5年前、俺はバイク事故に遭った。
夏真っ只中で日差しが強い中を信号待ちしていたときのことだ。
バイクに乗ったことがある人は分かると思うが、バイクで夏の信号待ちしているときの暑さは尋常じゃない。
うなだれながらギアをニュートラルに入れ両手を話した瞬間、突然何かがぶつかってきた。
その瞬間のことは本当に何も覚えてなくて、気づけばクソ熱いアスファルトに横たわっていた。
アドレナリンが出ているからか、痛みはなかった。
それよりも、早く立たなきゃ。という気持ちが先行して頭から血を流しながら必死に立とうとしていた。
しかし、思うように足が動かない。
靭帯が見事に切れていた。
生まれたての仔牛のようにもがいているうちに人だかりができていた。
俺を轢いた車を運転していた初老の男性が焦った顔でこちらにやってくる。
「大丈夫ですか!?大丈夫ですか!?」
大丈夫なわけないだろうと思いながらも、笑って返した。
俺は救急車で運ばれた。
後から聞いた話では、車を運転していた男性は脇見をしてしまい、信号に気づかず追突してきたとのことだった。
話を聞いたときは腹が立ったが、泣きながら土下座で謝るその男性を見ていると怒りは消えてしまっていた。
「もう、大丈夫ですから・・・」
「いえ、私は危うくあなたの命を奪ってしまうところだった。本当に申し訳ないことをした。何をしても許されることではありません」
そんなことを言いながら、毎日のように万近い値段がしそうなフルーツ盛り合わせみたいなものを持ってきた。
食べきれないからと言うと雑誌やDVD、ウォークマンなどを持ってきてくれた。
退院したらふんだくってやろうと思っていたけど、そんな気もだいぶ薄れていた。
靭帯をがっつり断裂させた俺は1ヶ月以上入院することになった。
当時大学に行っていたが夏休みということもあり休学もせずに済んだ。
大事な学生の夏休みを無くしてしまうのは痛かったが。
そんなある日のことだった。
煙草を吸いに喫煙所に行くと、車椅子に乗った女の子がいた。
外見は戸田恵梨香を幼くした感じの子で、俺と同じ煙草を吸いながら、小説を読んでいた。
俺と同じくらいの年齢の子だったけど、大きい病院だったから特段何も考えず、すっげぇかわいいと思ったのを覚えている。
かわいいと思いながらも話しかけるような勇気は俺にはなく、もう吸いたくもない煙草を吸い続けて、その子をチラチラと見ていた。
その子は思い立ったように小説を閉じ、車椅子を動かしながら喫煙所を離れていった。
なんだかすごく勿体無いことをしような気もしたが、目の保養になったと思いながら俺も喫煙所を後にした。
その翌日。俺は喉が渇いて自販機にジュースを買いに行った。
その病院はソファーがいくつか並んでいるロビーみたいなところに自販機があるんだけど、昨日の女の子が車椅子に乗ったまままた小説を読んでいた。
大学生にもなりながら中二病を再発していた俺は「運命だな。ていうか、俺のこと待ってるんじゃね?」とか思いながら用もなくロビーでジュースを飲むことにした。
ジュースを飲みながらまたチラチラその子を見ていると、ふいに目が合った。
その子は微笑むわけでも睨むわけでもなく、ただ俺が視界に入っただけというような不思議な目でこちらを見た。
俺はチラチラ見ていたのを見透かされたような気がして恥ずかしくなりながらも軽く会釈をした。
するとその子はニコッと微笑み、また小説を読み出した。
そのニコッに中二病の俺は完全に恋に落ちた。
俺は耐え切れなくなり、ついに話しかける決心をした。
「・・・あの・・・」
「はい・・・?」
「・・・えっと、あ、その本おもしろいですよね。僕も大好きです」
話しかけたのはいいが話題を考えてなかったアホの俺はとっさにそんなことを口にした。
「あ、はい・・・」
彼女の読んでいた本は恋愛写真だった。
実際は映画を見たことがあっただけで、そういう小説を一切読まない俺は当然読んだことはない。
「あ、えっと・・・昨日、喫煙所にいましたよね?」
「え?あ?はい、どうしてですか?」
「いや、昨日も真剣に本を読んでたから、僕と違って頭の良い人なんだなって思って」
だから何だと言われそうな言葉しか思い浮かばなかったが、俺にとっては最高のボケだった。
「ふふ。そんなことないですよ」
また、彼女はニコッと微笑んだ。
「あの、良かったら煙草吸いに行きませんか?」
「えっと・・・そうですね、いいですよ」
そう言うと彼女は本を閉じ、車椅子を動かし出した。
