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【21話】
「あっあっんンンッ……はァん……あっあんっんぁ……ハァ…んっ……んん……」
A先輩が発情した野獣みたいに鼻息を荒くしながら佳代ちゃんに腰を叩きつけている。
「あ~やべぇ俺マジで佳代ちゃんのセックスしちゃってるよぉ。」
そんな事を言いながら、A先輩は余程佳代ちゃんの身体が気に入ったのか、腰を振りながら涎を垂らしそうなくらいだらしない顔をしていた。
A先輩がペニスを抜き差しする度に2人の結合部で泡立っている粘液がグチョグチョと卑猥な音を立てる。
恋人同士がするセックスとは全く別物の、ムードのない、快楽だけを求める下品で変態的なセックス。
でも佳代ちゃんも、A先輩にそんな風に抱かれながら、しかももう3人目の相手だっていうのに、凄く気持ち良さそうに喘いでる。
で、さらに佳代ちゃんは吉岡先輩と太田先輩にもフェラを頼まれてそれにも応えてた。
「んっんっうんっはァっん……んん……」
両手に2本の巨根を握って、片方は手で上下に扱きながら、もう片方は口に咥えてチュパチュパ舐める。
で、それを交互に続けながら、A先輩のペニスも膣に入れてセックスもしてるんだ。
3本の男根に囲まれて、それを同時に味わって、佳代ちゃんは今どんな気分なのだろう……。
――ああ、佳代ちゃん、めっちゃエロい顔してる……――
「あっあっんっんっあっあんっ……!」
「ハァ、あ゛~ダメだ!くそ!俺イクわ!あ゛~出る!」
そう言って、腰を振りながらゴムの中に射精し始めるA先輩。
「ハハッ、Aお前早漏かよ。」
「仕方ないだろ、佳代ちゃんのマンコ気持ち良過ぎなんだって。」
「まぁAの早漏は今に始まった事じゃないけどな。」
「うるせ、その代わり俺は回数こなせるんだよ、なんなら続けて3、4回くらいできるぜ。」
「それも知ってるっての、でも次は俺だからな、どうしてもしたいなら佳代ちゃんにフェラしてもらえよ。」
「てかAさぁ、佳代ちゃんをイかせてあげてないだろ?こんなにイキやすい子なのに。」
「佳代ちゃんごめん!次また頑張るからさ!」
「はァ……え?……つ、次って……まだするんですか?」
「するよぉ、Aだけじゃなくて俺達もな。てか佳代ちゃんもまだイキ足りないだろ?ほら四つん這いになりな、また佳代ちゃんが好きなバックで沢山イかせてあげるから。」
吉岡先輩にそう言われて素直に四つん這いになる佳代ちゃん。
「佳代ちゃんそうじゃないだろう?バックの時はもっとお尻突き出せってさっきも言ったべ?」
「……う、うん……こ、こうですか……?」
「そうそう、それで自分の手でお尻広げてみ、おマンコちゃんと見えるように。」
「ん……ハァ……恥ずかしぃ……」
「あ~いいねぇ、丸見えだよ佳代ちゃん、相変わらず濡れまくりでエロいマンコしてんね。じゃあ入れるよぉ。」
「……っん……ハァぁん!」
再び吉岡先輩の巨根を挿入されて気持ち良さそうに背中を反らせる佳代ちゃん。
で、もうそこからは滅茶苦茶だった。
吉岡先輩はもう佳代ちゃん相手でも容赦ない。
佳代ちゃんのお尻に腰をマシンガンみたいに激しく叩きつけてイかせまくってた。
パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ……!!!!!
「あっあっあっあっ!んぁああああっ!!!!イクっ!イっちゃう!んぁああっ!イクッ!!!!」
挿入してそれ程経たずにすぐに絶頂させられる佳代ちゃん。
でも、佳代ちゃんが絶頂しようがどうなろうが関係なく吉岡先輩は責め続ける。
「ハァああああッ!!んッあっあっんはァぁああ!ダメェ!イってる!イってるからぁ!んああああっ!!!!またイっちゃう!イっちゃう!……んあああっイクッ!いっくぅぅぅ!ああああああああ!!!!」
佳代ちゃんが2回、3回と連続で絶頂しても責めを止めようとしない吉岡先輩。
パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ……!!!!!
「おらイケよ!もっとイけ!」
「ああああンッ!!!もうダメェ!!!おかしくなっちゃうぅぅ!!!!」
見てる俺が少し心配になるくらい、身体が壊れてしまうんじゃないかと思うくらいに感じまくりの佳代ちゃんが必死の形相でそう言っても、吉岡先輩はまだ止めてくれない。
「ハハッ、すげぇ!さすが吉岡!Sっぷり発揮してきたなぁ!」
「にしても佳代ちゃん良い声で鳴くなぁ、エロいわぁ。」
ドSな吉岡先輩にイかされまくる佳代ちゃんを見て、他人事のようにゲラゲラ笑う先輩達。
佳代ちゃんは顔を真っ赤にしながら絶叫に近いくらいの声で喘いでいて、あっという間に全身汗だくなっていた。
で、結局佳代ちゃんが続けて6回くらい絶頂した所でようやく吉岡先輩もフィニッシュ。
吉岡先輩、今度は汗が滲んだ佳代ちゃんの背中に精液をぶっかけてた。しかも2度目なのにかなり大量。
佳代ちゃんはもう息も切れ切れって感じ。
でもこれだけでは終わらない。
さらに吉岡先輩は射精を終えた後に
「てか今さ、佳代ちゃんちょっと潮吹いてたんだよなぁ。」
「マジで?ハメ潮吹いてた?」
「あぁ、まぁ見てろよ、コイツ吹くから。」
そう言って2本の指を佳代ちゃんのアソコに挿入する吉岡先輩。
「おい佳代ちゃん、尻こっちに向けろ、ベッド濡れちゃうから。」
「ハァハァ……え……ン……ま、待ってくださ……」
「いいからこっち向けろって。」
強引にベッドの端に佳代ちゃんを移動させて、もう一度四つん這いにさせる。
そしてその状態で吉岡先輩は挿入していた指をリズミカルに動かし始めた。
グチュグチュグチュグチュ……!
