんた先入ってよ。シャワーだけでいいよね?」
「俺が先?なんで?」
「あたし、湯船にも入りたいんだもん」
「入ればいいじゃん」
「あたしが先に入ると、あんたが湯船で何するかわかんないからヤダ」
「はぁ?」

俺は圭子が何を言ってるか、一瞬、意味がわからなかったが、直後に思いあたった。
そういえばコメディ系のエロ漫画で、女の子の入った湯船の湯を身体になすりつけたり、
あげくに飲んだりする変態を見たことがある・・・
「・・・お前、まさか、俺が変態みたいなコトすっと思ってんの?」
「思ってんの(笑)」
圭子はからからと笑った。
さすがにムカッときた。俺はそんな趣味はなかったからだ。
俺はM精神を除くと、裸やパンツのように実体的なものが好きで、そんな間接的なエロスには
興味がない。
女の子のリコーダーを舐めるといった、よく聞く話もまったく興味がなかった。
「やんねーよ!」
「どっちにしてもさー・・・自分が入った後のお風呂を人に見せたりすんの、あたしヤダ」
圭子は急にマジな表情になって、そんな事を言い出した。
やはり俺には理解できなかったが、これは女特有の潔癖さというものだろうか?
そういえば俺も自分のしたウンコを人に見られるのは嫌だ・・・なんて口にしたら、
圭子にぶん殴られるだろうが、根は案外同じようなものかもしれない。

しかし先に入る事を拒む理由もないので、俺は素直に従うことにした。
「お風呂場の場所、わかるよね?」
「あー、たぶん。下だろ?」
「タオル、脱衣所の水色の使って。弟のだから」
「オッケー」
今度は俺が一人で圭子の部屋を出て、一階に降りていった。
そして台所の隣の脱衣所に行き、ちゃっちゃと全裸になって、風呂場に入った。
なんだかとても無意味なことをしてるような気がしつつ、一応はシャワーを出して
頭からザブザブ浴びた。
そして風呂の腰掛けに座り込んで一息つくと、やっぱり先に入ったことを俺は後悔しはじめた。
圭子が先に入ってる間に俺が全裸で突入して、『やっぱ俺も一緒に入る』なんてカマすのも
面白かったかもしれない・・・。
逆に、このまま全裸で二階に行って、「やっぱお前も一緒に入らねえ?」なんて、
カマすのも・・・出来るはずねーよな。
そんな虚しい妄想をしていると・・・いや、その妄想を越える信じられない現実が、
今、ここにやってきた―――

コンコンコン・・・
風呂場のドアを叩く音がしたので振り向くと、曇りガラス戸の前に人影が立ってる。
俺は一瞬ドキッとなって、腰掛けから立ち上がったが、むろんそれは圭子以外にありえない。
「・・なに?なんだ?」
「やっぱあたしも一緒に入る」
え・・・妄想の中の俺のセリフを、圭子がそのままそっくり言ったかと思うと、
俺が何も言い返す間もなく、ガチャリという音がして・・・・圭子が・・風呂場に入ってきた!
「!!―――・・・・・」
俺は開いた口がふさがらなかった。しかも圭子は――いきなり全裸だった。
3日前に見たのと同じく、形のいいおわん型の巨乳に、ひきしまったウエストによる、
子供離れした見事なくびれ・・・そして、黒々と太いヘアの道が走っている股間・・・
圭子が脱衣所と浴場の境目にある段差をスッと降りて、俺に一歩近寄ってきた。
「・・・・・」
「あーらら、もぉ・・・(笑)」

一瞬だった。目の前、至近距離で圭子のオールヌードを見た途端・・・俺の股間は
凄まじい速度でムクムクムクと起き上がり、あっという間に限界まで反り返ってしまう。
もちろん変化の一部始終を目の前で圭子に見られた。
「チンチン大っきくすんの早ぇ?よ(笑)。新記録じゃないの?」
「いや、だってよ・・・ハダカだし」
「あ、そうか、先にハダカ見せたげたの結構久しぶりかな?」
そういえば、圭子の全裸を見て勃起してしまったのは、考えてみると久しぶりだ。
これまでは半裸だったり、水着か下着姿だったり、昨日など顔だけだったり・・・
「ひと目でムクムクって、昔とおんなじ(笑)」
「お前だって昔とやってること同じじゃん」
普段は意地悪して見せないようにガードするのに、こちらの不意をついていきなり
大事な部分を露出して驚かせるのは、圭子の昔からの得意技だった。
「ほら、座んなよ。洗ったげるからさ」
わざとらしいほど親切な申し出だが、もちろん何かウラがあるのだろう。しかしとりあえず
俺は素直に従い、また腰掛けに座った。

やられた・・・とにかく俺が何でもいいから圭子の想定の範囲『外』に出ようとした事を、
圭子は見抜き、その上をゆく意外な行動に出たのだ。
自分が入った湯船を見られるのがイヤだと言うのが、本音だったのかウソだったのかは
分からないが、とにかく俺を先に入らせて、こうして驚かせてやろうと咄嗟に
計画したに違いない。
女王は下僕が自分のコントロール外に出るのを許さないものなのだ。
もちろんこの状況が嬉しくないはずがない。だが、結局また主導権は取れなかったのだ。
「あたしとお風呂入るチャンスなんて、これっきりかもよ」
圭子はスッと髪の毛をかきあげながらニッと笑い、惜しげもなくセクシーな身体を目の前で
披露してみせた。いきなり全裸はやはり強烈だ。
そして手にした手ぬぐいに石ケンをこすりつけ、座った俺の背中を流し始める。
背中が終わると、そのまま背後から腕をまわし、俺の首から下へむかって
泡立てた手ぬぐいを滑らせてゆく・・・
「・・・なんで後ろから洗うんだよ」
「別にいいじゃん」

圭子は俺の身体の前面部を、肩越しに腕をまわして洗いつつ、だんだんと俺の背中に
身体を寄せていった。
やがて二つの豊かな乳房が俺の背中にピタッと密着する・・・。
「今、W、ピクッって体動いたっしょ。かわい(笑)」
「・・・・・」
「んじゃ・・・」
「!」
大胆にも圭子は、背後からの手でギンギンに硬直しっぱなしの俺のチンコを、指でクイッと
つかんできた・・・いや俺のサイズだと、つまんできたと言うべきか。
「この可愛いのも洗ってあげよっか(笑)」
「・・・・・・いい、自分でやる」
「あっそお」
圭子は拍子抜けしたように答えると、あんがい素直に手を離した。
確かに洗ってもらうのも悪くはないが・・・圭子のことだから、その際にどんな「悪戯」を
してくるかわかったものではない。