俺も彼女に続き、車椅子を動かした。
喫煙所に入り、必死に話題を振る。
「あ、マルメン吸ってるんだ。僕と一緒ですね」
「あ、ほんとですね」
「そういえばおいくつなんですか?年近そうですね」
「今18歳です。高校を卒業したばっかりですよ」
「じゃあタメだ。奇遇ですね?」
「ふふっ。こんなところで奇遇っていうのも嫌ですねww」
「あ、そうだ。ここ病院だwww」
最初は会話がいまいち盛り上がらなかったのを覚えている。
コミュ障ではないが、人見知りの俺にはハードルが高すぎた。
「あ、これってもしかして新手のナンパですか?」
「はい?いやいやいや、そんなんじゃないですってwwwww」
「どうだろう。そうやって色んな女の子に話しかけてるんでしょwww昨日もここで女の子に話しかけてるの見ましたよww」
「え?なんで知って・・・っていやいや、知らない女の子に話しかけたのなんて初めてですよwww」
「あ?なんか本当に焦ってないですか?ww」
「ちょwwからかわないでくださいよww」
恵梨香はめちゃくちゃいい子だった。おかげで予想以上に話が盛り上がった。
「あの、お名前教えてもらえますか?ちなみに僕は1といいます」
「私は恵梨香っていいます。」
「地元はこの辺なんですか?」
「いえ、実家は田舎ですww専門学校に行くために田舎出てきたんです。でも、この前車に撥ねられちゃって・・・こんな生活してるんです」
「僕もそうですよ。バイク乗ってたら事故に有って・・・早く歩きたいですww」
「私もそう思いますww」
「あ、そうだ!!もしよかったら退院したらこの辺案内しますよ!!地元は少し離れてますけど、けっこうこの辺も詳しいんですよ
「あ?やっぱりナンパだww」
「いや、だから違いますってwwwあ、っでもたしかにナンパだww」
「ふふ。俺さんっておもしろいですね。いいですよ、アドレス交換しましょう」
そこでアドレスを交換した。
あまりにもうまくいきすぎて怖かった。
それからは、かなり多くの時間を一緒に過ごすようになった。
喫煙所に行く前は必ずメールして一緒に行かないか誘った。
誘われることもあったが、俺が誘うことの方が多かったと思う。
ちなみに、当時未成年だった俺達だが、病院では何も言われなかった。
担当医の人はたばこはダメだよーと言いながらも暗黙の了解てきなところがあって何も言ってこなかった。
余談だが、医者からはタバコは吸わない方がいいけどせめて吸うならアメスピと言われ続けた。でもアメスピは好きになれない。
一緒に喫煙所に行ったり、待合室で話すうちに彼女のことで分かったことがあった。
まず、彼女はよく笑った。
でも、何というか、微笑みと笑いでかなり境界線がある感じ。
冗談を言って笑ってくれることはあったけど、微笑というか・・・苦笑いではないんだけど、ほんとに微笑んでいる感じ。
自分でも最高のボケをかましたときだけ見せてくれた爆笑は本当に心から笑ってくれている気がした。
普通の人でも微笑みと爆笑の違いはあると思うけど、彼女は人一倍それが際立っていた。
そして、彼女の両親は共働きで他県に住んでいることもあり、なかなかお見舞いに来れていなかったようだ。友人も大学の友達だけのようで、あまり病院で他の人と会っているところを見なかった。
俺は地元も近かったのでほとんど毎日違う友達がお見舞いに来てくれていた。
恵理香がうらやましいと言ってくれたのを覚えている。
そして、恵理香が退院する日がやってきた。
俺の退院も目前に控えていたが、恵理香の方が三日程早く退院した。
退院の前日、夜に二人で喫煙所に来た。
俺は、連絡先を交換しているとはいえ、もう会えなくなるような気がして怖くなっていた。
この時点で俺は恵理香に完全に恋してしまっていた。
「退院おめでとう。明日は朝から出るんやろ?」
「うん。今までありがとう。明日は時間できそうにないかなー」
「そっか。今度は事故に遭わんごとせんばww」
「そだねwwね、初めて話したときの約束覚えてる?」
「ん?なんかしたっけ?」
「自分から誘ったじゃんww」
「あ、案内するやつ?覚えとるに決まっとーやんww」
実は、半分は諦めていたところがあってこの件には触れないようにしていた。
「よかったwwちゃんと連れていってねww」
「うん。約束な。俺も退院したら連絡するけん」
そんな会話を交わし、彼女は退院していった。
退院当日は俺も最後の検査なんかがあったりして、見送りはできなかった。
