10月2

全裸合宿と性教育。「其の・.咲子性典。」

当時はタブーとされていた性教育に熱心な咲子先生の開催した全裸合宿で、一日目を終えて眠りについた貴仁たち中学水泳部の一行は翌朝五時に咲子先生のホイッスルに起こされた。

咲子先生「おはよう!みんないつまでも寝てないでさっさと起きて!朝食の準備にかかるわよ!」

水泳部員たちは眠い眼を擦りながら今日も全裸の一日が始まる。

起床して洗顔の後に体育の授業時のように点呼を取り、貴仁と知可先輩のずば抜けて大きな声。

そして良介先輩のかったるい声に咲子先生は「声が小さい!」とやり直しを告げた。

朝御飯は自炊の豚汁で、ここで実家が食堂を営む家庭科も優等生の奈津子が抜きん出た腕を奮い見事な包丁捌きで肉や野菜をスパスパと切る。

味噌の入れ加減のわからぬ栄治先輩を奈津子は「これじゃ濃すぎますからぁ~…。」と諭して咲子先生と知可先輩女性陣三人でやり直しして、ほとんど奈津子が仕切るように進めたが、実に上出来の豚汁は美味かった。

それから準備体操をして、全裸でバンガローの裏山に登山にかかる。

登山と言っても3000メートル級の山で獣道ながらも岩がゴツゴツしたルートでは無い。

先日と同じく、貴仁は咲子先生に続いてのポジションなので、また先生のお尻と全身筋肉のエロい躍動を拝みながらの登山となった。

半分近く登ったところで咲子先生が急に立ち止まり、下を向いたと思ったら急に「キャーッ!」と悲鳴を上げて後ろの貴仁に抱きついてきた。

咲子先生のオッパイが押し付けられてこれにはハラハラする貴仁。

みんなも何だと思って驚いて見ている中、咲子先生も震えながら指差して「へ…。ヘビ!ヘビ!」と喚いて、見てみたら大きなマムシがニョロニョロと這い回っている。

あのクールで勇猛な咲子先生が取り乱してずっと年下で教え子の男子中学生に裸で抱きついてくるのも女のか弱さを感じて興奮したが、後ろにいた知可先輩と奈津子も怖がっていた。

貴仁は石を投げて追い払おうとするもマムシはしぶとく平然としてる。

その時「どれ!何じゃこんなもん!」と良介先輩が果敢と前に進み出て、素手でマムシの首根っこと尻尾を平気で掴み草むらにポイッと投げ捨てた。

一同「オオーッ!」

さすがに元少年力士のスイマーの良介先輩だ。

怯えていた女性陣も安心し、全員で拍手。

そのまま登山を続行した。

更に進むと自然の湧水が出ているところがあってここで一旦休憩し、咲子先生は飲んでも大丈夫だと言ったので一行は喉を潤したり洗顔したりした(腹にはこなかった)。

頂上に着いて全員で草っ原に寝転がって日光浴。

並んで手を繋いで満天を仰ぎ、貴仁は咲子先生と知可先輩に挟まれる形だった。

本当に日々煩い事も多い学校生活や塾などから解放されて何もかにも脱ぎ去り、自然の息吹を体一杯に浴びれた貴仁たち水泳部メンバーは最高に快適だった。

しばらくして下山したが先生は反対側から下りたので栄治先輩は「あれ、先生、今度はどこへ行くんですか?」と聞くと「いいからいらっしゃい。またお楽しみがあるの…。」とまた何か思わせ振りな言葉を出してきた。

帰り斜面の方がやや急で、メンバーは腰をやや低くし、重心を落としてスリップしないように大股気味にゆっくり歩く。

ようやく下山すると、一行の目の前には淀んだ川があって滝の水が注いでいた。

「さあ、身を清めて引き締める為にみんなで滝行するわよ!いいわね!?」と先生が意気込むように告知するとみんなは「エーッ!」とざわついたが、先生にここの水深を訪ねると学校のプールくらいだそうで、調子に乗った貴仁は3メーター程の川岸から前転して川に飛び込んだ。