そしてそれが原因で「お漏し」してしまうようなことがあったら・・・さすがにまだ
一発目には早すぎる。「弾丸」は限りある貴重なものなのだ。
とにかく、ここはまた主導権を取らなくては・・・
とりあえず俺は圭子から手ぬぐいを受け取り、チンコを皮までむいて自分で洗った。
一応は真性でなく仮性だ。ちゃんと皮が剥けないとセックスできないと聞いていたし、
チンカスが溜まってフケツだと女の子に嫌われると聞いていたので、6年になってからは
皮を剥く訓練を時々していた。だがまだ日が浅いので刺激には弱い。
「包茎チンチンはちゃんと洗わなきゃねえ(笑)」
圭子はからかうように言ってきたが、俺はこの時はまだ包茎と言われる事について、
それほどのコンプレックスも、それにともなうM的快楽もあまり無かった。
なぜなら周囲の同級生も大半が同じだったからだ。毛が生えてる奴はちょっといても、
皮がむけてる奴はそうはいない。勃起しても同様だろう。
・・・だがその例外の同級生を知ってるのが圭子なのだ。
「男子ってさ、ムケてないと洗うの面倒だよね。だから花谷は楽だったね(笑)」

今日もまた圭子は花谷の名前を出して、俺を精神的にいびってくる。
しかも奴と一緒に風呂に入った事あるのを言外にバラしてやがる。
おそらく仲良く洗いっこでもしたことがあり、奴のムケチンを見て、俺のようにかっこ悪く
包茎チンポを皮むき洗いする必要が無い事を知ったのだろう。
やがて洗い終わった俺が手ぬぐいを濯ぎ始めたのを見て、また圭子がクスクス笑い出した。
「え、もう洗い終わったの?はっやー。やっぱ、あんたのって小っさいからすぐに
 洗い終わっちゃうんだ(笑)」
不意打ちの裸で襲来からこのかた、完全にイジメモードだ。
「そんなの誰でも大して変わらねーよ」
「そうかな、花谷はちょっと時間かかったよ。フツーの時から大っきいから!」
圭子は親指と人差し指を開き、俺のチンコの倍くらいの幅を作って、花谷のナニのサイズを
指し示して見せる。
とはいえ、いくらチンコの大きさに差があっても、洗う速度にそんな差が出るはずもなく、
単にまたチンコのサイズを比較して俺をいびってるだけなのだ。

しかし今日ばかりはこのままやられっぱなしではいけない。
「んじゃ、今度は俺が洗ってやるよ」
言うが早いが、俺は浴場にあった別の手ぬぐいを手に取り石ケンをつけた。
「あたし、昨日の夜もお風呂入ったしさ、頭パッチリさせたいだけだから
 別に石ケンで洗わなくてもいいんだけど・・・」
圭子がそんなことを言ったが、俺は聞こえないフリをしたまま圭子の背中を流し出した。
「シカトかよ」
圭子は苦笑したが、特に怒ったり、やめさせようとはしなかった。
俺は背中を風のようにこすり終わると、次はお尻を洗い出した。
「でけぇなー」
「ばーか」
圭子のおしりも胸に負けず劣らず発育がいい。身長は絵里より小さいくせに、
胸のみならず、お尻の大きさでも勝ってるのだから、やはりスタイル抜群だ。

そしてお尻が終わり、その下、腿の裏やふくらはぎを申し訳程度に2回ほどこすると、
いよいよメインディッシュである前面部に回りこむ。
まずは首に鎖骨、そしていよいよ胸・・・俺は手ぬぐいを乳房にあてがい、軽くこすった・・・
むろん、どさくさにまぎれて何度もタッチした。
「ちゃんと洗えよ」
圭子は抗議しつつ、顔は笑ってる。
俺の方は興奮がどんどん高まってゆき、すでに吐く息がかなり荒くなってきた。
「・・・・・」
「ほら、触ってばっかいないで、ちゃんと洗いなよ」
圭子は一歩近寄ってきて、自慢のおっぱいをぐいっと俺の前に突き出してみせた。
今までよりさらに至近で、揺れる巨乳と深い谷間を俺は覗き込む・・・
「ちんちん、プルプルしてる(笑)、大丈夫なんでしょーね?」
大丈夫なわけがない。早くも理性が弾け飛ぶ直前だった。だがここで理性を捨てて、
女王に飛び掛るわけにはいかない・・・いや、出来ないように俺は調教されてるのだ。
俺は息をハアハア言わせながら、ゆっくりと振るえる手で乳房をこすり出した。

そんな俺の努力を・・・もちろん洗う努力ではなく、理性を押さえる下僕精神・・・を、
認めたのか、圭子は先ほどよりやや優しい声で語りかけてきた。
「なんかもう・・・我慢できないんでしょ?」
「・・・・・」
そのとおりだった。いくら受けが主体の俺でも、ここまで挑発されては理性がもたない。
まして今日はまだ未発なのだ。
「――いいよ、来なよ(笑)」
圭子は両腕を広げて、挑発的な表情をしつつ俺を受け入れる姿勢を見せた。
女王のご許可を頂き、俺はいてもたまらず手ぬぐいを放り捨て、そのまま圭子の胸に
顔を埋めた。
そのまま俺はまるで、じゃれる子犬のように圭子の胸の中でがっついていたが、
意識下でこのままではいつもと同じだという警告があったのか、もっと自分から色んなことを
しなければと思い立ち、まずは舌を使って圭子の乳首を軽く舐めはじめた。
そのまましばらく舐めたり吸ったりを続けたが、前のように圭子はくすぐったがってるだけで、
性的に感じてるといった感じではなかった。

「あんたのって赤ちゃんと同じなんだよねぇ」
「お前、赤ちゃんにおっぱい吸わせたことあんのかよ」
「ばーか、何の技もないってこと」
技・・・前も言われたが、やっぱり俺にはそのテの知識がない。となれば、いろいろ
自己流で試してみるしかないと思った。
以前、レンタル屋の成人コーナーにこっそり侵入して見かけたエロビデオ(もちろん
借りれるはずはない)の、『全身舐め』・・・ナントカというタイトルから連想して、
とりあえず胸からお腹へと、徐々に舌の動きを南下させていった。
そしていよいよ股間に達しようとした時、圭子は「疲れるから座るよ」と言うと、
バスタブの蓋の上に腰掛けた。
そしてなんと自分から股ぐらを開き、ニヤッと笑った。
口にこそ出さなかったが、もちろん女王による言外の命令は「なめなさい」以外の
何物でもない。
俺はかがみ込んで膝をつくと、そのまま圭子の股間に顔を埋めこんだ。
すでに大人と大差の無い、毛深い股間を俺は必死に舐めつづけ、圭子はご褒美とばかりに
俺の頭を撫でてくれた。

