10月9

膿家出身女性の修羅場

私の実家はいわゆる膿家で、家族の思考回路についていけずに大学進学を機に家を出て、
就職して上京し、そのまま実家に帰らず静かに暮らしていた。
就職して数年後、友人A子に誘われた飲み会で出身地を聞かれたことから、実家の膿家ネタを披露。
都会の人たちには信じられない話だったらしく、話は大いに盛り上がる。
その際、飲み会に参加していたアホ男(初対面)に、
「でも、実家は大地主っぽいよね。お金持ちなんじゃない?」と言われる。
「土地だけはたくさんあるけど、田舎だし農地だし、こっちとは地価がぜんぜん違うからw」と返答。
その他色々実家のことを聞かれたが、あまり突っ込まれたくないこともあったので、かるくかわした。
その日の飲み会は合コンというよりは趣味友つくりの飲み会だったので、アホ男に請われるがまま、
あまり警戒もせずに、私は彼に連絡先を教えた。

その後、アホ男からものすごいアプローチを受ける。
毎日数十通のメール、数十回の着信。最寄り駅で待ち伏せ、職場で待ち伏せ。
(職場や最寄り駅は教えてないはずなのに・・・)
メールの内容もとても正気とは思えない内容で、気持ち悪くなって、
「あなたと付き合うつもりはない。待ち伏せもメール・電話も迷惑でしかないので、もう二度としないでほしい。
私のほうからは、このメールを最後に着信拒否をする。今度待ち伏せされたら警察を呼ぶ」
という旨のメールを送り、宣言どおりに着信拒否をする。
それからしばらくは平和だったが、ある日A子(上記事情は話済み)から飲みのお誘いがあり、
誘われるがまま居酒屋へ。
すると、そこにはアホ男が。

A子いわく「アホ男はいいやつだから!自分から女性にアプローチしたことがなくて、
やり方を間違えちゃっただけだから!いいから、話を聞いてあげて」
私はいやだったので帰ろうとしたが、A子とA彼に力ずくで引き止められ、事を荒げたくなかったので、
30分だけという約束をして席につく。
アホ男の話を聞くと、とんでもなかった。
前回の飲み会の日の夜、私と農業をしている夢を見た。ずっと脱サラして農業をしたいと思っていた。
こんな夢を見たということは、運命に違いない。私の実家も跡継ぎができて喜ばれるだろう。
・・・そんな妄想を抱え、アホ男はなんと、その日のうちに会社に辞表を提出。
受理されるかも見届けぬまま、引継ぎ等も考えもせず、そのまま会社を辞めてしまったらしい。
で、運命の相手の私にメール攻撃。

確かに、届いていた訳の分からないメールの内容は
「二人で農業をし、豊かな暮らしをし、子供もたくさんつくる。私はアホ男につくし、
一家の大黒柱のアホ男の言うことを何でも聞く」という妄想をこじらせ、勝手に物語を作っていたと考えると合点のいく内容ではあった。
つまりは、私が忌み嫌い、ネタとしてみんなに披露していた「膿家の実態」は、アホ男にとっては理想の家庭だったというわけだ。
そして、以前から「脱サラして農業したい」と夢を語っていたアホ男に理想の相手が現れた!とばかりに、
A子とA彼が協力(二人は悪い人間ではないのだが、いわゆるスイーツ脳で、恋愛のことになるととたんに
常識をなくしてしまうらしい)
私にとっては激しく迷惑な話だったので、実家の話をもう少し詳しく、アホ男に披露した。

・うちの実家にはすでに兄という跡継ぎがいる。
・跡継ぎ以外の男子は小作人扱い。完全無償奉仕させられ、こき使われる。人権も無い。
・それが外部の人間だったらなおさら。実家はかなり保守的のため、地元の人間以外は死ぬまで外様。
・虫うじゃうじゃ、ほぼ力仕事、休み関係なし、天候に左右され収入安定せず、
朝早く、昼の暑い盛りも外で作業などなど、理想とはかけ離れていると思う。
・私は高校のとき、遠戚の地主のジジイの後妻に入れられかけ、自殺未遂をして入院し、難を逃れた。
・・・などなどなどなど、重すぎてネタにできなかった話を語ると、アホ男、A子、A彼はドン引き。
「こんなはずじゃなかった」「ウソを付かれた、サギだ」「会社を辞めたのに、どうしてくれる」とその後は非難の嵐。
辞めたのはアホ男の勝手だし、どうして私のせいになるんだ、と正論を言うも、全く話にならずに火病るアホ男。
A子、A彼は恋のキューピットな私たちに酔っていただけだったので、その酔いが覚めたのか、
「アホ男がおかしいよ」「アホ男が悪い、私ちゃんは悪くない」と擁護してくれ、興奮冷めやらぬアホ男をおさえて
私を居酒屋から逃がしてくれた。
趣味友たちにも、A子、A彼が自分たちがしたことも含めてきちんと根回ししてくれて、アホ男は孤立し、姿を消した。
A子、A彼のしたことにはむかついたが、結果アホ男に膿家を説くことができ、付きまといがなくなったし、
土下座する勢いで謝られたし、もとはと言えば私が安易に実家の話をしたりアホ男に連絡先を教えたのが原因なので、
友情は継続することに。