「ハァあっあっあっ…あっ!だめぇ……ああ……!」
すると佳代ちゃんのアソコからピュッピュッ!と透明の液体が噴き出し始める。
「あ~出てきたわ、ほら、我慢しないでもっと出せよ。」
そう言って指の動きを一気に激しくする吉岡先輩。
グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュッ!!!!!!
「ああッ!それ!それダメェえええええ!!んあああああ!!!!」
するとその激しさに合わせるようにして今度は大量の液体がブシャアアアアア!!と佳代ちゃんのアソコから噴き出し始めた。
「うわぁ!すげぇ!吹いてる吹いてる!佳代ちゃん超潮吹いてるよ!」
ベッドの端で四つん這いになった佳代ちゃんのアソコから潮が噴水のように噴き出してフローリングの床が濡れていく。
「おら!そのままイっちまえ!」
そう言って同時にクリトリスも弄る吉岡先輩。
「ああああッ!ァああもうダメぇ!イっちゃう!イクイクッ!……ンああああ!!!!」
大量の潮を吹きながら再び絶頂する佳代ちゃん。
で、ようやく吉岡先輩の責めが終わった頃には、フローリングの床には佳代ちゃんが吹いた潮で水溜まりができていて、それを見てまた先輩達はゲラゲラ笑ってた。
「すげぇ、こんな吹く女初めてだわ。」
「佳代ちゃんちょっとこれ見てみ。」
「はァ……やだ……うそ……ハァ……」
佳代ちゃんは潮吹きしたの初めてだったみたいで自分でも驚いてたし、床を濡らしてしまった事をめっちゃ恥ずかしそうに謝ってた。
で、その後も「もう無理ですよぉ……」と言いながらも太田先輩にも再び挿入されちゃう佳代ちゃん。
でも結局挿入されたらされたで、佳代ちゃんは気持ち良さそうにしていて
「佳代ちゃん騎乗位やってみようよ、今度は佳代ちゃんが腰振ってみ。」
と言われ、騎乗位に。
先輩達に色々と教えてもらいながら、太田先輩の上で腰を前後に動かし始める佳代ちゃん。
「……こ、こうですか……?」(恥ずかしそうに)
「おお、佳代ちゃん上手いじゃん、あ~そうそう、自分の気持ち良いように動いてごらん。」
「んッんッあッあっんっ……ハァ……」
徐々に慣れてくると、結構激しく腰を振り始める佳代ちゃん。
「ハハッ!やべぇ、佳代ちゃんの腰の振り方超エロいじゃん!佳代ちゃんも気持ち良い?」
「あっんっハァ……うん…はァ……」
「もっと激しく動かしてみ、イケそうだったら自分でイっちゃってもいいよ。」
「あっアンッはァ……んん……はァ……もう……ああっ……ダメ……」
「お、イキそう?」
腰を振りたくりながら〝うんうん〟と数回頷く佳代ちゃん。
「ハァハァ……あっあんっ……もう……ハァ……気持ちイイよぉ…あっあんっ!」
「いいよ、自分の好きなタイミングでイっちゃいな。」
で、佳代ちゃんはさらに腰を激しく動かす。
「あっあっんっんっはァ……ああっ!い、……イキそう……ハァ……あっあっん……ンはァ……あっいくっ……イクッ!……んはァああんっ!!」
太田先輩の腰の上で、背筋を弓のように反らしながら絶頂する佳代ちゃん。
――ああ……佳代ちゃん……君は……――
自ら腰を振って絶頂する佳代ちゃんのその姿は、途轍もなくエロかった。
汗に濡れた肌、女性ホルモンたっぷりの丸く柔らかなお尻と、綺麗にくびれた腰、弓のように反らした背中と、それによって強調されるFカップの乳房、先端の勃起した乳首。
そしてなによりも快楽に溺れる佳代ちゃんの表情が、色っぽいというか、息が止まりそうなくらい俺の性的な気持ちを鷲掴みにしてきて、俺はただただそんな佳代ちゃんに目が釘付けになってしまっていた。
そう、その時の俺は寝たふりをしたり目を半開きにしたりするのを忘れて、しっかり目を開けて佳代ちゃんをじっと見つめてしまっていたんだ……。
そんな風に見られていたら、誰でも視線というものを感じるはず。
そして次の瞬間、それは起きてしまった。
佳代ちゃんが太田先輩の腰の上でハァハァ呼吸をしながら絶頂の余韻に浸っている時にふと、佳代ちゃんが俺の方を見たのだ。
22
佳代ちゃんと俺の、目が合う。
先輩達と4Pセックスをしている佳代ちゃんと、それをこっそり見ていた俺の目が、カッチリと合ってしまった。
その瞬間、佳代ちゃんは目を丸くして明らかに驚いていて、俺はそれを見て咄嗟に目を閉じた。
――しまった!――
胸の鼓動がドキドキと大きくなり、速くなる。
ヤバい、どうしよう。
どうする?
どうしたらいい?
駄目だ、気まず過ぎる。
俺はどういう反応をすればいいんだ?
俺もA先輩みたいに一緒に参加すればいいのか?