圭子のあそこにひたすら舌で奉仕する・・・これだけでも幸せだったが、
今回ばかりは何かプラスアルファなことをしなければ進展がない(と思い込んでる)。
なので、俺は前回に少し学んだ、舌と一緒に指を使う技を試そうと思った。
俺は左右から腕を伸ばし、両手の指を圭子の膣の入り口へと浅く滑り込ました。
「あ、またナマイキなことしてる」
圭子は笑ったが、軽く驚いている口調だった。
(これがクリトリスってやつか?)
俺は膣内の入り口にある『豆』を見て、頭の中の乏しい知識と照らし合わせた。
3日前のクンニ時にもおそらく見たはずなのだが、あの時はただただ夢中で覚えていない。
とりあえず俺は指で軽く撫でたりしてみた。続いて舌先で軽く触れてみる。
そんなことをしている最中、いや、その少し以前から圭子のあそこがだんだん湿っぽく
なってきていて・・・やがて液体がどんどん滲み出てきた。
濡れはじめてきてる?・・・これはやはり自分のやっていることは正解なのかと思い、
俺は頭上の圭子を見上げたが、顔から例の余裕の笑みが消えていて、無表情になっていた。

どういうことなのかと思いつつも、さらにクリいじりを続けると、圭子は何か貧乏ゆすりのように
足をカタカタさせ始めた。
オイオイなんなんだ・・・俺は圭子の反応が気になって仕方無い。嫌がってるのか、
別に悪くないのか、どっちなんだ。
だが圭子の性格からして、不快なら不快だとハッキリ言うだろうと思い、俺はクリいじりを
続ける事にしようとした――が、その時、唐突に圭子がバスタブの上から腰を上げると、
そのまま下方の俺の上に抱きつくようにのしかかってきた。
「あ・・・」
何もリアクションする間もなく、圭子はいきなり俺の唇を奪うと、当然のごとく舌を
入れてきた。
なすすべもなく風呂場の床に仰向けひっくり返った俺に対して、圭子はマウントポジションを
確保してきた。
圭子の表情はいつもの余裕を取り戻している。

「やっぱ下手だよねえ、あんたって」
やはりこのクリいじりも不評だったということか・・・しかしこの時、圭子の声が
いつもよりも微妙にうわずっていた事に俺は気づかなかった。
「ちょっとお手本みせたげるよ」
圭子はそう言うが早いが、いきなり俺のあごの裏を舌でぺろりと舐めてきた。たまらず俺は
全身がゾクゾクしてしまう。
そして次に首筋からスーッと舌を南下させ、前に一度やったように、俺の乳首をひと舐めしてくる。
気持ちいいのとくすぐったいのが入り混じって、俺は思わず声を出してしまった。
「女の子じゃないんだから、おっきな声出すなっての(笑)」
「・・・お前なんか・・・女なのに出さないじゃん」
「あんたがヘタクソだから出ないんだよ」
圭子はあまりな直球をかましてくる。だがこの言葉の中にも後の展開の伏線はあったのだ。
そして圭子はその後、数分にわたって俺の乳首を執拗に責めてきた。
もちろん俺はその間、声をあげて悶え続けさせられた。半分は性的快楽というよりも、
単にくすぐったいだけだったので、くすぐりに弱い俺にはほとんど拷問だった。

「ホントはさー、これ(乳首責め)しながら、チンチン手でしごいたげるんだけど、
 あんたにそれしちゃうと、すぐに出しちゃうからねえ(笑)」
圭子はまだ触れられてもないのに、先汁を漏らし始めてる俺のチンコを指で軽く撫でた。
ホントは・・・っていうのは、要するに花谷にかつてやっていたってことか。
だがこんな事をされながら、声も射精も我慢できるなんて、俺には信じられなかった。
だが花谷の名前が連想されたせいで、俺の心にも多少は火がついた。
圭子が舌を止めた隙をついて、俺は脱力した上半身を無理矢理起こすと、上にいる
圭子にガバッと抱きついた。
「おっ」
圭子は意外そうな表情になったが、俺は構わずそのまま膝を曲げて立ち上がり
圭子を抱き上げるように床から引っ張り上げた。
寝技ではいいようにやられるので、とりあえず立ち技に移行しようとしたのだ。
圭子はとりあえずお手並み拝見とでも思ってるのか、抵抗せずに俺に引っ張られたまま
立ち上がった。

俺たちはそのまま数分、ディープキスしながら、お互いの身体を触りあった。
俺は圭子の胸や股間をキスしながらまさぐるという『高等技術』を、果敢にチャレンジし、
ようやく同時作業のコツを掴み始めた。
圭子もキスの合間に俺の顔や首筋の各所を舐めてきたが、肝心の俺の股間には手を伸ばして
こなかった。だがこれは焦らしなどではなく、そんな事をしたらあっさりコトが
終わってしまうので、ハンデのつもりで手を出さないのだろう。
だが圭子の方もそれなりにエキサイトしてきてる・・・ように見える。
それが確信に変わった時、これまでどちらかというと俺の攻撃を横綱相撲、いや女王相撲で
受けて立っていた圭子が攻めに転じてきた。
それはいきなりではなく、じょじょに俺の攻めパターンが少なくなってきた所を
突いてくるような巧妙さで、気がつけば俺はまた乳首を舐められていた。
だが今度はそこばかりを攻めるのではなく、そのまま南下してゆき、気がつくと
圭子は俺のへその辺りまで頭を下げていた。
そして、すでにすぐ顔の至近にある俺のチンコを、指でツンツンつついてきた。

「なんかもう濡れまくってるじゃん。やっぱ女の子みたい(笑)」
「・・・・」
「あーあ、包茎ちんちんクチュクチュ言ってる(笑)」
それは皮の中のカウパー汁が泡立つ音で、俺にも聞こえた。自分の器官が出した音でありながら、
なにか生々しいエロさがあった。
圭子は俺のチンポの先っぽを、それほど刺激を与えないように、ソフトタッチでいじって、
先汁が泡立つのを楽しんでいたが、やがてその顔つきがさらにエロさを増してきて、
さりげなく顔をさらにチンポの先に寄せてきた。
まだ皮で遊ぶつもりなのか・・・と思ったその時、目の前で信じられない事が起きた。
圭子はチンコの根本に指をあてがったと思うと、その先っぽをぺろりと舌で
ひと舐めしてきたのだ。
――全身に電流が走った。圭子が俺のチンコを、ついに・・・
「・・・うそ、まじ・・・」
圭子は俺を見上げてクスリと笑ったかと思うと、今度はおもむろに先端を・・・
ぱっくり口にくわえてきた!