俺も無事に退院した翌日、恵理香にメールした。
内容ははっきり覚えていないが、どうしてる?てきなメールだったと思う。
すぐに返信が来てうれしかったことははっきりと覚えている。
それから、メールや電話を繰り返し、地元案内をする約束をした。
当日、俺はどこを案内するか必死で考えた。
ほとんど徹夜に近かった。
当時俺はその周辺では珍しく、10代で車を持っていた。バイトした金で知り合いから格安で購入した軽自動車だったが。
その土地柄、車を持っている友人は数えるほどだった。
最高のドライブコ?スを考えた。
海が綺麗な土地だったので、海が見える展望台や、夜景が有名な山にも連れて行く計画を立てた。
案内するという名目だったので、観光地なんかもリストに入れていた。
とあるショッピングモールで待ち合わせをした。
再開した瞬間、私服の彼女を見て緊張がさらにピークに達した。
もはや恵理香が天使に見えた。
恋は盲目なんて言うが、そんな次元じゃなかった。周りのものが視界から消え去った、そんなレベルだった。
「戸田さん、足は大丈夫?」
「昨日雨降ったとき痒かったww」
「それ分かるわ、、、痛いってか、痒いよねww」
「ねー。今日はどこに連れて行ってくれるの?」
「行ってからのお楽しみってやつやなwww」
そこからいろんな場所を回ったが、恵理香のリアクションの一つ一つがかわいかった。
すごーいとか、きれいとか、当たり前のリアクションかもしれないけど、かわいかった。
最後に夜景が有名な山に行った。
地元じゃ知らない人はいないだろう。県外からもよく観光客が来るような場所だった。
「すごい綺麗だね」
「うん。でも思ったほどないよなww」
「ちょっと!!雰囲気壊さないでよww」
夜景を見る横顔を見ていると、俺はもう我慢できなくなっていた。
「ねえ、戸田さん」
「なに?」
「ちょっと真面目な話していいかい?ww」
「あらたまって何ですか?ww」
「戸田さん!!」
「はいww」
「初めて話したときから、好きでした!!お付き合いしてください!!」
「・・・はいww敬語ww」
そう笑いながら、恵理香は俺の手を強く握った。
かすかに、震えているような気がした。
この告白のときの会話だけは一言一句間違えてないと思う。
そのくらい鮮明に覚えている。
幸せを実感した瞬間だった。帰り際、家に送って、恵理香の家の近くでキスをした。
軽い、唇が触れ合うだけのキス。
なんだか、神聖なものに触れるような気がして、それ以上は俺にはできなかった。
そして、次の日から恵理香からの連絡がパッタリと途絶えた。
メールをしても返事がない。
電話をしてもお留守番サービスに繋がるだけだった。
俺は、恵理香を探した。
恵理香のアルバイト先にも顔を出したし、家に行ってみたりもした。
でも、恵理香を見つけることはできなかった。
何もやる気が無くなり、学校にも行かなくなった。
もしかすると、ただ遊ばれただけだったのかもしれない。
それならそれでもよかった。もう一度話をしたかった。
恵理香との連絡が途絶えて、一か月ほど経ったある日、俺のバイト先から連絡が入った。
一人暮らしで親からの仕送りがほぼなかった俺は、バイトが生命線だったためバイトだけは真面目に行っていた。
「もしもし・・・お疲れ様です」
「ああ、1君、お疲れ」
電話の相手は店長だった。
店長は嫌われ役なんてよく言うが、この店長は厳しい部分もあったが皆から好かれていた。
「今日ね、かわいい女の子が1君を訪ねてきたよ」
すぐに恵理香のことかな?と思ったが、淡い期待を持つのはよくないととどまった。
このとき、俺は恵理香に飛ばれたものとばかり思っていた。
「どんな人ですか?」
「んーすごくかわいい子だったとしか・・・」
「そうですか・・・」
恵理香のことは考えまいと思っていたが、正直恵理香ではないのかとばかり思っていた。だが、恵理香だったとして、俺はバイト先にいなかった。もう来てくれないかもしれない。
「1君の住所教えちゃったんだけど、大丈夫だったかな?」
相手がかわいくなければ個人情報漏らしてんじゃねーよハゲ!と思ったところだったが、今回ばかりは店長マジgj
恵理香だろうが恵理香じゃなかろうが、この寂しさを紛らすことができるかもしれない。
そうなんです。俺は最低の男なんです。
で、俺はその女の子が家に来るのを待った。
その日の夜、チャイムが鳴った。そのときの俺にドアの外を確認する余裕なんてなかった。
「はい!!」俺は叫んで扉を勢いよく開けた。
