04月12

イトコと親友に、そして・・・ 

私、39歳、妻、37歳。
子供2人に両親同居の6人暮らしです。
とても平凡な家族でした。
そして、3年前のある日を境に、私の平凡な人生は狂っていきました。

事のきっかけは、私の母親の突然の入院でした。
脳の硬膜の腫瘍の手術となり、父と私と2つ年上の姉の3人で交代で介護の為、
しばらく病室に泊まる事にしました。
姉には子供がおらず、また仕事もしていましたので、負担を減らす為、姉夫婦も
我が家でしばらく生活する事になりました。

義兄は酒が強く、姉が病院に泊まる時はけっこう遅くまで私と飲み明かす事も
ありました。オヤジも酒好きでしたが、9時には寝てしまいます。
妻は飲めませんが、子供を寝かすとやってきてつまみを作ったりして気を使って
いました。
そんなある日、いつものように義兄と酒を飲んでいると、子供を寝かしつけた
妻が部屋に入ってきました。スナック菓子をつまんでいたのを見て、
「あ、ごめ?ん」そう言ってキッチンに行きました。
簡単な料理を作って持ってくると、又キッチンに行こうとしました。
「あー、綾子ちゃん、もうそろそろ寝るからいいよ」義兄が言いました。
妻は立ち止まり、「ごめんなさい、遅くなっちゃって」そう言ってその場に座り込みました。
私達のテーブルからちょっと離れたところに座り、最初は私達に話を合わせていましたが、
2人とも眠気と酔いで独り言を言い合っている状態で、その内妻はテレビを見始めました。
私達は下を向いて半分居眠りしていましたが、私が顔を上げて義兄に話しかけようとしました。

すると、義兄は真剣な表情をして、何か一点を見つめていました。
「何恐い顔してんだよ?兄貴?」そう言いながら私は何気に義兄の見つめている方をみました。
一瞬、私はドキッとしてしまいました。義兄の視線の先には、テレビを見ている妻がいました。
そして、カーペットに足を崩して座っています。向こう側に手をついて、横座りしているのですが
ジーンズ生地のミニスカートから、真っ白な太ももが、剥き出しになっていました。
私達の様子を見て妻も油断していたのでしょう。私は慌てました。義兄に話しかけても酔いが
まわって、目線を変える気遣いも消えうせているようです。妻を見ると相変わらず眩しいほど
太ももを見せています。私は心臓が音を立てて早くなってくるのが分かりました。
何か分かりませんが妙な気分になってきました。(そうだ、綾子に見られているのを教えれば
いい)そう思って私は綾子を呼びました。

「綾、そういえばさー」何か声が震えて、思ったほど大きな声が出ませんでした。
「何?」綾子が振り向いてくれました。何を言うかは考えていませんでしたが、義兄の顔を
見れば分かるはずです。
案の定、私を見た妻は、隣の義兄の異様な表情に気付き、ハッとしたようです。
何故か私は慌ててしまい、「いや、もう寝ようかなーと思ってさ」と言ってしまいました。
「ん?、この映画見てから、ダメ?」少しスカートを戻す仕草をしながら言います。
「正クン、もう寝たら?俺、もう少し飲んで寝るから」妙にしっかりと義兄が言いました。
カチンときた私は、「綾、寝るとき起こしてくれ」そう言って私はゴロンとその場に横になりました。

都合良く、横になった私の目線を下げると義兄が見え、斜め上には妻が見えます。
妻は、しばらくそのままの姿勢でテレビを見ていました。ガサガサッと妻の方で音がしたので
薄目を開けてみました。妻は疲れたのか今度は両手を後ろで支え、足を前に投げ出しました。
その時、妻は、チラッと義兄の方を見ました。ただ、その瞬間妻の表情がこわばった様な
気がしました。
私は少し顔を下げて義兄の方を見てみました。テーブルの下に見える義兄の左手が股間をつかんでいました。(ど?なっちゃったんだ?!)私は又心臓がバクバクしてきました。
冗談で、悪友が「お前の奥さん抱けたら100万出すぞ」なんて言う事はありますが現実に、
よりによって義兄が、妻の体を見て興奮している状況に、私は何故か不安と怒りだけでなく
異様な興奮に包まれてきました。私は顔を妻の方に少し向け、薄目を開けたりして観察して
いました。

10分程経った頃だったか、テレビがコマーシャルに入りました。
妻はその時、又チラッと義兄の方を見ました。
私も義兄の方を薄目で見てみました。
義兄は股間をつかんだ手をゆっくりモゾモゾと動かしていました。
コマーシャルが終わり、又映画が始まりました。
何か、妻の顔が紅潮してきたような、表情がとろんとしてきたような気がします。
映画を見ているような顔ではなくなってきました。
それからまた10分程経った頃、妻の方でササッと音がしました。
薄目を開けた私は思わず「アッ!」と声を上げそうになりました。
妻はこちら側の膝を立てて両手でつかんでいます。立てた太ももが、むき出しになっています。
ミニの布の生地は大きくまくれて付け根まで上がってしまっています。
妻の顔はますます赤くなっていました。呼吸が速くなっていて、いつもキリッと結んでいる
口が少し開いています。気付くと、義兄の息も荒くなっていて、私には聞こえるようになっていました。
(妻は、間違いなく義兄に見せるために太ももを出している!)私の異様な興奮は頂点に達しまし
た。何時の間にか、私も股間に手を当てていました。
義兄の手がモゾモゾと動きました。股間に当てていた手をトレーナーの中に入れました。
(妻の前でシゴクのか?!)
妻の反応が気になり、又妻の方を見ました。薄目も疲れてきて、まぶたがピクピクしてきました。
異様な熱気に包まれてきました。
妻が又チラッと義兄を見ました。今度はちょっと驚いたように目を一瞬見開きました。
少しして妻は今度は向こうの膝を立てました。太ももの真っ白な内側がさらけだされました。
こちら側の太ももはもうギリギリまで見えてしまっています。
「ウーン」義兄のため息のような声がしました。妻の目はテレビの方を向いてはいますが
ますますトローンとしてアゴが上がってきました。

義兄の手が上下して、しごきはじめました。仕事柄か、いつも冷静で、静かな義兄が、何かに
とりつかれたようになってしまいました。妻も、異常としかみえません。そして、私も。

妻が又義兄を見ました。今度はシゴイテいる義兄をしっかりと見て、妻は何故か悲しそうな
表情をして目をつぶり、倒れこむ様に向こうに横になってしまいました。
義兄の手が止まりました。今度はしっかり妻に見られてヤバイと思ったのか、フーッとため息
をつきました。急に静かになり、テレビの音がむなしく聞こえました。
「ハーッ」とため息をつきながら義兄は又飲み始めたようです。
私も暫らくボーッとしていました。何時の間にか深夜映画も終わり、通販の声が聞こえ始めました。
私は起き上がるタイミングを失い、ただ固まっていました。

ふと気になって妻の方を薄目を開けて見てみました。相変わらず横になったまま動きません。
ただ、スカートがかなりズレ上がり、太ももが丸見えになっているだけでなく、スカートのすその
影に黄色いパンティとはみ出た尻の肉が見えました。
私はまた興奮してきました。見慣れたはずの妻の体に異様に興奮する自分が不思議でした。
(綾子はどうするんだ?俺と同じように起きるに起きれないんだろうか?)
義兄はそっと部屋に戻ればいいんだから、気楽だなーなんてしょうもないことをボーッとした
頭で考えていると、義兄がそーっと立ち上がりました。
(あー、これで俺と綾も部屋に戻れる、)そう思うと、綾を貫きたい衝動が襲ってきました。
朝まで何発でもやりたい気分でした。

(ん?)

カサ、カサ、とティシュをそっと引き抜く音がしました。
(兄貴、何やってるんだ?)
ドアの横のティシュを沢山取り出しています。
(部屋で取ればいいじゃないか)
兄貴が部屋で妻の体の記憶でしごきながら、自分は妻の生の体にむしゃぶりつく、そんな妄想を
ひろげ始めた矢先、(ん?)
兄貴はそっと綾の方に近付いていきました。
(何やってんだ?兄貴!)またしても強烈な不安と興奮が襲ってきました。思わず大きく開けた
目を慌てて閉じて、またピクピクさせながら薄めにさせました。

綾の1メートル近くまで近付いた義兄の足が、ガタガタ震えていました。
(何するんだ?)幾らなんでも大胆すぎます。何か、寒気がして、私も震えがきました。
暫らくジッと立っていた義兄が、綾の太ももの前にゆっくりしゃがみ込み始めました。
膝もガタガタ震えています。私も震えが大きくなりそうでゆっくり深呼吸したりしていました。
止めようなどという思いは微塵もなく、生まれて最高の興奮の絶頂に浸っていました。

義兄は綾の太ももの前に正座すると、ティシュをトレーナーの中に入れました。
そしてちょっとしごいていました。
綾の体はピクとも動きません。(眠っちゃったのか?)
義兄はちょっと安心したのか、綾の背後に、さかさまに横になっていきました。
太ももギリギリに顔を近付けて、激しくしごき始めました。
そして少し体をずらせると、スカートの影の中のパンティとはみ出た尻の肉に顔を近付けていきました。綾の体が息に合わせて動いてきました。(眠っていなかったのか?!)