そしてすかさず唇をすぼめて、くちゅくちゅと亀頭を上下にしごきたててきた。
さらに手の指も同時にサオを上下に動かしている。
(うわ、圭子がフェラしてる・・・まじで俺にフェラしてる!)
この何度も夢に見て、妄想しまくっていた光景が、ついに眼前で実現してるのだ。
しかもこれは、ちょっと口で弄んでみるといった類ではなく、指まで使用している、
明らかに本気な・・・このまま一気に射精をさせてしまおうとしているフェラだった。
そして妄想の中のとおりに圭子のフェラは抜群の技術で、亀頭をくわえる唇の締め方、
上下に扱く動きのスムーズさ、からみつけてくる舌の動きの巧さと、他に経験はなくても
相当に上手な部類なのが分かる。
長じて他の女によるフェラを経験しても、この時の圭子より上手だったのは
そうはいなかったので、やはり性技に関して圭子は天性の才能があるのだろうが、
それは花谷によって鍛えられたのは間違いない・・・。
・・・そしてそんな巧みなフェラ攻撃に、俺が長い事もつはずもない。

手コキだと圭子が本気を出せば10秒、頑張っても20秒くらいしかもたない俺だったが、
この時は初フェラの興奮もあって、おそらく咥えられてからわずか5秒ほどで
一気に射精感がこみあげてきた。
「やばい、出る!」
このまま口の中に出してしまうと圭子が怒るんじゃないかと思い、警告のつもりで
言ったのだが、聞こえてるはずなのに圭子は一向に口を離さそうとせず、
とどめとばかりに唇の速度を上げてくる――・・・
「つっ!」
俺は軽くうめき声をあげ、そのまま圭子の口の中で勢いよく本日一発目の精液が
ぶちまけられた。
一発目なのでやはり量は多いが、圭子はまだチンコから口を離さず、全部中で受け止めている。
やがて射精が終わるとようやく圭子は俺から離れた。
そして軽く喉をゴクッと動かし、精液を飲んだようだった。だが全部飲みほしたわけではなく、
軽く味見した程度の量のようで、後はそのまま排水口に吐き出してしまった。

「・・・やっぱセーシって誰のでも同じような味なんだなー」
圭子は冷静な口調でそう言って、蛇口からお湯を出し、手ですくって口に入れると
うがいを始めた。
誰のでも・・・果たして俺は何人目なんだろうか、などと思いつつ、初フェラの感慨と
射精した後の脱力感で、俺はそのまま床に座り込んでしまった。
「――で、どうだった?初めての(フェラの)ご感想は?あ、でも、ほんの5秒くらいで
 出ちゃったから分かんないか」
圭子はにやにやしながら聞いてくる。
「・・・あったかくて、柔らかかった」
さらに『ぬめぬめしてた』と、言おうと思ったが、やめといた。
「どうせすぐイッちゃうと思ってたけどさ、マジでほんの5秒くらいだったねー(笑)」
圭子は例のごとく俺を小馬鹿にしつつ、終戦とばかりにシャワーの栓をひねって、
身体に浴びせ始めた。

そして「ほれ」と言って、俺のチンコの先にもシャワーをかけてきたかと思うと、
圭子がいきなり手を伸ばして縮んだ俺の包皮をむいて、手でこすってきた。
先についた精液は簡単に落ちたが、チンポの先が射精直後で敏感になっていたため、
その刺激で俺が体をよじらせるのを見て、圭子はクスクス笑った。
「やっぱ(刺激に)弱いねー。もっと我慢しろよ。5秒は早すぎ?」
「お前が上手すぎるんだよ」
俺は言い訳とはいえ素直に誉めたので、圭子もまんざらではないと言った顔だったが、
口にした言葉はやはり厳しかった。
「いーや、たとえばさぁ・・亜希とか絵里とかにされても、あんたはすぐ出しちゃうに
 決まってるし」
・・・否定できない。初心者の絵里はともかく、亜希は実践経験が豊富なので、
圭子ほどでなくてもあっという間にイカされてしまうだろう。
絵里の名前が出てきたので、俺はついでとばかりに、絵里が先日初フェラを敢行したことを
圭子に話してみた。

「・・あ、そう。ついに絵里もやったかぁ・・・」
圭子は感慨深そうな表情になった。まるで娘の事を気にする親のようだ。
「でも(Eが)イカなかったってことは、お前が特別に上手いってことだよな」
「Eがあんたほど(刺激に)弱くないからだって。絵里だって初めてじゃ、まだ下手に
 決まってんじゃん」
なら俺だって下手でも仕方ないじゃん、と言いたくなったが、無駄なのでやめといた。
「――それにあたしだって、最初からちゃんと上手くやれたわけじゃないし」
やはり自分は上手だと自負してるのか・・・確かにあのフェラはどこをどうすればいいか、
ツボを心得ている、自信に満ちたものだった。
「絵里だって回数重ねれば上手くなってゆくだろーね。あたしも・・・」
圭子はここで急に言葉を切った。そしてシャワーを浴びながら俺の方を振り向いた。
俺はもう全身洗い終わったので、先に風呂場から出ようと思っていたのだが、
圭子の表情が明らかにまた何か、俺をいびるネタを思いついた邪悪な表情をしていたので、
その場から動けなくなった。

「――あたしも花谷ので練習させられたからね」
ニヤッと圭子は笑う。その態度はむしろ誇らしげなほどだ。
「・・させられた?」
した、ではなく、させられた、なのが引っかかる。
「そう。あいつ、口でされるの好きなんだよね」
いや、っていうか嫌いな奴なんていねえだろう。
「だから、学校でもほとんど毎日やってくれって・・・そりゃ上手くなるよねー」
「・・・学校でもしてたのかよ」
やはりそれも花谷に先を越されていたのだ。
「だって我慢できないっていうんだもん。だから屋上とかでね・・・」
圭子はあっけらかんと言う。なら俺に対してここまで焦らして引っ張ったのは
どういうわけなのか。
それは相手の男のタイプ別に態度を使い分けてたのだと・・・思いたい。いくらMでも
そんなの嬉しくないが。

