真っ赤なアロハの金田がサングラスしながら、
「おい!姉ちゃん、支度せえや」
少女は全裸で布団の上に座り込んで、イヤイヤをし、追いつめられた目つきで俺とタクを交互に見つめる。
タクは全裸のまま仁王立ちになり、金田をにらみつける。
「まあ、金田さんよ、あんたやあんたの組がこの子を連れてく訳があらへんで」と俺。
「あんたの組に迷惑かけたんは社長やで、この子やないわ、で、社長があんたらに何されてもそれはええわ、けど子供はあかんわ」
「なんでや!おう、わしらのやることに文句あんのか?」と金田。
「いや、金田さん、文句はないわ、やが筋が通らんさかい、この子は関係あらへん、しかもこの子は自分からここへきよったんや」
いつの間にかタクは下着をつけて、金田のこめかみにピストルをつけている。
「判ったらさっさと帰らんかい!」
ピストルでグリグリとするタク。
「〇〇組が中学生の少女を連れ去った、と警察にチクッたるで、組長はパクられてあんたも実刑食らうで」
金田は苦笑して「判ったわ、もうええ、帰るさかい」
タクは「さっさと帰らんかい!ボケ!」
金田は珍しく大人しく出て行く。
俺はタクに目くばせし、金田たちがマンションから離れるか、確認させる。
しばらくしてタクは帰ってきた。
「あれら、ええベンツ乗っとったわ」
「間違いなく帰りよりましたわ、兄貴これからどうします?」
当分は〇〇組の見張りがつくと思った方が良い。
「これから別のマンションに逃げ込むが、上手くやらんとな、まあ任せとけや」
俺は仲間を集め、様々に指示して、何度もワンボックスカーをマンションに横付けさせて、あちこち走り回る。
そっと見ていると離れた道から見張りの車が後をつける。
また別のアルファードが横付けし、別の方向へ走り去る。
また別の見張り車が後を追う。
「全部で最大3台やな」
俺たちは笑いながら少女とセックス三昧に暮らす事にした。
食べ物などは仲間たちが買ってくれる。
こうして数日間散々に偽装を繰り返し、俺たちは応援の仲間の車に乗り込み、和歌山に逃げた。
和歌山の海の近くの小さいマンションに隠れこんだ。
もう〇〇組は何もない。
社長は多分あらゆる内臓を売られるためにややこしい所に連れて行かれた、と思う。
社長と言ってもまだ40もいってないガタイな男や、高く売れた思うわ。
仲間たちのマンションでまたまた俺たちは可愛い少女と朝から休みなしのセックス三昧に過ごす事になった。
ところが、ある日・・・