義兄は同意を確信してか、ミニのすそをそっと開こうとしました。
その時、綾の体がビクッと動き、義兄はあわてて手を離し、動けなくなってしまいました。
義兄は暫らくじっとしていましたが、股間につっこんだ手をひきぬきました。
(これまでか?)ふと思いました。
義兄も諦めたように、体を起こそうとしたとき、
綾の体が動き始めました。そして、小さな声で綾が確かに言ったのです。
「このまま見るだけにして」
私は頭にカーッと血が上りました。私には、「好きにして」位にショックでした。
が、同時に射精しそうな興奮も襲いました。
「わかった。ゴメンな、綾ちゃん」綾子さんとしか言わなかった義兄が初めて「綾ちゃん」と
いいました。

綾は、上になった太ももを曲げていきました。
綾の股間にくい込んだパンティの線が見えてきました。もう濡れきって色が変わっています。
義兄は「オオッ」と言うと、又横になり、その綾の股間に顔をギリギリに近付け、まるで
臭いをかぐようにしていきました。義兄の熱い吐息がオマンコに感じるのでしょう。
「アッ」と綾が声を漏らしました。
「ううっ」と義兄はうなりながら手の動きを早めていきました。
そして綾の尻が動き始めると、その卑猥さに、私と義兄は同時に果てました。
そして直後に綾の尻の肉がビクッビクッと動き、湿り気で形の露わになったオマンコが
収縮を繰り返していました。

暫らく3人とも動けずにいましたが、最初に妻が我に帰ったように急いで走るように寝室に
消えました。
私は暫らく呆然としていましたが、ふと、新たな不安がよぎりました。
(このままで終わるだろうか?あさって、俺が病院に泊まる時、大丈夫だろうか?)
私は翌日、ふと思いついたことがありました。
3日後、姉の泊まる日に、俺は友人と外で会うことにしよう。そして、2人がどうなるか、
そっと帰って覗いてみよう。もう、私は狂っていました。狂った3年間の幕開けでした。

妻が寝室に消え、横になった2人が取り残されました。
私は起きる勇気がなく、ジッとしていました。
やがてゆっくりと義兄が起き上がりました。
ティッシュを取り出すと、ゴミ箱に入れかけましたが入れずに(当たり前だ!)
足音を立てないように部屋を出て行きました。
私はようやく横向きの姿勢から解放され、ごろんと大の字になり、天井を見つめていました。
下にしていて痺れた腕を擦りながらボーっとしていると、先ほどの綾の痴態が蘇ってきました。
義兄がおかしくなった、テレビを見ていたときの太ももを覗かせていた無防備な姿や、
多分見せるために膝を立てて尻まで見えそうな程太ももを剥き出しにした姿、続けて見せた
向こう側の真っ白な太ももの内側、そして横になって見えていたミニの奥のパンティとはみ出した尻の肉、そして、右足を折り曲げて見せた綾の濡れた股間、しっかり食い込んで、見えてしまった
オマンコの形。そこに重なった義兄の頭。
母親が入院している現状や、仕事の悩みや友人の事や、一切の環境が遠くの出来事に感じました。

けだるくなった体を起こして、私も寝室に向かいました。いつもの習慣で、子供達の部屋を覗きました。下の子に、しがみつくように綾が寝ていました。寝室に行っていたと思っていましたが。
私はそっと近かずき、寝室に連れて行こうと思いましたが、声をかけらずに部屋を出ました。
さっきの生々しい映像が頭から離れず、放出し、休みました。翌朝も何故か早くすっきりと
目が覚めたのですが、又あの映像が生々しく現れて、あっという間に放出。
朝食を摂りに行くと、既にオヤジが座っていました。「オッ、今日は早いな!」
急に現実に戻され、ホッとします。
間も無く義兄が上がってきました。(1階のオヤジの事務所の隣の客間を使っていました。)
私を見て、義兄の足が一瞬止まりました。
私も緊張して、「オハヨウございます」大きな声を出してしまいました。
綾が私と義兄の朝食を運んできました。綾も一瞬戸惑うように足を止めました。
「綾さん、ビックリしちゃうよな、正が早起きなんてナ、ハッハッハッ」(同居でよかった!)
「お早う、はやいのね」綾は目線を合わせられないようです。義兄も同じ。
仕事中、現実感が湧いてくるのですが、妙な感覚。油断すると直ぐにあの妄想が襲ってきます。
(今夜は姉貴も俺もいるから大丈夫、として、問題は明日、俺がいない日だな。しかし、姉貴
がいるしな、まさかな、)姉貴がいる時は義兄もあまり酒も飲めません。それでも心配になった
私は次の日の朝、姉貴にささやきました。「姉貴がいないと、俺、ついつい兄貴を遅くまで
付き合わせちゃうからさ、今夜は早く寝せた方がいいよ」「マーちゃん、気をつけてよー、
あの人、そんなに若くないんだからさー、わかった、無理にも寝かせるから、ありがとネ!」
(頼むぜ、姉貴!)しかし、それでも心配になった私に、悪魔の心がヒラメキました。

(そうだ、その翌日を義兄の楽しみにとってやろうか!姉貴の泊まる晩に俺もいない、そうすれば
兄貴はそれを楽しみに、あえて危険は冒すまい。)
私はこの思いつきに、何故か興奮しました。そしてその時、自分の本当の気持ちが分かりました。
(俺は綾と義兄が2度とあんな事にならないように心配してるんじゃない!そうじゃなくて、
あれと同じような場面を、いや、それ以上の展開を見たいんだ。ただ、それを見れない事を
恐れているだけなんだ!)

そう確信すると、私の脳は、異常な回転を始めました。早速、その晩、夕食の時、綾と義兄と姉の
前で言いました。
「明日さー、俺外に飲みに行く約束しちゃったんだけど、いいかなー」綾が何故か体をギクッと
させた様な気がしました。
姉貴がすかさず、「又朝帰りでしょ、あんたももう気をつけなきゃダメよ!」
事実、ある店のマスターと、店を終えたマスター達が集まる店まで付き合うようになり、
外に出ると、いつも朝帰りになっていました。
その時、義兄の顔がパッとあかるくなり、「正クン、朝帰りなの?いつも」聞いてきました。
「んー、まー、」答えながら、(やっぱり期待してるな)ちょっと不愉快になりましたが、
目もくらむような興奮がおそいます。
「マー君、綾ちゃんに聞かなきゃダメじゃない、ねー、綾ちゃん」姉貴が言うと、綾は、
「どうせ、行っちゃうんでしょ?」その言い方に、全員爆笑。その後、案の定というか、
義兄が急に機嫌が良くなり、いつになくオシャベリになり、綾は、何か考え込むように
表情を暗くしていきました。思いの外スムーズに話が決まり、ホッとしていましたが、
当日の朝、綾は意外な事を言い出しました。
「ねー、パパ、今夜、私も出かけてきて来ていいかな」
(ドキッ!やっぱり嫌なのか、この展開)
聞いた義兄はガッカリした表情を隠しません。
「何時頃?」絶望しながら聞くと、
「ん?、そんなに遅くならないけど、子供達を寝かしつけていると遅くなっちゃうから、
子供達、お義父さんに頼んでいいかしら」
オヤジは喜ぶに決まってます。もともと子供好きのオヤジの孫の可愛がり方はあきれるほど
でしたから。
「あー、綾さん行っといで、綾さんここんとこ、大変だったしな、」案の定です。
私は病院帰りで時間もなく、仕方なく承知する他ありませんでした。

落ち込みながら、仕事をしていた私でしたが、昼食時、ふと、重大な事に気付きました。
(ん???オヤジに子供をあずけるって事は、母家は、綾が帰ってから、朝まで、義兄と綾が
2人きりということか?!)
両親の離れは廊下でつながっているものの、1階から行かねばならず、母家の2階にあるリビングと離れでは、隣の家の様に離れています。
(考えた末、義兄を避けたのではなく、義兄と2人きりになろうということか?少なくとも、望まなくて何かの展開があっても、誰にも知られないようにという事か? 綾は、展開を、覚悟している)
 
