嫁と結婚して今年で十年目を迎えた。嫁の名前は里帆子。幼稚園から付き合いのある最古参の女子。
里帆子は昔、短めの髪にガリガリ体型という容姿で、『女らしさ』というものをまったく感じなかった。しかし、それは小学校までの話。
中学三年の頃から、里帆子の体に変化が生じていく。胸や尻、あと太腿なんかにもみるみる肉が付いていき、小学生時代とは見違えるほどムッチリ豊満な体型へ変貌を遂げた。
その成長ぶりは異常とも思え、わずか一年足らずであそこまでムチムチするとは、誰も予想だにし得なかった。そんでもって俺も、夜な夜な里帆子のことをオカズにし、毎日のように抜き続けた。
当然のごとく、クラスのイケメン君たちも見逃すハズがなく、里帆子はひっきりなしに告白を受けたらしく、俺も何度かその現場を見た覚えがある。
しかし、肝心の里帆子にその気はなく、それらをすべて断ってしまった。理由を尋ねると「アンタとつるんでる方が楽しいから」と述べてきたため、それ以上は追究しなかった。
里帆子は小学校の頃から、自宅が近所である俺の家によく訪れており、そのことを危惧したとのことであった。
高三の夏休み終盤、就職希望だった俺は最後の学生生活をエンジョイしようと、前々から一人旅を計画していた。
数時間ほど電車に乗り、県境を越えた先にある某温泉街を訪れた。その一角にある古めかしい旅館に一泊する予定だったが、思ったよりも早く着き時間を持て余してしまった。
時間つぶしに表の通りを観光して回っていると、里帆子とバッタリ出くわす。
なんでも訊いたところによると、同じく就職希望だった里帆子も最後の学生生活を飾るため、一人旅でこの温泉街に訪れていたとのこと。
その後二人で通りを観光し、だいぶ日が暮れた来た時、「ねぇ、アンタってどこの旅館に泊まるの?」と訊いたきた。
俺は素直に「あそこの旅館だよ」と言うと、「ふーん……じゃあ、私もそこにする」と言ってきた。
元からどこかの旅館に素泊まりする予定だったらしく、好都合とばかりに俺と同じ旅館を希望してきた。しかも、「ねぇ、部屋同じにしてもらわない?」と言ってきた。
俺も「いくらなんでも、それはまずいんじゃ……」と言うが、「だって、同じ部屋の方がお金浮くじゃん」と押し切られ、二人部屋へ変更を余儀なくされた。
その際、学生同士であるがバレるとマズいので、「アンタの奥さんてことにしておいて」と里帆子に言いつけられた。
仕方なしにチャックインの際、里帆子を俺と同じ姓にし、旅館の従業員から「旦那様」と言われ、部屋へと案内された。
部屋に入ってすぐ「ねぇ、これからどうすんの?」と訊かれ、「俺、疲れたから風呂に入ってくる」と告げ、部屋を後にした。
脱衣所を出ると、大自然の景色をバックに白い湯気が立ち込め、岩囲いの立派な露天風呂が設けられていた。
湯船にどっぷり浸かり、旅の疲れを癒していると、何やら「ガラッ」と脱衣所のドアが開く音がした。
何気なく振り返ると、そこにはバスタオル一枚の里帆子がいた。
突然のことに訳が分からず困惑していると、里帆子は湯船に浸かって俺の方に近寄ってきた。
その時、里帆子の顔はしょんぼりとしており、「さっきはごめんね。わがまま言っちゃって……」と謝ってきた。俺は「いや、あんまし気にしてないけど」と返答するも、まだどこか申し訳なさそうな表情をしていた。
すると、里帆子はおもむろに立ち上がり、「それでお詫びとしてね……これで許してね?」と述べきた。
俺は意味が分からずポカンとしていると、里帆子は体に巻いていたバスタオルを豪快に開いて、自身の全裸を見せつけてきた。その瞬間、プルルンと弾む豊満な乳房に、黒くフサフサとした逆三角形の茂みが姿を現した。
その後の経緯については、個人的な理由で割愛させてもらう。