「痛っ・・・!!」
ドアが思いっきり当たってしまった。
そして、そこにはでこを擦りながら苦笑いを浮かべた恵理香が立っていた。
俺はその瞬間、泣いた。
泣きながら恵理香に抱きついた。
恵理香は最初驚いた様子だったが、そのまま抱きしめ返してきた。
しばらく俺は泣きやむことができなかった。
すると、ちょうど恵理香の瞼がきていた俺の首元が濡れていることに気付いた。
我に返って恵理香を見ると、声を殺したまま顔をうずめて泣いていた。
「どうしたと!?せっかく会えたのに、泣かんでよ・・・」
「ごめんね・・・ごめんね・・・」
恵理香はそう呟きながら、ひたすら俺を抱きしめてきた。
泣かんでよと言いながら、号泣の俺。
恵理香に飛ばれたと思っていた俺だったが、憎いとか、むかつくとか、そんな感情はきれいごとを抜きにして一切持っていなかった。
過ごした時間は少なかったけど、本気で好きにさせてくれた、同じ時間を過ごしてくれたことに感謝していた。
もっと一緒にいたかったとか、そういう気持ちは勿論あったけどね。
「・・・責める気はないけど、なんで突然連絡取れんくなったと?話せるときでいいけん、話してくれたらうれしいな」
「・・・今、話す・・・」
「そっか。とりあえず家入りぃよ・・・。エッチなことせんけんww」
「ほんとにー?ww」
「そこは信じろやww」
そして、話を聞いた。
長くなるので割愛しますが、内容は俺の想像を絶するものだった。
まず、俺と付き合い始めたあの日、家に帰ると姉が実家から来ていたこと。
姉は男を家に連れ込んできていて、その男からレイプされそうになったこと。
必死で家を飛び出したが、慌てていたため携帯を家に置いてきてしまい、俺と連絡が取れなくなってしまったこと。
学校の友人がかくまってくれたこと。
友人がかくまってくれた翌日、バイト先に行くと姉の男が店の前に居て必死で逃げたこと。
実家に帰ろうかとも思ったが、心配をかけたくなかったし、例え行っても世渡り上手な姉に言いくるめられるに決まっていること。
俺を探したが、家もバイト先も分からず連絡がとれなかったこと。
俺の大学に通って、ようやく病院にお見舞いに来ていた俺の友人に会ったこと。
そこで俺のバイト先を聞いたことなどを話してくれた。
俺はショックやらなんやらで一気に力が抜けてしまった。
恵理香の家には何度か行ったが、チャイムを鳴らしても誰も出てこなかった。
一度家に誰かいるのは分かったが、男の笑い声が聞こえてきて諦めたことがあった。
(もう引っ越してしまったと思った)
話し終えた恵理香は目が真っ赤に腫れていた。
そんなことがあったのに何の力にもなってあげられなかった俺に、俺に会うために必死で動いてくれた恵理香は何度もごめんねと繰り返していた。
「まだ、友達の家に泊まると?」
「うん・・・申し訳ないけど、それしかないかなって思ってる・・・」
「・・・。で、また俺は何の力にもなれないわけだ」
「そんなことないよ?今日、会えただけでもすごくうれ・・・」
「形ばっかで、何の力にもなれないわけだ」
「・・・怒ってる?」
「怒ってる。すごく。」
「・・・。ごめんなさい・・・。」
「謝らんでいいけどさ、もっと俺を頼ってよ!!前回のは連絡取れんで仕方なかったかもしれんけど、もっと俺に弱み見せてくれてもいいっちゃない?まだ、付き合ったばっかかもしれんけど、俺は本気で恵理香を守りたいと思っとる!!」
「・・・初めて名前で読んでくれたねww」
「そこ!?ww」
「冗談wwありがとうwwじゃあ、お願いがあります」
「おう、なんでもこいや」
「今日から同棲してください!!」
「よかろう!!」
「ノリが軽いww」
「なんなら結婚しちゃいます?」
「そんなプロポーズやだww」
「よし、分かった。恵理香のねーちゃんと和解して、その男を二発殴ったら結婚しよう」
「二発wwwでも、お姉ちゃんと和解なんて・・・」
「何があっても俺がさせる。結婚式でスピーチさせる」
「wwわかったwwww」
その後、恵理香をかくまってくれていた友人のところに一緒に行った。
これから同棲するって言うと最初は疑ってたけど、携帯の番号とか住所、学校やバイト先まで全部晒すとようやく信じてくれた。
お互い連絡を取り合って姉のことなど少しでも分かったことがあれば連絡するということになった。
そして、同棲生活が始まった。
お互いのことなんてまだほとんど知らない俺たちだったが、知らないからこそなのかな?