「何やってんのよ!危ないじゃないの!」と咲子先生の怒声が飛んだが、滝壺に近づく度に次第に浅くなっていき、流れも大したことはない。

クロールで滝壺に進む貴仁は「大丈夫ですよ先生!」と高らかに手を上げて自信満々に無事をアピールした。

みんなも滝壺に入って行き

知可先輩「キャー!冷たーい!」

良介先輩「うわ-っ!こりゃ息苦しいな!」

と滝に打ち付けられながら喚いてた。

滝壺に整列して頭から水に打たれながら全員で目を閉じて合掌し、心の中で300カウントをする、つまり五分間耐え抜く滝行だ。

水に慣れ、呼吸法を自然と体で覚えてるはずの水泳部員たちも容赦なく打ち付ける水流にはやはり抵抗があった。

貴仁は300カウントを明らかに超えて数えていたが、咲子先生の「はいOK!」で眼を開けた。

メンバーは解放されたとばかりに「プハーっ!」と深く深呼吸をして、奈津子はちょっと痛がってたが、やり遂げたぞとばかりにピース。

水深もちょうどいいので今日はここで泳ぐ事にした。

昨日と同じように各泳法で練習して競争した後に、メンバーで全裸の水上騎馬戦もした。

咲子先生も入れるとちょうど三対三で、まずは男女対抗戦で男性陣は手加減するつもりで貴仁が上に乗っかり、女性陣は負けん気で知可先輩が上に乗っかった。

ちょっと食って掛かってる男性陣に対し女性陣は意外にヒラリヒラリと交わすのが上手くて、下で支えている良介先輩がちょっとよろめいた隙に知可先輩は真っ正面から突っ掛かるように見せ掛けて、貴仁がガードしようとすると不意打ちで貴仁の巨大なペニスを思いっきり両手でギュッと握り締めた。

「どうだぁー!剥けチンウインナー!キャッハッハッハ!」と形容して貴仁のペニスを楽しそうにグイグイと引っ張りながら戯れる知可先輩の腕力と握力はかなりのもので貴仁も正直ちょっと痛かった。

女性陣の正に「蝶のように舞い、蜂のように刺す」のような軽業で、意表を突いた知可先輩のペニス攻めに全員爆笑し、それで男女とも力が抜けて崩れて水没しまうアクシデント!

これで初戦の男女別は痛み分け。

初めて異性にペニスを掴まれたた貴仁だが聞くところによると、お転婆な知可先輩は小さい頃、ケンカすると男の子のパンツを脱がしてこれで泣かしていたみたいで、柔道をしてる女子を腕相撲で打ち負かしたほどの強者だ。

次には貴仁、咲子先生と上に良介先輩が乗っかって相手側は知可先輩と栄治先輩の上に奈津子が乗っての対戦。

良介先輩は「半熟オッパイなんてチョロいもんだぜー!」と余裕綽々で、奈津子も「言ったなぁー!皮被りの先細ったおチンチンなんかに負けるもんですかー!」ともはやおふざけながら罵り合いのセクハラ合戦。

相撲経験のある良介先輩故に突っ張りが得意で手加減したつもりが奈津子の小さなオッパイを軽く突いたが、それでも勢い余って小柄な彼女がぶっ飛んでしまい、貴仁チームの勝ち。

最後は貴仁と知可先輩の上に栄治先輩が、良介先輩と奈津子の上に咲子先生が乗ってこれはシビアな展開になり、一切罵り合いもセクハラも無く高さのハンデはあったものの、高さ任せに上から押そうとする栄治先輩の胸を下から突き上げて咲子先生の勝利!

立ち回り次第では女は意外に強いなと思った貴仁。

そうしているうちに空は雲行きが怪しくなって雨が降りそうな気配がしたので、咲子先生はこの場を切り上げるように指示。

また獣道を通ってのウォーキングでバンガローに帰る途中案の定夕立ちになり、雷が鳴って生ぬるい雨が強く降ってきた。

慌てた一行はいつの間にかランニングになり、びしょ濡れになりながら駆け足でバンガローにたどり着いた。

激しい雨が屋根にバシバシ打ち付けるバンガローの中で一行は濡れた体を拭いて、だいぶ遅い昼食(これもトニーさん夫妻の用意した今度は冷し中華)を取りその後、咲子先生は軽く微笑みを浮かべて「天気悪いからあとは特別授業にするからね!」と言った。

咲子先生の指示で全員で食堂のテーブルを並べかえて、物置からホワイトボードとフイルムの映写機とスクリーン、そして黒幕などを出してきてセッティングする。

その黒幕はカーテンだ。

何かのムービーを見せるのだなと思った。

準備が完了して、栄治先輩は「これは一体何の授業ですか?」と訪ねると先生は「ウフッ、これよ!」と秘かに持ち込んでたプリントされた資料を出して全員に配った。

見てみると内容は何と咲子先生の十八番の性教育でえげつない男女の性器丸出しのヌードのカラー写真のついた全部で4~5枚。

裏本のレベルのエロさにワーワー騒ぎ立てる部員一行に咲子先生はパンパンと手を叩いて「静かにしなさい!これが今回の山場なの!あなたたちには正しい性を理解してもらう為にこの場を設けたんだからよーく勉強しようね。」と一喝して、部員はみんな着席した。

