第11編です。
題名に、表記の揺れがあります。また、誤字脱字も多々あります。あの頃を想い出しながら書いているので、ついついイッてしまい、チェックするのを忘れてしまうのです。ごめんなさい。
さて、あの日はキャットスーツとエナメルサイハイブーツを身につけながら、一晩中、飛びまくりました。最も、飛んだのは体ではなく意識でしたが。
翌朝、目が覚めると、息苦しく、ぷーんとした汗の匂いが漂っているのに気づきました。キャットスーツとエナメルサイハイブーツを脱ぐと、汗と精液とマンコ汁と、涎とオシッコと、色々な液でビショビショになっていました。
ーもうこれは捨てるしかないな。
そう思い、捨てようとしましたが、長髪君に捨てるのを禁止しました。おまけに、洗濯もせずに、私の部屋のクローゼットに保管しろと言うのです。
おかげさまで、あの日以来、私の部屋はいやらしい匂いで充満するようになりました。あの匂いで、性欲を催すようになり、今まで以上にオナニーをするようになりました。もう一つ変わったことは、キャットスーツとエナメルサイハイブーツを身に纏いながら、オナニーをするようになったこと。コルセットやハイレグ、ロンググローブなども取り寄せ、イキまくります。
母からは、私の部屋から異臭がするから何とかしたいと言われたので、香水で何とかごまかしました。とは言え匂うことは匂うので、部屋に入る度にオナニーするようになりました。
もちろん、日課の男漁りも怠りません。夏休みに入ったこともあり、今みで以上のピッチでヤリまくります。こんな調子ですから、夏期講習もサボタージュするように。中学の時は、清楚で真面目だった私がです。
当時、夏期講習で習う受験テクニックよりも、セックスの方が余程タメになると思っていましたし、今もそう思っています。私達は、昼の夏期講習の間もずっとオナニーやセックス三昧。勿論、夜もです。イク度に、夏期講習を真面目に受けている同級生を心底憐れんでいました。あの時は、体力があったから出来ました。今では、とても無理です。まあ、ドリンク剤を飲むようにはなりましたが。
そんな時に、元交際相手の哲郎からメールが来ていました。
「この前はごめん。夏期講習、来ていないけど、大丈夫?」
これを読んで私は3秒で返しました。
「今、忙しいから無理。あなたとメールしている時間はないの。」
と。
不思議と怒りは湧きませんでした。
ある8月の夕方、私達が歩いていると偶然哲郎と晴美に出くわしました。二人は腕を組んでいます。側から見ると、誰もが羨ましがる美男美女カップル。私は、不思議と羨ましくありませんでしたが。
「あら。直美じゃない?夏期講習来ていないから、皆で心配していたのよ。」
晴美は、勝ち誇ったように言います。まるで、人生チョロかった、と言わんばかりに。
「大丈夫?直美達の成績のことを考えると心配だわ??。」
ーこの女うぜえ。
と思いながら、こらえて。
「大丈夫よ。あなたとは違って、自分の生きたいようにいきているから。」
と言ってやりました。
それから、私達は間宮さんの家に行きます。セックスも目的の一つですがその日は間宮さんの誕生日だからという理由もありました。
私達が夜道を歩いていると、後ろから変な気配かします。
「嫌だ。尾行されていない?」
後ろを見ると誰もいません。
「気のせいじゃない。」
歩いていると、やはり気配が。尾行されているようです。それも、複数人に。私達は、走り出しました。そして、急に止まります。そして、一瞬ですが、気配の正体を見たのです。
犯人は、哲郎、佐古、榎本、高橋それに高橋の兄でした。その光景は、まるで写真のように私の脳裏に焼きつきました。その写真、もし現像したらまるでアイドルグループ。でも中身はとことん残念な連中です。
ーコイツら。
「つけられている。」
「え。誰に?」
「哲郎、佐古、高橋、榎本。それに、高橋の兄貴。」
「高橋のお兄さんも?知り合いなの?」
「何故か、高橋の家が私の隣なのよ。」
「マジ。最悪じゃない。」
私はため息をつきました。
「そうなのよ。」
時々、高橋と会うと嫌味を言われるので、鉛筆を折りたくなります。高橋兄も、アウディの件をいつまでもネチネチと言ってきています。(あの件は私が悪いのですが、掃除はしたし、お金も「修理代」として払いました。)
「写真撮られてばら撒かれるんじゃない?アイツらならやりかねないよ。」
「どうぞ。勝手にすれば。今さらばら撒かれても、失うものないし。」
このままにするのも、シャクなので、いっそのこと見せつけることにしました。私達の変態プレイをです。
ー私達のプレイを見たら、奴ら度肝を抜くだろうな。
間宮さんの家は、アパートの一室です。
「間宮さん。これ。」
「おお。例のスウェットか。ありがとう。」
「誕生日おめでとう。」
「ありがとう。だが、余り嬉しくないな。」
「どうして?」
「また、一つオッさんになったからだよ。」
皆で大爆笑。
ドンと言う音がします。
「何だ?」
どうやら、哲郎達のようです。
「気のせいだよ。はじめよう。」
「暑いから、クーラー付けない?」
「窓を開ければ大丈夫だよ。」
窓を開けます。哲郎達に見せつけるためです。アパートは空室ばかりで、目の前は駐車場なので、苦情は来ないだろうなと踏んでのことでした。
続く