無理だ。
俺はそんな風にはなれない。
だって、佳代ちゃんは俺にとって憧れの人で……
いや、それ以前に、先輩達と違って俺は佳代ちゃんと高校時代から友達なんだ。
バスケ部でずっと一緒に体育館で同じ時間を過ごしたし、クラスだって2年間一緒だったし。
なんなら俺は、佳代ちゃんの両親の事だってよく知っているんだ。
(バスケ部の試合をよく見に来ていたから。いつも部員に差し入れしてくれる優しくて明るいお父さんとお母さんだった。)
そんな俺にこんな所を見られたら、佳代ちゃんだって絶対気まずいはず。
A先輩みたいに俺も混ぜろ~なんて、言える訳ないし、そんな事できる訳がない。
「……。」
で、俺は結局どうしたらいいのか分からなくて、とにかく目を閉じて固まっていた。
すると、
「ん?佳代ちゃんどうしたの?」
という先輩達の声が。
「……」
「佳代ちゃん?」
「……な、なんでもないです……」
と、そう言って先輩達に俺が起きていた事を隠す佳代ちゃん。
さっきは確実に俺と目が合ったはず。
もしかしたら俺が目を閉じてまた寝たふりをし始めたから、佳代ちゃんはそれに合わせたのかもしれない。
で、少しすると太田先輩が
「じゃあ佳代ちゃん、またバックでしてあげるからさ。」
「え……で、でも……」
佳代ちゃんは明らかにさっきまでと違ってセックスを続ける事を躊躇ってる感じだった。
でも太田先輩はそれに構わず続ける。
「どうした?大丈夫だって、また気持ち良くしてあげるから。」
「でも……あんっ……」
で、結局佳代ちゃんは太田先輩に少し強引気味に、またバックから挿入されたみたいだった。
「あっあっんっんっハァっあっんんっ……!」
そして再び佳代ちゃんの喘ぎ声が聞こえ始める。
でもさっきまでの声と違って、佳代ちゃんは喘ぎ声を少し我慢して抑えようとしているみたいだった。
それで俺はまたその様子が気になってしまい、薄っすらと目を開けたんだけど、すぐにまた佳代ちゃんと目が合ってしまった。
「……!」
佳代ちゃんはお尻だけ高く上げた状態で太田先輩にバックで突かれていて、顔をベッドに着けて俺の方を横目で見てた。
恥ずかしそうに、顔を赤くしながら。
で、俺はそれにビックリしてまた目を閉じて……そこから少ししてまた薄っすらと目を開けると、また佳代ちゃんと目が合って……というのを俺は何回も繰り返していた。
佳代ちゃんの表情は明らかに俺に見られている事を気にしてめっちゃ恥ずかしそうにしていて、
でもその一方でなぜか佳代ちゃんは太田先輩に抵抗する事もなくされるがままにセックスを続けていた。
「あれぇ、佳代ちゃんまためっちゃ濡れてきたね、熱いマン汁がいっぱい出てきてるよ?またなんか興奮してきちゃった?」
太田先輩にそう言われても、否定せずに恥ずかしそうにさらに顔を真っ赤にする佳代ちゃん。
で、その火照った顔でまた俺の方をチラっと見る。
そして俺は、佳代ちゃんのその表情を見て全てを察した。
――佳代ちゃんは、俺に見られて興奮してるんだ……――
「うわぁ、マンコがグッチョグチョになってきたなぁ、ほら、太ももまで垂らしちゃってさぁ、佳代ちゃんどうしたのこれ?さっきよりオマンコの濡れ方凄いよ?」
「んっんっあっあっハァンッあっあんっんっ……!」
「あ~またオマンコがヒクヒクしてきてるし、佳代ちゃんイキそうだろ?」
で、佳代ちゃんは太田先輩に激しく突かれながら絶頂が近づくと、
俺にイキ顔まで見られるのはさすがに恥ずかし過ぎたのか、顔を反対の方へ向けてしまった。
そして
「あ~佳代ちゃん、俺も一緒にイクぞ!おら!イケ!」
「んっあっあっあんっ!あっんはっ!あっあっんっあっいっ……く……っんはァアアアアンッ!!!」
と、イヤらしい声を上げ佳代ちゃんは絶頂し、同時に射精を迎えた太田先輩はペニスを抜いてゴムを外すと、佳代ちゃんの白いお尻に精液をぶっかけてた。
そしてまたハァハァ息をしながら絶頂の余韻にうっとりた顔で、佳代ちゃんは俺の方をチラッと見て恥ずかしそうにしてた。
正直、俺もそんな佳代ちゃんの視線に興奮していたし、それは佳代ちゃんにも伝わっていたんじゃないかと思う。
で、その後佳代ちゃんはA先輩にも2回目のセックスを求められ、少し強引な感じでされてたけど結局受け入れて気持ち良さそうにしてて、そのセックスの最中にも俺と何度か目が合ってた。
(ちなみに、早漏と言われていたA先輩はその2回目のセックスで佳代ちゃんを絶頂させてめっちゃ喜んでた。)
結局その夜、俺は佳代ちゃんと目が合ったりしながらも最後まで寝たふりをしている体(てい)で過ごした。
それで先輩達がようやく佳代ちゃんの身体を解放したのは、窓の外が朝日で明るくなり始めた頃だった。
23
結局3人の先輩とそれぞれ2回ずつ、計6回ものセックスをした佳代ちゃん。
終わった後は少し冷静さを取り戻したのか、裸の身体を隠してめっちゃ恥ずかしそうにしてた。
「佳代ちゃんシャワー使っていいよ。」
「……でも……」
「汗掻いただろ?軽く浴びてきなよ。」
太田先輩にそう言われてバスタオルを渡されると、佳代ちゃんはそれで身体を隠しながら服を持って部屋を出て浴室に入っていった。