早速プリントに沿った座学で咲子先生はフレンドリーに質疑応答しなから講義を展開。

ホワイトボードに水性マジックで板書しながら、男性器や女性器の走り書きをして、自身のオッパイや性毛をモデルに決め細やかに説明してくれて実に分かりやすく、欲情した貴仁が「先生の乳首立ってますよ!」などと茶化すと伸縮型の指揮棒でペンペンされてこれにも笑いが起きた。

オナニーの仕組みや性感帯についても正に「咲子性典」とでも言うべき強烈なオリジナリティを見せつけてたまらなくなった貴仁は「先生のマンコで実演して下さいよー!」とまたからかうと「いい加減にしなさい!減点するわよ!」と今度は力の入った面打ちで「パッシーン!」とかなり豪快に響いてまたしても笑いの渦。

今の世の中じゃ体罰はパワハラとして問題視されてるが、当時教師の体罰はごく当たり前で咲子先生も男女関係なく日常茶飯事に容赦なく往復ビンタと足掛けではっ倒す等をしていた「女・もうれつ先生」とでも称えるべき泣く子も黙る勢いで、前任校では不良男子生徒を負傷させてしまい、「やりすぎだ!」と問題になった事もあるようだ。

メンバーは初めてクリトリスとかGスポ、ポルチオ等といった女性器ならではのパーツ名やその役割を教わり、「将来は挿入する穴を間違わないようにね!セックスする時に恥ずかしいからね。」と咲子先生も忠告した。

ワクワクするような咲子先生流レクチャーの後は消灯して真っ暗になり、ムービーが始まる。

内容はこれも性教育なのだが、オープニングには古代のギリシャやインド(カーマスートラ?)などの性に纏わる遺跡が出てきたり、外国人の学者が日本語の字幕つきで人体模型を使って性器の働きを説明したり、グラフが出されて、人間の性徴期について、教科書なんかより遥かに詳しく解説したりするものだった。

貴仁も含めた全員は真剣に眼を開けて視聴していた。

途中、「みんなが今この第二性徴期なのよ。授業でもお話してるけどみんなの体は今がピークなの。大切な事だからしっかり覚えてね。」と咲子先生は説明を加えた。

その他の内容にはアフリカやアマゾンの裸族の生活や外国のヌーディストビーチがあり、男の体はこうだ、女の体はこうだとあり、街中でのキスとハグをするシーン、もっと過激なものでは出産シーンまであった。

ヌーディズムと性を美化したこれのエキストラはみんな外国人だったが、誰がこんなえげつなくも極限まで興味をそそる映像を編集したのかなと貴仁はつくづく疑問に思った。

約1時間の長い上映が終わり、電気を点けると裸の咲子先生は「どうだった?ヌードとかセックスは日本じゃ法律と併せて悪く言われてるけど、子孫繁栄と健康には無くてはならないものなの!わかるよね?」と問い掛け、部員みんなで「はい!」と答えると「鉄は熱いうちに打てってよく言うでしょ?」と先生が続けようとするとトントンとノック。

再びトニーさんの他に咲子先生の知人の日本人ヌーディストでスポーツ学者のアキラ先生が全裸で登場して、「皆さんお疲れ様です!どうですか?裸の合宿は…。」と問い掛けに「最高!」、「楽しい!帰りたく無いです!」などとメンバーは声を上げて、トニーさんとアキラ先生はみんなにユンケルみたいな精力剤をプレゼント。

