さて、あのキスの後、私は妻が帰ってくるのを待ちましたが、朝食の時間が終わっても、妻は戻ってきません。
ーどうしたんだ。あいつ。
私は、妻に電話をかけました。しかし何度かけても繋がりません。10回目になり、漸く繋がりました。しかし、電話から聞こえて来たのは、妻ではなく今にも泣き出しそうな若い男の声でした。
「すみません。」
「え?」
すると、野太い雄叫びのような声が聞こえてきました。
「おーーーーー!!イグわぁ!イグわぁ。ギゼツするわーー!!」
低い声でしたが、妻の声だと確信しました。
「どういうこと。」
「すみません。そんなつもりじゃなかったんです。」
相手もかなり焦っているようでした。
「謝らなくてもいいから、状況を説明して。」
その学生が言うことには、11時頃まで盛り上がる。その流れで、学生達の部屋でトランプをすることに。やがて妻が男子学生の1人にボディタッチをし始め、その流れで皆でセックスをすることになってしまったとのこと。
にわかに信じがたいことですが、私には彼が嘘を言っているように思えませんでした。この1年、多忙のせいから妻とは没交渉だったので、ストレスが溜まっていたのかもしれません。
それにしても、あの清楚で地味な妻が。信じられません。
「わかった。今行くから、部屋番号教えて。」
私は、部屋に直行しました。ドアを叩くと見覚えのある若い男が、開けてくれました。夕べは、精悍で元気そうな青年でしたが、今日は見るからにげっそりとしています。
私は、駆け足で部屋の中へと入りました。
そこには、信じられない光景が。
「おっ。おっ。いいわあ。早く、次のチンポを入れてえ。早くーーーーー!!!」
妻が、マンコをビショビショにしながら布団の上で四つん這いになって叫んでいたのです。一人の男が、後ろから物を入れると、
「ゴゴゴ。いいわ。F君のチンポが堪らないわあー。」
妻は、そう叫ぶと、白目をひん剥きながら気絶してしまいました。
気絶をしている妻の顔は恍惚としていて、一種の神聖さすら感じさせました。白目をひん剥き、口からは舌が飛び出ています。鼻からは鼻水が、口からは涎がだらしなく流れています。まるで、死んだかのようにピクリとも動きません。アソコだけはヒクヒクと動き、時折白濁とした汁が出てきます。
「ふう。終わったか。」
F君が一息をつくと、
ププププ。ズボズボー。
妻の体から、勢いよく水が出てきます。潮吹きという現象だそうですが、生まれてはじめて見ました。若い時は、妻と何百回もセックスをしたはずですが、一度も起きなかったので、AVだけの世界だと思っていました。
「このおばさん。怖い。」
「本当に、潮吹きってあるんだな。はじめて見たよ。」
妻のアソコは、まだヒクヒクと生き物のように、動いています。すると、こんどはまた別の液体が出てきます。アンモニアの匂いが部屋に漂っていきます。
「マジかよ。」
あまりにも、シュールな光景でした。
妻が目覚めたのは、その1時間後でした。旅館側からクレームがついたこともあり、旅行の予定を切り上げ、帰ることにしました。しかし、妻がどうしても、
「帰りたくない。もっと、F君達とヤりたい」
と言うので、とうとう、私は根負けして、一人で帰ることに。
翌日、F君から電話がありました。妻が、どういうわけか、F君の家に暫く滞在することに決めたようです。
「ということなので、いいですか?」
「お。おう。」
にわかには、信じられなかったのですが、私は何故か了承してしまいました。
「おーーー!!ゲヅマンゴイグゥ!!」
「私もイグわーー!!」
電話ごしに、妻と別の何人かの女性の雄叫びが聞こえてきました。 また、バイブの音も聞こえていました。
それから、毎日のように、F君から電話がかかってきました。私は、その度に妻や別の女性の雄叫びを聞きました。心なしか、妻の雄叫びが低くなっているように感じました。
娘達には、海外出張に行っていると言ってごまかしましたが、薄々気付いていたと思います。
妻が帰ってきたのは、2月後、秋も深まる10月に入ってからでした。
日曜の夕方。その時私は、居間で文庫本を読んでいました。リビングには、西日が差していました。
「ピンポーン。」
ー宅配便かな。
私は、玄関へ向かって歩きます。
ガチャ。
扉を開けます。
ぷーん。
銀杏くさい精液と酸っぱい汗の匂いが私の鼻についてきました。目の前には、網タイツとミニスカートを履き、胸も半分ほどあらわに出した妻の姿が。化粧も濃くなり、まるで別人です。 何より、驚いたのは、乳の上部にそれぞれ、
「淫」
と
「乱」
との文字が彫られていたことでした。
妻の体は太り、対照的に顔はげっそりとしていました。にも関わらず、女としての魅力が増しているように感じました。
「おかえり。」
私が言うと、妻はかすれた声で、
「ただいま」
と言いました。
その夜、私は妻と1年ぶりのセックスをしました。そこで、私はさらに驚きました。妻の乳首にはピアスがあけられ、タトゥーも掘られていました。
アソコとお尻の穴にもタトゥーが掘られ、ラビアには無数のピアスが開けられていました。ついでに、ヘソとクリトリスにもピアスが。
「絵都子さんに勧めらて、掘ってみたの。これくらい普通よ。」
「絵都子さんて誰?」
「2年前に知り合ったセフレよ。色々なことを教えてもらったの。」
妻は恍惚とした表情で答えます。
「2年前?」
「ええ。2年前。」
私は、怖くなってきたので、
「シャワー浴びてきていいかな。」
と言いました。
「嫌よ。すぐにしたいの。」
妻はそういうと、私のものをくわえてきました。
「う。」
「いきそう?」
「うん。」
「じゃあ。しようか。」
その日は、二人でみだりに乱れました。こんなに、激しいセックスをしたのは初めてでした。妻がお尻にも入れて欲しいと言われた時は、一瞬面食らいましたが、応じることにしました。その後は、妻の要請により極太バイブをマンコとアナルに挿入。妻は、潮を吹きながら何度も気絶しました。
翌日、私はぐったりと一日中寝ていましたが、妻は外に出かけていました。おそらく、別の誰かとしているのでしょう。何かが終わり、何かが始まる、そんな予感がしました。