趣味のこととか色んなことが新鮮ですごく楽しかった。
ちなみに、恵梨香はベースをやってた。
俺もギターをやってたから二人でスタジオに入ったりしてすごく楽しい時間を過ごした。
そして、俺が大学三年になると同時に恵梨香が就職した。
さすがに就活を始めたころに恵梨香は一度実家に帰った。
俺との同棲のことはまだ秘密にしていた。
両親からは姉と一緒に暮らせと言われたようだが、友人とルームシェアをするということで納得してくれたらしい。
ちなみに、この友人はかくまってくれた友人。
姉はこちらに居座り、実家を出ていっていたようだった。
ほとんど家出同然だった模様。
そして、俺の就活も始まった。
俺はずっとSEになりたかったので、PCの勉強をしていた。
SEで就活をして気づいたが、SEって求人めっちゃ出てんのな。
やっぱブラックだ。
この辺は特に変わったこともなく幸せにやってたので割愛しますが、俺は大学四年の始めに就職が決まった。
就職を決めると同時に、恵梨香の両親に挨拶に行くことにした。
恵梨香に両親のことをは色々と聞いていた。
お父さんは優しくてかなりいい人だということ。
お母さんは古くさいところがあって、普段はおもしろいが厳しいところもあること。
ドキドキしながら恵梨香の実家へと向かった。
ちなみに、このときは親父からもらったサーフに乗っていた。
税金と燃費がマジぱねぇ。
恵梨香はあらかじめ俺が行くということは言ってくれていた。
お母さんが丹精込めた料理を作ってくれた。
家に着いたときはお父さんが外出しており、お母さんだけだった。
「はじめまして!恵梨香さんとお付き合いさせていただいている1といいます。
本日はお忙しい中お時間を割いていただき、本当にありがとうございます!!」
「あらあら、礼儀正しい。こちらこそ、恵梨香がいつもお世話になってます」
かなり怖いイメージだったので、かなり緊張していたのを覚えている。が、すごくいい人だった。
「ねぇ、1君って誰かに似てるって言われない?」
「えっと・・・すみません、分からないです・・・」
「あ、分かった!!ふかわりょう!ふかわりょうだ!!」
当時、坊主だった俺。
全く理解できなかった。
わいわいしているうちに恵梨香のお父さんが帰宅。
お父さんは聞いていた通りかなりいい人でかつ温厚な人だった。
そして、食事も終わり居間にみんなが集まったところで俺は本題に入った。
「お母さん、今日はおいしい料理を作っていただき、本当にありがとうございます。
お父さん、お仕事で疲れているのにお付き合いいただいて、本当にありがとうございます
実は、お二人に謝罪とお願いがあって、今日はお邪魔させていただきました」
母「いえいえ、こちらこそありがとう。なに?言ってみて」
「実は、大学1年生のころから、僕は恵梨香さんと同棲しています。
理由以前に、今までご挨拶に伺わなかったこと、そして嘘をついていたこと、本当に心からお詫びを申し上げます」
恵梨香「ちょっと!それはまだ言わないって言ってたじゃん!」
俺「お父さんとお母さんを目の前にしたら嘘とか言えんくなった。
隠しごとはしたくない!
お父さん、お母さん、本当に申し訳ありませんでした!!」
お母さんは驚いた顔になった後、頭を抱えていた。
父「・・・。1君を見ていたら分かる。何か理由があったんだろう。話してくれないか?」
俺「実は、お姉さんの優子さんが関わっています。(大島優子に似てる気がする)
恵梨香さんが家に帰ったある日、優子さんが家に来ていたんです。
そして、彼氏と思われる男性も一緒だった。
その男性に、恵梨香さんは強姦されかけています」
父、母「!?」
俺「幸い、大事には至りませんでしたが、僕はどう行動すべきか本当に迷いました。
しかし、恵梨香さんの心に傷をつけたくないという気持ちが一番だったんです。
僕が、恵梨香さんを守ろうと誓いました。
そして、今以上に若輩者だった僕は一緒に暮らすという選択肢しか思いつきませんでした」
俺「今になって考えれば、他の選択肢があったとも思います。
ですが、恵梨香さんと過ごした三年間は本当に楽しくて、幸せでした。
お父さん、お母さん、無理は承知でお願いです。
このまま、僕と恵梨香さんの同棲を許していただけないでしょうか?」
父「わかった」
母「お父さん!?」
父「1君の気持ちは痛いほど伝わった。
君がどれだけ恵梨香を大切に思ってくれているのかもね。
優子のことについては、私たちもなんとかしなければいけないと思っていたんだ」
母「でも、まだ彼は大学生よ?」
父「もう三年も一緒に暮らしているんだ。何の心配もないよ。
それより、私たちの代わりに恵梨香を守ってくれた1君をもっと信頼しなさい」
俺はこの瞬間、泣いた。声を上げて泣いた。
緊張の糸がやっとほどけたのと、お父さんの言葉が本当に嬉しかった。
お母さんは小声で、「そうね」とだけ言った。
その後、お父さんと二人で酒を飲んだ。
元々弱い俺だったが、お父さんに日本酒を飲まされてぐでんぐでんになった。
その後も何度か恵梨香の実家にはお邪魔させてもらった。
俺の実家にも恵梨香を連れて行った。
うちのかーちゃんととーちゃんは基本的にふざけているので、同棲については何も言われなかった。
ただ、とーちゃんに「あの子を幸せにしなかったら、俺がお前を殺して俺も死ぬ」と言われた。
けっこうマジで怖かった。
そして平穏な日々が続き、二ヶ月前、優子さんと再開した。