私は、とどめを刺す意味と、綾の反応を確かめるべく、昼食も途中にして、綾に電話をしました。
メールでは考える余裕を与えてしまうと思ったからです。
「あ、綾?俺さ、家の鍵忘れちゃったんだよ、それでさ、仕事終わったらそのまま出かけちゃうからさー、朝6時過ぎになるけど、チャイム鳴らすから開けてくれる?悪いけど」
「あ、そうなの、わかった、6時過ぎごろね、」
「ん、わるいね」
「ん?ん、それで、本当に6時過ぎなのね、夜中じゃ出られないかもしれないから」
「そう、大丈夫、夜中には起こさないから、ゆっくり寝てていいよ」
「ん、わかった」
最後の言葉は、明らかにうわずっていました。それに、綾はこれまで私の帰る時間を確かめた事も
ありません。酔っ払ってなくすからと、かぎを持たせなくしたのも綾でした。
明らかに綾はいつもの綾ではありません。(義兄の視姦や、それ以上の危険を覚悟している。やはり
間違いない)
午後の仕事が長く感じられ、ようやく退社の時間になり、車に乗り込みました。
そして家に向かいました。

帰りの車中、私の頭の中で昼の電話の綾子の声が何度も蘇ってきました。
「本当に6時過ぎなのね、夜中じゃ起きれないかもしれないから」
ありえない話です。2年ほど前、夜中に帰ってきて綾がインターホンの声に気付けず、
しかたなく親の離れに行って親を起こし、それがきっかけで、私達の寝室まで線を
伸ばしているんですから。事実、4時頃帰ってきて、寝ている綾を起こしたのは、つい、
半年前。そのとき綾は私の横腹を指でつついて、「よかったネ、今日はお義母さんに
叱られなくて」
こんな間違いだらけの綾子の話は始めてでした。
「夜中じゃ起きれないかも知れないから」が、何時の間にか
「夜中じゃ出られる状況じゃなくなってるかもしれないから、ごめんね、パパ」
そんな綾の声を妄想し始め、何時の間にか猛烈にスピードを上げていました。
いつもの半分程の時間で家に近付いてしまいました。
万が一、外で会う相手が義兄だったらの可能性も考え、まずは家に向かったのですが
帰る訳にはいきません。考えてみると、無謀な策略で何も細かい計画など立てられて
いない事に改めて気付き、少々焦る自分がありました。

家の前を通り過ぎ、まずは綾の車がある事を確認しました。
(よし、まだ出ていない)
家の前が空き地になっていましたが、まさかここで待つわけにもいかず、
広い分譲地の中をグルグルまわっていました。家が見えるところで見られにくい所は
なかなかむずかしく、結局、家の斜め後ろの空き地に止まりました。売れていない
空き地を駐車場代わりに使っている人が多く、幸い1台止めてあったので影になる方に
止めました。何故か背中が汗でビッショリになっていました。10月に入ったばかり
でしたがもう残暑の時期は過ぎていました。

前から車を突っ込んだ為に右に捻りながら家を観察していましたが、すっかり日が沈んだ
頃、脱衣所と風呂の明かりが点きました。(誰が入っているのかな?)綾の進行状況が
わからず、少しイラついてきました。
車を降りて、家に近付こうとした時、義兄の車が戻ってきました。慌てて車の陰に隠れました。
普段なら周りの見る目も気になるところですが、もう、臨戦態勢に入っていました。
少し間をおいて又近付いていきました。敷地に入り、奥の風呂場の下に立ちました。
子供達の大きな声とオヤジの笑い声が聞こえました。3人で入っているようです。
綾と交際中に子供が出来てしまい、話し合いの末、まだ経済力のなかった自分達は堕胎を
決めましたがどうしたらよいか分からず、おふくろに内緒でオヤジに産科を紹介してもらい、
3日間体を休める為にホテルまで取ってくれたオヤジ、悪い遊びをして病気の心配に悩んだ時も
泌尿器科に時間外にみて貰えるよう手配してくれた、親友の様に扱ってくれた親父に、今、
綾の危険な冒険にまで騙して協力させている事に胸が痛くなりました。

と、その時、綾の声が聞こえました。
「お義父さーん、大丈夫ですかー」
「ハッハッハッ、大丈夫大丈夫、綾子さんもそろそろ用意して出かけていいよ」
「すみませーん、子供達の布団も敷いておきましたからー」
「え?、今日、オジーちゃんのとこでねてもいいの?、うわー、やったやったー」
(いい子達だ!)
車のところに戻ろうとした時に、ふと義兄のいる部屋の前で立ち止まりました。
義兄の好きなジャズが聞こえました。私は何度きいてもすぐに眠くなります。
ふと、(出る前に何か打ち合わせしたりしまいか?)妄想が働きます。
私は部屋の反対側に回りました。綾が階段を下りてくるところに義兄の部屋の入り口が
あります。その小さな窓。格子がついているため、鍵を掛けていない窓がたくさんありました。
果たして、鍵ははずれていました。が、ゴムがくっついてしまったのかなかなか開きません。
普段ならありえない指の力。バキッ!大きな音がして開きました。あわてて身をかがめて
しまいました。
暫らくして、綾が階段をおりてきました。義兄の部屋の前を通り過ぎかけ、立ち止まりました。
左手を握ったまま口にあてて、何か考えているようです。(???なんだ?なに考えてんだ?!)
くるっと振り向くと、義兄の部屋をノックしました。
「お義兄さん、ちょっと出かけてきます」
バタバタ音がして義兄がドアを開けました。すごい勢いで開けたために、綾はビクッとしていました。
「あ、もう行っちゃうの?」(行っちゃうの???恋人でもあるまいし、何様だ?!)
「え?ええ、あの、夕食用意しておきましたから・・すみません」
「え、あ、いや、すみません、何時頃になるのかな、帰るの、あ、いや、インターホン鳴らして
下さい、玄関開けますから」
「あ、大丈夫です、鍵持ってますから、すみません、行ってきます」
綾はちょこんと頭下げて小走りに玄関にいきました。

(アッ、シマッタ!)
私は走りました。綾が出る前に車に!玄関横を通り過ぎないと外に出れません。
何とか車にたどり着き、エンジンをかけました。
どうやら外で会うことは無さそうで、一安心!あれからの進展はなさそうでこれも一安心。
必要は無くなりましたが何時の間にか私は綾の後を追っていました。
綾がいとおしくてたまらなくなりました。今すぐに抱きしめたい衝動に襲われます。
ある、レストランの駐車場に入っていきました。私はちょっと手前の道路で止めました。
綾が車を止める前にすぐ近くに止めてあった車から女性が降りてきました。
おいしい店を見つけると集まる仲間かと思いましたが、意外に親友の○○でした。
中に入るのを確かめて駐車場に入りました。一番奥に止め、待つ事にしました。

待ちくたびれてウトウトした時に、バン、バン、というドアを閉める音で目を覚ましました。
綾たちの車が出るところでした。私は慌ててエンジンをかけ、追いかけました。
すでに9時を回っていました。

車はカラオケ店に入って行きました。ちょっと近いかと思いましたが、電気の影になって
暗いところに止められました。今度はウトウトできないので、誰かを待つフリをして駐車場を
歩いたりしながら待ち続けました。(オレ、な?にやってんだろ)何か空しい気分も
ありましたが、あの、最後にパンティの大事なところまで片足を折り曲げて義兄に
見せてやった、妻の卑猥な動きが頭から離れず、何でもしてやろうという異常な興奮が私を
突き動かしていました。

11時過ぎになって、2人が出てきました。友人は元気ですが、妻の綾子が何か元気がなさそうです。何か、友人に励まされているみたいです。残念ながら何を話しているのかわかりません。
しかし、それぞれ車に乗ろうとしたとき、友人が妻に大きな声で言ったのです。
「あや?! 真っ直ぐかえりなさ?い! マゴマゴしてると6時になっちゃうよー! わかった!
なるようになれよ!大丈夫だよ!後でメールして!楽しみに待ってるよ!」

(ドッキッ!ドッキッ!!な、何だ!)私はアゴがガクガクしてきました。
そして、綾は、コクンとうなずいたのです。
それぞれの道に別れました。私は目もくらむ程の興奮で、膝が震えてきました。昔、人を轢き
かけた時は、アゴまでは震えませんでした。