「それに、あいつの大きいじゃん。アレに慣れてるから、あんたのは楽だった(笑)
 でもやっぱ、大きい方が挑みがいがあるっていうか・・・・」
圭子はニヤッと笑うと、手にしていた手ぬぐいの先を丸めて、それを太い棒に・・
まさしくチンポに見立てるような感じで、先端を口にくわえる素振りをした。
とてつもなく淫卑なジェスチュアだったが、ちょっと芝居がかかり過ぎている。
だが俺は手もなくそれに乗せられてしまい、射精直後なのに全身がカッと熱くなる。
「でも学校ですると後が大変じゃん。だからやっぱ家の方が多かったけど、
 エッチはともかく、口でする時に一番いい場所は・・やっぱりココだよね」
ココ・・・やっぱりこの風呂場で洗いっこしてやがったのか・・・・
「ま、仲いい時って、こっちも自然にしたげたくなっちゃうんだよね・・・
 お風呂入ってだんだんコーフンしてくるとさぁ、最初の頃は向こうがしてくれって
 言ったらやったげてたけど、そのうち・・・」
圭子は手ぬぐいの先をひと舐めして、とどめの言葉を放った。
「あたしの方からフェラさせてって言ったよ・・・」
圭子の方から・・・・・

「――あれ?どしたの、またチンチン大きくなってきてるし(笑)」
「・・・・・」
「あたしが他の男にフェラさせてって言ったことに、何でコーフンしてんの。変なの(笑)」
変なの、などと言ってるが、圭子にわかってないはずがない。
自分からフェラさせてと言ってたのが事実なのか、それとも俺をいたぶるためのウソなのか、
真偽は分からないが、そういう事を言って俺にコンプレックスを感じさせ、M精神を
刺激しようとしたに違いないからだ。
「そんじゃ悪いけどあんた先に出てよ。あたし、お風呂入ってくから」
そう言って圭子は俺を追い出しにかかった。また元気になってしまった俺のチンポを
少なくとも今は何も処理してくれるつもりはないらしい。
むろんこれも、わざと以外の何物でもない。
しかたなく俺は虚しくチンポを立てたまま、一人すごすごと風呂場を去った。

ついにフェラをしてもらったという喜びが、まったく消えたわけではないが、
圭子のフェラ技術の秘密を聞いて、高揚感は先ほどよりも半減してしまった。
たとえフェラを解禁しても、こうして直後に頭に冷水をぶっかけるような事をするのが、 
下僕が調子にのらないようにする為の、女王の調教なんだろう。
そういえばこれまでも、圭子に何か新しい事をしてもらうたびに、その前後に他の男との
比較をされてきた気がする。
意識してやってるかどうかは分からないが、見事なアメとムチの使い分けだ。

――しかし落ち込んでばかりはいられない。まだ一発目で、時刻も正午になったばかりだし、
まだまだ先は長い。
とにかく圭子の部屋に戻った後の第二ラウンドで頑張ろう。それがダメなら第三、第四で・・・
俺は前向きかつタフなドMなのだ。

風呂から先に出た俺が圭子の部屋に戻り、結構な時間を待たされた後、ようやく
圭子も戻ってきた。
どうやら下で昼メシを食べてきたらしい。
「W、あんた、昼ごはんはどうすんの?」
「・・・いや、いらねえ」
食欲はあまりなかった。これからする事の(するかもしれない事の)期待と緊張で胸が
いっぱいだったからだ。
とはいえ、いくらさっき風呂でエロいことしたとはいえ、いや、さっきしたばかりだからこそ、
「またやらせろー!」とは言いにくい。
圭子はデリカシーの無い奴を嫌う。これが花谷なら、スマートに本番に持ってゆくのかも
しれないが・・・
「ちんちん、収まった?」
圭子がにやにや笑いながら、風呂でフェラの後にもう一回勃起させてしまった事を
からかってきた。とりあえず自分からはデリカシーの無い事を平気で言いやがる。
だがこれは新たな展開へ進む好機だ。

「あたりまえだろ・・・見る?」
またこっちから露出をアピールしてみる。
「相変わらず変態は治ってないねー」
圭子はクスクス笑ったが、やめろとは言わなかったので、俺はチャンスとばかりに
ズボンをおろし、さらにパンツをおろそうとしたら、足に引っかかってつんのめった。
「あはは、落ち着け(笑)。そんなに早くあたしに小っちゃい包茎ちんこ見て欲しいんだ」
圭子は俺の慌てぶりを見て、すごく楽しそうだった。
やがて俺は下半身を露出してみせたが、事実、さすがにもうチンコは小さくなっていた。
「あ、ホントだ。赤ちゃんみたくなってる」
圭子はそう言うと、俺の近くに一歩にじりよってきた。
そしてチンコから視線を外し、俺の顔をじっと見た。
「またさぁ・・いじめてあげよっか?」
圭子は意地悪い表情を作ってそう言った。おそらく意図的なものだが、それがたまらない。
俺は喉の奥で思わず唾を飲み込み、背筋がゾクゾクし出した。

そして俺は、圭子に見つめられたままチンコをむくむくと起き上がらせ、あっという間に
鋼鉄のように勃起させてしまった。
「あ、やっぱりそう言われると嬉しいんだ」
圭子はさらにサディスティックな顔と口調になってゆく。
これまで何度かナマで勃起してゆく過程を見られたことはあったが、「いじめる」と、
ストレートに言われてそうなったのを見られたのは初めてだった。
しかも興奮のあまり、チンコの先が微かに震えてしまってる。
「そんなにあたしにいじめてほしいんだ・・・やっぱすっごいマゾだよね、あんた」
満足そうに圭子は言うと、その場からスッと立ち上がった。
そして俺をベッドの方に手招きする・・・なんだか今日の圭子はやたら積極的だ。
これは、これはもしかして最後まで期待できるかも・・・。

――数分後、100%圭子の主導によって、俺は真っ裸にされてベッドの上に大の字に
させられていた。だが圭子の方は服を着たままだ。
「・・・脱がねーの?なんで俺だけなんだよ」
「ナマイキ言うな」
「ナマイキって・・・」
「じゃあ自分で脱がせば?」
圭子は挑発的にそんなことを言うと、意地悪っぽく微笑んで、ぐっと俺に顔を近づけてきた。
そして舌を出し、俺の首筋をペロリと舐めてきた。
俺はゾクゾクと鳥肌が立ってしまい、さらに圭子は立て続けに首筋を舐めてきた。
そして舌の攻撃はじょじょに南下して・・・
俺はなんとか圭子の服を脱がしてやろうと思って、彼女の服に手をかけた。
圭子はセーターはもう脱いでいて、上はブラウスのみだったので、何度かボタンに指を
かけたのだが、圭子の攻めに事あるごとに脱力してしまい、ボタンをひとつかふたつ
外しただけで、何度トライしてもなかなか先に進めない。

