09月28

バ○ブトラップ

ちと前置き長いっす

去年の話なんだが、ちょうど今くらいの暑い夏の事。
当時付き合ってた3歳下の彼女は歳のわりには可愛らしい容姿で(当時24歳)性格も普段は温厚な子だったんだが、一たび怒り出すと恐ろしい形相で信じられない暴言を吐くっつー性質の持ち主だったんだ。
すでに付き合って1年くらい経過してて、その間2?3度ほど雷を落とされてて、その恐ろしさは認識していたんだけど。

そんなある日、地元の友達が合コンで引っ掛けた女3人と花火するけど男一人足んないから俺に来ない?って誘いを入れてきた。
誘われた日付けはちょうど俺の彼女はなんか用事があるから会えないとか言われてたのを思い出して、花火するだけならまぁいっかと俺も参加したわけ。

っで、当日、俺の車ともう一台の2台で地元に近い海岸に行って男3女3で普通に花火したんだ。
来てた女の子3人はそこそこ可愛かったんだけど、俺は自分ではオマケ程度に思ってたから他の男友達2人(彼女いない)に頑張れって感じで花火で遊ぶ事に徹してた。
んで、時間も夜中12時に近くなってきたんで、帰ろうかってなった時、何やらみんなで話してて。
どうすんの?って聞いたら、この後カラオケ行くって話が進んでたみたいなんだ。
俺自身はその日は彼女と会う約束もしてなかったから時間は大丈夫だったんだけど、潮風でベタベタになった体を風呂入って洗いたかったんで、何気に帰りたかったの。
で、俺は帰るはって言いかけたら、カラオケ話がまとまったらしく、男友達の一人が俺に耳打ちしてきた。
「オレらこの後カラオケ行ってどさくさで別行動しようとしてんだけど、女の子の一人がどうしても用事で帰らなきゃって言ってるから、お前帰り送ってやってくれない?」って。
ちょうど俺も帰りたかったんで、了解了解って事で、その子を俺の車に乗せてみんなとバイバイしたのさ。

で、帰り道、「花火楽しかったねぇ」とか何とか話の調子を合わせてたらさ、その子が急になんか言い出した。
「M君(俺)って、彼女いるの?」
この問いには正直困った。
なんでかって言うと、この日の花火に際して、事前に友達から「男はみんな彼女いないって話してあるから、お前も話合わせといて」って釘を刺されてたんですよ。
誘いに乗った手前、友達の顔潰す訳にはいかなかったし、何よりどうせ俺に彼女がいようがいまいが、ただ聞かれただけだろうって思って「彼女はいないよ」って嘘を言ってしまったんだ。
そしたら、その子が「えー本当?じゃあアタシ立候補しよっかなぁー」とか言い出して。
俺が、またまた冗談をとか言うとけっこうマジな顔して「アタシけっこうマジで言ってるよ、ってゆか用事とかって嘘だし」なんて言い出した。
どうマイナスに解釈しても、これは俺と二人になりたかったって言ってるようにしか聞こえないわけで、かなり俺はビビッた。
その子は3人の中でもけっこう可愛い方だったし、男友達2人は俺よりはイケメンだったわけで。
でも、浮気心が浮かぶ前に、俺の彼女が激怒した時の形相が頭をよぎり、とてもじゃないがそのありがたいお言葉はやんわりかわそうとか思って、何気に話を逸らそうと頑張ったんだ。

そんな車内の会話だったんだけど、しばらくするとその子は急に不機嫌になったみたいに何も話さなくなった。
俺はヤベーなぁとか思いながら、ひたすら彼女に道を聞きながら車を走らせたんだ(この曲がり角はどっち?とか聞いても指で右左指すだけでしゃべってくれなかった)。
それから20分くらい走ってたら、なんか様子が変なのを感じてきた。
まさかとは思ったけど、彼女が誘導する方角は山間部の方で、その先にはラブホ街というか4?5軒ラブホが集まってる場所があるところだったの。
よからぬ事を考えそうになったけど、たぶんラブホ過ぎたあたりに住んでるだろうな、場所的に微妙で苦労されてるのかもなとか能天気に考えてたら、急にその子が止まってって言い出した。
そこはあきらかにラブホのまん前だったのよ。
俺、一瞬意味が分かんなくて「え?え!?家ってこの辺!?」とか、わざとらしく聞いちゃったんだ。
そしたら、その子「そんなわけないじゃん、ここホテルの前だよ?」とか言われて、相変わらず不機嫌っぽくて。
俺はもう訳が分からなくて、とりあえず彼女の雷の過去がフィードバックして、木陰とかに隠れてたりしてねーだろうなとか見回したりとかへタレっぷり全開だったんだ。