で、佳代ちゃんが浴室に入ってシャワーの音が聞こえ始めた瞬間に、先輩達は野球選手がホームラン打った時みたいに拳と拳を合わせて
「イエーイ!やったな!」
と互いを称えるようにして笑っていた。
「いやぁ、想像以上の淫乱マンコだったな佳代ちゃん。」
「だから俺が言っただろ?あいつはエロいって。」
「もう最高だわ、なにあのエロい身体、喘ぎ方も超可愛いし。」
「濡れやすいわ感度良いわ、しかもFカップだし、マジでパーフェクトじゃね?てか佳代ちゃんヤリマンだったのか?」
「いや、今の彼氏しか経験なかったってのは本当だと思うぞ、まぁこれからは俺達がヤリまくるけどな。」
「お、って事は次回もあるのか?」
「あるに決まってんだろ、今日だけじゃ抱き足りねぇよあの身体は。」
「あ~佳代ちゃんも肉便器になっちゃうか~、サークルの女の子の中では1番清純派だと思ってたのになぁ、セックスできて嬉しいけどちょっとショックだわ。」
「大体、ああいう清純ぶってる女の方がクソエロかったりすんだよ。」
「てかナオヒロは?」
「あ、忘れてた、ナオヒロ本当に寝ちまったのか?」
で、俺は気まずかったので先輩達の前でもそのまま寝たふりを通してしまった。
正直佳代ちゃんの事がショック過ぎて、先輩達とエロ話で盛り上がる元気なんてなかったから。
「あぁ、ナオヒロ寝てるわ。Bは相変わらずイビキかいて寝てるし、こいつ後悔するだろうなぁ、あとで自慢してやろ。」
で、しばらくして佳代ちゃんがシャワーを浴び終わって服を着て戻ってきた。
でも佳代ちゃんは恥ずかしがっているのか、ドアの前に立ってなかなか部屋に入ってこない。
「佳代ちゃんどうした?おいで。」
先輩達にそう言われ、ゆっくりと部屋に入ってくる佳代ちゃん。
先輩達はニヤニヤしてる。
「シャワーでスッキリした?てかさすがに眠いっしょ?ベッドで寝ていいからさ。」
「……うん。」
で、佳代ちゃんはベッドの上に座ってニヤニヤしてる先輩達を見ると、
「……もぉ……」
と言って気恥ずかしそうに先輩達の腕や肩を少し叩いてたりしてた。
「ハハッ、どうした?俺達とあんな事したから急に恥ずかしくなっちゃった?」
「……私はずっと恥ずかしかったですよぉ……」
「でも気持ち良かったでしょ?」
そう聞かれて、否定せずにまた恥ずかしそうに笑みを見せる佳代ちゃん。
「あ、昼からバイトだっけ?」
「そうですよぉ……もぉ……どうしよう。」
「今日は休んじゃえば?」
「無理ですよぉ。」
「分かった、じゃあ起きたら俺が車で送って行くから、大丈夫、酒もう殆ど抜けてるし、ちょっと寝れば完璧よ。」
で、もうすでに朝になってたけどそこでようやく佳代ちゃんも先輩達も皆眠りに入った。
俺は動揺してた気持ちがなかなか治まらなくて、そこからしばらく眠れなかったんだけど、午前9時か10時くらいに急に眠気がきて眠りに入った。
それで、俺が昼過ぎに目を覚ました頃には吉岡先輩と太田先輩と佳代ちゃんはいなくなっていて、すでに車で出て行ったみたいだった。
(A先輩はまだ寝てて、B先輩は起きてたけど1人でゲームやってた)
隣の部屋で泥酔して寝ていた女先輩は酷い二日酔いで、俺は女先輩に水を飲ませたりして回復を待ち、それから駅まで一緒に帰った。
女先輩は隣の部屋で先輩達と佳代ちゃんがセックスしていた事には全く気づいていなかったみたいで、それどころか酒飲み過ぎで昨日の飲み会の記憶ごとぶっ飛んでたっぽい。
俺は自分の部屋に帰ってきてから、しばらく茫然としていた。
で、寝不足で疲労感があったんだけど、昨夜の事を思い出したら急に興奮してきてしまって、そこからオナニーをしまくった。
脳裏に焼き付いてしまった佳代ちゃんの喘ぎ声が何度もリピート再生される。
最初は〝なんで……どうして……〟と、憧れていた佳代ちゃんの事を思い浮かべながら葛藤してた。
でも途中からそれが苦痛になってきて、俺は考えるのを止めた。
そして佳代ちゃんを性的な目だけで見て、エロい佳代ちゃんだけを想像して、ペニスを扱き続けた。
エアコンもつけずに窓もカーテンも閉めきって、暑い部屋の中で汗だくになりながら3、4回は射精したと思う。
今まで一番気持ち良いオナニーだった。
24
俺はあの日以来、佳代ちゃんがもうサークルに来なくなってしまうんじゃないかと心配していた。
だってあんな事をしてしまったんだから……冷静に考えるととんでもない事だ。
もしかして佳代ちゃん、自己嫌悪して落ち込んでるんじゃないかって、そういう心配もしてた。
でも翌週、バスケサークルの練習はいつものようにあった訳だけど、意外にも佳代ちゃんはそこに普通に来てた。
佳代ちゃんはいつもと変わらず、明るく元気な様子で他の女子マネージャーや男子メンバーと会話したりしていて、あの夜の出来事が嘘のように感じられる程だった。
でも俺は、今までと同じように佳代ちゃんを見る事なんてできなかった。
他の人達と楽しそうに話している佳代ちゃんの後ろ姿を見ていると、どうしてもあの夜の佳代ちゃんのエロティックな裸体を思い出してしまう。
あの服の中に隠された白い肌と、柔らかな乳房、お尻……。
想像するだけで股間が疼いてしまう。