家の前に着きました。
私は別の進入路から入り、妻の車を待っていました。
妻の車が家の前に止まりました。
(ん?)
車が駐車場に入りません。
(迷っているのか?深呼吸でもしているのか?)
車がUターンし始めました。
(ナッ、ナンダ?!)
ソロソロと走り始めました。やけにゆっくりで、徐行状態です。そして、いきなりスピードを
出し始めました。(綾、コワレチャッタのか?!)
周りは真っ暗で、慎重に追いかけていきました。
綾の車は、コンビニに入っていきました。
(???)
間も無く綾が出てきました。けっこう沢山買い込んでいます。

車に乗り込むと、なかなか走り出しません。
どうやらメールを送っているようです。
そして、シートを少し倒しています。間も無くメールが着たのか、起き上がり、
じっと読んでいます。そして、閉じると又体を倒し、ボーっとしています。
10分程して、又メールを打ち出しました。すぐに閉じて、今度はハンドルに両手と頭を
押し付けてしまいました。
(ん!ん!!)
私の携帯が鳴り出しました。慌てて開けると、「ママ」でした。
「オヤスミ、パパ、愛してる」
私は慌てて、うまく打てません。ようやく「オレも、死ぬほど愛してる!悪いけど、
又マスターに付き合うから、6時過ぎになっちゃうよ、間違いなく。オヤスミ、綾」
間違いなくは、せめてもの綾への思いやりのつもり、(スマン!)しかし、もう心臓の高まりは
収まらず、期待と興奮で、呵責はあっという間にきえていきました。

綾の車が動き出しました。今度は普通に走っています。分譲地内に入ると、急に又スピードが落ちて
しまいました。今度は、さっきより、もっとノロノロしています。
私は先回りをして仕事帰りに止めた空き地に止めました。そして急いで鍵を開け、
オヤジの事務所に入りました。隣からはまだジャズが流れていました。
我が家なのに、妙に淫靡な雰囲気を感じてしまいます。心臓はもう、破れるかと思うほど音を立てていました。
妻のエンジン音がすると、もう、息が苦しくなってきました。
容赦なく、ドアの閉まる音がしました。
そして、コツコツと妻の足音が聞こえてきました。この時、初めて後悔らしきキモチが一瞬よぎりました。
それでも妻の足音は近ずき、ついに、玄関にコンビニの袋を置く音がしました。コンビニの袋を
持っていることを、知っている私がちょっと不思議なような、妙な感覚が襲いました。もう、
私は狂っていたのかもしれません。

静かに鍵を開ける音がしました。ギギッと小さなはずのドア音が大きく聞こえました。
カツ、カツ、静かに妻が入ってきました。こちらのドアはしまっているのに、私は慌てて
ソファーの影に隠れました。靴を脱ぐ音がたまらなくイヤラシイ音に聞こえました。
ドアの曇りガラスがパッと明るくなりました。廊下の明かりが点きました。
妻の通り過ぎる姿が、たまらなくエッチにみえます。子供2人を生んで、ただ、母親として
太ってしまって仕方ないか位に思っていた妻の姿が、肉感的な、豊満さに見えてしまいます。
立ち上がってドアに近付こうとした時、又妻の姿が映りました。
(ん? 忘れ物か?)
廊下の明かりが消され、玄関の明かりが点きました。
静かに靴を履く音。コ・ッ、コ・ッとゆっくり歩く音。
ギ、ギーとゆっくりドアを開ける音、そしてゆっくり閉める音。
(やめちゃうのか???)
カッチャとゆっくり鍵の締まる音。
何か、キツネにツママレタようにポカンとしていました。

と、突然、「ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン」
玄関のチャイムがなりました。
(ど、どういうことだ?)
ガサガサっと義兄の部屋から音がして、ガチャッと乱暴にドアを開ける音がしました。
サッサッサッと小走りの義兄の足音、飛び降りるような音がして、
ガチャッ、ギーッとドアを開ける音。
「あー、お帰りなさい!」義兄のこんな大きくて明るい声、聞いた事がありません。
「すみません、遅くなっちゃって、もう休んじゃいました?」
「いや、今夜お酒飲んでないんで寝疲れなくて、まだ、」
「あー、よかった、おつまみ買ってきたんですけど、ちょっと飲まれます?」
「えっ、買ってきてくれたんですか! 感激だなー!うれしくて、たくさん飲んじゃいます!」
「え?!お義姉さんに叱られちゃうからだめですよー」
「アッ、ハッハッハッ」(なんて明るい義兄!)
「じゃ、ちょっと先にお風呂に入っちゃっていいですか? すぐ飲まれます?」
(ドキッ!風呂?義兄早くも興奮?!)
「アッ、入ってください、部屋で待ってますから」
「すみません、出たら、急いで用意しますから」
「いつまでも待ってますから、どうぞごゆっくり!」
コレには妻も大笑い。(こんな義兄、見たことない!!!)

2人が廊下を曲がると同時にドアを開け、私も廊下の角へ。
タイミングを失うと上がれなくなってしまいます。
「それじゃ、すみません」
義兄がドアを開け、妻が階段を上がり始めると同時に私が進もうとした矢先、

ドッキン!!!
まだ人影がありました。(???)
階段を上がる音はするのに?
幸い、廊下の明かりは消され、階段の明かりだけになっていたので、ちょっと気になり、
しゃがみこんで覗き込むと。
なんと! 既に妻の体への視姦が始まっていました。
義兄もしゃがみこんでいました。
しゃがみこんで、顔だけ階段を覗き込んでいました。
妻が、階段を上がっていく姿を懸命に覗き込んでいました。
この時の妻の洋服は、ロングのフレアスカートでした。ただ、生地が薄く柔らかくて、
尻の動きに妙にまつわり付き、1度外でまじまじと妻の尻の動きを振り返って見る
初老の男性を見てから、ちょっといやな記憶がありました。階段を上がる事で、尻の動きは
もっと大きくなっていたんでしょう。さっき妻を先に歩かせた時に既に始まっていたのかも知れません。
妻が上り終えると、義兄は部屋にはいりました。
私は急ぎ、階段を上り、リビングの続きの和室に入りました。
この部屋は何時の間にか物置部屋になってしまった部屋で、最初から隠れる場所に決めておいた所です。
引き戸も好都合ですが、上が和室に合わせている為、欄間の隙間が好都合でした。乗る台も用意しておきました。

間も無く妻が左手の寝室から出てきました。
そして右手の脱衣所に入っていきました。脱いで全裸になっている妻を想像し、勃起してきました。
(ん?)
階段を上がる音が聞こえてきました。勿論義兄です。
(ん?)
上がりきったあたりで、止まりました。確かに止まっています。
私はいそいで台に上がり、欄間から廊下を覗きました。
義兄が階段の1番上のところで立ち止まっています。
(どうしたんだ?)
最初、義兄が何をしているのか分かりませんでした。
ただ、恐ろしい程真剣な表情で、目の前の廊下の1点を見つめています。
(あっ、聞いている、耳をすまして、綾の風呂の様子を聞いている!)

間も無く、綾がシャワーを浴びる音が聞こえてきました。
すると義兄は最後の1歩を上がり、リビングでもなく、キッチンや食堂でもなく、くるりと
右に折れ、バスルームに歩いていきました。
(い、いきなり全裸を覗かれる)
いきなりの展開に、心臓が飛び出しそうでした。

義兄はゆっくりと綾の浴室に歩いていきました。
ドアの前で立ち止まるとちょと間を置いてドアの方に向きました。
そして、ノブに右手をかけ、右耳をドアにピッタリと付けました。予想外の展開に、
私の頭は目の前の映像についていけませんでした。
パンティに現れた妻の股間、はみ出た尻肉とオマンコのヒクつきを、よりによって
義兄の顔面ギリギリに見せ付けた行為に比べ、どうとも言えませんが、でも、間違いなく
妻は今、全裸でした。全裸の妻を、たとえ曇りガラス越しとはいえ、いきなり・・

義兄はジッと動かず、シャワーが綾の体を打ち付ける音に聞き入っていました。
そして間も無く、ドアの隙間から、明かりが差してきました。(アア!、ちょっと待ってくれ!)
シャワーの音が突然、大きくなりました。
何時の間にか、義兄は脱衣室のドアを開けてしまっていました。
見慣れた浴室の曇りガラスが、義兄の頭の上の方に見えました。
水滴で少し半透明になった所や、湯気までわかるような気がしました。
悲しいかな、妻の肉体の生々しい存在感が伝わってきました。いっきに頭に血が上りました。

浴室の右手にあるシャワーを浴びている妻。
おそらく、義兄の目には妻の斜め後ろの立ち姿が映っていたのでしょう。肉厚の豊かな尻も。
(あ?、ついさっき覗かれたフレアスカートの中の生の尻が、こんな短時間で覗かれてしまった!)
いきなりの事で、私は、心の準備が間に合いませんでした。
私は二人をわなに掛け、当然リード感を感じていましたから、何か想定外の義兄の行為に、
先を越された様な戸惑いを感じていました。
しかし、今、義兄の目に映っているはずの綾の後姿を想像した時、私は我に帰ったように
勃起してきました。綾のシャワーを浴びる姿が私の頭の中で、肉厚の尻やそれに続く太ももが
なまめかしく動き出し、私は思わず股間を握ってしまいました。