やがて圭子の舌技が俺の乳首を犯し始めた頃、俺はほとんどグニャグニャにされていて、
普通に動くことすらおぼつかなくなっていた。
乳首責めはこれまで何度かされたが、いつも快楽の生殺しだ。
気持ち良いがくすぐったい。性感を刺激されるが、股間に直接響くわけでもない。
圭子もそれを熟知していて、いたぶるのに最適とばかりに、執拗に攻めてくる。
「くすぐ・・・ってえ、んっ、んっ!ん!」
「感じまくり(笑)。ねえ、あたしの服、脱がせないの?さっきから何度も
 やろうとしてるけど、途中でやめちゃうじゃん」
圭子はわざとらしく俺の失敗をつついてくる。
「つったって・・・ん!ん!んー!」
「自分だけ感じちゃって、女の服ひとつ脱がせられないんだ。情っさけなー」
だんだん口調が辛辣になってきた。こうなると圭子は絶好調で止まらなくなる。
これまで圭子は上から俺を組み敷くような感じで、舌攻撃もいわば中距離攻撃だったのだが、
ここにきて急に距離を縮めてきた。

圭子は俺にほとんど密着してきて、この位置で固定して徹底的にやるぞとばかりに、
俺の上半身を攻めはじめた。
顔面、首筋、胸、お腹と、舌だけでなく指や唇も駆使して、俺は長いこと一方的に
攻め立てられた。
俺はただただマグロのまま悶えていただけだったが、ふと気がつくと、驚いたことに、
いつの間にか圭子は上半身ブラジャーのみになっていたのだ。
そういえば、ブラウスのボタンを自分で少しづつ外していたような気もする・・・
しかし、あまりにさりげない動作だったので、気がつけば既に脱いでいたという感じで、
それはつまり、こういう行為に・・・脱ぐ事に慣れた女の動作だった。
しかも下着は例の黒いやつだった。さっき風呂に入る前は違う下着だったはずなのに・・・
おそらく後で着替えたんだろう。
女は凄い。服なんて着るか脱ぐか、もしくは脱がせるもんだとしか思ってない
ガキ男子とは違って、アレをする時はコレ!という、徹底的なこだわりがあるのだ。
だが上がブラだけになったのに、それでも俺は圭子に手を出せない。それに俺の技術では
この体勢ではブラジャーを外せないからどうしようもない。

目の前でブラに包まれた巨乳がプルプル揺れてるのを、ただただ目前にしながら
俺は手をこまねいていた・・・正確にはこまねかされていた。
思うに俺のことを完全にぐにゃぐにゃのノックアウト状態にしておくため、おそらく圭子は
いつもよりもかなり本気を出して俺を攻めていたんだと思う。
そしてブラと同じような感じで、またしばらくして気が付けば、なんとスカートまでも
いつの前にか圭子は脱ぎ捨てていて、下半身パンティのみになっていた。
ウソのような本当の話だ。こうやって激しく責められてると、向こうの動作に神経がゆかない。
まるで何かの魔法にかけられたようだった。
「下着・・・着替えたのか?」
俺は息も絶え絶えになりながら、なんとかその言葉だけを投げかけた。それすら必死だ。
「まーね。あんた、黒いの好きなんでしょ?」
「・・・・・」
さっき風呂ですでに全裸を見ているのに、やはり下着姿は下着姿で興奮する。
しかも黒下着はやはり女王様スタイルと呼ぶべきものなので、エロいし興奮度も倍増だ。

以前は下着はあくまでハダカの前段階でしかなったのに、下着は下着の良さを分かり出したあたり、
俺もじょじょに大人の感性を身に付け出したのかもしれない(それでも裸より下着が上という、
フェチ方面の趣味には目覚めなかったが)。
だが興奮してるのは俺だけでもない。圭子もこうやって俺を攻めてサドの快楽を満たせるわけで、
明らかに彼女も顔つきが高揚してきてるのがわかる。
「息荒いよ、あんたコーフンしまくってるよね」
「・・・お前だってそうじゃん」
一瞬、圭子の表情がぐっと詰まった。いつもどおり俺をからかったつもりが、思わぬ反撃に遭い、
しかも的確にヒットさせられたという感じだった。
しかしすぐに圭子は開き直ったような表情になる。
「あー、もう、うっさいなー」
圭子は投げやりな口調で・・・というより、おそらく照れ隠しのために投げやりな口調を
わざと作りつつ、いきなりその場で体を180度回転させた。
そしてまた俺を組み敷くようにして、2人の体と体の位置を中距離に戻した。

「そろそろ、こっちもいじめてほしいっしょ?」
圭子はそう言うが早いが、自分の目の前にある、さっきから勃起しっぱなしの俺のサオを
いじくり出した。
途端、俺は激しく悶えてしまう。やはりなんだかんだ言っても股間への刺激が一番強烈だ。
当然、逆に俺の目の前には圭子の股間があるわけだが、手を出す余裕などない。
だがこれは、いわゆるシックスナインだということに気がついた。
これまで擬似的なことは何度かやったが、いよいよホンモノを体験する時が・・・いや、
それには圭子のパンツを脱がして、俺も圭子のアソコを攻めなきゃいけない。
が・・・出来ない。
圭子も本気で俺の貧弱チンコを攻めつづけたら、あっという間にいたぶりタイムが
終わってしまうことをとっくに心得ているので、俺が何か手を出す余裕をあたえず、
だがすぐにはイカせず・・・という、生かさず殺さずの絶妙なラインで攻めてくる。

優しく撫でたり、指で軽く亀頭をクリクリと・・・
俺はまた激しく悶えながら、なんとか圭子に頼もうと、いや、お願いしようと試みた。
「・・・あのさ・・・俺も・・・」
「なによ」
「お前の・・・脱がせていいか?」
「だから、やりたきゃやればいいじゃん・・・あんたがやらないから
 自分でここまで脱いだんだけどー・・ていうか、なんでやらないの?」
「・・・・・・」
「今度は上着より(脱がすのが)ラクだよ。今度は出来るかもよ(笑)」
そう言いつつ、圭子はやれるもんならやってみなと言った態度だった。
さっきのブラウスの時と同じパターンだ。
「でもどうせ脱がしたって、あんたにはなにも出来ないじゃん(笑)」
また圭子は俺のテク不足を突いてくる。口調がさっきよりキツい。
おそらく自分も興奮してるってことを、さっき俺に指摘されたのがムカついてるのだろう。
そうなると、この後の圭子の反撃は10倍返しになる・・・

