これは遥か昔、昭和30年代に私が体験した本当の話です。 その頃は戦争孤児も多くてその子達を収容する施設が数多くありました。 私が住むM市にも二ケ所程あり、青雲寮もその一つでした。 そこは小学生から中学生までを一時的に預かる施設で約40人位だつたと記憶しています。 部屋というか、居間兼寝床で一部屋で男女一緒でした。 当時、私は小学4年でした。 父は戦死して母は結核病で入院し、親戚を転々としましたがどの家庭も子供が多く、やむなく、この 施設に収容されたのでした。 私はお姉さんたちに可愛がつて貰つたのを覚えていました。 お姉さんと云つても小学6年から中学生ですがあの頃はみんな今より大人びていたように思います。夜9時頃には消灯され雑魚寝で眠りに付くのです、でも、みんな片寄合い生きていた時代でした。 しかし、数ケ月、過ぎた頃、不審に思う事が起こつていました。 お姉さんが寝床を抜け出してどこかに行くのです、トイレには長い時間でそれは毎夜の事でした。 ある夜、私は後を付けました、お姉さんは離れの建物に入りました、そこは寮長の部屋です。 私は窓の隙間から中の様子を伺いました。 すると、なんと寮長が全裸で布団の上にいました。 「 おお、来たか、こっちにおいで 」 お姉さんは寝巻の紐を解かれて大事なところを舐められています、 私はすでに男女の営みを知つていました、 これから行われることも・・・・ 案の定、寮長はお姉さんに自分の物を差し込みました、無言でお姉さんは耐えているようでした。 そして事が終わると静かにお姉さんは部屋を出ました。 その後もお姉さん達の離れ部屋通いは続いたのです、私の好きだつた人までも寮長の餌食になり私は落胆したのを鮮明に思いでしていました。 今から思えば、拒絶すれば寮を追い出される事を恐れて止むをえなかつたのだろうと思いました。今でもその鬼畜寮長の名前を私は覚えています。 仙田順と云う名でした。