02月12

万月荘の思い出

「万月荘」が取り壊された。
聞くところによると「築三十数年」らしい。
ここは妻が、大学を卒業し、初めて一人暮らしを始めた場所だ。
そして、会社で出会った俺と熱く激しく身体を求めあった場所でもあり、
「晦日事」を隣人の梅田さん(ウメさん)に覗き・聞かれた場所でもあった。
1990年代初め、付き合い始めて半年ほどで、妻となる女(佳江)と初めて
セックスをした。
お互いに若かったこともあり、好奇心も手伝ってかなり激しいプレイに興じて
いたころだ。
佳江は基本的にまじめではあるが、初体験が遅かったことも手伝ってセックスには
貪欲だった。
頭もよかったので、研究熱心でもあった。
それが災いし、前の男とは終わったらしい。
そんな佳江だったが、俺とは気も心もしっくりあったようで、お互いに「将来」を
考える間柄になるに時間はかからなかったと思う。
そんな中での「万月荘」での晦日事で、お互いに遠慮はなかった。
食事以外はほぼ、お互いの身体を貪りあった。
安普請のアパートなので、こみ上げる歓喜の声を押し殺すのに苦労もしたが、
それはそれで楽しかった。
秋口くらいだったろうか、隙間風が一戦終了した裸体にしみるので、佳江に話して
みると、暮らし始めた当初からこんな感じだったというからその時は納得した。
それから年を越し、春先に定期異動になり、俺と佳江の務め場所は別れた。
互いに休みの調整をとるのも苦労したが、それはそれで、休日前夜などはまさに
「寝食を忘れ」るほどにセックスに興じた。
互いに自由になる金もなかったので、ラブホテルよりは佳江の暮らす「万月荘」が
その場所になっていたのは必然的だった。
そんなある日、俺の調整ミスで休みが合わなくなったことがあった。
俺は完全オフ、佳江は午後から深夜近くまでの勤務という日だった。
佳江が出勤後、頼まれていた部屋の掃除をしていた際、偶然にも隣人の梅田さんと
玄関先で会い、一言二言会話した。
第一印象は「モテなさそうな風体のオヤジ」と感じた。
それから何回となく、梅田さんと会うようになり、互いに打ち解けた感が出てき始めた。
梅田さん(ウメさん)は、夜の現場仕事メインなので、朝7時か8時ころに万月荘に
帰り、寝に付くようで、一般人の俺たちとは生活のリズムが逆転しているようだ。
そんな中でもたまの休日に部屋にいると隣の俺たちの睦声が聞こえ、忘れていた「男」
の本能に右手を上下に動かすこともままあるらしい。
そんなことを軽快に喋るウメさんに悪意どころか申し訳ない気持ちが湧いてくる俺だった。
「女はコリゴリのはずだったけど、若い二人の声聞くと男がうずくねぇ」
ウメさんの声がどこか物悲しく聞こえても来た。
佳江には軽く「隣人と会って挨拶したよ。」程度にしか話していなかったので、気にも
かけていない様子だった。
しばらくしてから、ウメさんが休みだったらしく、万月荘近くのコンビニにより、佳江
の部屋に向かう前に朝食の調達をしているときにウメさんが声をかけてきた。
「これからパチンコしに行くから気兼ねなくよ。」と肩を叩かれた。
「所詮男なんてチンポ使って女喜ばせてなんぼだね。」
以前聞かされた、ウメさんの言葉が聞こえた気がした。
その日も狂ったように佳江の身体の隅々まで貪り、汚した。
佳江も身体が欲していたのか、1時間近くも俺のものを咥えたまま、離そうとしなかった。
佳江を抱きながら、俺はウメさんにセックスを見せたい衝動にかられた。
「俺たちのセックスで、ウメさんを興奮させたい。」と思うと興奮が倍増し、激しい腰の
動きになった。
佳江も歓喜の声を上げ、シーツを濡らした。
「今日はどうしたの?とてもすごかったけど・・・」
腕枕の中の佳江が、艶っぽい笑顔で聞いてくる。
「いつも通りだよ。」軽いウソをついた。