佳代ちゃんはどんな気持ちで今日ここに来たのだろう。
しかしさすがに、吉岡先輩や太田先輩が練習にやってくると、佳代ちゃんは少し気まずそうな表情をしていた。
それに、まだ俺には何も話しかけてきてくれないし……。
やっぱり佳代ちゃんもあの日の事を気にしているんだ。
でも吉岡先輩や太田先輩はそんな事は構いもせずに佳代ちゃんに声を掛けてた。
「よっ!佳代ちゃん!」
まずは挨拶代わりと言った感じで周りの人に気づかれないように佳代ちゃんのお尻を手で軽く触る吉岡先輩。
「きゃっ!……よ、吉岡先輩……」
で、続けて太田先輩も。
「おっす!佳代ちゃん、今日も可愛いね!」
「あっ!……もぉ……太田先輩……」
佳代ちゃんは顔を赤くしながら周りを見て、先輩達にお尻を触れてるところを他の人に見られてないか確認した後、ちょっと怒った風に先輩達の腕を叩いてた。
でも、あの夜と同じように佳代ちゃんは身体を触ってくる先輩達に本気で怒っているわけではなく、その後はいつも通り先輩達と楽しそうに会話をしていた。
そして時折、また先輩達に耳元で何か言われ顔を赤くして
(たぶん何かエロい事を言われていたんだと思う)
またちょっと怒る素振りを見せたり。
遠目から見る限り、佳代ちゃんと先輩達はイチャイチャして仲が良いようにしか見えない。
先輩達が佳代ちゃんをからかって、佳代ちゃんは「もぉ、ダメですよぉ」とか「違いますよぉ」とか言いながら楽しそうに笑っている構図。
佳代ちゃん……もしかしてあんまり落ち込んでないのかな……。
正直、俺はそんな佳代ちゃんを見て、佳代ちゃんの事がよく分からなくなってきていた。
で、俺はその後バスケの練習も程々にして1人で水道のある場所へ顔を洗いに行ったんだけど、その時にその日初めて佳代ちゃんに声を掛けられた。
「ナオ君っ!」
顔を洗っている所に後ろから突然佳代ちゃんに声を掛けられてビックリして後ろに振り返る俺。
そして俺の濡れた顔を見て、佳代ちゃんはタオルを渡してくれた。
「はい、これ使っていいよ。」
「あ、ありがとう。」
佳代ちゃんのタオル、良い匂いがする。
「それと……はいこれ、飲むよね?」
「あ、うん、ありがとう。」
そう言って佳代ちゃんは冷えたスポーツドリンクも渡してくれた。
ドキドキしてしまう。
近くで見ると、やっぱり佳代ちゃんは可愛くて、優しくて……。
キラキラした笑顔は高校時代と全く変わらない、寧ろ可愛さはもっと増してる。
佳代ちゃんに話しかけられたリ目の前で笑顔を見せられると、どうしたって胸がときめいてしまう。
あぁ、やっぱり何があろうと俺はこの人が好きだし、惚れてしまっているんだなぁと、改めて自覚した。
「今日は暑いね~」
「……そうだね。」
佳代ちゃんはいつも通りの佳代ちゃんだった。
もしかしてあの夜、俺と目が合ったと思ったのは俺の気のせいだったのか……?
そんな事を考えながら、俺はなるべく気まずい雰囲気にならないように努めていた。
もし佳代ちゃんが気づいていなかったのなら、俺はそれを顔に出してはいけない。
俺も、いつも通りに佳代ちゃんと接しないと……。
でもそうじゃなかった。
俺が顔を拭いて、スポーツドリンクを飲んでいると、佳代ちゃんは急に黙って何かを言い辛そうな表情になった。
「……な、ナオ君……あのさ……」
「え?」
「……ちょ、ちょっとこっちに来て。」
佳代ちゃんはそう言って俺の腕を掴むと、人目がない道具倉庫の裏へ俺を連れていった。
「ど、どうしたの?」
俺がそう聞くと、佳代ちゃんは周りに誰もいない事を再度確認した後、顔を赤くしながら口を開いた。
「……あ、あのさ……」
俺はその時点で察した。
そして佳代ちゃんはそれを聞いてきた。
「あの……えっと……ナオ君さ……あの時、起きてたよね……?」
俺の息が止まる。
どうしよう……どう答えればいい……?
あの時ってのはもちろん、あの夜の事だ。
佳代ちゃんが先輩達とセックスをしていた、あの時の事だ。
やっぱり気づいてたんだ。そうだよな、あんなに何度も目合ってたし。
俺はどういう顔をすればいいのか分からなかった。
分からなかったけど、とにかく何か言わないといけないと思って、俺は咄嗟に佳代ちゃんに謝った。
「……ご、ごめん!」
寝たふりをしてセックスしてる所を覗き見しちゃってごめん!という意味で。
でも佳代ちゃんは
「わ、私の方こそ、ごめんっ!」
「え……?」
逆に佳代ちゃんに謝られて、またどういう顔をすればいいのか分からなくなる俺。
佳代ちゃんは動揺する俺を見て、さらにこう続けた。
「……変なところ見せちゃって、ごめんね……ナオ君、私の事……幻滅しちゃったよね……?」
凄く気まずそうに言う佳代ちゃん。(ちょっと泣きそう)
俺は半ばパニック状態だけど、佳代ちゃんが傷つくような事は言っちゃいけないと思って
「そ、そんな事ないよ。」
と、答えたんだけど佳代は気まずそうに下を向いて黙っちゃって、だから俺はフォローするつもりでさらにこう言った。
「だ、大丈夫だよ、うん……大丈夫、ちょっとビックリはしたけど、全然そんな……幻滅なんてしてないし、大丈夫……うん。」
自分で何を言ってるのか分からなかった。
何が〝大丈夫〟なんだ?