と、シャワーの音が突然止まり、義兄は慌ててドアを閉めました。
そして、こちらに戻ってきました。曇りガラスとはいえ、綾に知られずに綾の全裸を覗けて
しまった義兄は、「ハーッ、ハーッ」と息を荒げ、顔は激しく紅潮していました。
目が、潤んでいるようにも見えました。
10何年も付き合ってきて、こんな情け無い義兄の顔を見たのは勿論初めて。(胸の痛む興奮!)
戻ってきた義兄は何故か階段を下りず、廊下を進んで行きました。
と、突然、欄間から明かりが差しました。(ん?)
台に上ると、食堂の、置きっぱなしになっている、巨大ファンヒーターの前に
かがみ込んでいました。近所のガソリンスタンドを経営している人から、お付き合い
で買ってしまった、ストーブの形をした物。重すぎて、夏の間も置きっぱなしになっていました。
灯油の残量でも見ていたのでしょうか、やおら義兄は、そのスイッチを押しました。
そして、こちらのリビングを見渡しています。目線が上がった時、欄間の私に、目が合った
ような気がしました。そしてこちらに歩いて来ました。
慌てた私は台を下り、荷物の影に隠れました。(ヤバイ!)ドンと音がしました。(ん?)
そっと襖の隙間を覗くと、正面に義兄が座っていました。いつも座る反対側に座っていました。
暫らくジッとしていましたが、今度はテレビの前のちょっと開いた空間にゴロンと大の字に
なりました。(?)この前、綾が横になって、ミニの奥の股間のパンティを覗かせたところです。
そして立ち上がると、食堂の電気を消し、又静かに綾のいる浴室に向かいました。

義兄は脱衣所のドアの前に立つと、又角に戻り、廊下の電気を消しました。
そしてドアの隙間に顔を押し付けながら、ドアを開いていきました。
真っ暗になった空間に、又明かりが差してきました。先程より、湯気でボヤンとではありますが
濡れたガラス越しに浴室の様子がよくわかります。
「サッサッ」と、綾の体を洗う音が聞こえてきました。
と、義兄がドアを大きく開け、体を少し中に入れ、覗き込んでいます。
(綾はどんな格好をしているんだろう、どこを覗き込んで)綾が乳房を洗い、ブルンと
揺れる様子が脳裏に浮かびます。(何で風呂に入るなんて言ったんだろう。普通といえば普通・・
いや、やっぱり覚悟した事を実行する為なんだろうか、)○○と別れる時の言葉を思い出しました。
『ナルヨウニナレよー』『もたもたしてると、6時になっちゃうよー』その言葉に、確かに
コクンとうなずいた綾。そのうなずきにアゴが震えるほど興奮した私。だいぶ迷ったにせよ、
ついに帰ってきた綾。そして初めて後悔した私。(綾はどこまで覚悟してるんだろうか・・)

と、突然ガラスにシャワーの当たる音がしました。綾が最後にすることです。
義兄が慌ててこちらに戻ってきました。サルみたいに赤い顔をして。
(アッ、兄貴ドア!ドアが開いてる!)隙間から、まだ少し明かりが見えています。
角でちょっと滑って階段へ・・暗い中、必死にがに股で下りて行く義兄。
あまりに滑稽で、ふきだしてしまった私。予想外の展開でちょっと不快だったキモチが、少し
なごみました。冷静、沈着の義兄が、綾のために、こんなに滑稽な姿をさらけ出している現実が、
何か不思議でした。つい、1週間前までは想像もつかなかったこと。まだ現実感がわきません。

「ギッ」妻がドアからちょと顔だけを出しました。こちらを見ています。
(オレジャナイ!オレジャナイゾ!)ちょっと上を見ています。(バレタ!)そしてゆっくり
ドアを閉めました。
やっぱり、綾を見ると、現実に戻されます。今義兄に全裸をのぞかれた妻を見ると、
いっきに興奮が高まります。(どこまで行くんだろう、いや、カラオケから出てきた綾は、
明らかに元気がなかったし、しかし、コクンとうなずき・・あ?興奮!)ふと、コンビ二での
メールが気になって来ました。特に、多分○○からの返信メール。そのあと、送ってきた
『オヤスミ、パパ、愛してる』あれは、明らかに『ゴメンネ、パパ、愛してるけど、今夜は
ゴメン』間違いない!途端に返信メールが気になりだしました。○○の、どんな言葉が綾に
届いたのか無性に気になりだしました。(どんなアドバイスしたんだ?壁を突き破ってでも
寝室に行ってメールを見たい衝動にかられました。しかし、ある楽しみがありました。
『明日、メールして、楽しみに待ってるよ!』見れるかどうかはわかりませんが、
どうなるにせよ、綾の、今夜の感想や、今のキモチも入るはず。

「ギー」綾が出てきました。ちょっだけドライヤーの音がしましたが、まだ随分濡れています。
そして、また寝室に入っていきました。10分程して出てきました。ちょっと薄化粧になって
いた様な気がします。綾は、あまり化粧をしても変わらず(変わり映えしないのではなく!)
よく分かりませんでしたが。以外にもトレーナーでした。それも下の子が気に入ってしかたなく
着ているもの。小走りにキッチンに向かっていきました。
皿を出す音、コンビニで買ってきた物をあける音が切なく響きます。まもなく両手に皿を持って
リビングに入って来ました。体がまだ湿っているのか、何か、上のトレーナーが体に妙に
くっついています。(!!)胸が大きく揺れています。(ノーブラか!)テーブルに置くと、小走りに戻っていきます。
肉厚の尻の動きがよく分かります。何か、得体の知れない興奮がやってきました。最後に、
義兄専門のいつものビールとウーロン茶が運ばれました。
運び終えると、立膝のまま、綾はまるでお祈りでもするみたいに、下を向いています。
綾と2人きりの今の瞬間が不思議な気分、2人きりなのに、言い知れない不安と興奮・・
(綾も、同じキモチなんだろうか?!綾、大丈夫か?)
前に垂れたセミロングの濡れた髪を首の動きで戻し、何か振り切るように、立ち上がりました。
そして、階段にいきましたが、柱にもたれて階下を見ています。けだるい、トランペットの
音がかすかに聞こえます。いつもなら、すぐに眠くなる音。今夜は何も気になりません。
今度はこちらを向き、両手を後ろにして、下をむき、仰ぐように上をボンヤリ見ている綾。
何か、トランペットのけだるい音が、綾の今の姿に相まって、映画でも見ているような感覚に襲われました。けだるそうな綾の姿が、とても美しく見えました。胸のプーさんの絵も、気になりません。

綾がゆっくり動き出しました。けだるそうに、階段を降りていきました。
「コンコン」綾が遠慮がちに義兄のドアをたたきました。義兄がドアが開いた様です。
「スミマセン、遅くなっちゃって」
「何で?、早かったさ、全然平気だよ、」相変わらず感心する程優しい声。
「すみません、上がりますか?お疲れじゃないですか?あの、明日のお仕事・・」
「うん、勿論、こんなチャンス、めったに無いんだから大丈夫さ!」
「え?」ちょっと沈黙。(バッカだな?!)
「冗談、冗談!さ、レディーファースト、レディーファースト」
「え?あ、すみません」
二人の足音が聞こえてきました。
「悪いなー、こんなに遅くに、綾子さん、疲れてるんじゃないか?」言いながら、義兄は、
目の前の、綾の肉厚の尻の動きをしっかり見上げています。綾は恥ずかしさに耐えるような表情。
「あー、こんなに沢山、わるいなー綾子さん」
「すみません、ほんとに何にも作ってないんです」
綾は緊張からかビールの栓がなかなか抜けませんでした。
「あー、いいよ、俺抜くから」そう言って、栓抜きを逆さにして手刀で「スポッ!」
(あれ?カッコつけてる)
「あっ、私注ぎますから」
「あっ、そう?うれしいな?」
綾の顔はかなり強張っています。と? カチカチカチ・・ 綾の手が少し震えています。
「あっ、慣れないからね、悪いね」(珍しくうまいフォローでしたが、喜んでるんでしょう!)
「あ、え、えー、すみません」
「さあ、今度は綾子さん!あれ?お酒じゃないの?」
「すみません、私、お酒、ダメなんです」ウーロン茶を注いでもらう綾。また少し震えてます。
綾の震えを見て、興奮してきた私。義兄も同じに違いありません。
それを見て安心したのか、義兄の声がいつものように低くなってきました。
仕事の珍しい話をしたりしていましたが、あいずちを打つだけで、綾からは緊張感がビンビン
伝わってきてしまっていました。それでも、ビールを注ぐ手は兄貴のオシャベリのおかげか、
震えも何時の間にか止まってきました。何時の間にか、1人で話している事に気ずいてか、
「綾子さん、そういえば、今日は、お友達と遊んできたの?」
「えっ? そ、そうなんです。遅くなってすみません。」何を思い出したか、綾の顔が、又
ちょと強張りました。
「ん?まさか、これじゃないでしょ?」強張りに気ずいてか、義兄は親指を立てました。
「え?え?、まさか?、そんなふうに見えます?」
「ハハ、そうだよな、まさか、綾子さんに限ってな?ごめん、冗談冗談」
「古い友達なの?そのお友達」
「え、えー、高校からの、1番何でも話せるお友達なんです。」
「ふ?ん、いいねー、じゃあ、楽しかったでしょ、今夜は、」
「え?ええ、まあ」
「あれ?」
「え? 楽しかったですよ、勿論、」
「どんな話するんだろーなー、女性の親友って・・・」
明らかに綾の表情が曇りました。何かピーンと張り詰めた雰囲気が支配してしまいました。
「アッ、ゴメン、立ち入った事聞いちゃったカナ、ゴメンゴメン」
「いえ、そんな事は・・・」
又、ピーンと張り詰めてしまいました。