・・・約3か月間の関西方面での仕事に出向くことになり、俺は佳江に恥ずかしい提案をした。
「お前としばらくセックスできないから、俺たちのセックスの様子をビデオで撮らせてほしい。」
当然、引かれるとは思ったが、意に反して佳江の返答は「YES」だった。
「OKだけど、浮気しないで。」と条件は付けられもしたが…。
会社帰りの様子から撮影した。
スカートの中も盗撮風に写す。
ベージュのパンストに包まれた佳江のパンティが卑猥だった。
カメラに笑顔を向け、服を脱ぎだす佳江。
ブラを外し、パンストとパンティだけになるころに俺は撮影しながら、自分のモノを刺激していた。
「興奮した?」佳江の笑顔と卑猥な声色。
阿吽の呼吸で次の展開はきまっている。
裏スジを舌先で器用に舐め上げ、先汁を出させる。
それをすすり飲むのが、彼女の流儀。
俺はそれを撮影しながらも歓喜の声をあげてしまう。
「ディレクターに徹しよう。」と思っていながらも欲求に負けてしまう。
軽く射精してしまうが、そんなことはお構いなしだ。
「じゃあ、約束のプレイいくよ。」
俺はそういうと佳江のパンストの股間をハサミで丸く切り抜き、普段使いのパンティの股間部を
切断した。
とたんに濃い陰毛に包まれ、濡れてヌラヌラとしたオマンコがカメラごしに映し出された。
カメラをベストポジションに置き、それを大きな音を出して吸い始めた。
「ふぉ~んっっ!」といういつもの佳江の喜び声が頭頂部に響く。
感極まると頭髪を毟るようにするのもいつものことだ。
ひとしきり豆と入り口を吸い込むようにすると「オチンチンちょうだい!」とねだってきた。
「今日はまだダメでしょ。」とその要求を却下し、俺は作業に入る。
普段使いのパンティの左右の腰の部分にハサミを入れ穴の開いたパンストの股間部分から
それを抜き去る。
8時間以上はいているパンストの蒸れたにおいがつま先からするが、それも興奮を高める。
ムースのシェービングクリームを濃い陰毛にショリショリと音を立てさせながらショリ塗り
込み、陰毛を剃り始めた。
その際に佳江の過去の男たちとのセックスを語らせる。
何本入れたか咥えたか。どんな体位でしたのか。相手の男の性癖も語らせる。
それを聞きながら剃毛するが、俺も興奮し、声が裏返る。
完全に剃毛すると佳江の態度も豹変し、野獣になってきた。
「もう我慢できない!早く入れてっっ!!」
「何を?」「オチンチンが欲しいのっ!!」「オチンチンじゃなく、チンポって言え!」
「チンポちょうだいっ!」「もっと大きな声で!」「チンポちょうだい!!」
「もっと!!」「チンポ!チンポ!チンポくださいっっ!!」
1年以上仕込んで猥らな言葉も抵抗なく言える佳江が愛おしい。
そしてそんな佳江のみだらな姿をビデオを通してウメさんに見せ、オナペットになるであろう
佳江が無性に愛おしく感じた。
1時間近くは、あらゆる痴態をカメラの前で繰り広げ、AVも顔負けの画像ができたと自負した。
興奮のあまり俺も佳江も忘我していたが、ずたずたに引き裂かれたパンストがまだ佳江の両足に
絡みついたいた。
俺はそのパンストでペニスを拭き、佳江の口に添えた。
「おいしい・・・」
佳江は呆けたような表情でそれを舌できれいにし、眠りについた。

4日ほどし、ウメさんに仔細を話し、見てももらうことにしたためウメさんの部屋にお邪魔した。
さすがに俺の前では楽しめないというので、俺は佳江の部屋で待機した。
二時間ほどしてウメさんが戸を叩いた。
「しっかりとセンズリさせてもらったよ。ありがとな。」
画像と一緒に渡しておいた佳江の伝線し捨てたパンストは、ウメさんの精子で汚されていた。

・・・それからしばらくして俺たちは結婚するため、ここを引き払った。
万月荘の解体は、偶然知ったのだが、ウメさんはそれからどうしたか消息不明だ。

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