長崎の中心にある商店街で恵梨香と買い物をしているときだった。
長崎市内にやっとできたドンキに行ってチェスを探しているときだった。←なんかやりたくなっただけ
恵梨香「お姉ちゃん?」
優子「恵梨香?」
俺はすぐに状況が飲み込めずに、見守ることしかできなかった。
恵梨香「お姉ちゃん・・・久しぶりだね・・・」
優子「あんたにお姉ちゃんなんて言われる資格ねーんだよ!!」
優子さんはどう見てもただのヤンキーだった。
一人でいる様子でした。
恵梨香「お姉ちゃん・・・」
優子「姉ちゃんって呼ぶなって言ってんだろ!!この裏切り者!!」
俺「ちょっと待ってください」
優子「なんだよ、誰だよあんた」
俺「恵梨香さんとお付き合いさせていただいてる1といいます。
優子さん、久しぶりに会った妹にそんな言い方はないでしょう・・・」
優子「知るかよ!!人の男寝取った女なんて妹じゃねぇ!!」
実際は優子さん、もっとなまってました。
地方が違うのでよくわかんなかったです。
俺「寝取った?」
優子「そうだよ、こいつは私の男を寝取ったんだ。
それで、私から男は離れていった。
親からも見捨てられた。こいつのせいで人生狂ったんだよ!!」
俺「恵梨香さんはそんなことしませんよ。むしろ優子さんのことを心配してました。
お父さんもお母さんも、あなたのことを本当に心配しています。」
優子「人の家族の事情に口出すな!!」
俺「人の家族じゃありません。僕は戸田さんの家族だと思っています」
優子「うるさい!!気分悪い。もう話かけんな!!」
そう言って、優子さんはどこかに行きました。
恵梨香は泣いていました。
文字では分かりづらいですが、俺もかなり動揺していた。
会って話せば、すぐに分かってくれると思っていた。
それだけに、ショックは隠せなかった。
家に帰って、恵梨香と話をした。
俺は自分の気持ちを伝えた。
優子さんと助けたい。仲直りさせたいってね。
恵梨香は最初こそ怖がっていたが、承諾してくれた。
で、優子さんの家探しが始まった。
結論から言うと、優子さんの家はすぐに見つかった。
恵梨香の住んでいた家にまだいたんだ。
これは勝手な憶測だが、名義はまだ恵梨香のままになっている。
それで家を出れなかったんだと思う。姉妹だし、できるのかな?
優子さんの家には一人で行った。
チャイムを鳴らすと、優子さんが出てきた。
心なしか、ドンキで会ったときよりは落ち着いた印象だった。
「あんたか・・・何の用?」
「お願いです。優子さん。少しだけ話を聞いてください」
「嫌だ」
「お願いします。真実を聞いてもらえないでしょうか?」
「それは、私にとって辛いことなんでしょ?」
「辛いことかもしれません。
でも、優子さんはきっと勘違いをされています!
本当のことを聞いて、それでも許せないなら諦めます。
お願いします。話だけでも聞いてください」
「上がって」
俺は優子さんの部屋に案内された。
で、俺は優子さんの部屋に入った。
驚く程汚くて愕然とした。こういう人ではデフォルトなのかな。
カップラーメンの山ができてた。カレーヌードルがあったかは覚えてない。
俺は真実を嘘偽りなく、全く盛らずに話した。
優子さんの元カレが恵梨香をレイプしかけたこと。
その後、俺と同棲を始めたこと。
実家の両親が心配していることなど。
全部話し終えたころ、優子さんの顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「あんたの言っていることが嘘か本当かは分からない。
でも、今更許してもらえるとは思ってないよ」
「許すも何も、誰も怒っていませんよ?
むしろ、みんな優子さんの帰りを待っています」
「私にもプライドってやつがあるんだ。少し時間がほしい。
連絡先教えて。一ヶ月以内に連絡する」
そして連絡先を交換して、優子さんの家を後にした。
一ヶ月経っても連絡がなく、こちらから連絡しようとしたところで連絡が入った。
それが二週間程前の出来事。
内容は、恵梨香と一緒に来て欲しいということだった。
俺は恵梨香と一緒に優子さんの家へと行った。
チャイムを鳴らすと優子さんが出てきた。
俺は衝撃を受けた。
優子さんは金髪でいかにもヤンキーって感じだったのが、黒髪の清楚なお姉さんになっていた。
恵梨香に似て美人だった。
優子「わざわざありがとね」
俺「いえ・・・雰囲気変わりましたね」
優子「今から全部話すよ。上がって」
部屋の中は綺麗だった。
きちんと掃除されてて、カップラーメンの山も消えていた。
恵梨香はこの時点で泣いてた。
優子「恵梨香、1君、この前は本当にごめんなさい」
俺、恵梨香「・・・」
優子「私は、元カレに捨てられたのを全部恵梨香のせいにしてた。
それで楽になってたんだと思う。
1君の話を聞いて、まだやり直せるって思ったんだ。
仕事も、キャバ嬢やってたんだけど辞めた。
今はレストランで準社員やってる。
仕事決まるのに時間かかって連絡が遅くなってしまった。本当にごめん。
私は、1からやり直す。今更実家に帰ってお世話になったりもできないけど、お父さんとお母さんにも会いに行く。
恵梨香、私のこと許してくれる?」
恵梨香は無言で頷いて、笑った。
俺はやっと肩の荷が下りたような気がした。
それから、優子さんと恵梨香は何度かランチに行ったりしてるみたい。
職場が近いらしい。
俺も近いのに一度も誘われたことはない。
昨日はカレーヌードル二個食った。マジで。
で!!俺は一昨日、恵梨香にプロポーズしました!!