「お義兄さん、そう言えば、帰ったらちょっとメール入れるって約束したの忘れちゃったんで、
ちょっと行って来ていいですか?すぐ戻りますから」
突然綾が言い出しました。
「あっ、いいよ、俺飲んでるから、ゆっくりして」
「ごめんなさい、すぐ戻りますから」席を立ち、寝室に戻ってしまいました。(ん???明日じゃ
ないのか?報告じゃなかったのか?・・もしかして相談?)
意外に長く、20分程もいなくなりました。(ホントにメールしてるのか)
義兄も緊張していたのか、ドンドンビールを注いでいました。
「フーッ」肩をつかんでいます。
そしてトイレに行くのか、立ち上がりました。トイレは浴室の手前です。
廊下に出ていくと、奥で、ドアの開く音がしました。綾が出てきたみたいです。
「アッ、すみません、長くなっちゃって」
「あ、いやいいよ、トイレ行こうと思ってさ、わー、いいね、きれいだ、似合うよ!」(ん?何?)
「やめてください、いつ寝てもいい様にと思って、すみません」
「あっ、そうだよな、もう遅くなってきたもんな、ごめん、ちょっとトイレ」
「あ、ご、ゴメンナサイ」サササッと慌てて歩く綾の足音。キッチンに向かっていきました。
キー、バタン・・冷蔵庫? カラン・・・コップ?
綾が入ってきました。
(オオッ!!)綾はネグリジェに着替えていました。誕生日に贈った、シルクの光沢ある
グレーの前面ホックの前開きのもの。ただ、私の趣味で、何時の間にかネグリジェばかりに
なってしまいましたが。両手に、缶ジュースらしきものと、コップを持っていました。
(親友の○○は何をそそのかしたんだ?しかし、考えてみたら私の願っても無い強力な味方!)
義兄が戻ってきました。
「うわー、きれいだね?、よく似合うよー」いっきに上機嫌!
「ごめんなさい、こんな格好で、お酒飲むと着替えられなくなっちゃうと思って」
「え、飲んでみる?」義兄がビール瓶を持とうとしました。
「あっ、これ、買ってきたんです。さっきコンビニで。これなら苦くないんで飲めるんです。」
「ん?あー、リキュールか、あ?そう言えば、マサクン言ってたな?、何か、これ飲んだ時の事」
「え?、言っちゃったんですか?!」
「うん、何か、すごく恐かったって!綾子さん、ホントは飲めて、悪いの?酒癖、」
綾は両手で口を押さえて笑いをこらえています。
「あ?、違うんです。あの時、ちょっとけんかしてて、機嫌が直るかと思って、飲ませられたんです
これ、果汁50パーセントで、美味しいよって。でも、私、飲めないから、頭がクラクラしちゃって
何か、考えられなくなっちゃって、あとで聞いたら随分ひどい事言っちゃったみたいで」
「ハッハッハ!へ?綾子さんが??それは面白い、さ、飲んでみよー、愚痴でも何でも聞いて
あげるから。ハッハッ、さ、」義兄は、350ミリリットル入りの缶をコップにどんどん
ついでいきました。
「アッ、そんなに」
「ちょっとじゃ愚痴も出てこないでしょ?ハッハッハッ」
綾も両手で口を押さえて笑い出しました。
「サッ、乾杯しよう、カンパーィ!」
綾は1口にすると、「おいしい」そう言って、又口にしました。あの時も飲めない綾は
同じ事を言って、飲める量がわからず、あっという間に飲んでしまったっけ・・・
「カンパ?ィ!まだか?愚痴は」義兄は綾を笑わせながら、ドンドン飲ませてしまいました。

「胸がドキドキする」(あ?、早すぎ!義兄、企んでるよな、明らかに、それに・・綾も?)
「あ?、顔が熱い!」
綾の体はちょっとのぞく胸元までみるみる赤くなってきました。
「何か、眠くなってきた・・・」
「そうか?」義兄の声は、明らかに上ずっていました。そして、私の心臓も、音を立て始めました。
「ちょっとすみません」小さな声で言い、テーブルに伏せてしまいました。

少し体がけだるくなってきました。
この数日間、この日の為に猪突猛進の毎日。

オヤジが病院泊まりの深夜、そっとこの物置部屋に入り、準備した晩。
その、行為自体に、興奮した私。襖の隙間の加減を決める為に、この部屋とリビングを
行ったり来たり。襖から、誰もいないリビングを覗くと、義兄と妻が座るはずの所に、
何時の間にか、2人が現れ、会話が始まります。そして、痴態が繰り広げられ、何時の間にか
苦労の末に完成した欄間から覗ける台に上り、眼下の妻のなまめかしい姿を想像して股間を
しごき始めてしまった私。

満足して廊下に出て、階下の義兄達の部屋の入り口を見て、確実な存在を確認して興奮する私。
寝室に戻ると、もう一人の何も知らない綾の寝姿と静かな寝息に又興奮する私。
この3日間、猛烈な綾への劣情を抑えてきた私。綾が、性欲を満足させてしまう様な気がして、
指一本触れてこなかった私。
一度、子供達を風呂に入れていて、「私も入っちゃっていい?」聞かれて狼狽し、
「も、もうすぐ出ちゃうから」そう言って拒んでしまった私。何故か、綾の裸さえ
見る事がこわくなってしまった3日間。

そんな事をボーっと思い出していると、
「あ?、あつい」綾の声がしました。
ポチ、ポチ
キュキュッ・・・
(?)襖の隙間を覗くと綾が起きて下を向いてジッとしています。
(ん?ネボケテル?)うつ伏せになって、テーブルの下を覗くと足を前に投げ出しています。
綾の両手が、裾をつかんでいます。
「あつい・・」もう一度小さな声で言うと、いきなり引き裂くようにすそのホックを
外してしまいました。 スネから膝上までが出されて、バサバサさせて奥に風を送っています。
「暑くないんですか?」今度は胸の方をバサバサさせています。
首より下の、明らかに肌質の違う、ピンクに染まった柔らかそうな乳房に属する肌が見えました。

「あ、そう?」
「酔っ払っちゃって、あっ、そういえば、ストーブが・・」
「暑すぎる?消そうか」
「あ、いいんですけど・・お義兄さん、暑くないんですか?」
「ん?そういえば暑いかな、ん、やっぱり暑いな」いきなり上のパジャマを脱ぎました。
「アッ」ちょっと慌てた綾。
ちょっと気まずいような空気・・

「お義兄さん」
「ん?何?」
「・・・いつストーブつけたんですか?」(ドキ!)
「ん?あー、さっき・・だけど」
「・・・さっきって、私が・・お風呂入っていた時ですか?」(ドッキン!)
「え?!あー、そういう事になるのかな・・」
綾は下を向いてしまいました。
「・・・見たんですか?」綾が消え入るような声で言いました。
「・・・・」
何も答えられない義兄。

「・・見たんですか?」
綾の突然の問いかけに、無言の肯定以外に選択できないでいる義兄。
重苦しい沈黙が支配し、出口を見つけられない義兄。
目線を避ける義兄を見つめていた綾は、うつむきながら

