女教師と生徒

ただの憧れ？
私は中学生の生徒にラブレターをもらった。
でも、女教師と生徒。
卒業間近、彼が「デートして欲しい」と真剣な目で言ってきた。
でも、「親子にしか見えないよ」と軽くあしらった。
彼は、私の携帯番号を教えて欲しいと言った。
迷ったけど教えた。
その頃の私は、主人と揉めていて、結局離婚した。
幸いにも、子供ができなかった事から、大きなトラブルもなく一人に戻れた。
そして、勤務先の中学校が変わり、それから、５年。
彼から電話があった。
留守番電話に録音されていた彼の声。
彼は２０歳になって、成人式を終えた。
そして、専門学校を出て就職。
次の日、彼に電話を入れると、彼が出た。
５年ぶりの・・・彼。
しばらく近況を話し合った。
そして、会う事になった。
就職前の３月。
二人きりで喫茶店で会った。
５年後の彼はすっかり青年になって、体格も風格も大人に変身していた。
驚きだった。
私も５年の月日を経て、少し年を取ったかな？と言うと、彼は５年前の私よりも好きだと言ってくれた。
お茶を飲んで、公園を散歩した。
そして、次の約束をした。
彼からの気持ちが強く伝わった。
子供だとは思えなかった。
一人の男性として、会う事ができると感じた。
春休み、２度目、３度目のデート。
少し足を伸ばして田舎町でデートした。
彼が、「手を繋ぎたい」と言ってくれた。
私は、手を差し出していた。
手を繋いで、初春の風を感じた。
「先生」「善之君」と呼び合っていたのに、この日は、少し変化していた。
「佳恵さん」「善君」（仮名）
なんか、お互いに照れくさかった。
夕方、帰り道に、道の駅で休憩した。
熱いコーヒーを飲みながら、彼が、「付き合って欲しい」と真剣に言った。
私は、少し戸惑った。
「少し、考えさせて」と、時間を稼いだ。
４度目のデートは、４月の第１週目の日曜日になった。
彼も春から新しいスタートを切って、社会人として一人暮らしが始まっていた。
よく晴れた日で、桜を見に出掛けた。
私の作ったお弁当を、彼は
「うまい！」と連呼しつつ食べてくれた。
正直、嬉しかった。
「今でも母子にしか見えないかな？」と彼が言った。
私は、強く首を振った。
「そんなことないよ。彼と彼女よ」
彼は、喜んでくれた。
「彼女」の言葉が嬉しかったらしい。
私はもう覚悟していた。
散歩して、手を繋いで、笑い合って、彼との時間は、私を充実させてくれた。
幸せを感じた。
日も暮れ始めたので、帰宅途中、タクシーの後部座席で指を絡めていた。
そっと、抱き寄せてくれた。
私の黒い髪を撫で、「佳恵」と呼んでくれた。
「はい・・・なあに？」と私。
「一緒にお風呂に入りたい」と彼が言った。
私は、思わず笑ってしまった。
予想外の言葉だった。
抱きたい、ではなく、お風呂に入りたい、なんて・・・。
彼の目が真剣だった。
見詰め合った。
そして、彼の唇が重なった。
私は、深く目を閉じた。
優しく、愛のあるキスだった。
彼は私を強く抱きしめるので、私は、彼の胸の中身うずまっていた。
ひとつ隣町の彼の部屋に招待された。
彼が、お風呂に湯を溜めた。
私が、先に入って、彼がその後入って来た。
狭い湯船の中、二人はひざを折りながら向かい合った。
髪を後ろに束ね、彼を照れながら見た。
彼も、そうだった。
彼は、私の後ろに回り込んで、背後から、私を抱きしめた。
胸に手を回し、優しく撫でてくれた。
うなじにキスされた。
「あ・・」
私は、声を出してしまった。
彼の手が、下半身に伸びた。
その手をそっと掴んだ。
私の手を、彼は自分の分身に導いた。
軽く、掴んであげた。
「大きくなってる・・・」
「佳恵に恋しているからね・・・」
優しく撫でていた。
彼は、うなじ、背中、脇の下までキスしてくれた。
お互いにバスタオルで全身を拭き合い、浴室を出た。
彼は不意に、私を抱き上げた。
彼のベッド。
優しく横たわらせてくれた。
カーテンは閉じてある。
ベッドボードの明かりを抑えてくれた。
「佳恵・・」
彼の声と共に、唇が重なった。
彼は、女性を愛する方法を全て駆使して、私の全身を愛してくれた。
足の指先まで、口に含んでくれた。
彼に膝を割られた瞬間、彼の女になったと思った。
彼の舌が、私の中心を愛してくれた。
なんて素敵な愛撫なの・・・
縦に沿って、優しく、蕾まで口に含んで吸い上げてくれた。
私は、シーツを掴んで、自然と声が出ていた。
彼の舌が、奥へと伸びる。
挿入されて行く・・・。
「あ・・イ、イク・・・」
私は、教え子にイカされた。
そして、彼のものを深く受け入れた。
すごく固くて、子宮まで届いた。
背後から・・・突かれた。
私は、一人の女としての悦びを満喫していた。
それから、１年・・・。
彼のご両親へのご挨拶は終わっていた。
新しい部屋に移った。
私は、新学期から休職。
新しい生命の誕生を心待ちにしながら。
昨日、婦人科に出掛けた。
「順調です」と先生の言葉。
張り出してきたお腹をさすりながら、問いかけている。
女性としても最後のチャンス。
そして、彼との赤ちゃん。
彼は、すごく私を大切にしてくれる。
お腹をさすりながら、私と添い寝してくれる。
でも彼は若いから、精力が大変。
今は、私の口だけで我慢してくれてる。
「安定期には軽くセックスは大丈夫」と先生も言ってくれた。
もうすぐらしい。
私は、教え子の妻になった。