「タスポ ヲ タッチ シテクダサイ」
スーパーの片隅の自動販売機から、合成音声が聞こえてきた。それにつづいて、
ガタンッ!
と音が響いたのを確かめて、俺はその場に足を踏み出した。
抱っこヒモに赤ちゃん……タツマくんを眠らせて 販売機の前にしゃがみ、煙草の箱を手にした 団地のお隣さんの若奥様ナナノさんがいた。ナナノさんは俺に気づいて
「あら、ネヤミさん…… ウチのダンナに頼まれてね」と言った。
俺はそんなナナノさんに、スマホの画面をソッと示した。ナナノさんの顔が陰気に曇った。
「まあ、」俺は言った。「ここでは人目につくから、俺ん家で話しましょうや。」
ーーー
ナナノさんは俺ん家にやってきた。お隣さんと言っても、ベランダが隣接してるってだけで 実際には入口がずいぶん離れてる。
ナナノさんは俺ん家のベランダに出ると、ベランダの仕切りの非常脱出用の大きなボードを確かめた。
「これか…… こんな小さな孔から盗撮したのね。」
「そちらの方からウチに タバコの煙が届いて来るもんだから、おかしいなぁとカメラでのぞいてみたら、すごい光景が見えたんですよ……それにしても、」
俺はまたスマホの画面をナナノさんに示した。
「咥え煙草で授乳とは、けっこう過激なお姿ですねぇ。」
ナナノさんは黙ってタツマくんを抱いている。俺は続いて聞いた。
「やっぱり、妊娠中に吸えなかったことへの反動ですか?」
ナナノさんは首を振った。
「違うわ。タツマを産んでから なぜだか吸いたくなったの。」
「ふーん…… 女性の身体って不思議なものですね。」
俺はナナノさんにささやいた。
「見せてくださいよ。」
「え……?」
「この画像みたいに、おっぱい丸出しにして、煙草吸ってるところ見せてくださいよ。俺、タツマくん抱っこしてますから。」
ーーーーー
ナナノさんは覚悟を決めたのか、上着を脱いでおっぱいをむき出しにした。
少し垂れ気味で、濃い茶色の乳首が色っぽい「人妻」であり「母親」のナナノさんのおっぱい。
ナナノさんはさっき買った煙草の封を切り、一本取り出して火をつけた。
ふうっ………
ここへ来るまでずっと固く曇っていたナナノさんの顔が、煙を吹きだすにつれて和らいでいく。
「イイっすね。」俺が言った。
「何が?」ナナノさんが言う。
「ナナノさんみたいなキレイな人が、煙草を吸うのって、すごくエロチックですよね。」
「何よ、それ。そんな目で…… って、ネヤミさん 何やってるのよ!」
俺は、抱っこしているタツマくんの真下で、チンポをつまみ出してシゴいていたんだ。
「いいじゃないですか…… こんなズリネタをリアルに見られるチャンスなんかないもん。角度的にタツマくんに見えやしないでしょう。」
「やめて…… タツマを汚さないで…… 」
ナナノさんは涙目で俺に訴えかけてきた。俺はチンポをシゴく手を止めて、ナナノさんにグイと腰をつき出した。
「じゃあ、ナナノさん やってくれます?」
ーーーーー
俺は真っ裸になって 片側にタツマくんを抱き ベランダに敷いた「すのこ」に仰向けにねそべった。
ナナノさんも真っ裸になって、俺のかたわらに腰を降ろした。
「これなら、タツマくんに煙草の煙がかかることもないでしょう。」
ナナノさんは俺の言葉に返事せず、新しい煙草を咥えて火をつけると、すでに固くなっている俺のチンポを軽くシゴきはじめた。
(おおぅ……)
ナナノさんがチンポを扱う手つきはぎこちないけれど、キレイなナナノさんが咥え煙草した横顔を見つめながらだと、チンポのくすぐったさはハンパない。
(ああ、気持ち良く射精できそうだけど、もっと長く楽しんでたいよなぁ……)
そんなこと考えてると、突然、
「私、もうイヤッ!」
ナナノさんが声をあげて立ち上がった。
(えっ?)
思いがけないことになった。
ナナノさんは俺の太ももを跨ぐと、腰を降ろしてきたんだ。
ナナノさんのおへその下の、短い毛におおわれた股間が みるみるうちに俺のチンポの上に迫ってきた。
「何よ、オトコはみんな自分ばかり気持ち良くなって!」
ナナノさんは自分の手で俺のチンポを、タツマくんが出てきた穴に導くとグイッと身体を前に傾けた。
フ──ッ
ナナノさんは目を閉じて 鼻から煙を出した。一瞬何が起こったのかわからなかったが、次第に俺のチンポは、ナナノさんの内側に挟まっていることを感じはじめた。
「ああ…… これよ。これが欲しかったのよ。」
ナナノさんは腰を軽く揺らしながら、煙草の煙まじりにつぶやいてる。
「ア…… アア~…… ママア~ッ」
俺の横でタツマくんが目をさました。
俺はタツマくんの身体を起こすと、タツマくんの顔をナナノさんの方に向けた。
「ほら、タツマくん。ママだよ。
ママは今、咥え煙草でセックスの真っ最中だよ。
ほら、俺のチンポが、タツマくんが産まれて来たところに、出たり入ったりしてるだろ。
悪いママだね。パパと違う人のチンポで、あんなに喜ぶなんて……」