実は、婚約指輪はもう半年くらい前に購入していた。
最初からプロポーズするつもりだったんだ。
だが、優子さんのことがあったからプロポーズできずにいた。
俺は恵梨香を連れて、最初にデートした山へと行った。
あ、もういいや。稲佐山っていう山だ。
夜中だったから人はいなかった。
正確にはいたけど、いなくなるのを待った。
「恵梨香が俺のとこに来たときにした約束覚えとる?」
「え?なんのこと?」
「覚えてないならそれでもいいよ。でも、俺は約束を守ることだけ考えてた」
「・・・」
「一つの約束、男を二発殴ることはできんやったけど、優子さんと仲直りはさせた。
俺は恵梨香を一生守っていく。絶対幸せにする。
ずっとそばにおる。やから、一生そばで支えてほしい。
恵梨香、俺と結婚しよう」
恵梨香は泣いた。
泣いて頷きながら
「ずっと待ってた・・・。絶対幸せになる・・・。
私の方こそ、一緒にいてください」
そう言ってくれた。
そして今日!
恵梨香の実家に行って挨拶してきます!!
きっと許してくれるたぶん!
優子さんも一緒に行って、挨拶する。
なんかついでみたいで申し訳ないけど。
そんなこんなで今日スレ立てした次第です。
とてもじゃないが緊張して眠れなかったし。
7時には恵梨香が起きてくるので終わらないかとドキドキしてた。
・
・
・
・
あのあと、俺は恵梨香と車に乗った。
乗って気づいた。
「俺、私服じゃん・・・」
そういうのってさ、普通スーツでやるもんでしょ?
そう思った俺はとりあえず着替えに戻った。
恵梨香はどうでもいいのにとちょっと不機嫌。
ネクタイ選び出したら時間かかってしまった。
で、ネクタイを決めていざ出発!
長崎は道が狭くて下道はなるべく恵梨香に運転させたくなかったので、優子さんの家までは自分で運転した。
で、優子さんを拾って高速に乗った。
寝てなかった俺は限界が近かったので後部座席で仮眠。
恵梨香の運転するジェットコースターもどきで恵梨香の実家へ向かった。
途中、優子さんの煙草休憩なんかも取っていたが俺は一度も車外に出なかった。
眠かったもん。
ちなみに俺の車は禁煙車な。
家について、門を目の前にした瞬間、一気に緊張がピークに。
こんな若造が結婚なんて言ったらお母さん怒るんじゃないか?
とか考え出したら止まらなくなった。
家の前でもじもじしていると、恵梨香にケツを叩かれた。
「しっかりしてよ!あなた!ww」
そう言って照れ笑いした。
もうな、その行動がかわいすぎてなww
俺は意を決してチャイムを鳴らした。
ちなみに優子さんはニヤニヤしてた。
「はーい」
そう言ってお母さんが出てきた。
俺はスーツなことに触れられると思ったが、違った。
そうです。優子さんがいたんです。
驚かせると言って連絡を一切していなかった優子さん。
びっくりした顔のお母さんは優子さんに近寄って
「あんた何してたの!どれだけ心配したと思っ・・・」
そう言って優子さんを抱きしめたまま泣き出した。
優子さんも一緒に泣いてた。
俺は微笑ましい気持ちで見守ってた。
「お母さん、ごめんね。心配かけて。もう大丈夫だから」
そう言うとお母さんは笑って、
「そう。後で話聞かせてね」
と言っていた。
で、こちらを向いて
「1君、恵梨香。おかえりなさい。
1君、スーツでどうしたの?