今冬、兄の結婚式で実家に帰らなければならなくなったので記念カキコ。

572です。蛇足ではあると思いますが、高校時代の自殺未遂云々も私にとって修羅場だったのでまとめてみました。
また膿家ネタなので苦手な方はスルーお願いします。
フェイクありです。

高校三年の春ごろ、知らないおじさんB(50代後半)とB父が実家に来ていて、
部活から帰ってきた私は、着替えるのもそこそこに挨拶をさせられた。
BとB父は私を品定めするかのようにじろじろ見ながら、不躾な質問を飛ばしてきた。
なんだこの人たちと思いながらも、父母たちに促されるまま質問に答えたり雑談したり。

彼らはうちでご飯を食べ酒を飲み、父の運転で帰っていった。
帰り際、Bは「私ちゃんはもう少しやわらかく、太ったほうがいい」と言った。
(中学からずっと某運動部に入っており、筋肉でカチカチ、見た目はガリガリだった)

それからというもの、母からものすごい量・カロリーの食事を出され、むりやり食べさせられるということが続いた。
その頃私は部活人間で、監督の指導のもと食事制限などもしていたのでかなり抵抗したが、
両親にヒステリックにしかられ、小さい頃から両親に支配を受けていた私は彼らに抵抗することができず、
(DVを受ける依存症の女性のような状態だったかも)ムリヤリ食べて後で吐く、という選択をしてしまった。
そのせいで摂食障害のような状況になり、体調はぼろぼろ。
太らないどころかさらにガリガリになっていく私に焦ったのか、ブタに餌を与えるように食事を強制する両親、
さらに摂食障害をこじらせる私。
部活に燃えていたのに、最後の大会は体調不良でエントリーもさせてもらえず、
精神的にもかなりのダメージを受けていた。

そんな状態だったので焦ったのか両親、私抜きでいつのまにかBとの婚約を成立させ、
高校卒業を待たずに結婚させる、という日程をたててしまった。
私が部活をぼろぼろのまま引退するも、ささやかな将来の夢のために受験勉強に励もうと、
なんとか立ち直らないと・前向きにならないとと思っていたさなか「Bと結婚しろ」との両親からの命令。
私、ぽかーんww
Bの家はかなりの地主で、近い親類に県議員や社長がいる名家なので、この結婚は幸せであると
鼻高々の両親に語られ、私の中で何かが切れた。
そのまま家の窓伝いに屋根に上り、そこからためらいもせず一直線に飛び降り。

しかし、部活で鍛えていた事が功を奏してしまったか、見事な受身を取ってしまい捻挫と擦傷ですんだ。
女の自殺未遂など不名誉なことこの上ないので両輪はこのことを隠そうとしたものの、
(病院にすら連れて行くことを渋った)最近の私の変わりようにかなり心配してくれていた部活の顧問や
友人がいろいろと動いてくれて事が公になり、私は精神を落ち着けるため・家を離れるために
夏休みの間入院することになった。
そのことを伝え聞いたBが病院に見舞いに来て、私のガリガリげっそりっぷりに
「若くて健康なだけがとりえだったのに、こんな女とは結婚できない」と一方的に婚約解消。
私はすっかり両親に疎まれ邪魔者扱い。

その後は顧問の先生に相談して、奨学金で大学を目指すことに。
婚約解消されたことと両親から空気の扱いを受けたことでストレスがなくなったのか、
摂食障害はウソのように治り、すぐに体力復活。
おかげさまで大学現役合格し、家を離れることができました。

ちなみにBはバツイチで息子がいなかったため、子供を産ませるために若い嫁を探していたらしい。
まさに産む機械。
今度、うちの兄(跡取り)が結婚しますが、お嫁さんは地元の看護婦さんらしく、
両親、自分たちの面倒見させる気まんまんだな?と思ってしまってます。
「お嫁さん逃げて!」とは思いますが、実家には絶対に係わり合いになりたくないので
自己保身のためにもお嫁さんには近づかないつもりです。
結婚式も日帰りで行きます。アサイチの飛行機で行って、披露宴が終わったらすぐに帰るつもり。
両親にとって私は「不名誉な行動をし、自分たちが決めてきてやった婚姻を反故にした家出娘」だと
思うので、多分無視されて終わる・・・と思うがどうだろう。
大事な兄の結婚式にまさか呼ばれるとは思わなかったので、なにか思惑があるのかもしれませんね。

結婚式に出るのは理由があるからです。
念のため彼からもらった指貫をつけて行こうと思います。
用心棒に彼と、前述のA子A彼がついてきてくれるので大丈夫だと思います。
今も筋肉バカなので、逃げ足と腕力にも自信があります。
心配していただきありがとうございます。

指貫じゃなくて指輪です…(´Д`;)

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