登場人物
俺… 当時26歳
友人A… だめんずの男版。ろくでもない女ばかり好きになる奴
B子… 当時のAの彼女
友人C… 俺とAの共通の友人
友人Aは俺の昔からのツレで、本人に問題はないむしろイケメンの部類なのに
いつも「なんであんなのがいいんだ!?」というような女にばかりひっかかる。
多額の借金持ちの泡姫とか、盗癖で何度か捕まってる無職女とか、不倫地雷女とか。
しかもこう言っちゃ何だが、全員ブス。
芸能人で「この子カワイイな」っていう子は皆普通にカワイかったから
美的感覚がおかしいわけじゃないんだろうが、
「俺がいなきゃこの女はダメなんだ!」という状況に、たぶんグっとくるらしい。
だからAが選ぶ女はいつもブスで、収入もないのに浪費癖はすごく
常識も貞操観念もなく、態度も激ワル。
Aに新しい彼女ができるたび会わせられる俺たちは「不快」の一言だった。
そしてそのたびAは痛い目にあって、泣いて俺たちに愚痴っていた。
正直うんざりだったけど、A本人はいいやつだし、だらだらと友達付き合いは続いていた。
社会人になってからはそれほど頻繁に会うわけじゃなかったし
たまに会って愚痴聞くくらいなら別にOKかなと思っていた。
ある日、俺と友人AとCとで飲んだ。
Aは今付き合ってるB子と別れたい、と俺たちに相談してきた。
Aの話によるとB子はデブ専の店のキャバ嬢で、かなりヤバイAV出演の経験もある女。
俺は会ったことなかったけど、Cによると100キロは軽く超える体格で
痩せて美人にはならないことがはっきりしている顔だったそうだ。
女の容姿についてあれこれ言うのはどうかと思うが
まあそんな容姿でキャバやAVやってたってことは、風俗でも最下層だということです。
Aの話ではB子は家庭環境が複雑で、親のせいで歪んで
登校拒否→ヒキ→デブる→家を追い出される→風俗やらAVへ→アル中になる→Aと出会う
という流れでAと知り合って付き合うことになったという。
B子はAの家にそのまま転がり込んだ。
そして惚れた弱み?で尽くしまくるAのカードを取り上げ、買い物三昧。
キャバは辞め、Aの家で朝から晩まで酒を飲む。
寄って巨体で歌い踊り、近隣から苦情続出。
しまいにはA家の床がへこむ。
クズ女どもに貢いできて、もともと少なかったAの貯金、ついに底を尽く。
B子、風呂も入らず、歯もみがかなくなる。Aとのエッチは拒否。
Aいわく「B子は俺がいなきゃダメになる子だ。でも俺にはもう彼女を幸福にしてやれる器がない」
だそうだ。あっそ。
とにかく結論としては「B子にもう出て行ってもらいたい」ということだったので
俺とCはB子追い出しに協力することにした。
と言っても荷物まとめて、デブ女をかかえて外に放り出すということだけ。
B子はろくに外に出ないから、合いカギも必要としてなかったようで
あとで合いカギで侵入されるという恐れはないということだった。
そして決行日。
俺とCがA宅に行き、ぎゃーぎゃー言うB子を尻目に荷物をダン箱に詰めまくる。
レンタル倉庫はCが頼んでくれてたから、そこに運ぶだけ。
実物のB子は100キロどころか150キロはありそうだった。
朝なのに酒臭かったし、吹き出物だらけで健康上もヤバそうだった。
書けるかな?
黙々と作業する俺たちにB子に強烈なケツキックをかましてくる。
反撃したいが、暴力ふるったと言われるとまずいので我慢してAに目で「デブを止めろ」と合図するが
Aはオロオロしてるだけで、役に立たない。
荷物があらかた詰まったところで、B子が泣きだした。
「ひどい?Aちゃん私のこと一生見捨てないって言ったくせに?」
「Aちゃんも結局は他の男と同じだ、B子を捨てるんだ。B子悪くないのに、うわ?ん」
「B子の言うことなんでも聞いてくれるって言ったのに?嘘つき?Aちゃんの嘘つき?」
廊下でわざと外に聞こえるよう号泣。
でもぜんぜん涙出てない。
なんだこのブタの茶番。
と呆れていると、なんとAがB子に駆け寄って抱きしめた。
「ごめんよBちゃん。嘘嘘、ぜんぶ嘘だよ。Bちゃんを捨てたりしない。ごめんねごめんね」
「Aちゃああ??ん、あいしてるう??」
「おれも愛してるう???」
抱き合って廊下で号泣。
そしてA,俺らをキリッ!のAAみたいに睨みつけ、
「もう木は済んだだろ?!行けよ!!」
などと言う。
ああそう、とさすがにバカらしくなって俺とCは帰った。
レンタル倉庫の請求書だけAにまわして、あとはもうほったらかし。
居酒屋に直行してビール飲みまくって、二人で「せーの」でAを着拒した。
その後、Aと直接会うことや電話することはなかった。
でもアドレスを変えての、泣きのメールはたまに来た。
そのメール群によると、B子に浮気されて逃げられ、Aは一人になったがまた別の変な女につかまり
連帯保証人になって、その女にもバックレられ、田舎(俺らと同郷)に
帰る、とのことだった。
「都会は怖い」と打ってあったが、いや自業自得だろうと。
規制で投下が遅くなってスマン
これで最後
その後Aは地元で見合い結婚。
しかし嫁さんが普通によくできた人だったためA的に物足りなかったようで
Zランクのデブスと浮気&援助を繰り返し、
また保証人欄にサインする愚行をやらかしたらしく、妊娠中の嫁さんに愛想をつかされて
有責100%で離婚した。
その後、離婚歴がついて女手一人で働く元嫁さんがA的にすごく魅力的になったらしく
復縁を迫って断られ、プチストーカー化したが、今はそれもおさまった。
地元にAが帰ってからの話は俺の妹からの情報。
妹は昔Aがちょっと好きだったらしくて「付きあわなくて良かった!」と言っている。
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