〝ちょっとビックリしたけど〟ってなんだよ。
お前(俺)は最初から知ってただろうが!
あ~失敗した。
俺何言ってんだよ、全くフォローになってねぇよ。
そんな感じで自問しながら俺があたふたしてると、佳代ちゃんはゆっくりとこう話し始めた。
「……あ、あのね……私、ベッドで寝てて、それで夜中に目が覚めたらいつの間にか先輩達が布団の中に一緒に入ってて、それで色々話したりしてたらあんな事になっちゃって……」
「そ、そうだったんだ……」
「あ、でも先輩達が悪いんじゃなくて……私が悪いんだけど……」
分かってる。佳代ちゃんは言い訳がしたい訳じゃないんだ。
「そ、そんなの別に、佳代ちゃんも悪くないと思うけど……」
とにかく俺は佳代ちゃんをフォローしようと思ったし、
とにかくこの気まずい雰囲気をどうにか明るくしないといけないと思った。
だから俺はこう言った。
「仕方ないよ、あの日は皆酔っ払ってたし、先輩達もすげぇ飲んでたし、佳代ちゃんも……そうだよね?……だから、うん、そんな佳代ちゃんが悪いって事はないと思うよ、ね?」
この時の俺の表情は、たぶん笑顔だったと思う。
佳代ちゃんを落ち込ませないようにそうしてたんだけど、それが正解だったかは分からない。
でもほら、吉岡先輩達も笑いながら佳代ちゃんと話してたじゃん。だから俺もそのノリでいこうと思ったんだ。
とにかく今は佳代ちゃんを気遣ってあげないと。
「あ、それより佳代ちゃん……身体は大丈夫?」
「え……あ、うん……大丈夫だよ。ナオ君、優しいね……私、もうナオ君に嫌われちゃったと思ったから……」
「えっ!?そ、そんな事ありえないよ!俺が佳代ちゃんを嫌いになるなんて、そんな……ないよ絶対。」
「ほ、ほんとに……?」
「本当だよ、だから全く気にしなくていいよ。そりゃお酒とか飲んでたらさ、そういう事もあるよ、俺もあるし。」
「えっ、ナオ君もそういう事あるの?」
「え、あ……うん、あるある!全然あるよ!」
(ないけど)(童貞だし)
「……そうなんだ……」
「ハハッ、ほら俺も一応男だしさ、先輩達ともそういう話はよくするし。」
「……そういう話?」
「あ、いやほら、例えばこの前海行ったときの佳代ちゃんの水着姿凄かったなぁとか、ね?」
(冗談っぽく笑顔で)
「えっ……?」
(少し困惑したような表情の佳代ちゃん)
しまった、間違えた。
佳代ちゃんの表情を見て冷や汗を出す俺。
「あ、ごめん、キモイよね、俺がそういう事言うと……」
「そ、そんな事ないけど……なんかナオ君がそういう事言うの、意外だなぁって思って……。」
「意外?そうだよね、俺普段あんまり女の子の前でこういう事言わないし、ごめん。」
「ううん……あ、でも嬉しいかも、ナオ君にその……私の水着とか褒めてもらうの。」
(ここで佳代ちゃんはやっと笑ってくれた)
俺も先輩達みたいにちょっと下ネタ言う感じでいけば佳代ちゃんも安心するんだ。
「あの水着凄く可愛いかったよ、てか佳代ちゃんって本当にスタイル良いよね、なんていうか、色々と凄いし……」(意味深)
「そ、そんな事ないけど……やだ、恥ずかしいよナオ君。」
「あ、ごめん。」
「ううん、いいんだけど……なんか変な感じだよね、ナオ君とこういう風に話すのって。」
「だね。」
お互いに赤くなった顔を見てちょっと笑いながら気恥ずかしくなる。
で、佳代ちゃんはまたちょっと心配そうな顔をしてこう聞いてきた。
「……ねぇナオ君、本当に私の事嫌いになってない?」
「全くなってないよ、本当に。てか今日佳代ちゃんがサークルに来てくれて嬉しかったし。」
「……ありがとうナオ君、優しいね……ホントは私もね、今日ナオ君が来てくれるか不安だったから。」
「そうだったんだ……てか俺は大丈夫?佳代ちゃんに嫌われてない?」
「えっえっ?どうして?私がナオ君を嫌いになる訳ないよぉ。」
「だってほら……見ちゃってたし……」
「あ……う、うん、大丈夫だよ……ごめんね、私の方こそ……」
「いやそんな、佳代ちゃんは可愛いし綺麗だし……それにその……俺も色々と興奮もしちゃったし……」
「や、やだナオ君……もうそれ以上言わないで……」(顔赤くしながら)
「あ、ごめん……ハハッ」
それでまた俺と佳代ちゃんは互いに顔を赤くしながら笑ってた。
あ~良かった。
いや、これで良かったのか?