「あの、私の・・いつから、いつから見ていたんですか?」
「あー、ん?・・」
「お風呂から上がる時、ドアが閉まるのが見えたんです・・最初、あの人が
帰ってきたのかと思ったんです。あの時?あの時です、よ、ね?」同意を求める綾。
「あー、いや?」
「ちがうんですか?・・・もっと前から・・なの?」
ちょっと泣き顔になって、なおも義兄を見つめる綾。
ガクンと頭を下げ、「ゴメン!つまりその、シャワーを浴びてる時からっというか、ハー、
ホントにゴメン!」
「ゴメンって・・あの、シャワーって・・」
「スマン!悪気は・・というか、スマン、最初からなんだ!ゴメン!ホントにゴメン!」
手を合わせて謝る義兄。
「エッ!・・さいしょからって・・・」
綾は両手を合わせ、口を塞いでしまいました。しばらく目線を落としていた綾は、
消え入るような声で
「さいしょ・・からって・・・」
(あ?マズィ!泣く!泣く!ぜ?ッたい、泣く!)
綾の泣くタイミング。
ケンカして、口で敵わない私が、つい、汚い言葉を吐いてしまった時、
綾子がショックを受けた時の、あ?、あの時と同じカオ!
「さいしょから・・・みていたんですか?」
又うつむいてしまった綾の口を覆っていた手に、ポタッと涙が落ちました。

「ス、スマナイ!」
左の空間に素早く移動した義兄は、土下座する様に、いきなり頭を下げ、
ガツン!ガチャン! 中途半端に移動した義兄は、思い切りテーブルの端に
額を打ちつけました。それでもひるまず後ずさりして再びひれ伏し、
「ゴメン!ホントにゴメン!綾子さん、何でも、ホントに何でもするから、
何とか許してくれ!」
大きな音にビックリして綾は義兄を見つめていましたが、顔を上げた義兄を見て、
「ヤダ!」
慌てて立ち上がり、キッチンに行ってしまいました。
(???)義兄もポカンとしています。
ガシャッガシャッ!(氷?・・・アッ!アニキ、血だよ、血!)
義兄の額から、スッと一筋血が流れています。
ガタン 忙しく今度は食堂の救急箱を開けています。
素早く戻って来た綾は、絞ったタオルと氷の入ったビニール袋、それに傷バンテープを
持っていました。

「消毒しなきゃいけないかしら・・」
義兄の目の前に座った綾は、心配そうに額を見ています。
「あ、いや、大丈夫・・バチが当たっちゃった。いや、テーブルかハハ」
クスッと笑った綾は、
「痛かったら、言ってください・・」
「イテッ!」
「キャッ!」
「ハハッ!冗談!」
「やめてください!も?!」
額の血を熱湯を絞ったタオルで拭き取り、傷バンテープを丁寧に貼っている綾。
真正面に立膝で手当てする綾の距離が、そして丁寧に手当てする綾に、されている義兄に、
痴態を期待するはずが、嫉妬してしまった私。間に、爆竹置いて火を点けてしまいたい気分。
泣かせた綾が手当てしてくれてホッとしたのか、綾の好意を過大解釈しているのか、
はたまた眼前の綾の生の体に発情しているのか、義兄の顔がゆるみきっています。

「あ?、イイキモチダ?」
「エッ?」
「綾子さんに手当てされて、なんか、うれしいな?」(ア・ホ!アホ!!)
「・・・・これ、当ててて下さい」
額にそっと綾があてた氷を、掴もうとした義兄の手が触れて慌てて手を引っ込めた綾。(?)

元の席に戻ると、綾は又うつむいてしまいました。
「ハー」ため息をつきながら、両手を真っ直ぐ膝まで伸ばし、体を前後させています。
ゆっくりというか、おそるおそる席に戻る義兄。
そっとビール瓶に手をかけ、自分で注ごうとする義兄。
「アッ、ゴメンナサイ」あくまで義兄を立てる綾。
義兄にゆっくり注ぐ綾。(アレ?胸!あんなに・・アッ、さっき、胸のホックも・・)
体を前に傾け、両手をすぼめて、白く柔らかい胸の谷間を魅せています。
(綾、わかってるんだろか???)
うまそうに、ビールを飲み干す義兄。
左手で額に氷を当てながら、右手で飲み干す義兄の姿に、
綾が、横を向いて口に手を当てて笑いをこらえています。
「え?」義兄がポカンとしています。
「お義兄さんて、面白い方だったんですね。私、もっと堅い方だと思ってました。」
(オレモ!でもな、綾、これは・・!!)
最悪と思っていた空気が、義兄の犠牲で、ガラリと好転(?)してしまいました。
出来れば、あの夜以上の刺激を期待していた私ですが、こんなに簡単に許されてしまうと、
義兄にちょっと嫉妬、(あ?しかし、何か・・やっぱり起きないんじゃろか?!)
平和な空気に、これまでの準備や期待や興奮が空しく感じてきました。
漠然と期待していた展開のイメージとは全くかけ離れた、なごやかな雰囲気に、
少し、期待する緊張感が薄れてきました。隙間を覗くたびにカオに感じる温風が、
けだるさを増します。(あ?ダルイ!なんか、ネムイ・・)
私はしかたなく、義兄が妻の風呂を覗いたシーンや覗かれた妻の思いを卑猥に
想像して今夜が無駄でなかった事にする努力を始めていました。

そんな時、
「綾子さん、今夜はどんな話してきたの?お友達と・・」
私は慌てて覗きました。
綾はハッとして、何か忘れ物を思い出した様に真顔になりました。
「アッいや、いいんだ、俺が聞ける事じゃないよね、遊んできて、どんな話もないよね、ゴメン」
綾は、ちょっと目線を止めていましたが、
「お義兄さんの事・・」
「エ!な、何、何なの?俺の事って?!」驚きというより、狼狽の様子。
「・・・お義兄さんの事、この前の夜の事、今夜、二人きりになっちゃう事・・・話したんです」
「エッ!この前の夜って・・話しちゃったの?!そ、そうなの?それじゃ・・ビックリしたでしょ、お友達」思わず氷を離してしまった義兄。
「驚いてましたョ、勿論・・でも、でも恐かったんです。あんな事あったから、今夜、
お義兄さんと2人きりになることが恐くて恐くて・・あの人には相談できないし、
私、どうしたらいいかわからなくて・・」
「あ?、俺が恐かったか・・それもそうだよな、実際、俺は逆に楽しみで楽しみで
しょうがなかったし・・」
「え?」
綾は醒めかけた顔をいっきに赤らめ、うつむいてしまいました。
「あ?、俺も何考えてたんだろ・・」
「・・・何考えていたんですか?」綾が聞き取れないほど小さい声でうつむいたまま
尋ねます。何か、私は胸がドキドキしてきました。
「え!あ?、だから・・・この前の事が忘れられなくて、もう、毎日綾子さんの
あの時の姿が浮かんできて、正直に言うね、朝、朝食の時、綾子さんを見るのが
楽しみで楽しみで、だから、今夜、2人きりになれるのがもう、信じられなくて」
綾は、耳まで真っ赤にして、口とホホを両手で覆って聞いていました。
「私を見て、あの時の事を思い出してたんですか?」綾のかすかな声。
「ン、それに、何か服が透けて見えてしまってさ、ホント、馬鹿だよな」
「すけて?」
「そう、想像しちゃってさ、綾子さんのヌード」(ギャッ!イイスギ!バッカだな?!)
「え?!私の・・」(泣くな!綾、泣くな!ったく!アニキ、ぶっ壊す気かヨー!)
「あ?」言いながら、またギリギリまで注いでゴクッゴクッといっきに飲み干す義兄。
「で、お友達、何て言ってたの?私の家に泊まりに来なさいって言ったんじゃない?」
綾は、真っ赤になったホホと耳を覆ってうつむいたまま・・・小さく首を横に振りました。
「え?!違うの?!それじゃ・・なんて言ったんだろ・・包丁買って帰りなさいとか・・」
何か、私は興奮して来ました。ちょっと空気が変わってた様子・・・

