わたしは五歳でした。
単身赴任してたパパが病気で手術することになって、ママが看病のために遠くへ行く事になりました。
その間わたしは、ママのパパ……おじいちゃんの家にいる事になりました。
おじいちゃんは、「これはチャンスだ!」なんて事を言って、わたしに字とか算数とか、いろんな勉強を楽しく教えてくれました。
そして夕方になると、おじいちゃんはわたしを銭湯に連れていってくれました。
わたしは女の子ですが、まだ小さかったので おじいちゃんといっしょに『おとこ風呂』に入りました。
おじいちゃんの家にはお風呂があるのに、なぜ銭湯に行くんだろうと思ってたら 銭湯はすごく広くて、「サウナ」もあったからです。
おじいちゃんは「サウナ」が好きなんです。
でもわたしは「サウナ」が苦手でした。だからおじいちゃんが「サウナ」に入ってる間、わたしは一人で遊んでました。
おじいちゃんもわたしが退屈しないように、お湯の中を泳ぐアヒルとか、お風呂の中でできるゲームとか、いろんなおもちゃを持たせてくれました。
…………
でもわたし、感じていました。
おじいちゃんが「サウナ」に入ると、お風呂場の中にいた男の人たちが、何か違った雰囲気になるんです。
それまでタオルで隠してたおチンチンを、わたしに見せるようにするんです。
お湯に入って わたしのとなりにやってきて、「う~んっ」とあおむけに伸びをして、お湯からおチンチンの先っちょを出す人もいます。
身体を洗ってる人が、腰かけをわたしのいる所の近くに持って来て わたしに見えるようにおチンチンを洗いだす事だってあります。
その人が 湯ぶねの中にオケを入れてお湯をくんで身体にかけると、泡の中から「ななめ上」を向いたおチンチンが出てきます。
でも、それをサッとタオルで隠してしまいます。
もっとよく見たいのに……
…………
ある日、いつものようにおじいちゃんが「サウナ」に入ったあと、急にオシッコがしたくなりました。
ここのおトイレは、しゃがんでするタイプなので、いつもおじいちゃんに後ろからかかえてもらってオシッコするのです。
(おじいちゃん「サウナ」に入ったばかりだから、もう少しガマンしよう)と思ってたら、
「ね、お嬢ちゃん。」横から誰か声をかけて来ました。見ると短い髪のお兄さんでした。
「オシッコ、したいんじゃないの?」
お兄さんに言われて、わたしはうなずきました。
「こっちへおいで。」
お兄さんはおもちゃごとわたしを抱っこして、ドアを開けて露天風呂に連れて行きました。
その日、雨が降っていたので露天風呂には誰もいませんでした。
お兄さんはわたしを石の敷かれた床の隅に寄せました。そして、お湯が流れる「排水口」をまたいで立つように言いました。
「ほら、ここにオシッコしてごらん。」
わたしはお兄さんにききました。
「え、立ったままで……?」
「そう、立ちション。お嬢ちゃんは しゃがんでできないんでしょ。だから立ってオシッコしてみなさい。」
わたしは もうガマンできなかったのでお腹の下の力を抜きました。
シャァ─────ッ
オシッコが真下の排水口に吸いこまれていきます。オシッコが排水口をはずれないように気をつけていると、
シャァ─────ッ
もうひとつの流れが、排水口にやって来ました。顔をあげると、前に立ったお兄さんのおチンチンから、勢いよくオシッコが出ていました。
わたしのオシッコが終わったあとも、お兄さんのオシッコは続いていました。
お兄さんはわたしを見て言いました。
「連れション、しちゃったね。」
そう言うとお兄さんは近くの蛇口でオケにお湯をくむと、わたしの「オシッコの出るところ」を洗ってくれました。
(なんか、くすぐったいなぁ~)
…………
それからしばらくあと。
病気がすっかりなおって、お家に帰ってきたパパといっしょにお家のお風呂に入りました。
わたしが湯ぶねから出て、
「ちょっと、オシッコしてくる……」
と言うとパパは、
「どうして? オシッコならそこの排水口ですればいいでしょ。」
と言いました。
わたしが排水口の上に立ってオシッコしていると、
シャァ─────ッ
パパも排水口にオシッコして来ました。