「いつまでももヘタなまんま。あーあ、花谷は巧かったのに」
また花谷の話を蒸し返し始めた。苛めモードになると近ごろは真っ先にこれだが、
今回はそれだけでなかった。
次に圭子は片腕を伸ばし、パンティの中に自分の手をスッともぐり込ませたのだ。
俺は思わず心臓が高鳴った。目の前にある黒いパンティの中で圭子の手の形が浮き上がり、
その画が何かとてつもなくエロい。
「・・だからさー、こうやって・・・自分でする方がマシ」
そう言うが早いか、圭子はパンティの中で指を・・・動かし始めた!
圭子の指がパンティの中で動くたびに、わさっ、わさっ、と、あそこの毛がこすれる音がする。
はっきりとはわからないが、おそらく指を膣内に・・・入れ始めてる。
そして同時に、もう片方の手は俺のチンコをイカせない程度に嬲るのを続けている。
こんなことを同時にやれるのは、俺には神業としか思えなかったが、とにかく圭子が
目の前で自分であそこをいじってる姿・・・チンコへの刺激と快楽も半ば忘れるほど、
俺は目の前の情景に見入ってしまった。

むろん屈辱ではある。俺では気持ちよくしてくれないから、自分でやるというのは、
男として認められてないという事だ。
やがて、”わさっ”という、あそこをいじる乾いた音が、じょじょに湿り気を帯びた
音になってきた。
よく見るとパンティの表面にも液体がわずかだか染み出してきている・・・
それと同時に、圭子の全身が軽くピクッ、ピクッと跳ねるように動き出した。
「ん・・・んっ」
ついに圭子が体の動きと共に軽く声を出し始めた。だがそれは俺の手によって
出させたものではない。
「・・・んっ、んっ、んっ・・・」
パンティに手を突っ込んだ圭子の手の動きがどんどん早くなってくる。これまた手馴れた
手つきだ。俺がオナニーには熟練してるように、実は圭子もそうなのか・・・。
考えてみれば、女もオナニーするという発想は当時の俺にはなかった。知識としてはあったが、
圭子がやってるというのは不思議と思いつかなかった。

しかし早熟な圭子のことだから、考えてみれば俺よりはるかに早く
一人でする事を始めていた可能性が高い。
「あ・・・んっ!んっ!あんっ!」
圭子の声がますます高くなってきた。不思議と喘ぎ声を隠さない。我慢する気すらなさそうだ。
圭子の性格上、俺の前でこういう声を聞かせてしまうのは屈辱なのではと思っていたが・・・
どうやら俺の手ではなく、自分の手によって出す声なら俺に聞かせてもかまわないらしい。
「んっ・・・・ふー・・・どーしたの、あんた、やっぱ手、出せないんだ。
 ま、出したって・・・どうせまた全然感じないだろうけど!」
圭子が喘ぎを一旦止めると、挑発するように言ってきた。声は高揚してるせいか、
今までよりも一段と色っぽい。
「情けないよね。花谷とコレした時なんかさー、あいつに舌だけでイカされちゃったことあるよ」
「・・・・・・」
「あんまり良くって、あたしフェラできなかったし・・・んっ!」
圭子は喋りながらも、股間の中の手の動きは続けている。

さすがに俺のチンコへの攻撃は、ややおろそかになってきた為、その気になれば目の前の
圭子の股間に手を伸ばすことは出来た。
だが俺はもう、目の前で自分で股間をいじる圭子の姿に目が釘付けにされていた。
俺じゃ使い物にならないので、自分でする・・・その屈辱と放置がミックスしたようなプレイに、
これまたMマインドを強烈に刺激されたのだ(こうして冷静に分析したのは後になってからだが)。
やがて圭子の手の動きはさらに加速してゆく。そしてだんだん粘着質を帯びた音が
パンティの中からはっきり聞こえてきた・・・。
俺は首を少し持ち上げ、足元にある圭子の顔をチラリと見ると、かつてないくらい、
苦しそうな表情になっていた。だが同時に激しく興奮しているのが見て取れた。
「んっ!んっ!んっ!」
圭子の痙攣は不規則に大きなものから、細かく規則的なものになり、声もリズミカルで、
完全にエキサイトしながら自慰行為を続けていて、もはや俺の事など眼中にないと思える。

これが感じてる時の女の声なのか・・・エロビデオなどで聞いた事はあるが、実際に、
それも圭子の声を聞くというのは、激しい衝撃と興奮をもたらした。
以前、未央姉ちゃんが言っていた、圭子は感じると声が大きいというのは本当のようで、
一度スイッチが入ると、とことんまで淫れるタイプのようだった・・・が、本来はそれを
俺の手で、俺の舌で引き出さなければいけないのだが・・・。
「あんっ!んっ!・・・・やばい、もうだめ」
圭子は苦しそうに荒い息を漏らした。
「脱ぐ!」
そう言うが早いか、圭子はパンティの中に突っ込んでた手をいったん抜くと、
そのまま背中に手をまわし、片手で器用にブラを外した。
そして次にパンティに指をかけると、何のためらいもなくおろして、素早い動作で
足から抜き・・・あっさり全裸になった。
なんという豪快な脱ぎっぷりというか・・・。
そして俺の目の前にあらわになった、濡れに濡れきったあそこを圭子は勢いよく
指でいじり出す。

「あん!あん!あんんっ!!」
”だめ”というのは、興奮と快楽でエキサイトしてきて、もうブラもパンティも脱ぎ捨て、
全裸となり、直にあそこをガンガンいじらなくては我慢できない・・ということらしい。
――エロい・・このあふれ出る女の性欲というものを、眼前で見せつける行為自体が
すごくエロい。
「んっんっんっ・・・あああん!」
圭子の声はほとんど絶頂に達しつつあった・・・イクのか?女がイク時って、
いったいどうなるんだ?
俺は目を見開きながら、圭子のあそこを激しく情熱的に這い回る指先を見つめた。
もしかしたら圭子は今、自分の指を花谷の指なり舌なりになぞらえてるのかもしれない。
いや、それどころか、あいつの巨大な肉棒をバックから受け入れてるのを想像して・・・
だからこれほどの喘ぎ声を漏らしてるのかも・・・などと、また劣等感からくる妄想が
浮かびかけた。
が、その時だった。

