私が以前勤めていた会社は言葉には出さないが社内恋愛禁止で、ばれるとどちらかが飛ばされるので、みんな必死になって隠してた。
かくいう私も、24から30まで同じ人とずっと内緒で付き合ってた。
30になった時気を付けてたけど妊娠してしまい、彼に妊娠してしまったことを話すと、彼に
「わざと妊娠した」
と責められて、帰る時駅の階段でわざとぶつかられて階段から落ちてしまい、流産した。
会社の最寄り駅だったので、流産したことが会社にばれたうえ、彼が苦しんでる私を助けたヒーローになってた。
彼はそんな時に冷静に対応できたってことで、上司に目をかけられ、逆に私は結婚もしないのに妊娠するゆるゆるな女ってレッテルを張られた。
それからは引き受けていた仕事のチーフを外されたりと散々だった。
それでも、私は会社を辞めても何の解決にもならないし、正社員の職を得るのは難しいだろうってことで歯を食いしばって頑張ってた。
彼からは
「子供もいなくなったし俺たち別れたほうがいいよな。」
のメールが一通が来ただけだった。
正直もうその時には彼のことが怖かったし、好きではなくなってたので、
いつか私よりもつらい目に合わせてやろう
って思っただけで何もできなかった。
そして今年、彼の結婚が決まった。
彼のことを気に入ってくれていた上司の姪っ子とでした。
結婚が決まった途端、彼怖くなったんだろうね。私に
「仕事が終わった後会ってほしい。」
ってメールが来ました。
もちろん会いましたよ。ICレコーダーもって。
彼「昔のことはすまなかった。」
私「昔のことって?はっきり言ってみて。」
彼「一方的に別れて。」
私「それだけ?」
彼「その子供のこととか。」
私「子供なんていませんけど。」
彼「いや、妊娠させてしまったこととか。」
私「そういえばあの時私にわざとぶつかったんだよね。よかったね。赤ちゃん死んでくれて。」
彼「いや、ほんとにわざとしたわけじゃ…」
私「でも私の上に居て人の波に逆らうみたいに降りてきて私にぶつかったよね。
赤ちゃん死ねばいいと思ってたんでしょ。
それとも私が死ねばいいと思ってたのかなあ。」
彼「それだけはない。」
私「24から30まで付き合ってたらふつう赤ちゃんできたら責任取るよね。」
彼、机の上に封筒おいて、
「だからこれでなかったことにしてほしい。頼むから誰にも言わないでほしい。」
私「考えとく。」
と言ってそのまま店を出た。
こんなちょっとで許すはずがないだろバカ。
追いかけてこようとしたから、お店を出て肩に彼の手がかかった時に、
「や?め?て?。」
と叫びながら階段からダイブ。
ちゃんと受け身は取ったんですが、左肩の脱臼と鎖骨の骨折とアバラが2本折れました。
冬で厚着をしてなかったらやばかったかも。
でも今度は私が叫んだことで、堕ちるときの目撃者が大勢いたので、彼は傷害で警察に連れていかれました。
その後、彼は私を突き落したりしていないと言い張っていましたが
(まあ実際に自分でダイブしたわけだが)
私は涙ながらにICレコーダーを出して、マヤってやりました。
「3年前までお付き合いをしていたが、別れるために殺されかけて。
それから怖くて疎遠にしていたが、彼から呼び出されて、私が流産した子供の父親が自分だと誰にも言うなと言われ。
怖くなってお店を出たら彼から突き落とされた。」
そう言っときました。
その後彼は逮捕され、彼の両親が入院しているところにやってきて、示談書にサインをしてほしいと言ってきたので、今までの事情等をお話しし、お断りしておきました。
結局最終的には婚約不履行に対して500万、最初の流産に対する慰謝料で500万、そして今度の件で1000万いただきました。
私の10年が2000万かと思うとなんか納得がいかないような気もしますが、職場からも見舞金を結構いただきました。
自分たちが私に対して不当なことをしていたという自覚があったんでしょうね。
その後会社は彼を解雇、結婚も破談、でも示談を早めにしたことが効いて起訴猶予で実家に帰っているそうです。
まあその後どうなっているかは知りません。
私もそろそろ就職活動を始めようと思います。
階段からのダイブはちょっとやりすぎたのかなと思わないでもないですが、捨て身でしたからこその復讐だったのかなとも思います。
端折ってるところもあるので、おかしなところは見逃してください。
長くなってしまってすいません。
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