分からないけど、とりあえず佳代ちゃんとはまだ友達でいれそうで少し安心した。
でも冷静に考えると、酒に酔ってたからってあんな事したらいけないし、俺も本当は止めるべきだったんだと思う。
たぶん俺もこの時、頭ぶっ壊れてたんだろうなぁ。
で、その次の週、先輩達に「また飲み会するぞ~」って誘われたんだ。
25
先輩達は今回の飲み会も太田先輩の部屋でやるつもりらしく、まぁ先輩達が何を狙っているかは言わずもがな。
吉岡先輩と太田先輩はもちろん、A先輩もやる気満々で、さらに前回寝てしまっていたB先輩に関しては
「なんで強引にでも起こしてくれなかったんだよ!」
と、自分だけ佳代ちゃんとセックスができなかった事を相当に悔やんでいるらしく、こちらもやる気満々。
あとB先輩はそれと同時に
「マジで佳代ちゃんそんなにエロかったんか?想像できないわ。」
と言っていて、半信半疑な様子でもあった。
そりゃ信じられないよな、だってあの佳代ちゃんだもん。俺だって未だに信じられない。
で、当然その飲み会にも佳代ちゃんを呼ぶって話になったんだけど、今回誘う女性陣は佳代ちゃん1人のみ。
余計な他の女は邪魔だから呼ばないって先輩達は言うんだけど、そんなあからさまに輪姦す(まわす)気満々の飲み会に佳代ちゃんが本当に1人で来るのか?って話。
男だらけの飲み会に女の子1人で来るのってそれだけで結構勇気いると思うし。
佳代ちゃんは今までも小規模の飲み会や、サークルのグループキャンプや旅行でも、必ず他の女友達や女先輩と一緒に行動する子だったから。
ましてや、前回の飲み会ではあんな事があった訳で、一体そんな佳代ちゃんに何と言って飲み会に誘うんだろうと。
なんだかんだで、前回の事は佳代ちゃんも後悔してると思うんだ。
俺にもあんなに気まずそうに謝っていたんだし。
でも先輩達はそんな心配もせずに、週末までオナ禁して溜め込むんだとか、大人の玩具を買いに行こうぜとか、下半身でしか物事を考えてなくて、挙句の果てには俺に
「じゃあそういう事だからナオヒロ、佳代ちゃん誘っといてくれ」
だってさ。
いやいやなんで俺なんだよって思ったんだけど、吉岡先輩が言うには佳代ちゃんと一番仲が良い俺が誘った方が佳代ちゃんも安心するからだって。
そうか?もう安心とかそういうレベルじゃないと思うけど。
「太田先輩の部屋で佳代ちゃんを輪姦す(まわす)会やるけど来てくれる?」
って本人に聞くのと同じだぞ?
「いや、そんなの無理ですよ。ていうか佳代ちゃんもそれだと来ないと思いますけど。」
「分からなねぇぞ、意外と大喜びして来るかもしれんぞ。だってお前、佳代ちゃんマジで超エロかったからな?」
うるせぇわ。
すると吉岡先輩が少し冷静になってこう言い始めた。
「まぁ確かに、この前佳代ちゃんと電話したらすげぇ後悔してる感じだったけどな。」
やっぱりそうなんだ……てか佳代ちゃんまた吉岡先輩と電話してたんだ……。
「へぇ、吉岡あの後佳代ちゃんと電話したのか?」
「あぁ、まぁ一応まだ彼氏もいるしな、基本的に性格も真面目だし、もしかしたら最初は無理とか言うかもなぁ。」
「でも来るっしょ?」
「何せあれだけのマゾだからな、ナオヒロが誘えばなんだかんだで来ると思うぞ。」
「え、でも俺だと余計に無理なんじゃ……」
「お前分かってねぇなぁ、佳代ちゃんもお前に誘ってもらった方が来やすいんだよ、絶対。」
「そういうもんなんですか……?」
「そう、だから上手くやってくれよ。ていうかお前も佳代ちゃんとヤリたいだろ?」
「え……それは……」
俺が……佳代ちゃんとセックス……?
想像するだけでヤバい。
そうじゃなくても正直、俺もまた佳代ちゃんの裸が見れるかもしれないと思うと、どうしても興奮してしまうのは事実。
所詮俺も先輩達と同じ、性欲にかられた単なるオスだ。
変に真面目ぶって俺だけ飲み会に参加せずに、後から先輩達にエロ話を聞かされるのは絶対に嫌だったし。
気持ちとしては、
〝頼むから断って俺の憧れの佳代ちゃんの貞操を守ってほしい!〟と想う気持ちが7割。
〝また佳代ちゃんのエロい姿が見たいかもしれない〟という浅ましい気持ちが3割、
断れたら断られたらで安心するし、もし佳代ちゃんが来るって言ったら……モヤモヤすると思う。
複雑な気持ちだったけど、俺はとりあえず先輩達に言われた通りに佳代ちゃんを誘ってみる事にした。
で、その話を先輩達とした翌日に丁度サークルの練習があって、また水道の所で俺が顔を洗っていたら佳代ちゃんがスポーツドリンクを持ってきてくれたので、周りに誰もいなかったし、俺はそこで思い切って聞く事にした。
「はいナオ君、お疲れさま。」
「あ、ありがとう。」
「今日も暑いねぇ、なんだかナオ君とこうしてると高校の頃の部活思い出すなぁ。」
「そうだね、あの頃はもっと暑かったけど。」
「ね、高校の体育館、すっごい暑かったもんね。」
高校の思い出話を少ししながら、隣で佳代ちゃんもスポーツドリンクを飲んでいる。
ああ、やっぱり佳代ちゃん、横顔も凄く可愛い。
頬っぺたの肌も、白くて綺麗で、適度にモチモチしてる感じで、思わず触りたくなるような。
健康的で艶々な髪をポニーテールにしてるのも、高校時代の佳代ちゃんを思い起こさせる。
それと……佳代ちゃんのうなじが見えていて、そこが汗で薄っすらと湿っているのがとても色っぽかった。
「……。」
佳代ちゃんの汗に濡れた肌を見ていると、どうしてもあの夜の事が脳裏を過る(よぎる)。
〝あっあっあんっはァンッ!……あっんっあっあっん……ハァ……気持ちイイよぉ……あっあっん……!〟
佳代ちゃんの気持ち良さそうな喘ぎ声。
汗が滲んだエロティックな裸体。
肉欲が身体の奥から沸々と沸き上がってくる……!