そうこうしてると、その子は大きくため息をついたかと思うと、「おなか痛い・・・」とか言い出したわけ。
俺はしどろもどろで「大丈夫!?」とか慌ててたら、その子は「トイレ行きたい」って言うの。
これは明らかにホテルへ入る理由を提供してくれているのだなとアホは俺にも理解出来た。

辺りを見回してもコンビ二なんかない山道だし、しかたないよねって自分の中で都合良く何かを許可してホテルへ車を突っ込んだ。
そして駐車場から肩を貸しながらその子と適当な一室へ入ってしまったんだ。
その子はもちろん(演技かもだが)トイレに入っていった。
俺は受付からの電話を受けて、今からだと泊まり料金ですけどって言われてマジっすか!って感じで財布を広げてた。
んで、トイレ行って何度か大丈夫?って聞いたけど返事は無くて。
あんまり聞くと、失礼っつーか、もし本当にウンコとかしてたらヤバイなって思って俺はソファへ腰を降ろした。
ちょうど玄関からチャイムが鳴って、小窓?みたいなところから金払って。
もちろんその間、そっこーで携帯を見たけど、彼女からのメールも着信もなかったので、ほっとしていた。
と同時に、ベタついた体がめっちゃ気持ち悪くて、無性にシャワーを浴びたくなって。
でもここでその子をほったらかしとかあり得んなと思ったんで、一応、もう一回トイレに行ってドア越しに大丈夫?って聞いたら、「うん、大丈夫、座ってていいよ」って聞こえたんだ。
俺も、本人が言ってるんだから大丈夫なんだろうなと思って、「じゃあ俺ちょっと汗くさいからシャワー浴びてるね!なんかあったら呼んでね!」って言ったら、ドア越しに「うん」って聞こえたから、シャワー浴びに行ったのよ。

なんか変なことになっちゃったなぁとか思いながら、お、ここ風呂にもテレにがある!とか驚いてたら、その子トイレから出てきたみたいで、「服たたんどくよー」って聞こえて。
ちょwww柄パン恥ずいwwwとか思って「いや、すぐあがるからそのままでいいよ!」って言ったんだけど、なんかシャワー出たらたたまれてあったorz
で、服着て部屋に戻ったら、その子がソファでクッション抱いて体操座りしてテレビ見てた。
「おなか大丈夫?」って聞いたら小さくうなずくだけでまたまた何も話さないんだ。
俺は間が持たなくって、「なんか飲む?」とかキョドってて。
そしたらその子「眠たくなってきた」とか言い出して。
やべーこれは誘ってるとか感じて、どうしようかしどろもどろになってると、その子は一人ベッドへ行って横になってしまった。
俺がしばらくその場から動けずにソファでアホ面してたら、「M君も寝なよ」って聞こえてきた。
いや、それはちょっと、ねぇ、はははとか言ってたら、「アタシなんか拒否られてる?」とか言われて。
なんか悲しげに言われたんで、なぜか全力で「いや、そんなことはないよ!」とか俺も言ってしまって。
「じゃあ寝るくらいいいじゃん」って言われたんで、すっげーベッドの端っこに入って俺も横になった。

俺はもう、彼女にバレたらどうしよう、でもまだ何もしてないし、いやホテルに入ってる時点でヤバイだろ、ってゆかベッドになぜ入ってる俺とか混乱してたら、その子が手を繋いできた。
で、その子が「あのさぁ、あたしもけっこう勇気出してんだけど・・・」とか言われて。
その時の甘えたような顔がめっちゃ可愛くて、思わずクラッっとなりそうだったけど、やっぱ踏みとどまった(というか彼女にばれたらという思いに負けた)
んで、「ゴメン、俺本当は彼女いるんだ、だからその・・・」って言うと、その子は「んー、わかった、ならもう寝よ」って意外なほどあっさり言われたんだ。
それっきりその子は反対側向いちゃって、しばらくしたら寝息が聞こえてきたから俺も寝た。

んで、朝になって目を覚ますと、その子は自分もシャワー浴びたのかドライヤーで髪を乾かしてた。
俺が「なんか、ゴメンね・・・」って言うと、「あん、気にしないで」って。
で、結局、その子を普通に家に送った。
別段、メルアドとかの交換も無く、普通に別れたんだ。

