07月14

親とのお風呂の思い出 最後

「親とのお風呂の思い出」、最後です。

お父さんがお風呂を出て行ったあと、取り残されたみたいで悲しくなって悶々としていましたが、大事なことを言い忘れていたのを思い出しました。
お風呂を上がってリビングに行くと、お父さんが一人でテレビを見ていました。
私が来たのに気づいて、お父さんはまじめな顔で「(私と)一緒に入るのは今日で最後にしよう」と言うので、「ううん、またお父さんと一緒に入りたい」と答えたけど、お父さんは無言でした。

私はお父さんに、思い切って「ねえ、今度買って欲しいものがあるんだけど」とわざと明るく切り出してみたら、お父さんは「何か魂胆があるんだろうと思ったらそういう事だったのか」と言って、いつものような笑顔に戻ったので安心しました。
そして翌日の日曜に、早速前から目を付けていた洋服を買って貰っちゃいました。

それからは、お母さんがいない時を見計らって、お父さんと一緒にお風呂に入るようになりました。
大抵は私の方から誘ったけど、たまにお父さんの方から「なにか欲しいものないか?」なんて聞かれることがあり、私もわかってて「え~、別にないけど」とわざとそっけなく言うと、少しがっかりしたような顔をするので、「お風呂だったら、一緒に入ってもあげてもいいけど。そのかわりお小遣い頂戴ね」といたずらっぽく答えてあげていました。

でもあくまで一緒に入るだけでした。
(一人エッチの時は色々妄想してましたけど)
私も家族の関係を壊したくなかったし、お父さんも同じ考えだったと思います。
だから、わざと子供っぽく振る舞ったりして、エッチな方に考えが行かないようにしていました。
いつもは、私の方が学校の事とか友達の事とかを色々話していました。

ただ私ももう大学生だし、別に嫌になった訳じゃないけど、そろそろ一緒に入るのはやめた方がいいかな??と最近ちょっと思うようになりました。
(もし大学の友達に話したら、小学生の時と違って引かれるどころじゃ済まないと思う)
でもお父さんががっかりするかな?と思うと、なかなか言い出せませんけど。

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