しばらく放置されっぱなしだった俺の股間に、不意に生暖かさを感じたのだ。
俺がギョッとして足元を見ると、圭子がすっぽりと口に俺のチンコをくわえていた!
むろん自分のをいじくる手も休めない。
セカンドフェラ達成――などとて考える間もなく、圭子は一回目以上の勢いで
俺のチンコを激しく唇でしごいてくる。
同時に目の前では圭子の生オナニーが展開していて・・・既に一発出してるとはいえ、
こんな状況で長く持つはずがない。
「ん!あっ!」
俺は圭子の与えてくる刺激に一声あげると――まったく我慢することができず、
そのまま圭子の口の中に勢いよく放出してしまった。
圭子は手元のテッシュを素早く3枚ほど取ると、ペッと俺の精液を吐き出す。
やっぱり飲むのはイヤらしい。
が、しかし、その後も圭子の自分のあそこをいじる指の動きは止まらない。
俺の射精など意に介さない様子で、ひたすらあそこをいじり、享楽の声をあげ続け、
射精して脱力した俺をそのままに、自慰行為にひたすら没頭している。

それから何分経ったかわからないが、圭子の声はやがて、断続的なものから連続的なものに、
ますますリズミカルになっていった。
やがて、「んんっ!」とややくぐもった声を漏らしたと思うと、股間から数滴、女の液
(そう当時は呼んでいた)を滴らし、そのまま脱力したようにベタッとへたり込んだ。
むろん体の下には俺がいたので、股間が俺の顔面に被さる。
「ぐっ・・・」
圭子の濡れに濡れた、濃いあそこの毛が俺の鼻と口を塞いだので、俺は息が詰まった。
「ふぅ――??・・・・・・」
そんな俺をおかまいなしに、圭子は全力疾走を終えたような、長い吐息を漏らした。
その顔つきは、やや照れらしきものがあったが、満足げだった。

――ええと、この状況って、たぶん・・・
「・・・なあ、お前、これってイッたの?イッちゃったの?」
「・・・・・・」
「なあ?」
「・・・・るさいなー」
その返事で理解した。圭子もイッたのだ。当然、女がイクところを現実に見るのは初めてだ。
「・・声でけーよな。AVと同じだ・・・」
「・・・・るさいなー」
脱力してぐったりしてるのか、圭子は俺の不躾な問いかけにも、同じ返ししかしてこない。
と、なると、逆に言いたいことを言えるチャンスだった。
「女ってあんな風にイクのか・・・」
「・・・・・」
「男とかなり違うよな」
「・・・・・」

「なんか漫画だとピューって霧みたいなのが・・あ、シオフキっていうんだっけ?
 でもそんな感じじゃなかったな。ありゃ嘘・・・大げさだったのか。そういや男が
 射精する時も、漫画だとドピュッ?ってすごい勢いで出るけど、あれも嘘だもんな」
「・・・・・」
圭子はずっと無言だったが、俺に一方的喋らせておくのは癪だと思ったのか、
それとも単にこの体勢のままなのはマヌケだと思ったのか、俺の体の上から横にクルッと
まわって離れると、そのまま上体を起こした。
そしてテッシュを何枚か手に取り、濡れた股間を拭き始めた。
「・・あんたも拭いたら、チンチン」
圭子のその言葉に従い、俺も上半身を起こしてテッシュでチンコの先を拭き始める。
「・・・あーあ、最後までしちゃった・・・そのつもりなかったのにな」
圭子が自嘲的な口調で、ひとり言のように言った。
「さい・・・」
最後ってイクまでってことか?と、言おうと思ったが、そこまでハッキリ言うと
圭子が怒ると気づいたので、賢明にも途中でやめた。

状況の推移からして、最初に俺に何もさせず、眼前でオナニーを見せ付けて、
生殺しをするようにいたぶろうとした理由は、少し前に俺が「お前も興奮してんじゃん」と、
生意気にも圭子に突っ込んだ事への報復に違いない。
しかし、だんだん本気になってしまい、指が止まらなくなったまま最後まで
突っ走ってしまったということだろう。
おかげで思わぬものを見たり聞いたりできたが・・・冷静に圭子の行動を思い返すと、
彼女の精神力の凄さが読み取れる。
考えるに、自分がイッってしまう少し前に、唐突に俺にフェラをしてきてイカせたのは、
おそらく自分が俺より先にイクのが許せなかったからだ。
自分のオナニーはもう止めたくない。イッってしまうまで指であそこをいじりたい・・・
だが意地でも俺を先にイカせる――そうでなければ、さんざん俺を、テクニックがゼロだの、
早漏だのと罵ってきた立場が台無しになるからだろう。
その女王のプライドで、ほとんど性的絶頂にまで高まった状態の自分の精神を、一旦ねじ伏せ、
冷静な判断力を取り戻し、俺にフェラをかましたのだ。

――早くも二回射精してしまった。だがまだ昼の1時ちょっと過ぎだ。
まだまだ圭子の家族は誰一人帰ってこないが、さすがにこのままエロなコトを続ける気は
圭子はもちろん、俺すらも起こらず、俺たちはまた服を着た。
面白かったのは、圭子はまた下着を変えた事だ。それはそうだ。自慢の黒下着は
液体でグチョグチョだ。
圭子は衣類タンスから、無難な薄いクリーム色の下着を装着した。
「・・・これ、どうすんの?」
俺は脱ぎ捨てた黒下着を差して言った。
「だって親に内緒で買ったんだろ、これ」
「・・・だから?」
「いや、洗濯とかどうすんのかって」
「・・るっさいなー・・そんなの自分で洗うしかないじゃん」
圭子は彼女にしては珍しく、少し恥ずかしそうに言った。
「あ、やっぱそうなんだ・・・ぶははは」

俺は思わず笑ってしまった。親にバレないように、必死に下着を手洗いをしている
圭子を想像すると、なんだかすごく面白かったのだ。
まるでお漏らしをした子供が、内緒でパンツを洗ってるのと同じようで・・・しかも、
『お漏らし』という点では共通している。漏らした液体が異なるだけで。
圭子は軽く頬を染めながら、笑ってる俺の首をぎゅっと締めてきた。
「だ・ま・れ!わ・ら・う・な!」
「くくっ・・げほ」
俺は笑いながら咳き込んだ。
「黙るか?」
「わ・・わかーた・・・ぐるじい・・・」
むろん俺たちは本気で喧嘩しているわけではなく、単にじゃあってるだけだが、
それでも圭子はこの事を根に持って、また後で何か仕掛けてくるかもしれない。
だがそれは俺も望む所で、その圭子の報復を無意識から期待して、半ばわざと彼女を
からかったのかもしれ
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