何年か前、俺が某途上国に駐在してた時の話だ。
勤め先に技術屋のオッサン駐在員がいた。たまたま俺と同じマンションの住人。
俺は事務系でそれほど親しくもなかったが、顔を合わせたら挨拶くらいする。
オッサンは50歳くらいでまじめな感じ。奥さんと子供の3人暮らしで、
2回ほど親子3人で歩いてるのを見かけたことがある。
奥さんは40手前くらいか。ちょっと美人でスタイルも良い…つうか胸がデカい。
腹周りだけ日々成長するオッサンにはもったいないよなー、と前から思ってた。
息子はあまり印象に残ってないんだが、おとなしい感じじゃなかったかな。
うちの社の技術屋って一度海外に出ると期間が長くて、
オッサンも当分本社には戻れないと覚悟してたみたい。
「息子の高校進学に合わせ妻子だけ帰国させようか」と話してるのも聞いた。
そんなオッサンが僻地に飛ばされた。といってもヘマしての左遷じゃなく、
うちの社が手掛けるプロジェクトの技術責任者に選ばれたんで、
現地に住み込むことになったわけ。同じ国内でも飛行機でしか行けない距離だ。
期間は「最低半年」だが、まあ1年くらいかな、と本人を含め誰もが思ってた。
現地は日本人が住むにはキツい土地だから、妻子は連れて行けない。
これを機に奥さんと子供だけ日本に帰国させる選択肢もあったと思うけど、
最終的に家族は駐在先に残り、オッサンが僻地で単身赴任することになった。
長くて1年で帰れるはず、という思いもあったんだろう。
壮行会で「まあ、子供も大きいですし」と言いながら寂しそうなオッサン。
移動距離と時間を考えたら、週末でも行き来するわけにはいかんし、
プロジェクト終了まで家族に会う機会ないんだよな。ちょっと気の毒だ。
そんなオッサンが僻地に旅立って数日後のこと。
土曜の午後、近所のスーパーで奥さんの方を見かけた。
チャンス到来! 声を掛けて仲良くなりムフフ…という展開には当然ならない。
そもそも奥さんと顔合わせたのは2?3回だし、まともに言葉も交わしてない。
奥さんが俺を見ても「ええと、旦那の会社の人…だっけ?」くらいだと思う。
向こうも何年か駐在してて、買い物も慣れたもんだから、手伝う必要もない。
なのでこっちは気にせず買い物を続行。奥さんも俺に気付かず商品を選んでた。
何となく買い物姿が視界に入るんだが、改めて見ると…いい胸してんなぁ。
近所での買い物にお洒落する必要もないのか、その日はラフなTシャツだっが、
全身は中肉なのにオッパイがボヨンと出てる。デカいし形も良いんだわ。
ジーンズに包まれた肉厚な尻も、プリンと丸くて触り心地良さそうだし…。
もちろん下着で補正してんだろうけど、それを差し引いてもたまらんなあ。
俺は30手前だったが、あれならフケ専でなくても余裕でイケると確信した。
あの奥さんと最低半年は会えないなんて、旦那も辛いだろうな。
やっぱり声掛けてみようか、とモヤモヤしてたら、奥さんに近づく影。
ん?と思ったら、オッサン夫妻の息子だった。
なんだ子連れかよ。こりゃ声掛けるわけにゃいかんわ、と少しガッカリ。
そんな俺の心中を知るはずもなく、親子は隅っこの棚の前にしばらく陣取り、
「これがいいかな?」「やっぱりこっちでしょ」と仲良く商品を選んでた。
それにしても、結構まとめ買いしてるな。ま、どうでもいいけどさ。
俺がレジの列に並んでると、先に支払いを済ませた親子が帰るのが見えた。
息子と並んで歩く奥さんの後ろ姿を目で追いながら、エロい尻に軽く勃起。
うーん、我慢できん。今日はエッチなマッサージ屋に行くぞ!と決心して
スーパーを出た所で、歯磨き粉を買い忘れたのに気が付いた。
くそっ、またレジに並ばなきゃならんのか、と思いながらスーパーに戻る。
シャンプーや生理用品が並ぶ生活用品コーナーで、あったあった歯磨き粉。
これだけってのもシャクだったんで、ヒゲ剃りと替え刃も買うことにした。
ヒゲ剃り、ヒゲ剃りは…と探しながら、さっき奥さんが陣取ってた棚の前に。
そういやあの親子、何買ってたんだろ? 毛染めか何かか、と思って見たら…
「いろんな種類のコンドーさんばかりが置いてある特設棚でした」
奥さん、旦那が単身赴任中だからって、あまり羽を伸ばし過ぎない方がいいかと。
というか、子供と一緒に買うのは教育上いかがなもんでしょう。
ちなみに、奥さんがまとめ買いしてた黒色の箱は「Lサイズ」ですよ。
半年後、オッサンは予想通り「最低半年」の僻地残留が決まったんで、
奥さんは息子を連れ帰国。駐在延長なら妻子は帰国と最初から決めてたそうだ。
今は俺もオッサンも帰国したが、部署も違うし、あの家族がどうしてるか知らない。
それだけの話。えっ?本当にこれだけですって。
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