第4幕です。
哲郎との関係を精算した後、私は加速度的に淫乱になっていきました。最早、完全に性欲の塊と化した私は、夜な夜なクラブに行き、色々な男を貪り喰いました。
夏盛りの夕方。今日も、麻美達やクラブで知り合った仲間と、狩りに出かけます。むせ返る熱帯夜。人込みの間を縫って渋谷の坂を登ります。
「今日は、人多いね。」
「祭りかな?」
「いや、デモだよ。」
隣にいた、知らない若い男性が言います。男は長髪で、ギターをしょっています。
「自衛隊のイラク派兵反対!」
バンドマンは、デモを見ながら、
「この時代に、デモなんてロマンチックじゃないか。いや、皮肉とかではなくてさ。」
私達は顔を見合わせます。
「格好つけて言うわけではないけど、選挙には行った方がいいと、思うよ。」
「いやいや、言われなくても、選挙には行きますから。ていうか、うちら未成年だし。」
「これは、失礼しました。」
長髪の男は、帽子を取り頭を下げます。
ーやれやれ、また残念な男か。
「じゃあ。ここで。」
長髪の男は、私達の顔を見ると、あっさりと別れました。どうやら、私達がウンザリしているのがわかったようです。
ーどうも、唯の残念さんではなさそうだな。
私はそう思いました。
今日も、ミニスカートにチューブトップ、ヘソ出しルックで行きます。腰には、皆それぞれ刺青を入れています。
ー今日は、どんな人とヤロうか。
そう、期待すると、アソコがグチョグチョに濡れてきます。口からも涎がだらしなく垂れていきます。今日は、パンツを履いて来なかったので、いやらしい汁が、ポタポタと道に垂れてきます。
クラブの廊下に入り、後ろを見ると、自分のマン汁が一筋の道を作っていました。マンコが疼いて疼いて、イライラしてきます。
「もう。我慢出来なくなった。トイレに行こう。」
私が皆に声をかけると、麻美達も
「私も。」
と。
私と麻美は、クラブのトイレに駆け込み、裸になり、女同士で貪り合います。喘ぎ声や雄叫びが漏れないよう、猿轡をしながら。それでも、声が微かに漏れてきます。
「おん。おん。」
気持ち良すぎて涙が出て来ます。何度イッても、満足できません。一区切り着いたところで、私は外に出ます。
隣の個室では、優子と沙織がヤッているはずですが、出てきません。
心配して、ドアを開けると、二人とも全裸で泡を吹きながら、気絶していました。白目をひん剥き、マンコとそれに付随するピアスと刺青も丸見えです。
「あーあ。やっちまったね。」
二人を起こし、本戦へと突入です。
「満足できた?」
私が沙織に言うと、
「何のこれしき」
と言い、人込みの中に突進していきました。
「大丈夫か?」
ー沙織は向こう見ずのところがあるからな。変な奴らに襲われないかしら。
その日は、珍しく惨敗。ことごとく、残念な男ばかりでした。今で言う意識高い系とか、中二病なおっさん、フリーメーソンの陰謀とか電波な会話をしてくる奴などなど。
「マジ萎えるわー。」
「いつも、10人に1人くらいはいい男がいるんだけど、今日は10人とも残念だなんて。」
「まあ。そんな日もあるか。」
仕方なく、この前、知り合ったセフレに電話。そのまま、ソイツの家に駆け込み皆でやりまくりました。沙織を除いて。
沙織が例の長髪の男とヤッたのを知ったのは翌々日の月曜。襲われそうになったのを、助けてもらいそのまま、ベッドイン。長髪君の友人達も加わり、2泊3日の大乱交だったそうです。
ー羨まけしからん、でもないか。
私はそう思いました。