「ナオ君?どうしたの?」
「えっ!?」
「何か考え事?」
「あ、いやそうじゃないけど……」
そうだ、今聞こう。
「あ、あのさ佳代ちゃん、今週末の飲み会の事……聞いてないよね?」
「え、飲み会?うん、まだ何も聞いてないけど、サークルの?」
「……そう、なんかまた太田先輩の部屋で飲み会するらしくてさ、俺、先輩達に佳代ちゃん誘っておいてくれって頼まれたんだけど……。」
「ぇ……また太田先輩の……?」
「うん、また太田先輩の部屋で。」
それを聞いてこの前の事を思い出したのか、黙ったまま恥ずかしそうに顔を赤くする佳代ちゃん。
「男のメンバーはこの前と同じで、女の子は……今のところ佳代ちゃんしか誘ってないんだけど……」
そう言いかけた所で、俺はやっぱりちゃんと言った方が良いと思って言い直した。
「というか、実は本当の事を言うと、女の子は他には誘わなくて、佳代ちゃんだけの予定なんだよね……。」
「え……私だけ……?」
「そう……なんか先輩達がさ、この前のメンバーが楽しかったから佳代ちゃんだけ呼ぼうって。」
「あれ、でも女先輩は……?」
「あ~そうなんだけど、ほら、女先輩はあんまり酒飲めないじゃん?だから。」
「そ、そっか……」
「だから女の子は佳代ちゃん1人だけなんだけど、それでも良かったら……来れそう?」
「え~……どうしよう……」
佳代ちゃんは女1人だけと言われ少し困惑しているようだった。
太田先輩の部屋でこの前と同じメンバーで、しかも女は佳代ちゃん1人、それが何を意味するのかくらい、佳代ちゃんだって分かるはず。
「でさ、先輩達が今回は朝まで飲み明かしたいって言っててさ、だからまた泊まりでの飲み会になるんだけど……」
「え、泊まり……?そうなんだ……それって私もって事なのかな……?」
「うん、できれば。それと次の日は予定空けといてほしいって、次の日の事を気にしてたらちゃんと飲めないからって、先輩達が。」
「次の日って……何曜日?」
「金曜日の夜に飲み会だから、土曜日だね。あ、もしかて土曜日バイトとか入ってた?」
「うん、入っちゃってる……ね。」
「あ~じゃあ今回は佳代ちゃん無理っぽい?」
俺は希望を込めてそう聞いた。
頼む、断ってくれ佳代ちゃん。
「ん~……どうしようかな……」
どうして迷ってるんだよ……しかもまたちょっと顔赤くなってるし、何想像してるんだ?
で、佳代ちゃんはしばらく考える仕草を見せた後、
「……ねぇナオ君、そのお返事って今日した方がいいのかな?」
「え?いや、別にそんな事ないけど。」
「じゃあ決まったら、ナオ君に連絡すればいい?」
「うん……え、佳代ちゃん来れそうなの?」
「ううん、まだ行けるか分からなけど……あ、それとその飲み会ってナオ君も来るんだよね?」
「俺?俺は……行くよ。」
「そっかぁ……ん~……じゃあ決まったら連絡するねっ」
「分かったよ、返事待ってるよ。」
「うん、ナオ君ありがとねっ。じゃあ私そろそろ行くねっ。」
そう言って佳代ちゃんは他のメンバーにスポーツドリンクを配りに行ってしまった。
〝ナオ君ありがとねっ〟ってどういう意味なんだろう。
佳代ちゃん、さすがに今回は来ないよな……なんか迷ってるみたいだったけど……。
俺はモヤモヤした気持ちを抱きながら、佳代ちゃんからの返事を待っていた。
そしてその翌日、俺の携帯に佳代ちゃんからメッセージが届いた。
『ナオ君おはよっ(^.^)今度の飲み会の事なんだけど、なんとか私も行けそうだよ~(*´▽`*)』
そのメッセージを見た瞬間、マジかよ……と思った。
『本当に!?でもバイトは?』
『うんっ、バイトはね、他の人に代わってもらっちゃった(*^。^*)
金曜日と土曜日も!(^^)!』
『そうなんだ、じゃあ泊まりもOK?
ていうか佳代ちゃん本当にいいの?女の子1人だけだけど。』
『うんっ、大丈夫だよぉ(*^。^*)
でも逆に本当に私も参加しちゃっていいのかな(?_?)
男の子だけの方が楽しいって事ない?(*_*)
あ、お泊りも……一応OKです(^.^)』
『そんな事ないよ、佳代ちゃんが来てくれるなら先輩達も凄く喜ぶと思うよ。
そういえば、吉岡先輩が佳代ちゃんが来るなら夜飯は全員に焼肉奢ってくれるって言ってたよ。』
『え~ホントに~?(*´▽`*)わ~い焼肉焼肉(^◇^)』
なんだか佳代ちゃんテンション高いな……文字だからそう感じるのか……?
『じゃあ佳代ちゃんもOKって事で先輩達に伝えておいていい?』
『うん(^.^)宜しくお願いしま~す♡』
佳代ちゃん、ハートマークまで付けちゃって……
俺はなんだかちょっとショックで、最後に変に意味深な事を送ってしまった。
『楽しい飲み会になるといいね。』
『そうだね~(^.^)』
『泊りだし、また色々と楽しみだね。』(意味深)
『色々と……?(;^ω^)
うん(^^)楽しみだね~(*^。^*)』
『じゃあまた週末に。』
『うん(^^)ナオ君ありがとねっ(^.^)』
それで佳代ちゃんとのやり取りは終わったんだけど、終わった瞬間に俺は脱力して自分の部屋のベッドに倒れ込んだ。
「あ~ぁ……結局佳代ちゃん、飲み会に来ちゃうのか~……」
そう独り言を呟きながら、俺はズボンの上からすでに固くなっていた自分の股間をグッと握った。
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