「帰りなさいって」相変わらずも綾の小さな声。
「え!それって・・どういう事・・なの?」
綾は耐え切れないように首をまた横に振り・・・
「6時に・・6時になっちゃうから・・早く帰りなさいって・・」
「エッ!・・それって・・」
ちょっと間を置くと・・・綾は、コクンとうなずいてしまいました。
なんか、私の腹が興奮で震えてきました。
「それで・・綾子さんは帰って来てくれたんだね」(カーッ!カエッテキテクレタンダネ?!)
「イヤ!恐いんです。恐いの、もし、もし何かあったら、私、もうここにいれなくなっちゃう」
「あー」義兄は天井を見つめながら、暫らくじっと考えているようでした。暫らくして
「綾子さん」
「え?」綾はうつむいたまま前後に揺らしていた動きを止めました。
「俺さー、もう、始まっちゃってるんじゃないかと思うんだよね」
「え?始まってるって・・」
「だからさ、俺が綾子さんの体に興奮してさ、綾子さんが、その、見せてくれてさ、
お互い、この日を意識してきてさ、綾子さんは恐いながらも家に帰って来てさ、俺、
綾子さんの風呂の音に興奮してさ、覗いちゃって・・綾子さんがそれを知っちゃって・・
これだけで、それぞれ夫婦の間で語れる一線を既に越えちゃったと思うんだ。」
綾の体がギクッとしました。
「・・・・」
「俺さ、そんな関係許されるとは思わないんだけど、多分、お互いの家族を大切にすれば、
後で、記憶の何処かにいい思い出にも出来るんじゃないかと思う」
ジッと考え込んでいた綾がポツリと言いました。
「同じこと言ってた・・・」
「え?お友達も?」
コクンとうなずく綾。何か、冷静な雰囲気。(な?んか変な空気)
「でも・・」
「でも?」
「でも、私、仮にも妹でしょ?義理でも兄と妹でしょ? 私、気が変になっちゃう・・
第一、あの人の顔見られなくなっちゃう。子供だって、それに、お姉さんの顔、
恐くて見れなくなっちゃう。」
「他人じゃないか、綾子さんと俺」
「そんな・・」
「だから、いつまでもじゃ、どうなるか、俺だって心配だから、俺がここにいるまで、
お義母さんが、退院するまで、俺と思い出作らないか」
「思い出って言ったって、こんな恐い思いしてまで・・ですか?」
「うん、綾子さんだって、性欲あるだろ?」
「え?」綾子はまた顔が真っ赤になってしまいました。
「その、性欲を試してみないか?俺のすることをまだ受け入れられないなら拒否すればいいし
受け入れられる様になった事だけすればいい。無理はしないから」
「無理はしないんですか?」(あ?、綾!)
「あー、絶対!」
「本当に無理はしないって約束できるんですか?」
「あー、妹に絶対無理はしない」
ちょっとクスッと笑った綾(!)
「・・・あの、どうしたらいいんですか?」
「うん、俺、キスだけさせてもらうからさ、綾子さん、キスされて、愛情なんか
感じてくれなくていいから、体が、興奮した分だけ、好きにしたらいい」
「キス・・キスするんですか?」
「ああ、だって、じゃあ、胸を揉むのを基本にする?」
「え?ダメ!・・ヤダ・・」胸を隠す綾。
「だろ?キスが1番安全だよ」
何故か簡単にうなずいてしまった綾。
「いいね?」
ちょっと間を置いてもう一度うなずいてしまった綾。
そして、義兄は意外な事を言い出しました。
「最初にさ、俺、どうしても聞いて欲しい事あるんだけど、ダメかな?」
「えっ・・何ですか?」心配そうな綾。
「俺たち、何処までいけるかわからない・・だろ?」
ゆっくりうなずく綾。
「それでさ、ちょっと悪いんだけど・・最初だけ、綾子さんのヌード見せてくれないかな」
綾は目をまん丸くして、キョトンとしています。
「絶対触らないからさ、やっぱり、覗いた綾子さんの裸、どうしても一度見てみたいんだ・・
ダメかな・・」
綾は顔を赤らめてジッと考えていましたが
「本当に触らない?」
「うん」
またジッと考え込む綾。そして、
「見るだけですよね」
そう言うと、綾はスクッと立ち上がりました。(エッ、ちょっ、ちょっと!)
そして・・綾は「あまり近くじゃイヤ」そう言って、さっき義兄が土下座した場所を指差し、
「そこにいて」そう言って、右手のカーテンの閉まった窓の方にいきました。
カーテンの前に立つと、「座りました?」何か、静かで落ち着いています。
「あ、ああ」義兄の方が慌てています。
私も慌てて台に上り、欄間から覗きました。足がガクガク震えてきました。(ちょっと・・・)

綾が、カーテンの前に立っていました。きつく目を閉じて、両腕を交差させて、胸を隠す
様にしていました。腕が震えています。深呼吸しているのかと思いましたが、震えながら、
呼吸が早くなっていました。胸のホックに、両手をかけました。寒気でもしているみたいに
腕がますますガクガクふるえています。目を開けましたが、口を開き、その激しい息ずかいが、
私の耳にハッキリと聞こえてきました。
 綾は目を閉じると、パチッ、パチッ 胸を開きました。義兄の影になっていますが、
ブルンとむき出された乳房が揺れるのが見えました。
 そしてさらに下のホックを握ると、ちょっと顔をこちらに向け、さらに目をきつく閉じ、
一つ一つ、体をガクッガクッと震わせながらはずしていきました。
逆立った恥毛と、ブルブル震える豊かな太ももがむき出しになりました。

「綾子さん、捲くっていってくれないか」義兄は顔を紅潮させて、異様な顔になっています。
「エ! まく・るんですか」
綾は、フリーになったネグリジェを振るえる手で徐々に捲くっていきました。
ネグリジェが、ワサワサとふるえながら、せり上がっていきます。
太ももがむき出しになった時、手が止まりました。
「もっとですか?・・」
「・・・・」興奮しきった義兄には聞こえないようです。
綾は右下を見るような、しかし目をきつく閉じて、苦悶の表情を私に見せながら捲くり上げました
豊満すぎる肉厚の尻を、義兄に見せつけ始めました。
「オオッ!」
その声に反応するように、綾の尻の肉が、ギュッと締まりました。
「オオッ」尻肉の動きに義兄が反応して又声を上げました。
綾はますます震えて、うまく力が入らないのか、ピクピクと尻を動かしています。
「アアッ」かすれるような声を出し、義兄はそっと四つん這いで近ずきました。
「ダメッ!お義兄さん、来ちゃダメ!」綾の叫ぶような声に、ギクッとして止まった義兄。
「ダメ?」「そう・・」(もう、始まってるのか・・)
「綾子さん、前を向いて」
「アッ!」ガクンと震わせて、「前も?」泣くような綾の声。
「ダメ?」ちょっとして綾は「いい」そういって、右手で余る胸を隠し、左手で興奮した恥毛を
覆い前を向きました。
「無理しなくていいよ」義兄のやさしい声に、泣きつく様な目で訴えながら、
綾は、腕を外しました。ダランと腕を落とした為に、押し潰された乳房が又ブルンとふるえました。
そして、息をさらに早めながら、左手を離し、興奮しきった恥毛を露出させました。
まだ大きい震えで、乳房がゆれ、下腹が震え、恥毛が動き、太ももがブルブルと震えていました。
  「もう一度後ろ向いてくれないか」
綾は「うん」と何故か子供の様な返事をして、後ろを向きました。相変わらず、
尻肉が妖しくピクピくとふるえてしまいます。
義兄はパジャマとパンツをいっきに下ろし、股間をつかみました。
その気配に、綾はビクッとして目を開け、必死に耐えるような表情を見せました。
階段を、先に上ってきた時に、一瞬見せた表情でした。
  「綾子さん、もう一度お願い」
綾は泣きそうな顔になりながら、体を回転させました。
既に、義兄はむき出しになった陰茎をしごいていました。

「イヤー!」叫んで綾はしゃがみ込んでしまいました。
「ゴ、ゴメン」あわててパンツを上げる義兄。
「ゴメン、もう、着ていいよ」
「いいんですか、もう?」
綾は疲れきった表情でネグリジェを取りました。

「さ、ちょっと、ビール飲んでみたら、一口ぐらい、大丈夫でしょ」
脱力した綾が席に戻り、注がれたビールを一口含むと、顔をしかめ、ゴクンと飲み干しました。
「苦い」むせる綾の脇に座っていた義兄の真顔に、綾の顔がこわばりました。

妻の右脇に座り、注いだビールを飲み干してむせる妻の姿をみる義兄の顔が、
みるみる真顔になっていきました。
コップを置こうとした妻もその真顔に気付き、顔をこわばらせてしまいました。
「どうしたんですか?」
ちょっとおびえるような言う綾。
「もう、寝ましょう?なんだかもう、つかれちゃった」
義兄の視線を避けて、コップをおこうとする綾。
「始めようか」
義兄の声が急に低くなりました。
「ェ?でももう、今夜はもう・・」
「綾さん、気が変わっちゃうと困るから」
「あの、私まだ、決めたわけじゃなくて・・」
何も言わずジッと見つめる義兄に、固まった
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