いい報告?悪い報告?」
そう言ってニヤニヤしてた。
俺は苦笑いで「どうでしょうねー」と返したww
家に上がるとお父さんが居間でファンヒーターをバンバン叩いてた。
壊れたらしい。季節的にもういらないと思うけどねww
優子さんを見るなり
「優子、おかえり。元気だったか?」
と言った。
優子さんは
「ただいま。お父さんも元気そうだね」
と返した。
お父さんはこちらを見ながら、
「二人もおかえり。
なんだい、1君、スーツで。何かおもしろい報告かな?」
と言ってニヤニヤしてた。
夫婦だな。と思った。
その後、俺は眠かったが、お父さんと仕事の話で盛り上がった。
お父さんは某電気系法人に勤めている。
ある程度会社の状況なんかを話したあと、俺はSEなのでPCの操作で質問責めをくらった。
まぁ、簡単なエクセルの操作とかだったけど。
その後、お母さんは買い出しに。
俺はお父さんとコーヒーを飲みながらテレビを見ていた。
すると、お父さんが口を開いた。
「今日は何の報告かな?お母さんに言う前に教えてくれる?」
そう笑った。
俺は二人がいるときに話すと決めていたので、
「後でお二人がいるときに話しますww」
と返した。
ちなみに、優子さんは友人のところへと出かけていた。
そして、優子さんも帰ってきてみんなでご飯を食べた。
わいわいしていて、寝ていない俺の眠気も吹っ飛んでいた。
お父さんにお酒を勧められたが、まだ結婚の話をしていなかったので控えた。
恵梨香「1ったら、カレーラーメンばっかり食べてるんだよww」
俺「カレーラーメンじゃねーよ!カレーヌードルだ」
恵梨香「どっちでもいいしww」
母「1君、カップラーメンは体に悪いからほどほどにしなさいよ」
俺「あ、はい、気をつけます・・・」
こんな感じ。
そして、ご飯を食べ終わって、恵梨香とお母さんが食器を片付け、みんなが居間に揃った。
俺はチャンスと思い、正座して話を切り出した。
「お父さん、お母さん、もうお気づきかと思いますが、今日は大事な話があって来ました」
そう言うと、お父さんとお母さんも正座した。
俺「単刀直入に申し上げます。
恵梨香さんと、結婚させてください!!」
母「やっぱりww子供できちゃったの?」
俺「え?いや、そんなのじゃないですww
僕は、本当に心から恵梨香さんを愛しています。
一生幸せにする自信があります!
僕も、恵梨香さんに支えられながら生きていきたいと思っています!」
お母さんは頷きながら聞いてくれていた。
お父さんは無言で腕組みしてた。
予想と反対。俺はお父さんを見ながらドキドキしてた。
たぶん半年分くらいの手汗をこのときかいた。
父「1君、君が恵梨香と同棲したいって行ってきたとき、本当ははらわたが煮えくり返る思いだった。
そうだろう。突然来たわけも分からない男がそんなことを言い出すんだ。
でもな、これは親のエゴなんだろうな。恵梨香の幸せそうな顔を見てそう思ったよ。
1君、本当に恵梨香を愛してくれているんだね?」
俺「はい!もちろんです!」
父「うん。分かった。
君も恵梨香に支えられながら生きていきたいと言ってくれたね。
その気持ち、一生大事にしてほしい。
二人の結婚、心から祝福させてもらうよ。
お母さんも、それでいいだろう?」
母「ええ、もちろん。
1君、恵梨香を幸せしてあげてね。
こんな子をもらってくれてありがとうww」
テンプレ化してるが、俺は泣いた。
泣きながら
「ありがとうございます。
一生、必ず、幸せにしてみせます。なってみせます!!」
そう言った。
優子さんは笑って、おめでとうと言ってくれた。
父「ところで、優子から話を聞いたよ。
1君が優子を連れてきてくれたんだね」
俺「えっと・・・いえ、偶然が重なっただけですよ」
父「それでも、1君だから優子がこうして帰ってきたと思っている。
本当にありがとう。君は最高の息子だ。
乾杯しよう」
そう言ってビールを飲まされた。
お父さんはめちゃくちゃ酒好きで、ご飯の後にビールを飲むというツワモノ。
俺は寝てなかったのもあり、缶ビール2本でぐでんぐでんになった。
恵梨香も、優子も、お母さんもみんなでビールを飲んだ。
実家は誰も煙草を吸わないので外で煙草を吸っているとき。
酔っ払っていた俺の頭は回転していなかった。
恵梨香が、外に出てきた。
「二人とも許してくれてよかったね」
「そうやねww緊張して頭おかしくなりそうやったww」
「かみすぎだからww」
「うっさいww」
「改めて、これからもよろしくね」
「・・・こちらこそ」
そんな会話をして部屋に戻った。
その後、風呂に入って、寝てなかった俺は早々に寝てしまった。
朝起きると、もう朝ごはんができていて、用事があるというお父さんの姿はもうなかった。
俺「お父さんにも、よろしくお伝えください。また、ご連絡します」
母「はいはい、遠いところありがとうね。気をつけて帰ってね。」
そんな感じで帰ってきた。
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