小学校の4、5年の頃。
1歳上の幼馴染の小百合姉とよく遊んでいた。
両親が不在時を狙ったように、彼女が仕掛けてきた。
勿論その頃はお互い性的知識も皆無で、肉体的な欲求などもなかった為、純粋にじゃれあいの延長のような感覚だったが。
最初お互いに交互に脇の下、脇腹、足の裏などを渾身の指使いでこそばし合って、先に笑いだしたほうが負けで。
負けた方は仰向けに寝転び勝った方が上になって相手に抱きつき、キスをすると言う。
小学生でも少し不謹慎な遊び。
たぶん彼女が僕に好意を持っていたための遊戯だと思われた。
ただ、キスするだけではなく舌を口の中に差込み、大量の唾液を飲ませる。
僕は8割がたの確率で負け、小百合姉の生温かい舌を受け入れだらだらと流れ込む涎を飲まされた。
それは決して嫌な感覚の罰ではなく、子供ながら何か知らない快楽が伴った。
彼女が負けた時は目を瞑って黙って唇を半開きにして舌を受け入れていた。
顔を真っ赤にしながら僕の背中に手を回して抱きついてきた。
彼女が小学6年に上がった春。
久々に彼女の部屋に遊びに行った。
トランプとかをして遊んでいたがなんとなくいつものじゃれ合いが始まった。
その頃はお互いにいけないことをしていることには気がついていた。
彼女はピンクのティーシャツに、臙脂色(注・・えんじいろ・濃い紅色)の釣りスカートを着ていた。
すでに胸はそれと判るくらいに膨らみ、プラジャーが透けて見えていた。
たぶん生理も始まり女にはなっていたのだろう。
その日はこそばし合いとかはせずに、彼女はおもむろに僕に、ベットに横になるように促した。
僕はなにかドギマギしながら素直に彼女のベッドの上に横たわる。
彼女はスカートのまま僕に馬乗りになると抱きついていつものように唇を重ねる。
僕は唇を半開きにして舌と唾液を受け入れた。
彼女の発達し始めた乳房が胸板に押し付けられる。
同時に僕のジャージの中のペニスがスカートの中のショーツに密着する。
薄布2枚しか隔てていない、柔らかく温かい肉の感触が、ダイレクトに伝わってくる。
彼女の肉は弾力を帯び成熟し始めているようだった。
「由紀君。ちんちん硬くなってるよ。」
小百合姉が耳元で囁いた。
彼女は腰を浮かすとおずおずと硬くなったものを手で握り確かめた。
僕は彼女の背中に回していた手を下半身に差し向けると、スカートの中に手を潜り込ませショーツの股ぐりの柔らかな肉の感触を探った。
彼女は今まで触れたことのない敏感な場所をまさぐられ、一瞬体がこわばった。
緊張が解けると小百合姉は拒否する訳でもなく、黙って身を任せていた。
僕は直に触れてみたい衝動に抗>(あらが)えず、ショーツの隙間から指を侵入させると、成熟し始めた割れ目をまさぐった。しっとりと潤み、周りには陰毛がすでに生えていた。
「由紀君。エッチだね。そんなとこ触ったら小百合、お嫁さんに行けなくなる。」
僕は惚(ぼ)けたように粘膜質の肉及びクリトリスとか、まさぐっていた。
彼女は早熟なのか性的に快感を感じてたのか、顔を赫らめながら鼻にかかったため息をついていた。
僕は下着の中に潜入させていた指を、静かに後退させた。
なにか気まずい空気が流れ、僕は早々に小百合姉の家を後にした。
僕は日の陰り始めた帰り道をトボトボと歩きながら、なぜか彼女の無垢な割れ目を弄んだ2本の指の匂いを嗅いだ。
意外にきつい香り、動物的で微かにアンモニア臭もしていた。
彼女の未成熟の性器の恥ずかしい匂いを知ってしまったことに罪の意識を覚えた。