「これで元気出してね!」と言付けてトニーさんとアキラ先生は帰って行った。

後片付けをして休憩がてらみんなしてその精力剤を飲むが、ユンケルより味は濃かった。

そして咲子先生は「さあて、いよいよ…イヒッ…。」と意味深げに笑って言葉を切って「あ、その前に男子ちょっと来てよ!」と今度は敷き布団を三人分運ぶように指示した。

ただし枕や掛け布団は要らなかったので、就寝にしても仮眠にしてもちょっと不思議に思った。

並行して布団を敷くと咲子先生はまた笑みを浮かべて腕を組み「さあて、みんな聞いて!今回のクライマックスだよ!」と暗示。

この時に凄く珍妙な空気が漂い、部員たちはマジな目付きでお互いそれぞれ顔を併せて「何だろ?」と探り合った。

貴仁「クライマックス?」

知可先輩「えー…。何だろう?」

奈津子「うーん…。」

咲子先生「わかった?」

栄治先輩「謎ですね!」

良介先輩は無言だ。

咲子先生は教壇にしている机の引き出しを開けて茶封筒を取り出し、その中から何かを出して提示した。

平べったい銀色の袋に包まれたそれは一見薬に見えたが「みんな、これ何かわかるかな?」と先生が軽く翳すと…

良介先輩「もしかしてありゃ…。」

知可先輩「そ、そう…。避妊するゴム…。」

貴仁「コ…、コンドーム!」

咲子先生「そうです!避妊用具のコンドームです!」

中学生なら誰でも知ってるだろうが、まさかこの後の展開はこの時には誰にも予測は出来なかったであろう。

しびれを切らしたように咲子先生は「わかったわね!?ではこれから皆さんに性の実演をしてもらいます!ちょうど三対三になるのであたしも入りますから!」と会心の笑みと共に発表した。

メンバーは信じられないとばかりに…

貴仁「そ、それってまさか…。」

栄治先輩「ホントにですか!?」

良介先輩「実演って自分たちがですか!?」

知可先輩「わぁー…、本番!?」

奈津子「で、でもー…。」

予期せぬ進展に当惑する部員たちだが、咲子先生は「選ばれたあなたたちには今からその性の選手になってもらうから…。みんな性体験は初めてでしょう?」と息巻くように呼び掛け、その心意気に惹かれた貴仁は眼を閉じて強張りながら「はい!初めてです!お願いします!」と潔く賛同した。

一瞬シーンとなり、栄治先輩は無表情、知可先輩は軽く口元を緩め、奈津子と良介先輩は動揺気味で、良介先輩は貴仁の肩に手を当てて「簡単に受け入れてお前正気かよ!?何かあったらどうすんだよ!?」とやはり不安を隠せない様子で、奈津子も貴仁を睨み「そうよ!ちょっとタカはこの重大さが…」と言い出すと咲子先生は「何かあってもわたしが責任を取るからみんな勇気を持ちなさい!」と説得。

続けて咲子先生は「日頃泳いで鍛えてる思春期の今のあなたたちの体は他の部活の子たちよりも性に卓越する素質があるわ。さっき鉄は熱いうちに打てと言ったのはそういうことなの!」と諭して今度は三本の紐を取り出した。

良介先輩も奈津子も結局その勢いに完全に押しきられたようである。

緊張半分と期待半分で事を待つメンバーに咲子先生は「ちょっと向こうを向いてて。いいと言うまでこっち見ちゃダメよ。」と念押しして何か細工を始めた。

そして「はい!お待たせ!こっちを向いて!」と先生の合図で全員が振り向くと三本づつ並べた(実は中で絡ませてある)紐の上にタオルケットが被せてある。

それから先生も加わって男女別に並ばせて対面させ、「じゃあ今からコンビを決めるから、まず好きなのを掴みなさい。タオルケットは絶対取らないないようにね。」と指示した。

実はこれが咲子先生も交えた綱引き形式によるセックスの相手の選定方法なのだ。

メンバー構成から考えてこのうち男子の誰かは咲子先生と性交することになるが、そうとわかっていても誰もそれについて口にはしなかった。

そして尻込みする良介先輩は貴仁に「まずお前から行け!」と振ったので貴仁は手を伸ばすと咲子先生は「先ずは掴むだけだよ。引っ張ったり持ち上げたりしないでね。」と注意を与え、どれを引こうか迷う貴仁。

良介先輩は「何だか知らねえけど慎重に選べよ!」とちょっとワナワナしながら小さな声で警告した。

紐を掴んだ貴仁。

次に奈津子が不安げに一本を掴んだ。

良介先輩は「先に頼む!」と尻込みして栄治先輩を先に出す。

栄治先輩が掴むと次に知可先輩が掴んだ。

そしてガクガクしながら良介先輩もようやく掴み、最後に咲子先生がさっと掴んだ。

咲子先生「みんな掴んだ?さあ引いてごらんなさい…。」

みんなは一斉にその紐を引いた。

咲子先生がタオルケットを取った。

息を飲む一行。

果たしてこの結果は…?

この後も全裸の一行の冒険が続く…。

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