で、前置き長くなって悪いけど、こっからが修羅場なんだorz

俺は帰路についたんだけど、ちょうど信号待ちしてる時に携帯を開いたんだ。
そしたら、画面がえらい事になってて。
電話とメールの着信表示がついてたんで履歴開いたら、彼女から物凄い勢いで連絡が来てた。
特にメールが凄い内容で、『あんた今どこにいるの!』とか『ふざけんなよ、誰だよ!』とか、とにかく凄く怒ってらっしゃるのは理解した。
俺はもう恐ろしくて恐ろしくて、帰り道、なんて連絡を取ったらいいんだと泣きそうになりながら地元へ帰った。
もしや女の子とホテル行ったのがばれたのか!?でも何もしてないし!ってゆか分かるはずないし!とか必死に意識を保って、ただ『ふざけんなよ、誰だよ!』って一通がすごい気になってて。
っで、家に着いてから恐る恐る『なんか怒ってあります?』ってメールしたら、そっこー電話かかってきて。
彼女「あんた今どこ!」
俺 「いや、あの家です(声が震えていた)」
彼女「今すぐ来い!」
俺 「すぐに!」
それからが信じられん展開だった・・・orz

そっこーで彼女んちに向かったら、家の前で彼女はすでに仁王立ちしてて、「おはようございます・・・」って挨拶したら、助手席じゃなく、いきなり後部座席のドアを勢いよく開けた。
んで、「何やってるんすか!?」って俺の問いも無視して、後部座席下を何やらゴソゴソしてるわけ。
で、次の瞬間、「ちょ!マジじゃん!!!」とか叫ばれた。
俺がえっ!?って振り向いた瞬間、彼女の手には紫に輝くバイブが握り締められてた!(本当に本当の話です!)
俺はなぜ彼女がバイブを手にしているのか分からなかったし、なによりなぜ俺の車内から俺と彼女とのHでさえ使った事のない未知のアイテムのバイブが発見されたのか混乱しまくって、「な!なんで!?」って素直に驚くしか出来なかった。
その後、彼女は運転席側に回りこんできて、窓開けて!って叫ばれたんで、ウィーンって窓開けたら、思いっきりバイブで顔をぶん殴られたorz
もう彼女の怒りは凄いのなんのって、ご近所の目なんか気にせず何やらわめいてんのよ。
俺はとりあえずバイブで殴られた状況があまりにも面白すぎて、ちょっと笑いそうになってしまったんだけど、事の重大さを感じて、とりあえず彼女に車に乗ってもらい場所を変えて話をする事になった。

女が泣きながら怒り狂うっていう表情を初めて見たですよorz
彼女の話を聞くと、ちょうどその日は家族で外食してたらしくて、帰りに何気なく携帯確認したら俺からのメールが入ってたらしくて。
その内容が「あんたの彼氏は浮気しちゃいました(*゚∀゚)」って文章と一緒にアホ面で寝てる俺の顔の写メが添付されてあったらしい。
で何度も電話しても繋がらなくて、メールの返信も来ないままで、彼女は寝ずに朝まで連絡を取ろうとしてたら、早朝に俺からまたメールが来て「車の後ろにプレゼント置いていきます♪」みたいな内容だったそうだ。
俺の見解では、昨夜のその子が俺が寝た後にトラップを仕掛けたんだなと。
俺の携帯からやり取りメールから彼女の名前を確認して、俺の寝顔を撮影しトマホーク発射したわけだ。
んで、さらに俺が寝てる間にバイブを購入(自前か?)し、もしかしたら夜中のうちに車に仕込んだのかもしれない。

もう弁解するも何も、その子の連絡先は分からんし、実際バイブはあるし、なによりホテルへ行ったのは事実なわけで、生涯最高に頭をフル回転させて言い訳を考えたんだけど、俺バカだから、やっぱ正直に言うしかないって思って、先に書いた状況を話したんだ。
まぁ当然だけど、信じてもらえるのに半年くらいかかったけどね・・・orz
今では喧嘩になるたび「バイブ」って言われたら何も言えない間柄になっちゃったというか・・・。
あと、花火禁止になった。
で、その子については、一緒に花火した友達に聞いたら、他の女の子たちもちょっと変わってる子だって言ってたそうだ(俺へのハニトラは伝えてない)
彼女が機嫌が悪い時、たまにバイブって呼ばれるのつらい・・・

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